2019年に大会関係者に「死ね」などの暴言を吐いたとして批判を集めたプロゴルファー・笠りつ子さんが話題です。
この記事では、笠りつ子さんの暴言騒動の発言内容を振り返り、その性格や、騒動のきっかけとなった岡本綾子さんの問題提起、騒動の処分や、結婚、現在などについてまとめました。
この記事の目次
笠りつ子のプロフィール
笠りつ子(りゅうりつこ)のプロフィール
生年月日:1987年11月4日
出身地 :熊本県菊池郡菊陽町
身長 :160cm
血液型 :AB型
笠りつ子さんは、年間賞金ランキング最高3位の実績を持つ、国内トップクラスの女子プロゴルファーです。
2006年にプロテストに1発合格してデビューし、2011年の「ニトリレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝を果たし、翌2012年の「ヤマハレディースオープン葛城」でツアー2勝目をあげました。
2015年の「アクサレディスゴルフトーナメント」では、その年の年間賞金女王に輝いた韓国のイ・ボミをおさえてツアー3勝目をあげています。
2016年は躍進の年となり、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」と「ニトリレディスゴルフトーナメント」に勝利して初の年間2勝をあげ、年間獲得賞金「1億3411万4013円」を稼ぎ出して年間賞金ランキング第3位に輝いています。
ここまで順調に成績を伸ばしてきた笠りつ子さんでしたが、2017年、2018年と成績を落とし、2010年から8年間保持していた賞金によるシード権を失ってしまいます。
そして、2019年に出場した「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で、大会関係者に暴言を吐いた事が明るみに出て騒動となり、笠りつ子さんは謝罪。ツアー出場を自粛を発表しています。
今回はこの笠りつ子さんの暴言騒動を中心にみていきます。
笠りつ子の暴言騒動の経緯や発言内容とは
まず最初に、笠りつ子さんの暴言騒動について、経緯や暴言の内容などについて改めてみていきたいと思います。
笠りつ子さんは、2019年10月24日から27日にかけて、兵庫県のマスターズゴルフ倶楽部で開催されていた「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」に出場していました。
笠りつ子さんはこの、大会の初日のスタート前に、控室の風呂場の脱衣場でストレッチをするために、床に敷くバスタオルを大会運営側に要求したのですが、同大会のコース側は、去年まで脱衣場に常備していたタオルの紛失が多すぎるとして、この大会から「LPGA(日本女子プロゴルフ協会)」の了承を得た上でタオルを常備する事を中止していたため、笠りつ子さんの要求を断りました。
この時、対応にあたった副支配人は、「選手の皆さんにもタオルを常備しない事は告知されていたはずなのでタオルは出せない」と説明。しかし、笠りつ子さんはこの説明に納得がいかず、「必要だから、出して」と要求を変えず、押し問答のようになったようです。
押し問答の中で笠りつ子さんは次第にヒートアップしたようで、「バスタオルを置かないのであれば、もっと脱衣所をきれいに掃除すべき、髪の毛が落ちている」とクレームのような発言をし、最後にはこの副支配人に対して「頭が固い。死ね」と暴言と言わざるを得ない発言をしたという事です。
以上が、これまでに明かされている笠りつ子さんの暴言騒動の経緯と発言の内容です。
これに関してはどこまで正確かというのは現在となってはわからないのですが、一部のメディアからは、何らかの手違いで、選手側にタオルを置かない事が告知されておらず、それがトラブルの原因になったとの報道も出ており、100パーセント全てにおいて笠りつ子さんが悪いのかとなると少し微妙との声もあります。
とはいえ、「死ね」という発言については、笠りつ子さん本人が事実だと認めています。プロのアスリートが、ましてや30代に入ったれっきとした大人が発言していい言葉ではないでしょう。この点に関してだけいえば、やはり、笠りつ子さんが100パーセント悪いと言えるのではないでしょうか。
笠りつ子の性格の評判
「死ね」などの発言内容が騒動を起こした笠りつ子さんですが、その性格の評判についてはどうだったのでしょうか?
実は、笠りつ子さんの性格は元々はとても評判がよく、関係者の間では性格良いイメージが定着していたようです。ある関係者は笠りつ子さんについて、「誰に対してでも立ち止まってきちんと挨拶のできる人で、マナーが悪いとか性格が悪いなどとは聞いた事がない」と話しています。
また、ファンの間でも笠りつ子さんの性格の評判はかなりよく、立ち振る舞いやファンサービスが素晴らしいという声も多いのです。
実は、笠りつ子さんはこの暴言騒動の前年に母親を亡くしており、自身の成績も下降気味で賞金によるシード権を失った事などもあって、精神的に追い込まれており、言い合いになってつい暴言を吐いてしまったのではという同情の声も上がっているようです。
また、この騒動は当初、暴言を吐いた選手名は伏せられて報じられていたのですが、笠りつ子さんは自ら名乗り出て謝罪をしており、その点でも本来はしっかりとした性格の人物という印象を受けます。
しかも、その後の報道によれば、笠りつ子さんはその暴言騒動の当日に、すぐに大会スポンサーの会長やコース関係者に謝罪しているようなのです。そして、大会側もこの謝罪を受け入れ「このまま出場して頑張ってください」と笠りつ子さんに伝え、騒動の当事者同士は和解していたという事でした。
いずれにしても、元々かなり評判の良い選手という事なので謝罪をした以上は復活を遂げて欲しいと思います。
笠りつ子の暴言騒動は岡本綾子の問題提起がきっかけだった
この笠りつ子さんの暴言騒動が明るみに出るきっかけとなったのは、元プロゴルファーの岡本綾子さんが、デイリースポーツで連載している「綾子の視線」にて、この騒動について言及した事でした。
ある選手が「何で置いてないのか」とスタッフに食ってかかったという。理由を説明されると「(風呂場に)髪の毛が落ちている。きれいにしたらどうだ」などと難癖をつけはじめ、「タオルを出せ」「出せない」の押し問答を展開。あげく、対応にあたったコースの副支配人に「頭が固い。死ね」と捨てぜりふを吐いたというのですから、これは大問題ですよ。
当事者の間では和解していたとはいえ、ゴルフは紳士のスポーツとも呼ばれマナーを重んじるだけに、女子プロゴルフ界の重鎮である岡本綾子さんとしては、この問題はどうしても見過ごせなかったという事かもしれません。
笠りつ子さんは、暴言騒動の謝罪会見の場で岡本綾子さんへの感謝の気持ちもコメントされていました。
発言表面化は、岡本綾子氏がスポーツ紙のコラムで、笠の名前を伏せて“告発”したことがきっかけ。「岡本さんのおかげで自分を見つめ直すことができ、感謝しています」と話した。
笠りつ子の暴言騒動の処分
笠りつ子さんの暴言騒動に対して、日本女子プロゴルフ協会が下した処分は、「厳重注意と新人セミナーの受講」というものでした。
この処分については、当初は軽すぎるという声が多く上がっていました。しかし既に触れたように、当事者同士の間ではこの問題はその日のうちに和解しており、ファンや関係者に対しても、笠りつ子さんは自ら名乗り出て謝罪を行なっています。
さらに、笠りつ子さんは自らツアーへの出場を自粛する旨も発表しました。
笠りつ子さん本人が深く反省している事は、騒動後のこうした行動を見ても明らかです。
そうした事もあり、現在は笠りつ子さんにもっと厳しい処分をすべきという声はほとんど上がっていません。
笠りつ子の結婚や旦那
暴言騒動で渦中の人となった笠りつ子さんですが、その美人なルックスから、結婚や旦那についても注目が集まっているようです。
笠りつ子さんは、2020年11月の時点ではまだ結婚はされておらず、旦那さんはいません。
笠りつ子さんは2020年11月に受けたインタビューで、「笠選手にとってゴルフとは?」という質問を受けて、結婚を交えた回答をされています。
なんの面白味もないですが、ゴルフは私の人生そのものですね。生活のすべてがゴルフ中心で回っていましたから。クラブを握っている時間がほとんどですし、頭の中では本当にゴルフのことしか考えていないかもしれません。もしかしたら、好きな人ができて、結婚して、子どもができたら、それが自分の人生になるかもしれない。そのときはゴルフがちょっとだけ下がるかもしれません。
この回答からすると、笠りつ子さんは現在はゴルフが最優先で、結婚はおろか恋人もいないという事かもしれません。暴言騒動は非常に残念でしたが、あえて好意的に見れば、笠りつ子さんはヒートアップしてしまうほどゴルフに一生懸命だとも言えるのかも知れません。
笠りつ子の現在
笠りつ子さんは現在、自粛期間を終えて、2020年6月から国内の女子ツアーで復帰しています。
自粛期間中、笠りつ子さんは強い自責の念から、誰とも連絡を取れないほど精神的にダメージを受け、一時はゴルフを辞めようとも考えたそうです。
しかし、多くの人々から真剣に叱られたり、励まされたりし、中には涙を流しながら「ゴルフをやめないでほしい」と言ってくれた人もいたのだそうです。
笠りつ子さんは、そうした人々の支えによって、次第に、迷惑をかけてしまった人や裏切ってしまった人、自分を応援してくれる人に、自分が変わったという姿を見せるためにも、ゴルフを続けようという気持ちに変わられたという事でした。
まとめ
今回は、2019年に大会関係者に暴言を吐いたとして大きな騒動になった女子プロゴルファー・笠りつ子さんについてまとめてみました。
笠りつ子さんは、出場した大会の控室の風呂場の脱衣場にバスタオルが用意されていなかった事に怒って関係者と言い合いになり「死ね」などの暴言を吐いたとして批判を集めました。
笠りつ子さんはこの騒動について謝罪し、自らツアー参加自粛を発表しました。
自粛期間を経て、現在は笠りつ子さんはツアーに復帰されています。色々な意見があるかとは思いますが、今後も笠りつ子さんの活躍を応援していきたいと思います。