無登録で社債購入の勧誘をし合計で80億円もの金を集めて豪遊し逮捕された中村佳敬容疑者が話題です。
この記事では中村佳敬容疑者の大学などの学歴、大手保険会社勤務やグランシールドの設立などの経歴、結婚や嫁、2人の子供、自宅タワマン、逮捕後の現在についてまとめました。
この記事の目次
中村佳敬は無登録で高配当を謳い出資を募り80億円を集め金商法で逮捕の男
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
中村佳敬(なかむら・よしたか)容疑者は、国の登録を受けずに経営コンサル会社「トラステール」の社債を「年利20パーセント、満期5年で元本保証」などと謳って販売したとして、2024年5月15日までに金融商品取引法違反(無登録営業)の容疑で逮捕された逮捕当時46歳の男です。
中村佳敬容疑者は、「ザ・グランシールド」なる不動産コンサルティング会社の代表取締役で、2017年2月から2023年2月頃にかけて、トラステールの社債や株式を36都府県の合計約1300人から約80億円を集めたと見られています。
中村佳敬容疑者は2017年にトラステール(社長:高橋章、同容疑で逮捕)から株式販売などの依頼を受け、6年間で少なくとも合計10億円の報酬を受け取り、高級外車購入、キャバクラ店での豪遊、月の家賃250万円の超高級マンションなどに使ったとされています。
ところが、2023年2月以降、出資者への配当金支払いが滞るようになり、出資者らの一部が警察に相談していました。
グランシールドの社員らは、トラストテールの社債の購入を勧誘する際「金融機関から融資を受ける医療機関の債務保証をしていて、保証金を配当金に充てている」、「大手損害保険会社が支援しているため絶対に破綻しない」などと事実と異なる説明をして出資を募っており、警視庁生活経済課は詐欺容疑での立件も視野に捜査を進めているようです。
トラストテールの社債や株式の売上の2割が報酬としてグランシールドに還流され、中村佳敬容疑者た社員らに支払われていたとの事です。
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
また、中村佳敬容疑者の経営する「グランシールド」は、東京銀座で歯科矯正クリニック「デンタルオフィスX」を運営していました。
「デンタルオフィスX」は、矯正マウスピース「インビザライン」を使った治療のモニターを募集し、毎月モニター報酬が支払われる事で、先払いする187万円もしくは157万円の矯正治療費を相殺できると謳っていましたが、2022年3月頃からモニター報酬の支払いが滞り始め、2023年1月には突然クリニックが閉院。
モニター達は矯正治療が終わらない状態で放置されたばかりか、最初に支払っていた治療費も返金されないという悲惨な状況に置かれ、被害者300人以上による集団訴訟に発展しました。代理人弁護士によれば、被害者1500人以上、被害総額20億円以上と推測されているという事です。
以上のように、現在までに明らかになっている情報を見る限りでは、中村佳敬容疑者の経営する「グランシールド」は、組織的に詐欺を行っていた可能性が高いようです。
ここでは、そんな中村佳敬容疑者についての情報をまとめていきます。
中村佳敬の大学などの学歴
「3分物語」で紹介されていた中村佳敬容疑者の子供時代の家族写真(手前左の子供が中村佳敬容疑者か)
中村佳敬容疑者は自身の学歴を一切公開していません。
中村佳敬容疑者は2021年頃に「3分物語」というウェブサイトで紹介されているのですが、そのインタビューで、父親は喫茶店を経営していたが、1992年にバブル崩壊の影響で閉店に追い込まれ、その後は父親がハローワークに通って仕事を必死に探している様子を目にしていたといった内容を語っています。
父が喫茶店を経営してまして、1992年にバブル崩壊という形でお店をたたみました。その時に自営業は不安定ということを目の当たりにしました。
父がハローワークに通ってるという話を聞いて、やっとこういう仕事を見つけてきたとか、一喜一憂してる父を見て自分に何かできることあるのかなと、その時は僕も社会人になりたてでしたので何もできない自分がいました。
中村佳敬容疑者は2024年5月の逮捕時点で46歳と報じられているので、1978年の生まれだとして、父親の喫茶店が潰れた1992年は14歳の中学生だったと推測されます。
その後は、父親がハローワークで仕事を探していたという事なので、家族はあまり裕福ではなかった可能性の方が高そうです。そのため、学歴は私立校ではなく公立校に進学したのではないかと推測できそうですが、具体的な情報は何1つ出ていません。
詐欺犯罪をおこなうような人物は、過去の経歴を追おうとしても、全く情報が出てこないか真偽のよくわからない曖昧な情報しか出てこない事が多いものですが、中村佳敬容疑者も学歴など正体の特定につながるような情報は極力表に出さないようにしていたのかも知れません。
中村佳敬の経歴① 製薬会社の営業マン
中村佳敬容疑者の経歴についてはいくらかの情報が明らかにされています。
中村佳敬容疑者に勧誘されて「トラステール」に出資をして金銭を騙し取られたという50代の男性医師は、約20年前に大学病院で勤務をしており、当時、中村佳敬容疑者が製薬会社に営業マンとして勤めていた事を証言しています。
被害者の医師が証言している事から、中村佳敬容疑者が約20年前に製薬会社で営業マンをしていたという経歴は事実だと思われます。
関東地方に住む50代の男性医師が、金融商品取引法違反の疑いで逮捕された中村佳敬容疑者(46)と知り合ったのは約20年前。男性は当時、大学病院に勤め、中村容疑者は製薬会社の営業マンとして出入りしていた。「飲み会に誘えば絶対に来る。気さくな人柄で、医師仲間に人気があった」。男性はそう印象を語る。
おそらくこの男性医師と同一人物であろう医師が、東京新聞の取材にも応じており、こちらでは中村佳敬容疑者が製薬会社の営業マンをしていた時期は25年前だったとさらに具体的に証言しているようです。
男性は、中村容疑者が製薬会社の営業マンだった25年前に知り合った。
逮捕された2024年から見て25年前と言うことは、中村佳敬容疑者が21歳前後の頃だと推測されます。中村佳敬容疑者の正確な生年月日と学歴がわからないためはっきりとした事は言えませんが、新人といえるこの年齢で大学病院の営業を任された経歴というのは少し異例なのではないかとの印象を受けます。
中村佳敬の経歴② 日本生命系保険会社や外資系保険会社で外務員
中村佳敬容疑者の製薬会社で営業マンをしていたという経歴を明かした50代男性医師は、その後、中村佳敬容疑者が大手保険会社の営業に転職したとの情報も明かしました。
この医師は当時、中村佳敬容疑者に勧誘されて生命保険に加入した事も明かしているため、中村佳敬容疑者が保険会社の営業をしていたという経歴も事実だと思われます。
その後、大手生命保険会社の営業担当に転職した中村容疑者から勧められ、生命保険に加入した。
「週刊FLASH」(2024年6月4日号) によると、中村佳敬容疑者は日本生命系の保険会社の外務員を経て、外資系の保険会社の外務員として勤務していたという事です。
外資系の保険営業では成績をあげていたようですが、顧客の名前を無断使用する不正行為がバレて解雇されているようです。
中村容疑者は日本生命系の保険外務員から外資系保険会社に転職すると、辣腕外務員として高収入を得ていた。だが、転落が始まる。保険業界に詳しい関係者が話す。
「中村容疑者は、インセンティブ目当てに顧客の名前を無断使用する『カラ契約』に手を染めており、外資系保険会社を退職することに。さらに、インセンティブの返済を求められたことで巨額の負債を抱えたようです」
中村佳敬容疑者が勤務していた保険会社がどこかは特定できていませんが、保険営業に関連するセミナーなどを主催している方の2018年のブログに以下の記載がありました。(中村佳敬容疑者の逮捕後に削除。以下の引用元はアーカイブ)
中村佳敬(なかむら・よしたか)さん→元日生グラッド。現ライフプ
ラザパートナーズ(訪問型部門)所属。
この中村佳敬という人物が今回逮捕された中村佳敬容疑者と同一人物ならば、中村佳敬容疑者が勤務していたという日本生命系保険会社は「日本生命GLAD」で、その後転職したという外資系保険会社は「ライフプラザパートナーズ」である可能性が高そうです。
グランシールドの元関係者の証言によれば、中村佳敬容疑者はライフプラザパートナーズをクビになった後、一時期独立して保険代理店を経営していた時期があったようです。
中村佳敬の経歴③ グランシールドを2016年に設立し違法に集めた出資金で豪遊生活
中村佳敬容疑者は2016年3月に「グランシールド(株式会社THE GRANSHIELD)」を設立。
中村佳敬容疑者は、2017年頃から債務保証会社「トラステール」からの依頼を受けて、同社の社債や株式の購入を勧誘し、2023年2月頃までに36都府県にまたがる約1300人から総額約80億円の出資金を集めました。
このうち、少なくとも約10億円が中村佳敬容疑者の懐に入り、中村佳敬容疑者は外車購入や高級マンション、キャバクラでの散財など豪遊生活を送っていました。
中村佳敬は結婚しており嫁は中村繭子との情報も
中村佳敬容疑者は結婚しているようで、嫁は中村繭子さんという女性だと言われています。
中村佳敬容疑者がいつ頃結婚したのかは不明ですが、嫁だとされる中村繭子さんは「グランシールド」の取締役を務めていたようです。
今回の事件の被害者には中村佳敬容疑者の個人的な知り合いや面識のある方も含まれていて、その被害者が中村佳敬容疑者の結婚や嫁の中村繭子さんの事を暴露しているようです。
それによれば、中村佳敬容疑者の嫁だとされる中村繭子さんは全身を高級ブランドのエルメスで着飾っているのだとか。
大規模社債詐欺で投資家1200人から80億騙し取った犯罪者ザ・グランシールド中村佳敬。こいつは同族経営をしており、取締役に妻・中村繭子、中村昌寛がいるようだ。あと、娘は青山学院高等部に在籍中とのこと。中村繭子は面識のある被害者情報によると全身をエルメスで着飾っている成金とのこと。
— トラステール社債の加害者 中村佳敬、高橋章、鈴木茂樹、竹井和徳を刑事告訴する会 (@mon_kome66075) May 17, 2024
詳しい事情は不明ながら、中村佳敬容疑者だけでなく、嫁だとされる中村繭子さんに憤っているようなX投稿も確認できます。
中村繭子は、エルメス好きです。
— Hiro.911 (@sa35393) May 23, 2024
金銭感覚が麻痺している。 https://t.co/FRiHmLE5bg pic.twitter.com/pxHQtskqp9
中村佳敬と嫁の繭子の子供は娘が2人で青山学院高等部在籍か
結婚しているとされる中村佳敬容疑者ですが、嫁だとされる中村繭子さんとの間に子供が2人いて、子供2人は現在、都内の有名私立校「青山学院」の高等部に通っているとの情報がXに投稿されています。
詐欺師 中村佳敬らによる社債詐欺によりマイホームや子供の教育資金のほとんどが奪われてしまい絶望してる。死にたい気持ちしかない。それなのに この犯罪者は賃料250万の六本木ヒルズレジデンスに住み、子供2人は青山学院高等部に通わせ、配偶者はエルメスで全身を着飾っている。ふざけるな。
— トラステール社債の加害者 中村佳敬、高橋章、鈴木茂樹、竹井和徳を刑事告訴する会 (@mon_kome66075) October 18, 2023
これらの書き込みによると、中村佳敬容疑者の子供は2人とも、あるいは少なくとも1人は娘さんのようです。
中村佳敬容疑者の結婚や嫁、子供に関する書き込みは全て、中村佳敬容疑者に勧誘されて出資をして金銭を騙し取られたと感じて憤っている方がリークしている情報のようです。
中村佳敬は一緒に逮捕された秋元宙美と佐武敬子とは愛人関係
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
今回の事件では、中村佳敬容疑者を含めて男女8名が金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕されています。
中村佳敬容疑者の他に逮捕されたのは、トラステール社長の高橋章容疑者、トラステール取締役の鈴木成樹容疑者(逮捕当時71歳)、竹井和徳容疑者(逮捕当時64歳)、グランシールドの営業・秋元宙美容疑者(逮捕当時38歳)、同営業・佐武敬子容疑者(逮捕当時35歳)、鍵井チエ容疑者(逮捕当時34歳)、グランシールド社員の池田博文で、このうち、秋元宙美容疑者と佐武敬子容疑者は中村佳敬容疑者の愛人でもあった事が暴露されています。
秋元宙美容疑者に関しては、中村佳敬容疑者が保険会社に勤務していた頃から不倫関係だったという事です。
「秋元さんは中村さんが外務員時代に出会い、当時から不倫関係でした。佐武さんは、中村さんが通っていたキャバクラから“スカウト”してきたんです。
彼女も中村さんの愛人であることは、社内では公然の事実。
中村佳敬容疑者の嫁だと言われている中村繭子さんが、中村佳敬容疑者が秋元宙美容疑者と佐武敬子容疑者と不倫関係にあるという事実を知っていたのかどうかはわかりません。
中村佳敬容疑者と愛人とされる秋元宙美容疑者
中村佳敬容疑者は秋元宙美容疑者と佐武敬子容疑者の2人にそれぞれタワーマンションの一室をあてがい、トラステールの社債を購入させる営業をお互いに競わせるようにしていたとの情報が出ています。
秋元宙美容疑者と佐武敬子容疑者はともに中村佳敬容疑者の愛人という事でお互いをライバル視しており、競い合うように色仕掛けを使って裕福な男性に近づき、社債をバンバン売っていたという事です。
中村佳敬容疑者の方も2人の愛人を寵愛していて、月の家賃100万円超のミッドタウンや虎ノ門の高級タワーマンションをあてがい、それぞれに年収にして1億円もの報酬を渡していたとの証言も出ています。
秋元宙美容疑者と佐武敬子容疑者は、そんな中村佳敬容疑者「神」などと崇めていたのだとか。
中村佳敬の自宅は六本木ヒルズレジデンスか
出典:https://archive-image.homes.co.jp/
中村佳敬容疑者の自宅住所は逮捕時の報道では「東京都江東区豊洲1」と報じられています。
Xには、中村佳敬容疑者の自宅は月の家賃が200万円の豊洲のタワーマンションだとする暴露が投稿されています。
グランシールド社は、破産した。
— Hiro.911 (@sa35393) April 17, 2024
中村佳敬は、今だに200万円の家賃の豊洲タワマンに住んでいる。渡辺宙美も100万円以上の家賃のマンションに住んでいる。中村、渡辺、佐武らは活動もせずに何故贅沢が出来るのか?彼等には、隠し資産が沢山あるようだ。海外の不動産も保有しているから全然大丈夫だそう https://t.co/wGiYZ8KeMm pic.twitter.com/pD9140dkmA
また、中村佳敬容疑者の以前の自宅は「六本木ヒルズレジデンス」の月の家賃250万円ほどの部屋だったとの情報も投稿されています。
グランシールド中村佳敬
— Hiro.911 (@sa35393) January 28, 2024
自称一円も貰っていない詐欺師。
トラステール社債詐欺、歯科矯正詐欺容疑で家宅捜査入っています。自宅は六本木ヒルズレジデンスであり家賃250万円を支払い続けている。騙した金で。最低な男だ。 pic.twitter.com/psPgYPYRiY
中村佳敬の現在…逮捕され取り調べが続いている模様
中村佳敬容疑者は、2024年5月15日までに金融商品取引法違反(無登録営業)の容疑で警視庁に逮捕されました。
債務保証会社の社債購入を無登録で勧誘したとして、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、金融コンサルタント会社「THE GRANSHIELD(ザ・グランシールド)」社長、中村佳敬容疑者(46)=東京都江東区=と、債務保証会社「トラステール」社長、高橋章容疑者(61)=千代田区=ら男女8人を逮捕した。
逮捕後の現在、中村佳敬容疑者は捜査機関の取り調べを受けていると思われますが、2024年5月29日現在の時点では続報は出ていません。こうした詐欺犯罪の容疑者は、逮捕容疑を絶対に認めずに「自分も騙されていた被害者である」と主張をするケースが多いです。おそらくですが、中村佳敬容疑者も現在の時点ではまだ逮捕容疑を頑なに否認している可能性が高いです。
今後は、証拠を積み上げて中村佳敬容疑者を何らかの形で起訴まで持っていくと思われますが、詐欺容疑での再逮捕や起訴がされるかなどを含め今後の展開にも注目が集まっています。
まとめ
今回は、2024年5月15日までに国の登録を受けずに「トラステール」という会社の社債を販売し、約1300人から合計約80億円を集めたとして、金融商品取引法違反(無登録営業)の容疑で逮捕された、金融コンサル会社「グランシールド」の社長・中村佳敬容疑者についてまとめてみました。
中村佳敬容疑者については、大学などの学歴は明らかになっていませんが、経歴については製薬会社の営業マンを経て、日本生命系保険会社(日本生命GLADと言われている)の外務員を経て、外資系保険会社(ライフプラザパートナーズだと言われている)に転職して外務員を務めるも、顧客の名前を無断使用する不正行為で解雇され、独立して保険代理店を経営していた事などがわかっています。
そして、中村佳敬容疑者は2016年3月に「グランシールド」を立ち上げ、無登録で金融商品の販売や紹介を行なって約80億円を集め、家賃250万円のタワマンに住んで高級外車を乗り回し、キャバクラで豪遊していたようです。
中村佳敬容疑者は結婚しており、嫁はグランシールド取締役を務めていた中村繭子さんという女性だと言われていて、子供は2人いて、娘は青山学院高等部に在籍しているとの不確定情報もネット上に出ています。
中村佳敬容疑者の自宅は、月の家賃250万円の「六本木ヒルズレジデンス」と、家賃200万円の豊洲のタワーマンションだと言われていて、出資者への配当が滞った後も高級タワマンに住み続けていた事に、被害者の怒りが集中しているようです。
中村佳敬容疑者の逮捕後の情報は現在の時点では出ていませんが、現在も中村佳敬容疑者は逮捕容疑を否認し続けている可能性が高いと思われます。