日大アメフト部の主力選手の北畠成文容疑者が大麻と覚醒剤所持で逮捕されました。
この記事では北畠成文容疑者の生い立ちや実家の家族、結婚、出身高校や大学進学などの経歴、日大アメフト部大麻事件の概要や北畠成文容疑者が逮捕された経緯、現在などについてまとめました。
この記事の目次
北畠成文は日大アメフト部の大麻・覚醒剤事件で逮捕された21歳大学生
北畠成文(きたばたけ・のりやす)容疑者(事件当時21歳)は、2023年8月5日に大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反(所持)の容疑で警視庁に逮捕された日大(日本大学)の3年生の男です。
北畠成文容疑者は、強豪で知られる日大のアメフト部の主力選手で、DB(ディフェンシブバック)のレギュラーとして活躍していたようです。
北畠成文容疑者が逮捕に至った経緯については後述しますが、アメフト部の学生寮の北畠成文容疑者の部屋の備え付けのベッドの収納ボックスから、包装された乾燥大麻と覚醒剤の錠剤かけらが見つかったという事です。
日大アメフト部といえば、2018年に対戦相手選手に悪質なタックルをして負傷させたのが大きな問題になった事も記憶に新しく、ネット上でも「また日大アメフト部がやらかしたのか」などと話題になっています。
この記事では、日大アメフト部の大麻や覚醒剤の所持、使用疑惑事件で逮捕さえた北畠成文容疑者について現在までにわかっている内容をまとめていきます。
北畠成文の生い立ち
北畠成文容疑者の生い立ちについてはほとんど何もわかっていませんが、テレビ朝日系の情報番組「グッド!モーニング」の2023年8月8日放送では、北畠成文容疑者の幼少期を知る人物の「小学校から私立に通い、頭のいい子というイメージ(がある)」との証言が紹介されています。
日大に入学するまで、兵庫県で過ごしていた北畠容疑者。幼少期を知る人はこう話します。
幼少期を知る人物:「小学校から私立に通い、頭のいい子というイメージ」
この証言によれば、子供時代の北畠成文容疑者は周囲から優等生のイメージを持たれていたようです。
北畠成文容疑者の生い立ちについて2023年8月11日現在の時点でわかっている情報はこれだけです。
北畠成文の実家は神戸市のお金持ちとの推測も
テレビの情報番組などによると、北畠成文容疑者は日大に進むまでは兵庫県で過ごしたという事なので、実家も兵庫県にある可能性が高いようです。
また、後述するように北畠成文容疑者は、兵庫県の私立の名門校である滝川高校の出身だという事です。
滝川高校は兵庫県神戸市にある高校なので、北畠成文容疑者の実家は兵庫県神戸市ではないかと見られています。
兵庫県神戸市といえばお金持ちが多い地域ですが、北畠成文容疑者は小学校から私立校に通っていたとの生い立ちの情報もあり、実家は相当な金持ちなのではないかとの推測も出ています。
「北畠」という苗字も名家の流れをくんでいる家系に多いため、北畠成文容疑者の実家がお金持ちの可能性は高いのではと見られているようです。
一部ネット上では、北畠成文容疑者の実家は豪邸との情報が見られますが、証拠などは示されておらず憶測のようです。
北畠成文の家族
北畠成文容疑者の家族についての情報は現在まで1つも出ていません。
北畠成文容疑者の両親や兄弟など家族構成に関する情報も明らかにされていません。
北畠成文容疑者は小学校の時から私立校に通い、中高一貫の名門私立校である滝川高校へ進学している事から家族は金持ちであると見られています。
北畠成文容疑者の家族については、両親はインテリで一流企業に勤務しているのではとの情報が一部で見られますが、証拠は示されておらず憶測のようです。
北畠成文の結婚
北畠成文容疑者は逮捕当時、日大に通う学生でした。おそらく結婚もしておらず独身だった可能性が高いと思われます。
大学生でも結婚している方はいますが、北畠成文容疑者が結婚していたとの情報は出ておらず、アメフト部の寮で生活していたという事実から考えても結婚はしていなかった可能性が高いでしょう。
北畠成文の経歴① 出身高校は中高一貫の私立校滝川高等学校
北畠成文容疑者の出身高校は、兵庫県神戸市須磨区宝田町にある滝川高校です。
北畠成文容疑者は滝川高校時代もアメフト部に所属し、2020年度全国高校選手権県予選で決勝トーナメント初戦で敗れています。
北畠容疑者は神戸市の滝川高を経て日大に進学。滝川高アメフト部は兵庫の中堅校。同容疑者が3年生だった2020年度全国高校選手権県予選は決勝トーナメントの初戦で敗退している。
北畠成文容疑者の高校時代については、礼儀正しく愛嬌もあり、周囲からは「ノリ」の愛称で親しまれていたとの事です。
また、アメフト部においても熱心で実力もあり、チームを引っ張る中心人物だったという事です。
番組は、高校時代の北畠容疑者を知る人物に話を聞くことができました。
高校時代を知る人物:「部活動を通じて面識があったが、礼儀正しく接してくれて。愛嬌(あいきょう)がある子だなっていうのが印象的。みんなから『ノリ』っていうあだ名で親しまれていて」
アメフトへの取り組みぶりについては…。
高校時代を知る人物:「結構、部活に熱心に取り組んでいて。(下級生ながら)チームを引っ張るというか、そういう存在だったのかな。技術とかフィジカル面も抜けていたとは思う」
北畠成文容疑者の出身高校である滝川高校は、私立の中高一貫校のため、北畠成文容疑者は滝川中学に通っていた可能性が高いと見られています。生い立ちのところでも触れた「小学校から私立校に通っていた」との証言とも一致します。
北畠成文の経歴② 大学は日大でアメフト部で活躍
北畠成文容疑者は滝川高校を卒業後は日本大学(日大)へと進学してアメリカンフットボールを続けています。
北畠成文容疑者はアメフト部では、ディフェン陣の最終ラインで、相手のロングパスやラン攻撃に備えるDB(ディフェンシブ・バック)というポジションで、3年生だった逮捕当時には背番号「2」を与えられたレギュラー選手でした。
2023年4月22日の春季交流戦では強豪の関西学院大学との試合に先発出場し、安定感のあるプレーが高く評価されていました。
北畠成文が逮捕された日大アメフト部大麻・覚醒剤事件の経緯と概要
出典:https://ssl-cache.stream.ne.jp/
北畠成文容疑者が逮捕された日大アメフト部、大麻・覚醒剤事件の経緯についてももう少し詳しく見ていきます。
捜査関係者によれば、2022年頃から日大アメフト部の部員が違法な薬物に関わっているとの情報が(おそらく日大アメフト部の部員の家族から)寄せられていたそうです。
しかし、具体的な証拠は確認できなかったため、差し当たっての対策として警視庁は2022年12月に日大のキャンパスでアメフト部の部員らを対象とした薬物乱用の防止講座を開催しています。
ところが、2023年に入ってからもアメフト部の部員が違法薬物を使用しているとの情報が警視庁に寄せられ、警視庁は日大側に調査を求めています。
これを受けて日大側は2023年7月6日にアメフト部の学生寮の立ち入り調査を行い、北畠成文容疑者の部屋のベッドの備え付けボックスの中から包装された乾燥大麻約0・019グラムと、覚醒剤の錠剤の欠片約0・198グラムが見つかりました。
この時、北畠成文容疑者は大麻と覚醒剤について、(日大アメフト部の)先輩から預かったものだと釈明したようです。
日大は7月18日にこれを警視庁に相談し、警視庁は20日にこれらを押収して鑑定を行い、28日にこれらが大麻と覚醒剤である事が判明。その後、警視庁は8月3日にアメフト部の学生寮の家宅捜索を実施しています。
そして8月5日、警視庁は北畠成文容疑者を覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の容疑で逮捕しました。
日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持していたとして、警視庁は5日、部員で3年生の北畠成文(のりやす)容疑者(21)を覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで逮捕した。
逮捕の北畠成文以外にもアメフト部の複数の上級生が大麻吸引を認めたとの情報も
今回の日大アメフト部の大麻、覚醒剤事件で逮捕されたのは北畠成文容疑者1人ですが、日大が2022年に実施した内部調査で、その他にも複数のアメフト部員が大麻の吸引を認めていたとする情報が報じられています。
それによると、北畠成文容疑者が逮捕される約1ヶ月前の2023年7月10日に、日大アメフト部の部員の保護者を名乗る匿名の人物から、日大や関東学生アメフト連盟宛に、アメフト部員の大麻吸引を告発する文書が送付されていたという事です。
この告発文によれば、2022年に日大アメフト部に所属するある学生が上級生が大麻を吸引している事実を知り家族に相談し、この家族が日大側に訴えた事で保護者会が開かれたそうです。
これを受けて日大側が内部調査を実施したところ、複数の上級生が大麻を吸引した事を認めたそうです。しかし、アメフト部のコーチ陣の意向で当該の選手らは退部にも退学にもならず、懲戒委員会にもかけられず隠蔽されたという事でした。
〈昨年、寮で大麻を吸っている上級生のチームメイトがいるとのことで、同じ部屋の子が親に相談しました。それが父母会で問題になり、保護者会が開かれました。大学の調査で上級生たちは大麻を吸ったことを認めましたが、コーチ陣の方針で退部退学させず、犯罪を犯しているのに大学の懲戒委員会にもかけませんでした。隠蔽です〉
この告発者によれば、昨年中にはすでに「大学の調査」が行われ、「上級生たち」、つまり複数の部員が大麻の吸引を認めていたというのだ。
引用:日大アメフト部薬物事件 “保護者”が関係各所に送った「告発文書」に書かれていた“隠蔽”への怒り 複数の部員が関与か?
北畠成文容疑者の寮の部屋から、大麻と覚醒剤が発見されたのは2023年7月6日でしたが、日大側が警視庁に相談したのは、なぜか発見から12日が経過した7月18日で、発見された物質が鑑定により大麻と覚醒剤である事が判明したのはさらに10日が経過した7月28日でした。
これだけ時間が経ってしまうと、仮に他にも違法薬物を使用していたアメフト部員がいたとしても尿検査などで成分が検出される可能性は低く、大麻を所持していたとしても証拠は隠滅されている可能性が高く、立件する事は難しいと見られています。
この事から、日大側が隠蔽のために意図的に警察への相談を遅らせたのではないかとの疑念も生まれています。
北畠成文の逮捕を受けて日大はアメフト部の無期限活動停止を発表もすぐに解除
北畠成文容疑者の大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反での逮捕を受け、日大は逮捕と同日の8月5日にアメフト部の無期限活動停止処分を発表しています。
日大は5日、同日からアメフト部を無期限活動停止処分とすると発表した。
しかしそれからわずか5日後の8月10日、日大はアメフト部の活動停止処分の解除を発表。
日大が、違法薬物事件に揺れるアメリカンフットボール部の処分を解除した。
アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された5日、同部を無期限活動停止処分としたが、わずか5日後の10日に日大の公式サイトで処分解除を発表した。
無期限活動停止処分の解除の理由について、日大は今回の事件を「部員1名(北畠成文容疑者)による薬物単純所持という個人犯罪」だとし、「個人の問題をアメフト部全体の連帯責任として負わせる事は、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰する事になり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断」と説明しています。
しかし、複数のメディアが報じているように、北畠成文容疑者以外にも複数のアメフト部の部員が大麻を吸引していた疑いがある事から、あまりにも早すぎる活動停止処分の解除や北畠成文容疑者1人に全ての罪を負わせて事件を幕引きさせようとする日大側の姿勢に対して批判的な声も見られます。
関東学生アメリカンフットボール連盟は日大アメフト部に当面出場資格停止処分
日大アメフト部は、所属する関東1部リーグTOP8(9月2日開幕)への参加を希望していましたが、リーグを統括する関東学生アメリカンフットボール連盟は、今回の北畠成文容疑者の逮捕事件を受けて日大アメフト部を当面の出場資格停止とし、リーグ戦への出場を認めない決定を下しています。
関東学生アメリカンフットボール連盟は10日、オンラインで臨時理事会を開き、部員が違法薬物を所持したとして逮捕された日大を「当面の間の出場資格の停止」処分とすることを決定した。
関東学生アメリカンフットボール連盟は、日大アメフト部に出場停止処分を下す理由として、北畠成文容疑者以外にも、違法薬物を使用した部員が存在している疑いが払拭できない事や再発防止策が示されていない事、責任の所在が曖昧な事などを挙げています。
関東学生連盟は処分を科す理由として(1)逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと(2)逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと(3)再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと(4)部関係者の責任の所在が明らかでないことの4点を明示。
北畠成文の現在…大麻の購入と使用については認め、覚醒剤は使用していないと供述していた事が判明
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
北畠成文容疑者は、2023年8月5日に大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されましたが、その逮捕前の警察による任意の事情聴取にて自分で大麻を購入して使用した事を認めたものの、覚醒剤の使用はしていないと供述していた事が8月9日に判明し報じられています。
寮で覚醒剤と大麻を所持したとして逮捕された日本大アメリカンフットボール部員の北畠成文容疑者(21)が警視庁の逮捕前の任意聴取に「大麻は買って自分で吸った」と供述したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。覚醒剤は「使用していない」と話したことも判明した。
北畠成文容疑者は、覚醒剤の錠剤は大麻を購入した時におまけで貰ったが覚醒剤だとは知らなかったとも説明しているという事です。
捜査関係者によると、北畠容疑者は覚醒剤の錠剤について「大麻を買った際におまけでもらった。覚醒剤とは知らなかった」とも説明したという。何者かが大麻の販売に乗じて覚醒剤を勧めたとみられ、警視庁薬物銃器対策課は入手経路を詳しく調べる。
大麻を密売した何者かが大麻購入を契機に覚醒剤を勧めて今後の購入に繋げようとした可能性も考えられます。大麻は覚醒剤などのより強い副作用や依存性のある違法薬物への入り口になる事が以前から指摘されており、警察は悪質と判断して入手経路を詳しく捜査していると思われます。
こうした事からも、北畠成文容疑者は2023年8月11日の現在も拘留され取り調べを受けている可能性が高いと思われます。
今後については、北畠成文容疑者は今回の逮捕が初犯という事で、販売目的ではなく自身が使用する目的で大麻を所持しており、覚醒剤の錠剤については使用しておらず、覚醒剤だとも知らなかったと供述しているようなので、起訴され有罪となっても執行猶予付きの判決が下される可能性が高いと思われます。
また、覚醒剤の錠剤が覚醒剤である事を知らなかったという主張が認められれば、不起訴処分になる可能性も考えられます。
まとめ
今回は2023年8月7日に大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された、日大アメフト部の大学3年生・北畠成文容疑者についてまとめてみました。
北畠成文容疑者は日大アメフト部のレギュラー選手で、最終ラインを守るディフェンシブ・バックというポジションで活躍していました。
北畠成文容疑者の生い立ちについては、小学校から私立に通い、勉強のできる優等生タイプと周囲からは見られていたようです。
実家は兵庫県内と見られ、神戸市の可能性が高いと見られています。小学校から私立校に通っていたとの情報から家族はお金持ちだと推測されていますが、詳細な家族構成は明らかになっていません。
北畠成文容疑者は逮捕当時、日大の現役学生でありアメフト部に所属してアメフト部の学生寮で生活していた事から、結婚はしておらず独身であった可能性が高いようです。
北畠成文容疑者の経歴については、私立の滝川高校のアメフト部で主力選手として活躍し、強豪アメフト部で知られる日大へと進学してアメフトを続け、逮捕された3年生当時は背番号「2」を与えられレギュラー掴んでいました。
しかし、2022年頃から日大アメフト部で大麻を吸引している部員がいるとの告発があって問題となり、2023年7月に大学が行った内部調査により、北畠成文容疑者が大麻と覚醒剤を所持しているのが発見され今回の逮捕となりました。
現在も、北畑成文容疑者は未だ釈放されておらず警察に拘留され取り調べを受けている可能性が高いと思われます。