金正男は、北朝鮮の現在の最高指導者・金正恩の異母兄ですが、2017年2月にマレーシアにて殺害(暗殺)されました。
ここでは金正男の家族と、家系図についてまとめています。
金正男さんのプロフィール
名前:金正男(キム・ジョンナム)
出身地:北朝鮮、平壌
生年月日:1970年6月10日、または1971年5月10日
没年月日:2017年2月13日(推定)
金正男は北朝鮮の金正日を父親に、金日成を祖父に持ち、現在の最高指導者の金正恩は異母弟にあたります。
生い立ちとしては、母である成蕙琳が当時既婚者であり外部には情報が伝えられないように隠されて育てられたと言います。スイスやモスクワ、北京などでも暮らしていたとされ、北朝鮮ではサイバー関連の発展、人民軍、秘密警察、武器輸出、秘密資金管理、指導部などにいたとも。
2007年頃からはマカオに滞在している様子が伝えられています。2011年の金正日死亡時には一度戻ったという報道もなされましたが、2011年12月からの金正恩体制では弟との不和も囁かれていました。(ただ北朝鮮と行き来しているようだともされ、情報は定かではない)
そんな中、2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール空港において、殺害っされました。
日本では、”まさお”として知られる
日本への不法侵入も。
その理由は「ディズニーランドに行きたかった」とのこと。
日本語は「ワカリマセン」
金正男は、朝鮮語・英語・フランス語を話せ、またロシア語・中国語などもある程度いけるとされます。
金正男の家族構成について(嫁・夫人・愛人情報まとめ)
金正男さんは、いろいろと不明確な情報が多いですが、夫人が数人と息子・娘がいます。
中国・北京に最初の夫人シン・ミョンヒ氏と息子のクムソル氏、マカオに2人目の夫人となるイ・ヘギョン氏と息子のハンソル氏、娘のソルヒ氏がいる
ただ2009年頃の記事は、他の女性が最初の夫人として他の名前があがることも。
情報筋は20日、「金正男は若い頃に最初の夫人、崔恵里(チェ・ヘリ)と同居を始めて、息子の東換(トンファン)が生まれた。現在、彼らは北京に住んでいる」と話した。
さらに、暗殺報道では第三夫人の存在が報じられています。
金正男(キム・ジョンナム)氏がマカオで同居していた警護員兼「事実上の第三夫人」ソ・ヨンラン氏(41)が北朝鮮の対韓国工作関連部署出身であることが19日、分かった。
正男氏の知人は最近のインタビューで、「(ソ・ヨンラン氏は)かなり美人だ。酒もよく飲む。警護員に見えるかというとちょっとあれだが、闘うのがうまいといえばうまい」と語った。一部では、「ソ・ヨンラン氏は以前から平壌と連絡が取れなくなっていた」あるいは「正男氏暗殺計画を知りながら黙認・ほう助した」という可能性も取りざたされている。
また東南アジアを中心に愛人が複数人いて、日本にもいるという話も。
「正男氏には東南アジアに複数の愛人がいるとされています。今回の事件も、マレーシアにいる愛人を訪問することを北朝鮮側が事前に知ったことがきっかけでしたが、実は愛人の中には日本人女性もいるんです」
金正男さんの夫人たちについては、画像なども出回っておらず、詳細も不明です。
唯一、現在の「事実上第三夫人」とされる方の画像がありましたので、ご紹介です。
事実上の第三夫人とされるソ・ヨンラン(左)
40歳代と報じられていますが、かなり若々しく美人そうですね。
金正男さんの子供(息子・娘)
金正男さんの子供は、3人(あるいは4人?)いるようですが、
中国・北京に最初の夫人シン・ミョンヒ氏と息子のクムソル氏、マカオに2人目の夫人となるイ・ヘギョン氏と息子のハンソル氏、娘のソルヒ氏がいる
こちらも同様に謎に包まれています。ただ息子・金ハンソルは、メディアでの顔出しなどをしていましたので、ご紹介です。
金漢率(キム・ハンソル)
出身地:平壌/生年月日:1995年6月16日
(第二夫人とされるイ・ヘギョンの息子)
金ハンソルは、かつてフィンランドのメディア取材に応じ、父親のことや北朝鮮のことについて語っています。
ハンソル氏はインタビューで「父(金正男氏)は常に僕に対し、家系のことは忘れ、自分の人生を生きなさいと言っていた」と話した。また「両親はいつも僕に、目の前にある食べ物を食べる前に、普通の人々のことをまず考えてみなさいと言っていた。飢えに苦しむ人々のことを考え、自分の今の恵まれた状況について感謝しなさいと教えてくれた」と話した。ハンソル氏はまた「父(金正男氏)は政治に全く関心がなく、母は一般市民だった」と打ち明けた。
金正恩氏については「どのようにして独裁者になったのか分からない。それは祖父(故・金正日〈キム・ジョンイル〉総書記)と叔父(金正恩氏)の間の話であり、僕はどちらにも会ったことがない。僕も知りたい」と話した。ハンソル氏はまた、祖父の金正日総書記について「亡くなる前に僕に会いに来てほしいと思っていた。祖父が僕の存在を知っていたのかどうかも分からない」と話した。ハンソル氏は「母方が一般家庭だったので、祖父が北朝鮮の指導者だと知ったのも大きくなってからだった」として「両親と話をしながらパズルを一つ一つはめていくうちに、どういう人物なのかが分かった」と打ち明けた。
ハンソル氏はマカオ在住時に韓国人の友人がいたとして「ときどき韓国と北朝鮮に関する話もしたが、話しているうちに自分たちがどれだけ似通っているかに気付いた。韓半島(朝鮮半島)を二つに分断しているのは政治的な問題にすぎない。だから僕はどちらかの肩を持つということはしない」と話した。さらに「北朝鮮に戻って人々の暮らしを楽にしたい。また、(南北)統一を夢見ている」と将来の夢を語った。
また金ハンソルは父親・金正男暗殺を受け、今後の彼の身にも危険があるとし、大学院への進学を断念したと言われます。
ハンソル氏は平壌で生まれ、マカオの国際学校を経て、2013年、ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナル・スクールを卒業し、フランス屈指のエリート校「パリ政治学院」で3年間、政治学を学んだ。その後、オックスフォード大学大学院の入学許可を得て、恋人ソニアさんと共に2016年9月に進学する予定だった。ソニアさんは現在、同大学院に通っているという。しかし、イギリスに渡る前、中国当局から、金正恩・朝鮮労働党委員長が正男氏とハンソル氏の暗殺を企てていると知らされ、中国と特別行政区マカオの外に出ないよう警告を受けた。
金正男の家系図
金家の家系図
(※写真左下は、ハリセンボンの近藤春菜さんです。)
もう少し詳しい家系図もありました。
北朝鮮の3代目最高指導者には、金正男の弟・金正恩がなりました。
かつて3代世襲に反対していた金正男
金正男は以前から暗殺の不安を感じていたとも言います。
マレーシアで殺害された北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏は生前、家族と暮らす中国南部のマカオで友人ら周辺に「弟が殺そうとしている」と漏らしていた。外出時にボディーガードをつけるなど警戒もしていた模様だが、北朝鮮が工作活動の拠点にし、命を狙われやすいマレーシアを頻繁に訪れていた。
クアラルンプールの繁華街にある高級ショッピングモール。この地下1階に正男氏がよく訪れていた韓国料理店がある。店内は開放的な雰囲気だが、天井にはさりげなく監視カメラも。地元紙スターに対し、店の経営者は「暗殺を恐れ、正男氏は常にボディーガードを連れていた」と語った。監視カメラの存在も気になる様子だったようだ。
また弟宛に命乞いの手紙を送っていたとも。
北朝鮮の工作機関が暗殺を狙う動きは12年ごろから確認され、その年の4月には、正男氏が最高指導者に就任した金委員長に宛て「私や私の家族を助けてください」と記した手紙を送ったという。手紙には、自分たちを処罰する命令を中止するよう求めた上で、「私たちは行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている」と書かれていたという。
そんな話も囁かれる中、金正男は2017年2月にマレーシア・クアラルンプール空港にて殺害されました。まだ情報が錯綜していますが、真相が解明されれば良いですね…。
ご冥福をお祈りします。