2023年5月8日に発生した銀座ロレックス強盗事件が19歳〜16歳の少年による犯行とわかり話題です。
この記事では銀座ロレックス強盗事件の概要や発生した場所や店名、話題になった勇敢な女性の行動やその正体、犯人4人の素性、黒幕の存在や真相、現在などについてまとめました。
この記事の目次
銀座ロレックス強盗事件の概要
出典:https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/
2023年5月8日の18時15分頃、東京都中央区銀座のロレックス販売店に、仮面をつけて顔を隠した3人の男が押し入り、店員に刃物を突きつけて「殺すぞ」などと脅し、バールでショーケースを割るなどして大量の高級時計(その後、74点3億850万円相当と判明)を奪い逃走しました。
犯人らは近くに停めていたワゴンタイプの車(アルファード)に乗って逃走しています。通報を受けたパトカーの追跡を受けて逃走。逃走経路は、警視庁本部や国会前を通り、国道246号に抜けたようです。
事件発生から約1時間後、港区赤坂の路上で犯人らが逃走に使った車が乗り捨てられているのが見つかり、駆けつけた警察官により近くのマンションに逃げ込んでいた犯人4人が邸宅侵入などの容疑で逮捕されています。
このマンションでの逮捕時には大立ち回りが演じられており、犯人のうちの1人はマンションのベランダの手すりに立って「お前、目の前で死ぬんだから!自分のせいで、目の前で死ぬんだから!」などと騒ぎ、警察官に「危ない、怪我するからやめとけ!」などと宥められる場面もありました。
さらに、犯人のうちの別の1人はマンションと隣接する一軒家の間に隠れていましたが、我慢しきれずに壁をよじ登って逃げようとしたところを見つかって警察官に取り押さえられ「痛いです、痛いです、やめてください」などと喚いているところが近隣住民に目撃されています。
また、犯行に使用された車はレンタカーでしたが、ナンバープレートは埼玉県川口市内で盗まれた物であることが判明(車ではなくナンバープレートのみが盗まれていた)。犯人らがレンタカーのナンバープレートを付け替えるなどの工作を行っていた事がわかっています。
この事件は白昼堂々、衆人環視の中行われたため犯行時の動画が多数撮影されてネット上に拡散されており、マンションでの逮捕時の様子も動画撮影されたため、犯行のあまりの杜撰さや犯人らの逮捕時の情けなさなども相まってネット上でもかなり話題になりました。
銀座ロレックス強盗事件の動画
銀座ロレックス強盗事件の場所と店は銀座8丁目の「クォーク銀座888店」
銀座ロレックス強盗事件の発生した場所は東京都中央区銀座8丁目8-8で、被害にあった店名は「クォーク銀座888店」です。店舗はこの場所にある商業ビル「銀座888」の1階に入っています。
4人は8日午後6時15分過ぎ、中央区銀座8丁目のロレックス専門店「クォーク銀座888店」に侵入。刃物で店員を脅し、ショーケースを壊して腕時計など七十数点を奪った疑いが持たれている。
銀座ロレックス強盗事件があった場所(店舗の入る商業ビル)の周辺地図
銀座ロレックス強盗事件の発生した店舗の入る商業ビル「銀座888」の場所と周辺の地図です。
銀座の真っ只中での犯行であった事がわかります。
銀座ロレックス強盗事件の犯人らが逮捕された場所は赤坂8丁目のマンション
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銀座ロレックス強盗事件の犯人らが逮捕された赤坂のマンションの場所にも興味を抱く人が多いようです。
犯人らが逮捕されたマンションは、犯行現場の銀座の店から約3km、車で20分ほどの距離にある、東京都港区赤坂8丁目12-28の「ライオンズマンション乃木坂」です。
銀座の高級時計店に押し入った強盗の身柄確保の瞬間/港区赤坂(動画の0:24くらいから) pic.twitter.com/eeYs8tDKxI
— わかめ (@traveler_wakame) May 8, 2023
銀座ロレックス強盗事件では扉を押さえた女性の勇敢な行動も話題に
銀座ロレックス強盗事件では、犯行に気がついた通りすがりの女性が、犯人らの逃走を防ぐために店の扉を手で押さえるという勇敢な行動を取っているところも動画に撮影されており注目を集めました。
この女性は犯行の一部始終を店の外で見ていましたが、隙を見て1度扉を閉め、その後、犯人らが逃走しようとしたタイミングで再び扉を手で押さえるようにし、犯人の1人に「ぶっ殺すぞ」などと脅されています。
女性はさすがにここで退いて犯人らを通しましたが、その勇敢な行動に対して称賛の声が上がっていました。一方で「あまりにも危険すぎる」と、女性の身を心配する声も出ています。
銀座ロレックス強盗事件の勇敢な女性の正体は銀座のママだと判明
銀座ロレックス強盗事件の犯人を閉じ込めようと勇敢な行動をとった女性の正体は銀座のバーのママという情報が出ました。
銀座ロレックス強盗事件で注目の女性は銀座のBARママらしいです。 pic.twitter.com/trfapeZbxq
— ocean (@kuronekochibida) May 10, 2023
その後、「週刊新潮」(2023年5月25日号)の記事で、この女性の正体が銀座のママというのが事実である事が判明しています。
「あの日はちょうど、沖縄から東京に帰って来たタイミングで、お土産がたくさん入った買い物袋を手に持っていました。SNSでは“銀座の買い物帰りのマダム”なんて言われましたけど、そんなことはなくて」
と語るのは、さる銀座のバーのオーナーママだ。彼女は自身の店に出勤する際、偶然に現場を通りかかった。
この女性は出勤前に偶然、ロレックス販売店の前を通りかかり、すぐに警察に通報したそうです。そして、せめて警察が到着するまで犯人を閉じ込めようと咄嗟に店の扉を抑えようとしたのだそうです。
「なんであんなことできたのかって聞かれても、目の前で犯罪が起きたら止めようとしませんか。とっさに体が動いたんです。せめて警察が来るまでは、犯人たちを店の中に閉じ込めようって……。でも、みんな写真や動画を撮っているだけで。店の前の通りにはあんなに人がいたのに……」
女性は扉を押さえながら、犯人らの様子も冷静に観察しており、中国語を話しておらず日本語で、しかも犯人らが若い様子だった事などから、銃器などは持っていない可能性が高くそこまで危険ではないだろうと判断し扉を押さえる行動に出た事なども話しています。
「彼らは腕時計を鞄に入れながら“まだいける、まだいける”なんて言ってました。声は若くて、はしゃいでいるふうにしか聞こえませんでした。もしその会話が中国語だったなら“もしかしたら銃器なんかを持っていて危険かもしれない”と思ったかもしれませんが、正直、そこまで危ない雰囲気は感じなかった」
さすが、銀座でママを務めるほどの女性は肚の座り方が違うなと感じます。
銀座ロレックス強盗事件の犯人は全員が19歳以下の少年で横浜市在住
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銀座ロレックス強盗事件では、4人の少年が現行犯逮捕されています。
犯人の4人は、職業不詳の19歳、飲食店アルバイトの19歳、私立高校3年生の18歳、無職の16歳で、全員が横浜市在住の不良でした。
主犯格の19歳の男
主犯格は19歳のうちの1人で、横浜では有名な不良で暴走族元総長で、横浜市内と湘南エリアに幅を利かせ、大麻の売買や特殊詐欺にも関わっていたとの情報も出ています。
「逮捕された19歳のAは、地元の横浜では有名な不良だよ。暴走族の元総長として知られていて、後輩を子分みたいにしてしょっちゅう連れ歩いていた」(19歳容疑者の地元の知人)
犯人のうち16歳無職の少年は、このリーダー格に子分のように使われており、この事件でも無理矢理に手伝わされたと見られています。
また、もう1人の19歳はハーフの男で、運転免許を持っているため犯行を手伝わされ、逃走に使われた車の運転手役をしていたと見られています。
19歳のCはハーフの男で、自動車免許を持ってるせいで犯行を手伝わされ、当日は店を襲った3人を乗せてアルファードを運転したっていう噂になってます
引用:【銀座ロレックス強盗事件】19歳少年の知人が衝撃告白「闇バイトなんかじゃない。元暴走族リーダーが知り合いを集めてやった」
犯人のうち最後の1人の18歳高校生については情報があまり出ていませんでした。また、まだ別に逮捕されていない犯人が逃走を続けている可能性や指示役などの黒幕がいる可能性も指摘されていました。(ただし、黒幕などはおらず、逮捕された犯人4人の思いつきの可能性が高いと見られている)
銀座ロレックス強盗事件の黒幕や真相
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銀座ロレックス強盗事件で逮捕された犯人4人は全員が19歳以下の男でしたが、彼らは実行犯にすぎない、いわゆる闇サイトなどで集められた「闇バイト」というのが真相で、指示役などの黒幕がいるのではと見る向きもあります。
仮に黒幕がいるとしても、六代目山口組や住吉会と関係が深い銀座でこのような派手な事件を起こせばタダでは済まないため、その黒幕は暴力団関係者ではなく、半グレや外国系の組織ではないかとも見られているようです。
ただ、逮捕された犯人4人の供述によると、黒幕などはおらず、主犯格の19歳の元暴走族総長が他の3人を集めて犯行に及んだというが真相のようです。
この事件について、一部の暴力団関係者がかなり怒っているとの情報も出ており、犯人の少年らはタダでは済まないかも知れません。
「こんな銀座のど真ん中で、白昼堂々と強盗を働くなんて、そこにシマを持つヤクザを舐めてるよ。しかも、実行犯4人は少年。こんなことを見過ごすわけにはいかない」(都内在住の暴力団関係者)
銀座ロレックス強盗事件の現在…犯人の実名と判決
犯人のうち3人が起訴され実名が公表される
銀座ロレックス強盗事件の犯人の4人は当初、邸宅侵入の容疑で逮捕されましたが、2023年5月18日に強盗などの容疑で再逮捕されています。
犯人のうち少年法で「特定少年」に当たる19歳と18歳の男3人については、同年7月7日に強盗罪などで起訴され実名も公表されました。
起訴されたのは、梓沢竜磨被告(19)、設楽ブライソン龍被告(19)、鳥居聖真被告(18)=いずれも横浜市。
16歳の少年については、少年院送致の保護処分を受けています。
また、犯人たち4人は銀座ロレックスの従業員に対し計200万円を弁償し、従業員との示談が成立していることです。
18歳の男に懲役4年6か月の実刑判決
起訴された3人のうち18歳の少年である鳥居聖真(事件当時私立高校3年生、その後無職)の初公判が2023年9月8日に行われました。
裁判の中で鳥居聖真は借金があり切羽詰まっていたことを明かし、「報酬100万円と言われたが、当日になって強盗と聞かされた。知っていれば引き受けなかった」などと説明しています。
検察側は「極めて大胆で悪質」などとして懲役7年を求刑。一方、弁護側は鳥居聖真が従属的な立場で、店と示談が成立していることから執行猶予付きの判決を求めました。
同月25日、東京地方裁判所は鳥居聖真に対し懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しています。
少年は、友人に「高額報酬の仕事だ」と誘われ、内容はわからないまま引き受けたという。判決は、少年は指示役に従う従属的な立場ながら重要な役割を担ったとし、「仕事内容が強盗だとわかったのに『逃げられない』と安易に考えて犯行を実行した」と批判。刑事責任は重大で、被害者の従業員に対し、他の3人と一緒に計200万円を弁償し、刑事処分を望まない旨の示談が成立していることなどを考慮しても、「実刑はやむを得ない」とした。
まとめ
今回は、2023年5月8日に発生した銀座ロレックス強盗事件についてまとめてみました。
銀座ロレックス強盗事件の発生場所は銀座8丁目にある高級時計店(店名は「クォーク銀座888店」)で、仮面をつけた男3人により大量の高級時計が強奪されましたが、その日のうちに犯人4人が逮捕されています。
犯行時の様子は通行人によって動画撮影されネット拡散されており、犯人を閉じ込めようと扉を押さえる勇敢な女性の話題になりました。(女性は後に銀座のバーのママだと判明)
犯人は、2人の19歳と18歳と16歳の4人で全員が横浜市在住、1人は元暴走族総長の有名な不良でこの男が主犯格と見られています。また、犯人のうち18歳は私立高校3年生だった事もわかっています。
当時18歳と19歳だった3人は起訴され実名も公表されました。私立高校に通っていた18歳の男には懲役4年6か月の実刑判決が言い渡されており、残りの19歳2人の判決にも注目が集まっています。