通称「ルフィ強盗事件」の狛江市の90歳女性強盗殺人事件の実行役・加藤臣吾被告に無期懲役判決が言い渡されました。
この記事では加藤臣吾被告の生い立ちや実家の親などの家族、大学やホストなど経歴、狛江市の事件で果たした役割や裁判の判決と現在についてまとめました。
この記事の目次
- 加藤臣吾は通称「ルフィ強盗事件」の狛江市90歳女性強盗殺人事件の実行犯
- 加藤臣吾の生い立ち① 幼少期に両親が別居し父親から虐待を受け育つ
- 加藤臣吾の生い立ち② 中学2年で両親が離婚後は犯罪を繰り返し少年院へ
- 加藤臣吾の実家と家族…母親は埼玉県、父親は千葉県に居住か
- 加藤臣吾は大学へは進学していない最終学歴は中卒
- 加藤臣吾の経歴① 少年院出所後はホストになるも犯罪を繰り返していた
- 加藤臣吾の経歴② 結婚をし子供も生まれているがDVなどで家族は破綻
- 加藤臣吾の経歴③ 事件前年の2022年から中西一晟容疑者宅に居候
- 加藤臣吾が狛江90歳女性強盗殺人事件(ルフィ事件)で果たした役割
- 加藤臣吾の現在…狛江90歳女性強盗殺人事件で無期懲役判決も不服とし控訴
- まとめ
加藤臣吾は通称「ルフィ強盗事件」の狛江市90歳女性強盗殺人事件の実行犯
加藤臣吾被告(事件当時24歳)は、2023年1月19日に東京都狛江市の住宅で事件当時90歳の大塩衣与さんが激しい暴行を受けて殺害され、高級腕時計など4点(計約59万円相当)が奪われた強盗殺人事件に実行役として加わったとして強盗致死の罪で起訴され、一審で無期懲役の判決が言い渡された男です。
加藤臣吾被告は、通称「ルフィ広域強盗事件」の闇バイトに加わり、狛江市の住宅に永田陸人被告(事件当時21歳)、野村広之被告(事件当時52歳)、中西一晟被告(事件当時19歳)らと金品を盗む目的で侵入し住民の大塩衣与さんを縛った上でバールで殴るなどの激しい暴行を加えて殺害したとされています。
また、加藤臣吾被告は2022年12月の広島市での強盗事件、2023年1月の東京都足立区での窃盗未遂事件にも関わっていた事がわかっています。
加藤臣吾の生い立ち① 幼少期に両親が別居し父親から虐待を受け育つ
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加藤臣吾被告の生い立ちは、狛江市の90歳女性強盗殺人事件の裁判で明らかになっています。
それによると、加藤臣吾被告は幼少期から父親の虐待を受けており、時期は不明ながら両親は別居し、加藤臣吾被告は父親の元に残されて中学生の時に母親の元へ家出するも、その度に父親に連れ戻されていたという事です。
「幼少期のころは、お風呂に沈められたり、体を傷つけられたり、立たされていたため、父親の顔色を見て過ごしていました。中1のとき、初めて家出をしましたが、(別居していた)母親の家に行ったりしました。家出のたびに、父親が取り戻しにきていました」
加藤臣吾の生い立ち② 中学2年で両親が離婚後は犯罪を繰り返し少年院へ
加藤臣吾被告が中学2年生の時に両親が離婚して父親にそのまま引き取られるも、父親との関係は悪かったとの事です。
加藤被告人は、自身の生い立ちについて、次のように述べた。「中学2年のころ、両親は離婚しました。父親に引き取られましたが、自分の意見に合わないと機嫌が悪くなっていました。『お前は、自分の考えに従え』と言われていました。
また、集英社オンラインによると、加藤臣吾被告の出身地は埼玉県川口市で、両親の離婚後に千葉県に引っ越したという事です。
そしてその後、万引きや自販機荒らしなどの犯罪を繰り返して少年院に送られたという事です。
加藤は埼玉県川口市出身で中学生時代に両親が離婚、千葉県に引っ越してからは万引きや自動販売機荒らしを繰り返し、やはり少年院に入っています。
加藤臣吾の実家と家族…母親は埼玉県、父親は千葉県に居住か
加藤臣吾被告の実家と家族についての正確な情報は明らかにされておらず不明です。
ただ、生い立ちのところでも触れたように加藤臣吾被告は埼玉県川口市の出身で、両親が離婚した後に千葉県に移住したという事なので、母親が住む実家は埼玉県川口市、父親が住む実家が千葉県である可能性が現在の時点では最も高そうです。
実家の家族構成については両親の存在のみが明らかになっていて、兄弟や姉妹の有無はわかっていません。
加藤臣吾は大学へは進学していない最終学歴は中卒
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加藤臣吾被告の大学も検索されているようですが、加藤臣吾被告は大学どころか高校にも進学しておらず最終学歴は中学卒業です。
加藤臣吾の経歴① 少年院出所後はホストになるも犯罪を繰り返していた
加藤臣吾は中学時代に万引きや自販機荒らしで少年院に送致され、退院後は高校には進学せずに大阪に移住してホストになった経歴があるとの事です。
しかし、無免許運転での轢き逃げ事件や勤務先から200万円窃盗事件を起こして逮捕歴があるという事です。
出所後は大阪に居を移し、ホストになったものの他人の車を無免許運転してひき逃げ事件を起こしたり、勤務先から200万円盗んで逮捕されるなど根っからのワルです。
加藤臣吾の経歴② 結婚をし子供も生まれているがDVなどで家族は破綻
加藤臣吾は実家を離れて大阪へ移住して一人暮らしを始めた後、18歳の時にネット配信をきっかけにある女性と知り合って交際し結婚しており、子供も生まれているとの事です。
しかしこの結婚生活うまくいかず離婚しています、裁判での供述によると加藤臣吾被告のDVが結婚生活破綻の原因だったようです。
一人暮らしをするようになったあと、女性と知り合い、結婚して、子どももできた。
「18歳のとき独り立ちしました。配信をきっかけに女性と知り合い、子どもが生まれました。お金はきつかったのですが、とても幸せでした。しかし、その女性とケンカして、家を追い出されました。その後、よりを戻したり、離婚したりを繰り返しました。女性への暴力で警察沙汰になったこともあります。家庭は、一時期、居場所だったのですが、続きませんでした」
また、集英社オンラインの記事では、加藤臣吾被告が「女性のヒモになって暮らす技術を持っていた」と書かれており、結婚していた頃も妻に生活を支えてもらっていたのかも知れません。加藤臣吾被告がまともに働かなかった事も家族が破綻した原因となった可能性も考えられそうです。
結婚歴もあるし顔もいいので、女のヒモになって暮らす技術は持ち合わせているようです
加藤臣吾の経歴③ 事件前年の2022年から中西一晟容疑者宅に居候
加藤臣吾被告は、狛江市の強盗殺人事件を起こす4ヶ月前の2022年8月から、事件の共犯である中西一晟被告の東京都中野区のアパートに転がり込んで居候生活をしていた事がわかっています。
加藤臣吾被告は、中西一晟被告とネットゲームで知り合い、「住む場所がなくなったので部屋に住まわせて欲しい、家賃は払う」などと言って部屋に転がり込んだという事です、
しかし、家賃は結局1度も支払わずに、それどころか中西一晟被告の両親からの仕送りを勝手に使い込んで生活を困窮させました。
石川県生まれの中西被告は、不仲な両親のもとに育ち、家を出ることを望み、東京の大学に進学。中野区に一人暮らしをしていたという。共犯の一人、加藤とはネトゲで知り合い友人関係にあった。事件前年の2022年8月、加藤が被告の住むアパートに居候するようになる。当初は家賃を半分払うと言っていた加藤だが、一度も家賃は払われず、それどころか被告は生活費を使い込まれ困窮していた。
引用:「刃物持ってこい!」「指飛ばせ!」そして90歳女性にバールを振り下ろし… 「ルフィ事件」19歳実行犯が明かした戦慄の犯行現場
そして、加藤臣吾被告は中西一晟被告を闇バイトへと引き込み、一緒に狛江市の90歳女性強盗殺人事件を引き起こす事になりました。
加藤臣吾が狛江90歳女性強盗殺人事件(ルフィ事件)で果たした役割
加藤臣吾被告は、2022年末頃に金に困って闇バイトに応募し、2022年12月21日に広島市西区の高級時計店の店舗兼自宅から現金や腕時計などあわせて約2700万円相当が奪われた強盗事件に参加。
広島の事件では加藤臣吾被告は宅配業者のふりをして被害者にドアを開けさせ、住民の女性を押さえつける役割をして、60万円の報酬を得ています。
その後、「キム」を名乗る闇バイトのリーダー格と思われる人物から、狛江市の強盗事件への参加を求められました。加藤臣吾被告は怖くなっていたため最初は参加を渋ったものの、「(断った場合)、中国人を使って加藤臣吾被告や家族をさらう」などと脅されて参加する事になりました。
2023年1月19日の事件当日、加藤臣吾被告は永田陸人被告、野村広之被告、中西一晟被告らと合流し、宅配業者のふりをして在宅していた当時90歳の大塩衣与さんに玄関を開けさせて侵入。
共犯者2人が大塩衣与さんを押さえつけて、加藤臣吾被告は住居内に侵入して金品を物色し、途中で大塩衣与さんを押さえる役を代わっています。
加藤臣吾被告は押さえつけた大塩衣与さんに向かって「お金があるのはわかっている。どこや」などと聞き、その後に大塩衣与さんを蹴るなど暴行しています。この際に大塩衣与さんは「何でこんな事をするの?」と言ったという事です。
その後、大塩衣与さんに金品のありかを教えさせる目的で、2人で大塩衣与さんを金品があるとされた地下室へと運んでいますが、この際に加藤臣吾被告は大塩衣与さんの足首側を持って運びました。
この狛江の事件では、大塩衣与さんはバールで殴られていますが、加藤臣吾被告はバールで殴る事は自分はしていないと裁判で主張しています。
加藤臣吾ら犯人達は結局住宅内で金品を見つける事ができずに一旦撤収。永田陸人被告はもう1度侵入して探そうと主張するも、怖くなっていた加藤臣吾被告は「通行人がいる」と嘘をついて、再度の侵入をあきらめさせています。
その逃走中に、暴行を受けた大塩衣与さんが死亡したというニュースを知り、加藤臣吾被告は「僕が知らないところでこんな事になってしまった」と思ったなどと裁判で供述しています。
加藤臣吾被告は、永田陸人被告に「今日がダメだったから明日も行くよな」などと話し、狛江市の事件の翌日の2023年1月20日に東京都足立区の住宅に窓ガラスを割って侵入しました。しかし何も見つけられずに逃走しています。
加藤臣吾の現在…狛江90歳女性強盗殺人事件で無期懲役判決も不服とし控訴
加藤臣吾被告は2023年2月28日に逮捕され、その後、加藤臣吾被告は強盗致死、強盗傷害、強盗予備、住居侵入などの罪で起訴され裁判を受け、2024年12月16日に無期懲役の判決(一審判決)を言いわたされました。
加藤臣吾被告は裁判では「指示役に脅されて参加した」と訴えていましたが、判決では「指示役を恐れた可能性は否定できないが、利益のために主体的、積極的に行動した」とその訴えが退けられた格好でした。
その後、加藤臣吾被告はこの判決を不服として控訴しています。
「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされる広域強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で2023年1月、住人の女性(当時90)が暴行を受け死亡した事件などの実行役として、強盗致死罪などに問われた加藤臣吾被告(26)の弁護人は23日、無期懲役とした東京地裁立川支部判決を不服として控訴した。
加藤臣吾被告が控訴したため、現在も加藤臣吾被告の裁判は続いています。
まとめ
今回は、2023年1月19日の東京都狛江市90歳女性強盗殺人事件などに実行役として加わったとして強盗致死罪などで起訴され、地裁で無期懲役の実刑判決を受けた加藤臣吾被告についてまとめてみました。
加藤臣吾被告の生い立ちについては、幼い頃から父親の虐待を受け、両親は別居して父親の元に残されて、その後両親が離婚。中学進学後に万引きや自販機荒らしなどの犯罪を繰り返して少年院に送られた事などがわかっています。
加藤臣吾被告の実家の家族については、母親が埼玉県川口市に父親が千葉県にいる可能性が高いもののはっきりした事は明らかにされていません。
加藤臣吾被告の経歴については、最終学歴は中学卒業後で高校にも大学にも進学しておらず、少年院を出た後は実家を出て大阪へ移ってホストをしていたものの、ここでも無免許運転ひき逃げや200万円の窃盗事件などを起こして逮捕歴があります。
加藤臣吾被告は18歳の時に結婚もしていて子供もいるという事ですが、自身のDVによって離婚しています。
現在、加藤臣吾被告の狛江市の強盗殺人事件で無期懲役の判決が言い渡されましたが、判決を不服として控訴しています。