お笑いブーム時代にお笑いコンビ「ジャリズム」として、相方のオモロー山下さんとともに人気を博した現・桂三度(以下、世界のナベアツ)さん。
この記事では、落語家に転身した世界のナベアツさんの嫁や子供や元相方について現在までの情報をまとめました。
この記事の目次
世界のナベアツ(桂三度)のプロフィール
桂三度(かつら さんど)
別名義:世界のナベアツ
本名: 渡邊 鐘(わたなべ あつむ)
ニックネーム: ナベアツ、あつむ、ナベちゃん
生年月日: 1969年8月27日
出身地: 滋賀県高島郡安曇川町(現・高島市)
身長: 174cm
最終学歴: 京都産業大学経営学部中退
師匠: 桂文枝 (6代目)(落語家として)
出身: 吉本総合芸能学院 (NSC) 大阪校10期
コンビ名: ジャリズム(解散)
相方: オモロー山下(元相方)
世界のナベアツさんは元々はオモロー山下(山下しげのり)さんとお笑いコンビ・ジャリズムとして活動。
「ジャリズム」としては大阪時代から人気を博し、心斎橋筋2丁目劇場時代から「名ツッコミ」「2丁目のプリンス」と呼ばれていました。
その後ジャリズムは一度解散し、世界のナベアツさんは放送作家に転身。2004年にジャリズムを再結成し、同時期よりピン芸人としても積極的に活動するようになりました。
世界のナベアツ「3の倍数でアホになる」ネタでブレイク
世界のナベアツ、3の倍数ギャグの誕生秘話
「3の倍数と3が付く数字の時だけアホになる」のギャグや「オモロー!」の決め台詞で大ブレークした世界のナベアツさんですが、元々「オモロー!」は相方・オモロー山下さんの持ちネタで、前述のギャグを思いついたのは何気ない遊びだったことを明かしています。
そもそも「3の倍数」ネタはなぜ誕生したのか。「街中でタイル張りのところがあるじゃないですか? それでベースは白なんですけど3つおきに何かアホみたいな色のタイルが並んでて、そのマス目に足を入れて歩きながら、小声で、いち、に、さぁーんってやってたら、何か気持ちええぞってなって。一旦持ち帰ってあのネタができました」と明かす三度。
相方のオモロー山下さんも芸能界では「スベリキャラ」「デリカシーゼロ」「お金にがめつい」と散々言われてきた変わった人のようですが、世界のナベアツさんの嫁もまた負けないほど変わった人だったようです。
世界のナベアツが結婚した嫁や子供について
世界のナベアツの嫁・ミユキはとんでもない家庭環境育った
芸人顔負けの破天荒さを持つ嫁・ミユキ
2014年4月22日に放送されたラジオ番組『アッパレやってまーす!(MBS)』に出演した世界のナベアツさんは、変わり者の嫁についてMCの千原ジュニアさんと語りました。
嫁の名前はミユキさんというようで、4歳の時に両親が離婚して父親に引き取られて以降の”えげつない”生活ぶりを紹介していました。
千原ジュニアさんとの話の中で、世界のナベアツさんは嫁のことを「家庭環境がえげつない」と話しており、”えげつない内容”をまとめると以下のようになります。
・幼少期から父親に靴を新しく買ってもらえなかったことから、足が大きくなっても小さい靴を履き続けていたため纏足のように足が変形している。
・父親は入った給料全てをギャンブルやお酒につぎ込んでいたため、母親が耐えきれずに不倫相手の男と家を出ていき離婚した。
・4歳の頃に両親が離婚してから19歳の時に15年ぶりに母親に会うも、再婚相手の車に乗り込もうとした際に母親から「土禁やから!」と激しく怒られる。
・幼少期から綿の飛び出たボロい布団でしか寝たことが無かったため、世界のナベアツと結婚後に高級のテンピュールのマットレスベッドで寝たところ、緊張しすぎておねしょをしてしまった。
世界のナベアツさんの嫁・ミユキさんは相当過酷な子供時代を過ごしてきたようですが、それでも立派な大人になれたということは、父親は真のクズではなくある程度は子育てをしていたと思われます。
父親よりも娘を捨てて男と逃げた母親の方が問題が大きいかもしれませんね。
世界のナベアツ、嫁のことを「ミユ休さん」と呼んでいた
世界のナベアツの嫁・ミユキは何度か坊主になったことがある
世界のナベアツさんは自宅では嫁のことを「ミユ休さん」と呼んでいることを明かしています。
そのニックネームの由来は、ミユキさんが何度か坊主頭になったことがあり、その見た目が「一休さん」に似ていたため呼び始めたところ定着したようです。
ミユキさんが坊主頭にした理由は、怪我やがんなどの大病を患って頭を剃ったり、お寺に出家したわけではなく、「毛根からさっぱりしたかった」という特殊な理由からたまに剃りあげて坊主頭にするそうです。
昨日までは普通の髪型だったのに、世界のナベアツさんが翌朝起きてリビングに行くと坊主頭のミユキさんがいてビックリしたこともあったようです。
このエピソードだけでもミユキさんが相当な変わり者だということがわかりますが、他にも常人には理解できないような特殊なエピソードがたくさんあるようで、芸人である世界のナベアツさんはそうした個性的なところにも惚れたのかもしれません。
世界のナベアツと嫁・ミユキに子供はいる?
世界のナベアツには子供はいない可能性が高い
世界のナベアツさんと嫁の間に子供はいないようです。
嫁のミユキさんが幼少期から過酷な生い立ちをしているため、子供を作りたくなかったという可能性もあるかもしれません。
世界のナベアツの元相方・オモロー山下はうどん屋に転身していた
オモロー山下の店「山下本気うどん」は人気店に
世界のナベアツから「お笑いオンチ」と呼ばれるオモロー山下
世界のナベアツさんの「ジャリズム」時代の相方・オモロー山下さんは、2011年にコンビ解散後はピン芸人では生活が成り立たず、芸人の傍ら芸能事務所のスカウトマンをしていました。
しかし、元々うどんに精通していたオモロー山下さんは、翌2012年6月5日に東京都目黒区内にうどん屋をオープンさせ、本物のうどんに関心した堺正章さんが「山下本気うどん」と命名しました。
「山下本気うどん」の評判は上々で、「山下さんの本気が本当に伝わるうどん」とレビューされていますが、食べログでの評価は3.54点と高く、特に人気のメニューは「鶏天タルタルぶっかけうどん」や「カレーうどん」のようです。
現在は渋谷にも「山下本気うどん」支店をオープンさせています。
芸人としては「ジャリズム」時代以降ブレイクできませんでしたが、オモロー山下さんはうどん店主としてブレイクしていました。
オモロー山下、芸人としての収入は月収1円
オモロー山下は芸人としての月収は1円
2017年2月23日に放送されたラジオ番組『ナインティナイン岡本隆史のオールナイトニッポン』にオモロー山下さんはゲスト出演し、芸人とうどん店主の二足のわらじについて語りました。
元々芸人が本業で「山下本気うどん」は副業として始めたものの、その後人気店となると完全に逆転してしまったことを明かしました。
「山下本気うどん」が忙しくなるのとは対照的に芸人としての仕事はどんどん減っていって、気づけば月収が1円の時もあったようで、100円にも満たない月が続きました。
しかし、極貧芸人を多く抱える吉本興業らしく、たとえ月収1円でも給与明細はきちんと出すようで、パーソナリティの岡村隆史さんは「明細の紙代の方が高いでしょ」とツッコミを入れていました。
それでも芸人と「山下本気うどん」の2刀流で行くと豪語していたオモロー山下さんですが、ついに芸人を引退して週刊誌記者に転身しました。
オモロー山下は芸人から週刊誌記者に転身した
”インタビューマン山下”に改名したオモロー山下
オモロー山下さんは2017年6月13日に芸人引退を宣言し、「山下本気うどん」の経営と両立する形で女性週刊誌『女性自身』の記者になることを発表しました。
そして、同年12月には『女性自身』から独立してフリーランスの記者となり、芸名を”オモロー山下”から”インタビューマン山下”に改名しました。
このインタビュワーやってんなと思ったら、インタビューマン山下さんだった!(元ジャリズムの山下さん、オモロー山下さん)のど飴のくだり、やってんなこれ。 pic.twitter.com/Z0CF5MKJK1
— 原田専門家 (@haradasenmonka) May 13, 2019
世界のナベアツの現在~落語家・桂三度としてNHK新人落語大賞を受賞
世界のナベアツ、桂文枝に弟子・桂三度として高座デビュー
落語家としても大成した世界のナベアツ
世界のナベアツさんは「ジャリズム」解散後の2011年3月2日に落語家・桂文枝さんに弟子入りし、翌2012年には”桂三度”として高座デビューを果たしました。
それから6年あまり経験を積み続け、2018年10月22日に若手落語家の登竜門と言われる「NHK新人落語大賞」にて大賞を受賞し、3年連続4度目の悲願を果たした世界のナベアツさんは「これでやっと落語家としてスタートが切れる。一生懸命精進したい」と今後の意気込みを語りました。
なお、41歳で落語界の門を叩いたことについて、世界のナベアツさんはしんどい思いをしていたことを明かしています。
「苦労するのは予想していましたけど、41歳での弟子入りは肉体的にキツかったですね。重たい荷物も運ばないといけないのですが、僕は腰が悪いので……。そういうのは年下の“兄弟子”さんに手伝ってもらったりして、なんとか乗り切りました。だからその分、僕は“大人力”を発揮。師匠が欲しいものを二手三手先回りして、若い人では気づかないことまで全て用意するんです。結果、修業1年目で『三度、しっかりしてるな』と師匠に言ってもらえた。今の僕は、高級ホテルで働けるぐらいの動きができると思います(笑)」
世界のナベアツが落語家に転身した理由
世界のナベアツは落語界に根を下ろした
世界のナベアツさんはブレークした「ジャリズム」時代からずっと地に足がついた心地がしておらず、新たな道を模索したところ落語家か放送作家が思い浮かんだそうです。
オモロー山下さんから「ジャリズム」の解散を持ちかけられたことを転機に世界のナベアツさんは放送作家に転身し活躍していました。
その後、2004年に再び「ジャリズム」を結成して再ブレークしましたが、それでも世界のナベアツさんは地に足がついている心地がせず、落語家になることを決意して2度目の解散を持ちかけました。
オモロー山下さんは世界のナベアツさんから解散を持ちかけられた時ドッキリだと思っていたようですが、いつまでたってもネタばらしのスタッフが現れ無かったため焦ったことを明かしています。
世界のナベアツさんは落語家としてようやく一人前になれたようで、今後は後世から憧れられるような落語家になるためにさらに精進していくことでしょう。
テレビでやってた桂三度の「宿題」(桂三枝 作)。三の倍数の時だけ…じゃないけど算数ネタで面白い。算数が苦手な人が混乱するポイントがよく描かれていて共感しっぱなし。落語家は、たった一人でこっちの人とあっちの人を演じて最後は一つのオチになって、方程式みたいだ!知らんけど! pic.twitter.com/48CWMmlYwb
— トモヨ (@tomocharo) October 26, 2018
世界のナベアツ(桂三度)についてまとめると…
・世界のナベアツは2011年3月に落語家・桂文枝に弟子入りし、桂三度として高座デビューした
・世界のナベアツには子供はおらず、嫁のミユキはとんでもない家庭環境で育った
・世界のナベアツの元相方・オモロー山下は現在、うどん店や芸能記者として活動している
現在は人気落語家・桂三度として活躍する世界のナベアツさんについてまとめました。
世界のナベアツさんが「ジャリズム」として地に足がついていない心地がしていたのは、相方のオモロー山下さんが頼りなかったことも影響しているかもしれません。
しかし、それが結果的にはお互い別の道で成功することにつながっており、今後もしかしたら1日限定の「ジャリズム」の漫才が見られる日も来るかもしれませんね。