「カバン芸」で一世を風靡した芸人のエスパー伊東さんが2024年1月に亡くなりました。
ここでは、エスパー伊東さんの引退理由と当時の年収、結婚情報、脳梗塞や老人ホーム入居、死去や死因など現在までをまとめてみました。
この記事の目次
エスパー伊東のプロフィール
出典:http://contents.oricon.co.jp/
芸名:エスパー伊東
本名:伊東万寿男(いとう ますお)
出身地:熊本県阿蘇郡南小国町
生年月日:1960年12月26日
身長:165cm
体重:56kg
デビュー:1989年
出身高校:埼玉県立和光高等学校
最終学歴:埼玉県立和光高等学校卒業
エスパー伊東さんは、1989年から芸人として活動を開始したとされています。一時期は電撃ネットワークらとともに身体を張ったパフォーマンスをしていたこともあったとされ、当時から身体を張る芸に定評があったことが窺えます。
代表的な芸として、「ボストンバッグの中に身体すべてを収納することができる」というものがあり、ステージに登場する際などは、ボストンバッグから顔だけ出した状態で登場することが多くなっていました。
身体を張った芸に定評があったためか、数回命の危険にさらされたこともあり、中でも、「20mビルの屋上からパラシュートで飛び降りる」という企画では、風によって為す術もなく飛ばされるという事態にも遭遇しています。
ちなみに、このときはビル突撃寸前でパラシュートが開いたため、九死に一生を得ましたが、もし風が吹かずに飛び降りていたら、高度の関係でパラシュートが開かず、そのまま地面に激突して死んでいた可能性があるほどの危険なチャレンジだったとされています。
エスパー伊東の引退を2017年1月に東スポが報道!当時本人は即否定
エスパー伊東の引退を東スポが報道
出典:http://gogotsu.com/
2017年1月10日、東京スポーツ(東スポ)がエスパー伊東さんの引退および芸術家転身を報じました。
高能力芸人として一世を風靡したエスパー伊東(本名・伊東万寿男=56)が、芸能界を引退し芸術家に転身することが本紙の取材で分かった。
「長年、ネタ道具一式が詰まった重さ20キロのバッグを一人で抱えて、毎日のように営業で全国を走り回ってきた。最近、重さに耐えられず転ぶことが多くなり、全身が重さの影響でゆがんできた。昨秋には疲労の蓄積で、朝起きたら肋骨が3本自然骨折していた。このままではいずれ車いす生活になると医者から警告された」
記事では、芸術家に転身し(先輩芸人であり芸術家としても成功を収めている)片岡鶴太郎さんを超えるとの目標を語っていることも報じられています。
あまり知られていないが、エスパーは学生のころから絵画コンクールで入選するなど才能を発揮し、漫画家のアシスタントやアニメーター、図鑑の挿絵を担当していたことがある。芸能界入り後も漫画の連載や、占い本の執筆などを手掛けてきた。
絵を描いてきた時間は、大先輩の片岡鶴太郎さん(62)やジミーちゃん(大西=53)より長い。2人を超える自信はある」。現在、アイデアを練っており、いずれ個展を開くという。
所属事務所の声として「本人が体調不良で”辞める”と言っている」ことも同記事では報じられています。
<所属事務所の話>本人が体調不良で「辞める」と言っているのは事実。以前から酒癖が悪い上、最近は酒に弱くなった。神経に問題があるのか、酒を飲んでいないのに酔っているような雰囲気があり、10メートル歩くのに1分かかることもある。所属していた春一番さん(2014年に肝硬変で死去)のこともあるので、精密検査を受けさせたいが、なかなかOKしない。半年先まで仕事が決まっており、その分はこなす。以後は未定。本人がアートをやりたいと言っているのは承知している。家庭など失うものがないのでヤケになっている印象があり、心配している。
エスパー伊東本人により引退報道が即否定される
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東スポの記事が出て、程なくして、今度はエスパー伊東さん本人が自身のブログで引退報道を否定する事態となりました。
某スポーツ新聞誌が「エスパー伊東引退」と報道したため
反響が凄まじく対応に追われた一日だった。
芸能は今まで通りではなく副にし、
アート主に活動してゆきたい。これが本音だ。
「引退」するなんて一言も言っていないのにスポーツ新聞には良いように書かれた。
不本意。
皆様に心配・ご迷惑おかけ致しました。
申し訳御座いませんでした。
どうやら、エスパー伊東さんが東スポに対して回答を行ったのは事実のようですが、そのコメントに対する認識に相違があったことが、当時の引退報道の原因となってしまったようです。
ブログの文面からは、当時はエスパー伊東さんが怒り心頭に発していることが伝わってきました。
エスパー伊東の過去の年収が凄い!結婚式の余興で儲けていた
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2015年に放送された「月曜から夜ふかし」の中で、年収が2,000万円であることを公表し、視聴者に驚きを与えたエスパー伊東さん。
驚くべきことに、結婚式の余興営業だけで1,800万円もの大金を稼いでいることを公表されていました。
伊東は多い月で20本の営業があるほど大人気。その理由は、お手頃な価格にあるといい、上クラスの芸人になると100〜200万円の料金が発生するところ、20~30万円の料金で伊東を呼ぶことができるのだとか。
さらに驚くべきことに、年収2,000万円も稼いでいながら、独身のエスパー伊東さんが暮らしていたのは、板橋区内の3LDK(家賃14万)の賃貸とのことで、貧しい人に余ったお金を恵んであげることもあったそうです。
- 結婚式余興の営業で、全国各地を回っている。営業はかなり盛況で、テレビ露出が少ないながらも年に2000万円ほど稼いでいるという(『小島×狩野×エスパー3P』より)。しかしあまりお金に執着心はなく、趣味の漫画・フィギュア収集以外には注ぎ込まない。自身は板橋区の3LDKのアパートに住み[3]、幼少の貧しかった経験から、お金のない人などにあげたり、お酒を振舞ったりしている。
なんとなくエスパーさんらしいというか、ちょっとほっこりするエピソードですね(笑)
エスパー伊東の現在① 2018年12月31日をもって芸能界引退を正式発表
2018年12月、エスパー伊東さんが2018年限りで芸能界を引退することを表明しました。
引退の理由を「かねてより股関節の状態が悪く、ここに来て動かすことが困難になってきました」と説明。「ワザを披露できない、うまく歩けない、トークもままならず任せているような状態です。このような最悪の状態の中で芸を披露することはできないと思い、今回、芸能活動から引退をすることを決めました」と苦渋の決断を明かした。
今後に関しては「これからは実家の真鶴に戻り、股関節の治療、また、手術等も考えております」と説明。
引退理由を「かねてより股関節の状態が悪く、ここに来て動かすことが困難になってきました」と説明しています。体が動かせない「右変形性股関節症」という病気を患っていたそうです。
以前から東スポが報じていたように、体の状態がやはり悪かったようですね。
エスパー伊東の現在② 多発性脳梗塞で入院生活・生活保護も受けていた
引退をしたエスパー伊東さんですが、2019年1月に人工股関節の手術も受けています。さらには多発性脳梗塞まで発症、言語障害と手足の痺れに悩まされ、仕事もできなくなったことで生活保護を受けていることも明らかになりました。
その後、体が動かないため、階段もはって移動するほどに。ついに精密検査を受けると、「右変形性股関節症」という診断が下された。骨と骨の間の軟骨がすり減り、激痛が走る症状。全ては股関節を酷使した「カバン芸」に原因があった。
「ここまでになっちゃうと…。すぐ病院に行けば良かったね」と振り返った伊東。多発性脳梗塞まで発症。言語障害、手足のマヒが引き起こされ、食事も一人で食べられないほどに。昨年1月には人工股関節の手術も受けた。
「今の状況は語りたくない感じで…」と伊東。仕事もできないため、ブレイク時に最高月収500万円を稼いでいた伊東の現在の収入はゼロ。貧困状態に陥り、生活保護を受けていた。月に2万円ほどの収入しかないため、入院費などは友人のお笑い芸人・ビトタケシが援助していた。
引用:【芸能】エスパー伊東「今の状況は語りたくない感じで…」変形性股関節症と多発性脳梗塞で入院生活 生活保護も受けていた
【闘病】エスパー伊東、“謎の病気”で立ち上がれなくなり緊急入院https://t.co/ZPGyyeXgyA
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 28, 2020
きょう28日出演の『爆報!THEフライデー』に出演。この病気がきっかけで収入はゼロになり、現在は生活保護を受けていると明かす。 pic.twitter.com/Ic92K4lKQZ
一時代を築いたエスパー伊東氏の現在は生活保護。これも男性の特徴で強者から弱者にいとも簡単に転落してしまうリスクがある。男性の人生とは雪山に登るような難易度だ。
— 織田三郎|おださぶ (@odasaburo99) February 28, 2020
<エスパー伊東>謎の病で立ち上がることができず… 最高月収500万円から収入ゼロの貧困状態 https://t.co/PJQgnIMisH
エスパー伊東の現在③ 老人ホームに入所、認知症で半分寝たきりに
心配の声があがっていたエスパー伊藤さんですが、2022年1月には老人ホームに入居していることが明らかになりました。
エスパー伊藤さんが所属する芸能事務所の社長であり友人でもあるビトたけしさんによると、1年以上前から老人ホームで生活しており、コロナ禍ということもありビトさんも入居以来エスパー伊東さんと会えていないとのことでした。
さらに、エスパー伊藤さんは認知症を患い、半分寝たきりで会話もままならない状態だったようです。
「入所時は『早く良くなって、また復帰しましょう』という感じだったが、今は認知症で半分寝たきり状態。人の手を借りなければ食べられず、会話も『はい』『いいえ』ぐらいで、本人もほぼ分からないようだ。コロナで外には出れず、人とも会えず、認知症が進行しているみたい。僕と会っても分からないかも」
この報道があった当時まだ61歳という年齢ながら、老人ホーム入居や認知症が明らかになったエスパー伊藤さん。ビトたけしさんは「仕事復帰は難しい」としながらも、「コロナが明けたら映像をファンに伝えられるようにしたい」と語っていました。
エスパー伊東の現在④ 結婚はせず生涯独身
エスパー伊東さんに結婚歴はなく、生涯独身を貫きました。
老人ホーム入居の際には身内は実父だけと報じられていました。
唯一の身内である実父も別の老人ホームに入居しており、その父親に頼まれビトが伊東の身元引受人に。「去年、頭のCTを撮ると聞いたが、その後の連絡はなく、いま生命に関わる状態というわけではない」というのがせめてもの救いだ。
エスパー伊東さんは熱愛報道もなく、彼女はいないという発言もしていたようです。
タフ: 昨日『タフ』の作者・猿渡哲也先生宅でのX’masパーティーエスパー独身で彼女もいないため、酔った勢いで奥さんやひとり娘さんを口説いたら、先生からプチ怒られた、きゃはははーっ!… http://t.co/A8luuHeb http://t.co/1otibEa9
— 結婚式余興芸人 エスパー伊東 (@espower) December 26, 2011
また、エスパー伊東さんは過去に結婚願望があるという発言をしていたこともありますが、交際相手が見つからずに結婚には至らなかったようです。
エスパー伊東の現在⑤ てんかん重積で死去
2024年1月16日、エスパー伊東さんが亡くなったことが明らかになりました。63歳でした。
この時は死因などは明らかになっていませんでしたが、1月19日に所属事務所によりエスパー伊東さんが1月16日に入院先の病院で「てんかん重積」で亡くなったことが公表されました。
「てんかん重積」とは、てんかん発作・けいれん発作が5分以上続いたり、短い発作が反復したりすること。発作が1度終わっても意識が戻らずに繰り返す場合は「てんかん重積状態」で、「その間の意識の回復がないまま30分以上続く状態」とされている。
所属事務所の社長で身元引受人となっていたビトたけしさんがエスパー伊東さんに最後に会ったのは、2024年1月6日のことだったといいます。
「危ないかもしれません」との連絡があり面会に向かったところ、この時はエスパー伊東さんはビトたけしさんの言葉に反応も見せていたようです。
しかし、ビトたけしさんがエスパー伊東さんに友人や知人を会わせようと考えていた矢先、最後の面会から10日ほどでエスパー伊東さんは帰らぬ人となってしまいました。
エスパー伊東さんの訃報を受け、ファンや芸人仲間などから多くの追悼コメントが寄せられました。
番組で共演した狩野英孝は、《エスパー伊東さんが亡くなられた事を今、知りました。子供の頃テレビで大笑いさせて頂き、芸人になってからは『スリーピース』という番組をずっと一緒にやらせて頂いてました。エスパーさんがいつも現場を楽しく明るくしてくれました。本当にありがとうございます。ご冥福をお祈りします》と投稿。また、電撃ネットワーク・南部虎弾(とらた)は、《ああ、悔しくてしょうがない! エスパー伊東くんが亡くなったそうです! ビトたけし君からは発表しないでくれ! と言われたのですが、あれほど会わせてくれと懇願して「コロナが終わったら、会わせてくれる」と言ってたのに》と、伊東さんと面会できなかったくやしさをつづった。
2024年2月3日には、葬儀・告別式が都内の斎場で営まれました。
出典:https://www.msn.com/
葬儀・告別式にはエスパー伊東さんが出演していた「めちゃ×2イケてるッ!」の出演者である加藤浩次さんら約30人が参列したといいます。
祭壇は芸人仲間から届いた供花で彩られ、会場には芸で使用したボストンバッグなども飾られたとのことです。
棺には伊東さんが着用していた赤いタイツなどが納められ、出棺時にはカバン芸の際などにかけていた東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードのテーマ曲として知られる「バロック・ホウダウン」が流された。曲を選んだビトタケシは「カバンから出てくる感じで、棺から出てきてくれたらと思ったんだけどね」と悲しみをにじませた。
めちゃイケとかで
— ナベちゃん (@vDEqjAhF6U7z7TL) January 17, 2024
たくさん笑わせてもらったな~
エスパー伊東さん。
ご冥福をお祈り致します。
エスパー伊東が死んだのか・・。一芸を貫いた人だったな。写真だけでこんな面白い人はいない。合掌。
— くろのす社長 (@MasukuShac87060) January 16, 2024
お笑い芸人のエスパー伊東さん死去、63歳 カバン芸で大ブレーク 多発性脳梗塞で闘病― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/YdXPDMOmfb pic.twitter.com/wp0YfsQGJU
まとめ
・エスパー伊東は2018年12月に芸能界引退を正式発表した。引退理由は股関節の状態が悪く、芸を披露できないため。
・エスパー伊東の年収は約2000万円あったが、仕事ができなくなり生活保護を受けていた。
・エスパー伊藤は老人ホームに入居し、認知症で半分寝たきり状態になっていた。結婚はしておらず独身。
・エスパー伊東は2024年1月にてんかん重積のため63歳で死去した。
以上、エスパー伊東さんの引退や年収、死去した現在までについてまとめました。
芸術家を本業にしつつ、副業の結婚式余興営業などで活動していたエスパーさんでしたが、股関節の病気と脳梗塞で仕事ができなくなり生活保護も受けていたそうです。
老人ホームに入所し認知症を患っていることも明らかになっていましたが、2024年1月にてんかん重積のため亡くなりました。唯一無二の芸風で人々を楽しませてくれたエスパー伊東さん。ご冥福をお祈りいたします。
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