人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が9月17日発売の週刊少年ジャンプ42号で終了。連載期間はなんと40年。単行本は200巻で完結となりました。
そんな「こち亀」作者である秋本治さんの結婚や家族（嫁と子供）、自宅、年収など気になる情報まとめました。
秋本治プロフィール
秋本治（あきもとおさむ）
誕生日：1952年12月11日
出身：東京都葛飾区亀有
国籍：日本
職業：漫画家（ジャンル 少年漫画）
代表作 ：『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
受賞 第30回日本漫画家協会賞大賞
第50回小学館漫画賞審査委員特別賞
秋本治さんは、9歳の時に父親と死別して以降、母親の手だけで育てられました。
小学校3年生の頃から、漫画らしきものを描き始め、5年生の時に漫画家に憧れるようになり、ペンを買っていたといいます。本郷高校デザイン科卒業後は、病気の母親を看病しながら、投稿漫画家生活を送っていました。
しかし、1976年24歳の時に母親が病気で亡くなってしまいます、その後、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が月例ヤングジャンプ賞入選作品（4月期）に選ばれ、『週刊少年ジャンプ』1976年42号（9月21日発売）より『こち亀』の連載が開始されました。
秋本治の年収、自宅、結婚と家族（嫁・子供）情報まとめ！
人気漫画家の実態、気になりますね。並大抵のことではなれない人気漫画家、謎につつまれている部分が多く、ジャンプの人気連載漫画家ともなると、ドラゴンボールの鳥山明の年収は15億（最盛期50億！）、ONE PIECEの尾田栄一郎の年収は30億とか、その噂は驚きの内容が多いです。
ジャンプ人気連載漫画家の一人が秋本治さんです。
代表作「こち亀」って？
こち亀を読んだことがない方でも、この顔を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？
主人公の不良警官 両津勘吉です。
『こち亀』は、ファンタジー要素のあるストーリー漫画でもなければ、ドラマ性の高い漫画でもなく、ただの不良警官（と言っても人生が破天荒で真面目でないという程度ですが…）である主人公・両津勘吉のハチャメチャな日常を描いた漫画でしかありません。引用：星々の煌めき
こち亀は、マニアックな両さんが好き放題の毎日を送るなかで、笑いあり、涙あり、感動ありの1話完結型の漫画です。まれに、政治問題、反戦的なテーマの回もあり、秋本さんの信念が伺えます。
フィギュア、サバイバルゲーム、鉄道など、どの話もとても下調べがしてあって、奥深い漫画です。
e257を「あずさ」や「かいじ」じゃなくて「中央ライナー」としてアニメに出すあたり、こち亀のマニアック性を感じるwww pic.twitter.com/pGUiL7uXFh
? SUZUKEN@メトロ・下町巡り計画中 (@SUZUKENGAKUNAN) 2016年9月6日
? 松嶋 桃 (@matsumomo916) 2016年9月6日
マニアックな知識はだいたいこち亀かサイバラ漫画から教わりました。
勉強はドラえもんシリーズね。
最終話を目前にして、すでに暴れ気味の両さん･･･
『こち亀』連載終了で両さん「こういうときだけ『最近読んでないけど好きだった』とか言いやがって」 公式サイトで吠える https://t.co/XX9IBnXMtX
読者に惜しまれて終了のこち亀。
ただ、一つ気がかりなのは、こういうオチですね。
『こち亀』が連載40年で幕を閉じるらしいですが、この作品連載13年目に『連載終了→次ページで連載復活』の前科があるからイマイチ信じられない。 pic.twitter.com/xHyEEwZA3j
? ゲーム探偵198X【鯨武 長之介】 (@chou_nosuke) 2016年9月3日
カウントダウンも始まっています・・・さらば両さん！ pic.twitter.com/FfAfRJ4wYm? KAI-YOU (@KAI_YOU_ed) 2016年9月5日
年収が凄すぎる
秋本治さん、代表作「こち亀」の連載開始は、「週刊少年ジャンプ」1976年42号（9月21日発売）からです。テレビアニメ化やドラマ化、映画化も果たした大ヒット長寿漫画の作者ですから、その印税は相当なものというのは容易に想像がつきますね。
もっと具体的に調べてみました。
2004年度の人気漫画家の推定年収ランキングでは、秋本治のこち亀は1億2100万円
2004年というと、こち亀がアニメ化されていた頃ですね。こち亀人気が高まっている時です。
そもそも漫画家の収入の内訳は･･･
漫画家の主な収入源は
・原稿料
・漫画の単行本の印税
・アニメ、ゲームの印税
印税と原稿料が主な収入源のようですね。
では、秋本治さんの現在の年収は、コミックスの売り上げ部数（2015年までで1億5650万部）などから推定して、
2016年現在の秋元治の年収は１億５千万くらい（完全に推定）ではないだろうか？
秋本治さんの合計年収は「1億8000万円」という試算となったでー！
引用：今日もhotひと息を！
年収は、1億5千万円～2億円 ほどと思われます。
毎年億単位で稼いでいて、その使い道が気になるわけですが、
秋本治さん「ギャンブルとか一切やらないですからね。調べて、面白いなぁ、とは思うんだけど。 自分では、ちょっと怖くてね。失敗することしか考えないですから。宝くじも絶対外れるなぁ、しか考えないですから」
(無人島で暮らすことになったら、持って行くものは？)
秋本治さん「アシスタントと担当者をつれて、向こうで描きますね。 なんか、マンガのことしか考えられない」
主人公の両津勘吉は、もらった給料は一日で使いきるタイプの豪快で無計画な男ですが、秋本さんは、両さんの生みの親とは思えない まじめで几帳面な性格のようですね。貯金されているのでしょうかね。
自宅は豪邸！【画像あり】
年収が少なく見積もって1億5000万円ですから、最盛期はそれ以上なのは間違いないですし、数十億の資産が推定されますね。
そんな秋本さんの自宅が気になります。調べてみました。
自宅の場所は、自宅兼会社の事務所となっていて、ご自身が生まれ育った東京の葛飾です。
出典：漫画家の仕事場
出典：漫画家の仕事場
いかがでしょうか？
アシスタントは社員として雇用していて、7名いるようです。7名分の机をいれても余裕の広さなので、かなり広い自宅であることは間違いないですね。
とはいえ、尾田栄一郎さんの自宅には、自宅内に人が乗れる電車が走っていたり、等身大のキリンの人形があったり、とんでもない豪邸のようですので、それに比べるとごく普通の事務所兼自宅といった印象ですね。
秋本さんは、とにかく真面目な性格で派手ではなく質素な生活を好まれているというのがよくわかります。
結婚や家族（嫁と子供）について
秋本治さんは、その控えめで目立つことを好まない性格からか、結婚や家族のこともあまり情報がありません。他の人気漫画家さんは、元モデルさんや同業の漫画家さんと結婚されていたりして、写真や情報がでてくるのですが、ほとんど情報がないです。
秋本治さんが結婚しているかというと、以下の対談内容からも結婚しているのは事実です。お子さんは娘さん二人ということも番組の取材でわかっています。
泉：えー、秋本治さん、1952年（昭和27年）・こちら葛飾区亀有のご出身。今、53才…
秋：そうです。
泉：…になられたという事で。生まれてからご結婚されるまで、ずーっと この亀有にお住まいだったという事で。
秋本治さんを特集した番組「情熱大陸」の中で･･･
(こち亀は毎週読んでますか？)
娘さん「一応・・・」
奥さん「ママも読んでるよ」
もう一人の娘さん「読んでない」
お父さんのかいた漫画、読んであげてほしいですね！
「よく言われるのが、『よくある話だと思う』とか言われると、すごいショックで。 あ～、きついけど、やっぱり娘だから、言う。要するに、パターン化しちゃってるってことだから、 もうひとつ話の工夫したほうがいいね、とか」
娘さんは、お父さんの最高の編集者かもしれないですね。偉大な漫画家に言いたい事をいえるのは家族だけかもしれませんが。
社長を務めるアトリエびーだまはホワイト企業！
有限会社アトリエびーだまの社長である秋本治さん。
漫画家にありがちなイメージの3日徹夜はあたり前、アシスタントは駆け出しの漫画家志望者で薄給で酷使される･･･といったブラックなイメージとは真逆のホワイトな労働環境を提供していることで有名です。
時にはプレゼントをアシスタントの方に渡すことも。
「アシスタントを大切に」がモットーといいます。
有限会社にしたのも、アシスタントの生活を安定させたかったからだそうです。
勤務時間も9時～20時と決まっていて、12時きっちりに昼食タイム。
タイムカード制で、チーフアシスタントは年収1000万という噂も。
そんなチーフアシスタントの年収は1000万円とのこと。
こういった時間管理やスタッフへの気遣いが、40年間も週刊連載で漫画を描き続けられた秘訣かもしれないですね。
【泣ける】両さんというキャラクターが生まれるまで【秘話】
私もこち亀の読者ですが、作者の秋本さんがどういう方かあまり知りませんでした。
両さんのイメージが強烈なのでなんとなく男っぽい荒々しい作家さんというイメージを持っていました。
(両さんとは違いますね？)
秋本治さん「そうなんですよ。言われるんですよ。『怒鳴られると思った』とかね。あのイメージがちょっと強すぎますからね」
今回、秋本さんのことを調べていくうちに、どうして破天荒でぶっきらぼうでハチャメチャな両さんというキャラクターが生まれたんだろう？と疑問に思うようになりました。
いつも控えめで、アシスタントを大切にして、家族を大切にしている秋本治さん。
両さんとは真逆の性格ともいえる秋本治さん。
両さんというキャラクターを生み出した理由を調べていくと泣けたのでご紹介です。
母の死をきっかけに新人賞にはじめて応募。
1976年、「ヤングジャンプ特別賞」を受賞。
その作品が「こち亀」でした。つらい時期に、少しでも明るくなりたい、という思いが両さんを生み出した。
幼いころに父親を亡くして女手一つで育てられ、アニメーターとして勤めた会社を病弱だったお母さんのために退職しています。
そのお母さんが亡くなった時の悲しみを乗り越えるために、両津勘吉というキャラクターが誕生したそうです。
お母さまへの思いが両さんを生み出したんですね。
また、こち亀を読み返したくなってきました。
最後に
映画「バクマン。」をご覧になられた方も多いかと思いますが、週刊連載の漫画家は体力なしではやっていけない過酷な世界です。
原稿を締切前に必ず仕上げ、編集者からすれば大変ありがたい存在である。しかも常時数週間分のストックを用意し、旅行に出かけるなど漫画家では珍しいタイプ。特技は「締め切りに遅れないこと」と自信を持って言うほどである
引用：Wikipedia）
そんな少年誌で40年間連載、休載なしという偉業をなしとげ、締め切り前に必ず原稿をしあげるという仕事ぶりは、まさに漫画家の鏡ですね。
毎回新ネタのギャグ漫画で週刊連載。40年間休載なし。尊敬するしかありません。秋本治先生、お疲れ様でした。
? ゆうき まさみ (@masyuuki) 2016年9月3日
今回のこち亀連載終了は、体調不良などではなく、40年、200巻という区切りのいいところで終わりたいという秋本さんの思いからとのことです。
漫画は、描き終えてもずっと作品は残ります。
40年間、漫画家として走り続けた秋本治さん、漫画を描くのが好きで仕方がないようなので、次回作を期待してしまいますが、まずはゆっくりと休養してもらいたいですね。
