2019年10月28日、富士山にて登山の様子を「ニコ生」動画配信していたTEDZU(テツ/本名・塩原徹)さんが、山頂付近で足を滑らせて滑落してしまうという事故が起きました。
この記事では、TEDZUさんのプロフィールや顔画像、そして富士山滑落の原因や遺体のその後・現在を動画を踏まえて詳しくまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
【富士山滑落】TEDZUのプロフィール
TEDZU、中大卒業後は司法浪人をしていた
TEDZU(テツ)
年齢(享年):自称40歳(実際は47歳)
出身大学: 中央大学法学部卒
ニコ生コミュニティ名: 高田馬場法律問題研究所
登録タグ: マラソン、司法試験、自転車
開設日: 2015年07月22日
TEDZUさんは帰国子女だと言われており、アメリカの大学を卒業後に帰国して中央大学法学部に進学、卒業後は司法試験合格を目指して浪人生活を送っていたことが分かっています。
職歴として伝えられているのは、TEDZUさんはファンのようなものを作る内職をして細々と一人暮らしをしていたようで、就職やアルバイトをしなかったのは勉強ためだとリスナーに語っていたようです。
しかし、TEDZUさんは明確な目的意識は無かったため40歳になるまでダラダラと浪人生を続けてきたようですが、社会経験での挫折から引きこもっていたとみられています。
実家の両親とは折り合いが悪く、生活面で頼ることは無かったようです。
司法試験予備試験短答落ちる・・・orz
— TEDZU@10kgなら50日で痩せられるキャンペーン (@TEDZU_law) June 14, 2018
さすがに3日間では間に合わんかった
合格ラインは162点
— TEDZU@10kgなら50日で痩せられるキャンペーン (@TEDZU_law) June 24, 2019
2週間じゃ足りないんか・・ pic.twitter.com/4o9fmL9vi3
TEDZU、2015年7月からニコ生動画配信を開始
TEDZUさんは2015年07月22日から「ニコ生」で「高田馬場法律問題研究所」というコミュニティを立ち上げて、以下のような内容の動画配信をしていました。
・自転車でのツーリング配信
・スポーツジムで走っている配信
・登山配信
・がん治療などの病院への往復配信
こうしたライフワークの最中、TEDZUさんは冬の富士山登山の挑戦をしたところ帰らぬ人となってしまいました。
【富士山滑落】TEDZUは末期がんだった?~ステージ4の大腸がんを克服
ステージ4の大腸がん
TEDZUさんはステージ4の大腸がんを患っており、通院や治療の経過についてツイッターや「ニコ生」配信にて報告していたようです。
リスナーからの情報によれば、治療費は両親から100万円を出してもらったようです。
TEDZUさんのツイッターからは抗がん剤の必要種類や回数などを断言するなど、思い込みの激しい性格という印象を受けますが、ステージ4の大腸がんを非手術で抗がん剤と放射線治療のみで完治させたようです。
静岡がんセンターの大腸外科って、先月までお世話になってたとこ
— TEDZU@10kgなら50日で痩せられるキャンペーン (@TEDZU_law) June 16, 2018
去年から今年に掛けて常勤の先生がごっそり辞めちゃってたんだけど、こういうことだったのね
静岡がんセンターで医療事故https://t.co/CMFAsGTwwJ
3ヶ月検診の結果
— TEDZU@10kgなら50日で痩せられるキャンペーン (@TEDZU_law) July 10, 2019
再発無し
散々怪しまれた分厚い肉芽組織は瘢痕化
コニタン(主治医)は「このまま治るんじゃね?」と軽い
ただ、この人は重篤な結果でも軽く言うw pic.twitter.com/OcNWqxKGwg
なお、がんと疑われた大きな肉芽が消えたということから、TEDZUさんのがんは”がんもどき”だった可能性もあるのかもしれません。
大腸がんのステージ4と診断された場合、男性の5年生存率は”16~17%”ほどだと言われていますので、TEDZUさんはこの少数派に入ったということでしょう。
【富士山滑落】TEDZUの人物像~性格は穏やかで真面目だった
TEDZU、富士登山のきっかけは女生主・さわたんへの恋心
学力、体力ともに自信があった
リスナーからの情報によれば、TEDZUさんは中央大学法学部卒で、バイアスロン出場を目指していたことから、学力・体力には相当自信があったようです。
ガンも親に100万借りて治したのはいいけどそのまま返す素振り見せないでフラフラしてたから
ギフトで人生舐めてる系なのは確か
バイアスロン目指してて体はタフだったし法律の知識はあるから無駄に自信だけはある
普段コメントのアドバイスも全く聞かない
三年前くらいに好きな女生主と二人で富士山登ってその思い出に浸りたいのかそっから毎年夏に何回も登ってた
TEDZUさんが富士山登山を始めたのは、意中だった「ニコ生」配信者である”さわたん”さんだったようで、恋は実らなかったもののその後も富士山に登るモチベーションになっていたようです。
以下のようにTEDZUさんがツイッター上でさわたんさんと富士山登山の約束をしているツイートが確認できます。
こんにちはー!
— さわたん (@25sawa2525) August 1, 2017
個人的に富士山は登ってみたいんですが、こちらは素人なので配信までは出来ないかと思います。
日にちはいつですか?
なお、さわたんさんはかなり美人な人のようで、「ニコ生」では日常から趣味のツーリングなどを配信しているようです。
読書の秋。
— さわたん (@25sawa2525) October 29, 2019
雨の日は心静かに、 pic.twitter.com/isV5MY5gEG
TEDZU、性格は”真面目で優しくいい人”
TEDZUさんは純粋な人だった
リスナーからの情報によれば、TEDZUさんはとても温厚な人柄で、他人に対して誠実に接することから人間的に好かれやすいタイプだったようです。
性格は穏やかで、怒ったところを見たことがない。
お金を切り詰めて生活してたから、いつもスーパーの半額お総菜を食べながら勉強してた。
他のニコ生主にも、すごく親切に接していたし、なにかアドバイスを求められると
懇切丁寧に教えてあげてたよ。
マジメですごくいい人だから、とても残念。
TEDZUさんは苦学生のような生活をしながら法律の勉強を続けていたようですが、苦労の多そうな生活をしながらイライラした様子は一切リスナーやその他配信者に見せていなかったようで、本当に純粋な性格の持ち主だったのでしょう。
【富士山滑落】TEDZUがニコ生配信中に滑落死~衝撃の動画と事故原因とは
TEDZU、ニコ生で滑落する様子がライブ配信される
TEDZUさんが滑落する様子が生放送
2019年10月28日午前10時30分頃に、TEDZUさんはいつものように「ニコ生」にて「雪の富士山へGO」という生放送を行っていました。
TEDZUさんは富士山の山梨県側の吉田ルート登山口5合目から生放送を開始しましたが、頂上付近で積もった雪に足を滑らせて午後2時30分過ぎ頃に滑落しました。
生放送を観ていたリスナーがTEDZUさんが滑落したことを警察に通報して静岡県警が捜索を開始しましたが、同月30日午後1時45分頃に富士山須走口の7合目にある山小屋・大陽館から南に約800メートルほど下った地点(標高約3000メートル)にて県警の山岳遭難救助隊がTEDZUさんと思われる遺体を発見しました。
遺体の損傷が激しく付近に落ちていたリュックからは身元を特定できるものが見つからなかったため、身元特定が進められていましたが状況と装備類からTEDZUさんに間違いないと判断されました。
2019/10/28富士山で滑落したニコ生主さんの遺体発見場所って、この辺かな??7合目の山小屋「太陽館」から南に800mほどの標高およそ3000mのところで遺体が見つかったらしい pic.twitter.com/HFgk17fzTn
— adff (@aqwr6uw) October 30, 2019
TEDZU、遺体はバラバラだった?
TEDZUさんと見られる遺体ですが、「顔の部分が性別の判別が出来ないほど損傷しており、腰から下は欠損している状態であった」といいます。
御殿場署によると、発見は午後1時40分ごろ、捜索にあたっていた県警の山岳遭難救助隊が遺体を発見した遺体は顔の部分が性別の判別が出来ないほど損傷しており、腰から下は欠損している状態であったという。遺体の近くに落ちていたリュックサックには身元に繋がるものはなかったといい県警では遺体はニコ生でライブ配信中に滑落した人の可能性もあるとみて、下半身部分の捜索と身元の確認を急いでいる。
この報道から、遺体はバラバラになっていたことがわかります。
TEDZU、ニコ生で中継された富士山滑落動画
滑落の瞬間を目撃したリスナー
TEDZUさんの配信をいつも見ていたリスナーは、この事故の日滑落の瞬間を目の当たりにしましたが、事の深刻さに気付いたのは配信が途切れてから音沙汰無くなったからで、滑った瞬間まではお祭り騒ぎのようにコメントが乱れ飛んでいたようです。
以下のツイッターに埋め込まれた動画は、TEDZUさんが滑落する直前から切り取られたものですが、滑落する前から足元が非常に滑る状況であることを伝えており、それを知りながら柵の無い斜度のある斜面に入っていき、滑落しています。
以下のツイッターに埋め込まれた動画は、TEDZUさんが滑落する直前を編集したものですが、リスナーの多くは滑落の瞬間まで事の重大さに気づいていない様子で、お祭り騒ぎのようなコメントの嵐が流れていたようです。
富士山、ニコ生配信中に滑落した事故の映像ありました。
— kouji (@kouji2525) October 29, 2019
登山道ではないところを歩行してるから危険すぎる。
指が冷たいと言ってるので装備不足かなと。
雪で足が滑ったようですのが靴も普通の登山靴だった可能性もある。 pic.twitter.com/At7eDCYE0k
ニコ生見てたら富士山の頂上から滑落してた人(司法試験浪人生)がいた…
— いのうえ@卵とじ (@ponapona979) October 28, 2019
放送停止になってるけど大丈夫だろうか…… pic.twitter.com/x5PAXjna2U
TEDZU、富士山で滑落した原因
閉山中の富士山を登る装備ではなかった
富士山は10月22日に初冠雪を観測しており、平年より22日遅れての初雪であり、9月上旬には夏山シーズンは終了して閉山していました。
完全に雪山と化していた富士山に軽装備で挑んだTEDZUさんですが、空気が薄く気温が極端に低い頂上付近では息が荒い様子が動画で確認でき、「手の感覚が無い」というほど体の自由は奪われた状態だったようです。
「カイロ持ってくればよかった」と後悔しているくらいなので、TEDZUさんは冬山登山に必要な装備をきちんとしていなかったとみられる。動画の会話からは、フリース地のジャケット、デニムのズボン、軽登山靴と、だいぶ軽装であったこともうかがえる。滑り止め防止のアイゼンや、氷雪の中で足場を構築する際に必要なピッケルも持っていなかったようだ。
TEDZUさんはまるで夏山シーズン時のような軽装備で臨んでいたようで、滑落した原因は体温が奪われて体力が奪われたことと、アイゼンやピッケルなど最低限の装備すら持っていなかったことが災いしたようです。
このことについてリスナーもTEDZUさんが富士山を舐めていたことを指摘しており、配信では自宅のある高田馬場から自転車で富士山まで行き、休むことなく登山を行っていたようです。
富士山の人さぁ
俺がコミュ登録してる10人の一人でこの配信も昼まで見てたんだけど
毎年夏に5回位富士山登ったり榛名湖マラソン東京マラソン走ったり24時間テレビストーキングしたり
40近くで帰国子女で中大法学部卒の司法浪人で今年直腸がんと肋骨折を治して
コメントでいつも働けって叩かれてるけどヘラヘラスルーして大丈夫大丈夫って感じで
富士山は馬場の自宅からチャリで行ってそのまま寝ずに登下山とかしてたから完全に山舐めなんだよな
TEDZUさんは夏山シーズンに何度も富士山に登っていたため、自身の体力を過信していたのかもしれませんが、冬山には通じなかったということでしょう。
TEDZU、自殺配信をしていたと話題に
軽装だったことに違和感も…
毎年何度も夏山シーズンに富士山登頂をしているTEDZUさんが、明らかに危険だと分かる軽装備や登山計画書などをあえて提出しなかったことなどから、ネット上では自殺目的だったと噂されていました。
TEDZUさんが自殺配信をしたと言われる主な理由は以下の通りです。
・閉山中は提出すべき登山計画書を提出せず、「自己責任だからもし遭難しても救助は呼ばない」と言い切った
・身元を証明するものを持参していなかった
・ステージ4の大腸がんは寛解しておらず、余命宣告を受けていた可能性がある
・司法試験に仮に合格しても将来の目的が無く、40代浪人生という人生に絶望していた
加えて、TEDZUさんは両親に100万円の治療費を借金していたことも気に病んでいた可能性があり、がんが再発した時のことを考えると絶望していたのかもしれません。
TEDZUのなりすまし動画が複数投稿される
不謹慎の一線を超えたなりすまし配信者
「ニコ生で生放送中に富士山に滑落したTEDZUです、無事生きてます」という動画に続き、「ニコ生で生放送中に滑落して亡くなったTEDZUの兄貴です、お葬儀しますのでファンの方にプレゼントします」という動画を投稿したのは「シンユウはげチャネル」というYouTubeチャンネルを運営している男性です。
この男性はTEDZUさんの事故に限らず、世間で起きている事件や事故などの当事者などになりすます動画を多数投稿しており、アクセスを稼いで広告料をせしめているようです。
他にも同様の不謹慎ネタでアクセスを稼ごうと試みている人がいるようですが、動画のコメント欄には「いつか連続殺人を犯しそうな異常者」と大炎上しているようです。
TEDZU、意中の女生主・さわたんもから追悼コメント
さわたんさんが追悼コメント
TEDZUさんが生前好きだったと思われる「ニコ生」配信者で、一緒に富士山に登山をしたことがあるさわたんさんが、TEDZUさんの遺体が発見された日にツイッターで追悼コメントを投稿していました。
少しの期待はあったけど
— さわたん (@25sawa2525) October 30, 2019
やっぱりそうだよね…
まだ発見されただけ良かった。
ご冥福をお祈りいたします。
その後、TEDZUさんの葬儀が行われたことは明らかにされていませんが、実家両親が身元引受人となり家族葬がされたことでしょう。
【富士山滑落】遺体は「無職・塩原徹(47)」と身元判明~ニコ生主TEDZUで確定
2019年11月12日、富士山で発見された遺体の身元が「無職・塩原徹さん(47)」と発表しました。
富士山で登山しながらインターネット動画を配信中に滑落したとみられ、須走口の7合目付近(標高約3000メートル)で発見された遺体について、
静岡県警御殿場署は12日、身元は東京都新宿区西早稲田、無職塩原徹さん(47)と判明したと明らかにした。死因は滑落による損傷死。
同署などによると、塩原さんは「ニコニコ生放送」という動画配信サービスを利用。
10月28日に動画をライブ配信しながら1人で登山していて滑落したとみられる。動画には塩原さんが滑落する様子が写っており、視聴した人から110番があった。
県警はヘリコプターを出動させるなどして捜索し、同30日に山小屋から南に約800メートルの地点で遺体を発見し、収容した。
ニュースによると、塩原さんは「ニコニコ生放送」という動画配信サービスを利用と報道されているので、ニコ生主TEDZUさんで間違いないようです。
また、TEDZUさんは自身の年齢を40歳と公表していましたが、実際は47歳で年齢サバ読みをしていたことも明らかになっています。
身元判明まで時間がかかったワケは、前述のように、「身元を特定できる所持品が
ないほか、遺体の損傷が激しかった」ことが理由だそうです。
【富士山滑落】TEDZUの滑落死その後…住んでいた家や家族の現在
TEDZUさんの死後、週刊文春の記者が住んでいたアパートに取材を行いました。
TEDZUさんは新宿区西早稲田の木造アパートで生活をしていました。そのアパートは、築50年以上、風呂はなくトイレも共同、一部屋の家賃は2万8千円だったといいます。定職につかず、親からの仕送りも受けとっていたそうです。
週刊文春の記者の取材によると、TEDZUさんが公表していた経歴や大腸がんを患っていたことは事実のようです。
40歳を超え、弁護士を目指したが不合格となり、職もなく独身のTEDZUさんにとって、唯一の居場所が「ニコ生配信」だったといいます。
家族はすでに遺品整理をしており、母親の話によると、TEDZUさんがニコ生で配信をしていることは全く知らず、自立して生活しているものと思っていたようです。
「DNA採取といった身元の確認作業のため、11月のはじめ警察の方とともに親御さんが来られたのですが、既に諦めていたようで遺品を整理されていました。
愛媛の母親「私たちはネットなど見ていないし、息子が配信などしていることも知らなかった。まだ遺体も会えてなく、葬儀もできていません。仕送りはしていましたが、自立は出来ているものだと思っていました。これ以上は……すみません」
ネット民が、TEDZUさんの半生をまとめましたが、以下のような感じになります。
・47歳無職
・2万8千円の風呂なしトイレ共同の木造アパートに一人暮らし
・彼女、友達なし
・内気で自分からは何も話さない
・ネット通販を良く利用していた
・部屋は足の踏み場もないほど散らかっている
・親から仕送りを貰っていた
・親は愛媛の名士でパッパは教授
・高校は進学校でアメリカ留学後に中央大学に行っていた
・大腸癌を患って手術したばかりだった
・いちおう司法試験は目指してたっぽい
・ニコ生だけが生きがい
【富士山滑落】TEDZUについてまとめると…
・TEDZUはステージ4の大腸がんを患っていた。
・TEDZUは2019年10月28日、ニコ生配信中に富士山で滑落死した。「身元を特定できる所持品が ないほか、遺体の損傷が激しかった」ことが理由で、身元判明まで時間がかかった。
・TEDZUが滑落死した原因は、冬山登山に必要な装備をきちんとしていなかったため。
・TEDZUはがんや浪人生活を絶望して半ば自暴自棄に登山に臨んだ可能性がある
「ニコ生」にて冬の富士山登山に挑戦し滑落事故で亡くなったTEDZUさんについてご紹介してきました。
近年、TEDZUさんのように軽装備で登山をする人が増えているようですが、多くは退職して老後に登山を始めた高齢者などで若年層は少ないようです。
TEDZUさんは軽装で孤独な冬山の富士山に挑んだことは、正常ではない精神状態にあったことは間違いないのかもしれません。