フジテレビの大人気バラエティ番組だった「トリビアの泉」が終わった理由が話題です。
ここでは「トリビアの泉」の番組コンセプトを改めて紹介しつつ、高視聴率を連発していたにも関わらず番組が終わった理由「予算がかかり過ぎた」「やらせが発覚した」「ネタが尽きた」などについてまとめました。
この記事の目次
トリビアの泉とは
「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」は、2002年から2006年までフジテレビ系列でレギュラー放送されていた人気バラエティ番組です。
番組のコンセプトは「生きる上で何の役にも立たないが、つい人に教えたくなってしまうような雑学や豆知識(トリビア)」を一般視聴者から公募して紹介するというもので、メインコーナーである「トリビアの泉」コーナーでは、その検証VTRを「トリビアプレゼンター(番組MC)」である、俳優の高橋克実さんと八嶋智人さんが紹介するという内容でした。
そして紹介された「トリビア」を、品評会会長を務めるタモリさんと、ゲストとして招かれた品評家達が、その「トリビア」を「へぇ」ボタンを押す事によって評価する(5人の品評会員がそれぞれその驚き度合いによって「20へぇ」まで評価でき「100へぇ」で満点となる)というシステムになっていました。
また、メインコーナーである「トリビアの泉」コーナーの他にも、「調べたら『トリビア』になりそうな日常の疑問」を一般視聴者から公募し、それを番組スタッフが全力で検証するという「トリビアの種」コーナーや、「トリビアの泉」コーナーに投稿されたものの、検証した結果全くガセネタや嘘ネタだったものを紹介する「ガセビアの沼」コーナーなどがあり、そちらも人気を集めていました。
「トリビアの泉」は、検証VTRに盛り込まれた独特なユーモアセンスや、通常ならば検証しないような下らないネタを、一流の専門家から意見を聞き、最先端の検証設備などを用いて徹底検証するというコンセプトの面白さから爆発的な人気を呼び、番組で使用される評価単位である「へぇ」が流行語大賞にノミネートになるなどの社会現象を巻き起こしています。
このように国民的人気番組だった「トリビアの泉」でしたが、2006年9月にレギュラー枠での放送は終了し、2012年までは何度かスペシャル版が放送されたものの、それ以降は放送されていません。
トリビアの泉は高視聴率を連発していた
「トリビアの泉」は、放送開始時から高視聴率を連発する大人気番組でした。
放送スタート時「トリビアの泉」は、関東ローカルにて、午前1時40分から2時10分の深夜枠で放送されていたのですが、深夜番組としてはかなりの高視聴率である「5パーセント」台を維持し、2003年7月からは全国ネットでの21時から1時間放送のゴールデンタイム放送に昇格しています。
ゴールデンタイムに昇格した後の「トリビアの泉」は高視聴率を連発し、ゴールデン初回放送の視聴率は「20.5パーセント(瞬間最高27パーセント)」、その後も25パーセント前後の高視聴率を維持し、時間帯トップ番組の座を獲得しています。
ゴールデンタイムにおけるレギュラー放送時の平均視聴率は「17.8%」で、これは2003年以降のバラエティ番組の中では、歴代1位の視聴率です。
また、2001年以降に放送されたバラエティ番組の中で、最高視聴率が「25パーセント」を超えた番組は「トリビアの泉」を除くと「行列のできる法律相談所」のみです。
また、レギュラー放送終了後のスペシャル版でも軒並み高視聴率を記録しており、2010年2月27日に放送されたスペシャル版では「20.1パーセント」の高視聴率を記録して「トリビアの泉」の人気が健在である事を示しています。
次の見出しからは、これほどの大人気番組だった「トリビアの泉」がなぜ終了してしまったのか、トリビアの泉が終わった理由について見ていきます。
トリビアの泉が終わった理由① 予算がかかりすぎた
「トリビアの泉」が終わった理由として一番大きいと言われているのが、単純に番組制作に予算が掛かり過ぎたからというものです。
「トリビアの泉」で検証されるネタはかなり下らない内容が多かったのですが、どんな下らないネタに対しても、その道の専門家に検証を依頼し、最先端の設備を利用して検証を行うというのが「トリビアの泉」の魅力の最大の面白さでした。
そのため、毎回毎回の検証のためにかなり高額な予算が必要になっていたと言われています。
テレビ業界の不景気もあり、いくら人気番組だとは言っても「トリビアの泉」だけのために高額な予算を用意し続ける事がフジテレビとしても難しくなったというのが番組が終わった理由ではないかと噂されています。
ただ、レギュラー放送終了後に何度か放送されているスペシャル版では、相変わらずかなりの予算が投入されている様子でした。この事から、確実に高視聴率が見込める「トリビアの泉」を定期的に放送するスペシャル枠のために確保しておきたいという局側の思惑が「トリビアの泉」が終わった理由ではないかとする見方もあるようです。
また他にも、当時の番組関係者の証言によれば、かかった予算自体はそれほどではなかったが、寄せられる「トリビア」の大半がガセネタであり、その裏取りのために膨大な労力がかかったという事でした。これも「トリビアの泉」が終わった理由のひとつなのかもしれません。
トリビアの泉が終わった理由② やらせが発覚
2007年、過去の「トリビアの泉」にやらせ疑惑が浮上した事がありました。
やらせ疑惑が持ち上がったのは、2005年9月14日に放送された回で、雑種の飼い犬100匹のうち何匹が、飼い主が突然倒れたら助けを呼べるのかを検証するという企画でした。
やらせ疑惑報道によれば、本当の飼い主ではない男性が飼い主として登場していたという事で、しかも、その犬を引き付けるために飼い主ではない男性の衣服のポケットにドッグフードを入れていたという事でした。
どうやらこのやらせ疑惑は、内部告発によって発覚したようです。
フジテレビ側は飼い主ではない男性が登場したのは100匹中1匹の検証のみで、「やらせや捏造」ではなく「演出」であると説明しています。
また、フジテレビは、この犬の本来の飼い主は女性だったが、100匹の飼い犬の飼い主は全て男性で放送されていたため、急遽その犬が所属する動物プロダクション社長の男性を飼い主として出演される事にしたと説明しています。
このやらせ疑惑騒動は、その後ネット上でちょっとした炎上騒動に発展しており、「トリビアの泉」が終わった理由のひとつになったのではないかとの噂もあるようです。
ちなみに、「トリビアの泉」の後継的な番組である、フジテレビ系列のバラエティ「ほこ×たて」でもその後やらせ問題が騒動になり、最終的に番組打ち切りに繋がっています。
トリビアの泉が終わった理由③ 「トリビア」のネタが尽きた
番組スタート時から1年ほどは面白い「トリビア」ネタを連発して、絶大な人気を集めていた「トリビアの泉」でしたが、番組が続くうちに次第にあまり面白くもないくだらないネタが増え始め、次第に視聴率も下がり始めました。
視聴率2桁台は維持していた「トリビアの泉」でしたが、21時からのゴールデンタイムの番組としてレギュラー放送として続けていく事は難しくなり、その後はスペシャル番組として放送されるようになりました。
これが「トリビアの泉」が終わった理由だとされています。
まとめ
今回は、2002年に深夜番組としてスタートし、2003年からはゴールデンタイムに進出して社会現象になるほどの人気を博したバラエティ番組「トリビアの泉」についてまとめてみました。
「トリビアの泉」は、日常の些細な雑学や豆知識を一般から公募し、それを一流の専門家や関係者からの意見、最先端の検証設備を用いた検証VTRなどで紹介し、それをタモリさんをはじめとする「品評家」達が「へぇ」ボタンを用いて評価するという内容でした。
「トリビアの泉」はその面白さから社会現象を巻き起こすほどの人気となり、「へぇ」が流行語大賞にノミネートされるなどもしています。
しかし、2006年に「トリビアの泉」はレギュラー放送を終了し、その後は定期的にスペシャル版が放送されるのみとなり、それも2012年を最後に放送されていません。
「トリビアの泉」が終わった理由としては、「検証VTRの制作に予算がかかり過ぎたため」、「やらせ疑惑が発覚したため」、「トリビアのネタが尽きたため」などが噂として上がっています。
「トリビアの泉」は現在もインターネット上で度々話題にあがるなど、根強い人気があります。またスペシャル版が放送される事にも期待したいところです。