人気漫画家の岸本斉史さんですが、2019年4月になると、待望の新連載「サムライ8 八丸伝」が始まるとのニュースが飛び込んできています。
この記事では、岸本斉史さんのこれまでの経歴や年収、2003年に結婚した嫁と子供、双子の弟の岸本聖史さん、そして現在について詳しくまとめました。
この記事の目次
岸本斉史のプロフィール&経歴
名前:岸本斉史(きしもと さいし)
生年月日:1974年11月8日
出身地:岡山県勝田郡奈義町
岸本斉史、代表作「NARUTO」が世界的大ヒット
岸本斉史さんといえば、1999年より連載がスタートした「NARUTO(全72巻)」が世界規模のヒット作となったことでお馴染みの漫画家です。
カナダでホームステイした時に中学生で、相手の家の子はこっちでは高校生の歳の子で仲良くなれるかな……って感じだったんだけどNARUTOで打ち解けた。
— カブ (@kanami_Grace) 2019年5月21日
サスケが好きな子だった。
私はひなたが好き。
NARUTOは国を越える。
今日は久しぶりにジャンプ見たらナルトに子供がいた。
ナルトすごい。
メディアミックスの大成功例となった「NARUTO」は、アニメ版が世界80以上の国で放映されただけでは留まらず、漫画の方も世界2億5000万部(国内1億3500万部)もの売上を記録することになりました。
世界的なコンテンツとなった「NARUTO」は、アニメ版の放映が終了した2017年になると、スピンオフ作品「BORUTO」のアニメ&漫画化企画まで立ち上がりました。
岸本さん本人は「もうNARUTOは描き切った」との想いから、「BORUTO」には原作・監修という立場で関わるのみになっており、展開の方は漫画&アニメの各スタッフに概ね任しているようですね。
岸本斉史、「AKIRA」のポスターに衝撃を受けて漫画家の道へ
岸本斉史さんは、幼少期からお絵描き好きの少年であり、「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」といった人気アニメのキャラクター(モビルスーツ)を描くことに夢中になっていた時期もあったようですね。
中学時代は一転して野球少年となり、絵を描くことから遠ざかっていた時期もあった岸本さんですが、タバコ屋で見かけたアニメ映画「AKIRA」のポスターに衝撃を受けて、漫画家を志すことになりました。
この絵に関して、「1時間ぐらいその絵のポスターを見ていた。とにかくセンスが良すぎて、新しくてオリジナルの見たこともないその絵は僕の絵心にまた火を付けてくれた。その日以後、僕はその絵に少しでも追いつきたくて、今まで描き続けてきたようなもの」と語っている。
引用:岸本斉史
その後、高校時代には既にオリジナル漫画を描き上げていた岸本さんでしたが、試し読みをして貰った際の家族の反応が鈍かったため、新人賞などに応募することはなかったとか。
岸本斉史、絵の勉強をするために九州産業大学へ進学
絵の勉強をするために美術系の学部への進学を強く希望していた岸本斉史さんは、地元岡山の作陽高校を卒業後は、福岡県福岡市にキャンパスを置く九州産業大学芸術学部へ進学しております。
九州産業大学芸術学部は、「シティーハンター」や「キャッツアイ」のヒットで知られている漫画家の北条司さんなど、アニメ・漫画方面に数々の人材を輩出している名門大学となります。
大学時代も引き続き漫画制作に励んでいた岸本さんですが、侍漫画を執筆中だった19歳の頃に、「週刊少年ジャンプ」に読み切りとして掲載された「るろうに剣心」を読み、自分との力量の差にショックを受けたこともありました。
当時執筆中だった侍漫画については、「週刊少年ジャンプ」の「ホップ☆ステップ賞」に応募したものの、入賞することは出来なかったそうですね。
岸本さんが初めて漫画関連で結果を残したのは大学4年時となっており、「カラクリ」と名付けられたバトル漫画が「ホップ☆ステップ賞」で佳作を受賞することになりました。
岸本斉史、アシスタントを経験なしで連載デビューの快挙
「ホップ☆ステップ賞」で入賞したことにより、担当編集者まで付くようになった岸本斉史さんは、大学を卒業後は就職をせずにプロ漫画家を目指すことになりました。
とはいえ、天下の「週刊少年ジャンプ」の担当編集者は駄目出し水準も厳しく、描いた漫画が次々とボツ扱いをされため、自分の力量不足を思い知った岸本さんは、自信喪失状態に陥っていた時期もあったようですね。
その後は、図書館に行き漫画や映画制作の本を読み漁ることとなった岸本さんは、小説や映画なども積極的に鑑賞するようになり、プロの演出テクニックを独学で学ぶ日々が続きました。
映画を観賞する際も、その演出や構成など参考になりそうな事柄は全て書き出し、小説などを読む際にも読者を惹きつける話の展開やひっぱり法や溜め、名詞をわざと言わない手法などを独学で身につけた。
引用:岸本斉史
地道な努力の甲斐があり、大卒3年目となる1999年秋に「週刊少年ジャンプ」にて「NARUTO」の連載がスタートすることになった岸本さんですが、この業界には珍しくアシスタント経験がなくプロデビューを果たした漫画家になりました。
岸本斉史、週刊連載の厳しさに当初は体がボロボロに
初連載作である「NARUTO」が世界的なヒット作となった岸本斉史さんですが、アシスタント経験がなくプロデビューをした弊害も大きく、当初は週刊連載の仕事のペースに体がまったくついていけない状況でした。
連載が始まったのは嬉しかったけど、体力的にはすごく弱くて毎週、原稿を上げたら熱は出るわ、食べたものは吐くわ…『やっていけるのかな?』という感じ。どんどん体がつらくなって、変な熱が出て病院に行ったら、先生が何かの数値を見ながら『きみ、これ細胞が死んでるよ。とにかく休みなさい』って(苦笑)。
ちなみに、新人時代の岸本さんには、激痩せぶりを心配した担当が上司にかけあってくれた結果、当時の「週刊少年ジャンプ」では異例となる休載期間が設けられたそうです。
岸本斉史の年収がスゴイ~印税収入だけで累計50億円以上稼いでいた
世界的な漫画家である岸本斉史さんだけに、その年収額も気になります。
代表作である「NARUTO」は、2019年5月時点での国内累計発行部数が1億3500万部となっており、そこに通常10%と言われている印税率を掛けてみると、これまでに岸本さんが受け取った国内印税総額は54億円前後であることが分かります。
連載15年で50億円を超える国内印税額を稼ぎ出した岸本さんですが、その他にも海外の単行本売上が1億1500万部ほどあるうえ、キャラクターグッズのロイヤリティなどの二次利用収入まで加わります。
「NARUTO」を連載中の岸本さんの年収は、2010年代には10億円に到達していたとの噂まで存在するほどでした。
ちなみに、現在ではプライバシー保護の観点から公表が中止されている「長者番付」の最終版(2004年度版)に岸本さんがランクインしていたこともあり、その時の推定年収は3億7400万円だったようですね。
岸本斉史の結婚した嫁や子供について~嫁はNARUTOの春野サクラ似
岸本斉史、2003年にNARUTOファンの女性と結婚
岸本斉史さんは、2003年に「NARUTO」のファンだったという一般女性・Aさんと結婚しています。
2人の馴れ初めは、岸本さんのかかりつけの歯科医院で受付として働いていたAさんが、「NARUTO」の作者と同姓同名だった岸本さんのことが気になり、声をかけて来たことをきっかけに交際が始まったそうですね。
ちなみに、結婚式に参加した漫画家の尾田栄一郎さんの証言によると、Aさんは「NARUTO」のヒロインである春野サクラ似だとか。
結婚時、既に上記のようなハードスケジュールをこなす日々だった岸本さんは、新婚旅行の日程すら確保することが出来ず、「NARUTO」の連載終了後にようやく新婚旅行へ行けたそうです。
岸本斉史、息子はうずまきボルトに近い年齢
岸本斉史さんには、息子が1人生まれているようですね。
2015年7月に映画「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」の完成披露試写会に出席した岸本さんが、主人公・ボルト(12歳前後)と息子の年齢が近いとの発言を残したことがあるため、息子は2004~2005年頃の生まれではないかと思われます。
「ほとんど私生活をさらけ出すような映画になってしまった。うちの息子はボルトくらいなんですが、実は今日、息子の誕生日なんです」というコメントに会場はビックリ。
「NARUTO」の連載中は忙しすぎて息子と遊ぶ暇もなかったそうで、携帯電話に保存してある息子の動画を見ることが心の栄養剤だったそうです。
岸本斉史の双子の弟は岸本聖史~兄の活躍に触発され漫画家の道に
岸本斉史さんには、双子の弟である漫画家の岸本聖史さんがいます。
岸本さんとは違い、高校卒業後は運送会社に就職をした聖史さんでしたが、兄の活躍に刺激を受けて漫画家を志すようになり、2001年に「666〜サタン〜」という作品で初連載を勝ち取ることが出来ました。
2019年5月時点では、連載作品がアニメ化した経験はない聖史さんですが、デビュー作である「666〜サタン〜」が足かけ7年(全19巻)に及ぶ長期連載となった他、これまでに5つの連載作品を世に送り出すなど、漫画家として一定の成功を得ております。
岸本斉史の現在~ジャンプで新連載「サムライ8 八丸伝」がスタート
岸本斉史さんの現在については、2019年5月より「週刊少年ジャンプ」にて「サムライ8 八丸伝」というSFアクション漫画の新連載がスタートしています。
「NARUTO」以来4年半ぶりの連載作品となった「サムライ8 八丸伝」では、岸本さんは原作担当となっており、作画に関しては元アシスタントの大久保彰さんに任せているようですね。
ネット上でも好意的な意見が多いようです。
週刊ジャンプのサムライ8 八丸伝。
— ゆみちか (@gangstaff1) May 21, 2019
原作がNARUTOの岸本斉史先生です。
2話目ですが面白いっす。#サムライ8#SAMURAIEight pic.twitter.com/VfriDfEUZt
サムライ8は八犬伝ならぬ八丸伝なのね。戦闘やSFギミックの新しい表現もわかりやすいし、面白いです。#サムライ8
— 名も無き戦車兵 (@eWxmlwisyq4QQm6) 2019年5月14日
岸本斉史についてまとめると…
・岸本斉史は2003年にNARUTOのファンだったという一般女性と結婚、2004~2005年頃に誕生した息子がいる
・岸本斉史は現在、4年半ぶりにジャンプで新連載「サムライ8 八丸伝」をスターとさせ話題となっている
漫画家は過酷な職業とは言われていますが、プライベートを削りながら作品を作り上げていることが分かります。
岸本斉史さんの新作「サムライ8 八丸伝」がヒットすることを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。