ファミリー系のYouTubeチャンネルを運営していた平晴流容疑者が自らの2歳の娘を虐待死させた疑いで逮捕起訴されました。
この記事では平晴流の中学や高校など経歴、SNS、同じく逮捕の妻・平菜々美との結婚と長男と長女ら子供、事件の発覚から逮捕までの現在の状況についてまとめました。
この記事の目次
平晴流は和歌山2歳女児虐待死事件で逮捕された父親

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平晴流(たいら・はる)容疑者(逮捕当時26歳)は、2025年9月に発覚した和歌山2歳児虐待死事件で、自身の子供である当時2歳の長女を虐待死させたとして保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された男です。
平晴流容疑者については、現在の時点で、住所は和歌山県紀の川市(事件当時は和歌山市在住)、職業は建設業だったという事がわかっています。
妻の平菜々美容疑者(逮捕当時26歳)も同容疑で逮捕されており、夫婦が日常的に長女・平流菜(るな)ちゃんを虐待していた疑いがあると報じられています。
平晴流容疑者と平菜々美容疑者が逮捕された事件が世間の注目を集めたのは、夫婦がファミリー系の動画を配信するYouTubeチャンネルやTikTokを運営する配信者だったという事実が報じられたためでした。その動画で映し出される「理想の家族」像と、残虐な虐待という現実とのあまりにも大きな乖離が社会に衝撃を与えています。
ここでは、この平晴流容疑者の中学校・高校時代、YouTubeチャンネル開設までの経歴やSNSでの活動、妻・平菜々美容疑者との関係、子供たち(長男と長女)の状況、そして事件の経緯から現在に至るまで、報道されている情報を基にまとめていきます。
平晴流の経歴① 中学時代から動画配信に興味か

平晴流容疑者の経歴については、現在の時点ではそこまで詳しい内容は明らかにされていませんが、中学時代の同級生が一部のメディアで当時について証言をしています。
平晴流容疑者と妻の菜々美容疑者は共に和歌山県紀の川市で生まれ育ち、2人は小学校からの同級生であったと報じられています。平晴流容疑者の人物像について、中学校の同級生は「スクールカーストは上だったが、嘘もつくタイプ。動画でのキャラクターとは違う」との内容を証言しています。
ファミリー系のYouTubeチャンネルを運営していたという平晴流容疑者ですが、動画配信への関心は、中学時代に遡り、当時から約1年間にわたり、仲間内で「ドン引き動画」と称されるような過激かつ稚拙な内容の動画をYouTubeに投稿していたとされています。再生数こそ多くはなかったものの、頻繁に動画を投稿する姿からは、当時から強い自己顕示欲があったことが窺えます。
また、同級生の証言によれば、晴流容疑者は中学時代に不登校の時期があったとされています。
不登校の理由については平晴流容疑者本人が「下の兄弟の面倒をみないといけないから学校に来れない」などと周囲に話しており、実際に小さな弟がいたため、「おそらくそれは本当なのかなと思う、なんとなく家庭に事情があるのかなと当時は感じていました」と中学時代の同級生が証言しています。
一方で、妻の平菜々美容疑者は当時、バレーボール部員で、見た目も普通で目立つわけではないが何となく裏があるような雰囲気だったといいます。
平晴流の経歴② 中学卒業後は通信制の高校

中学時代の同級生の証言によれば、平晴流容疑者は中学卒業後は通信制の高校へ進学したという事です。ただ、高校を卒業したのかはわからず、その後についても、仕事は転々としていたものの具体的な職業名などは明かされていません。
中学卒業後、ハルは通信制高校に行ってたと思いますが、卒業したかはわかりません。
仕事は転々と変わってやってたみたいな話は聞いてます。菜々美については高校卒業後に何をしていたかも知りませんね。
引用:〈和歌山・2歳女児虐待死〉「夫はスクールカーストは上だったけどウソもつく…動画だとキャラ違う」逮捕された幼なじみ夫婦の同級生が証言「投稿していた家族動画は女児のものが少なかった」
一方、平晴流容疑者の親族の証言によると、建設や土木関係の仕事を1年単位で転々としていたとのことです。
平晴流容疑者の出身の中学校やその後進学した通信制高校の具体的な校名は、プライバシー保護の観点から公表されていません。しかし、和歌山県紀の川市の出身であることから、中学は市内の公立校に通っていた可能性が高いと考えられています。
平晴流の経歴③ YouTubeチャンネルやTikTokでファミリー系配信者

平晴流容疑者の中学と高校以降の経歴については現在の時点ではほぼ何も情報がないのですが、少なくとも平菜々美容疑者と結婚し子供が生まれてから、再びYouTubeチャンネルを開設し動画配信の世界に足を踏み入れた事はわかっています。
新たなYouTubeチャンネルは、かつての動画とは一線を画し、家族での外出や日常の様子などを映した「ファミリー系YouTuber」として活動していました。YouTubeやTikTokなどのSNSプラットフォームに、1年以上にわたって動画を投稿し続けていました。YouTubeチャンネルの登録者数は1000人たらずだったものの、TikTokでは3万9000人のフォロワーを抱えるなどそれなりの注目を集めていました。
この時期の平晴流容疑者の動きで衝撃的なのは、長女の流菜ちゃんへの虐待が行われていたとされる時期にも、家族の「幸せ」を演出する動画が投稿されていたことです。特に、クリスマスにサンタクロースに扮して子供たちにプレゼントを渡す様子の動画には、「家族の笑顔ってほんと癒し」というタイトルが付けられていた事も注目を集めています。
しかし、その動画の内容を注意深く見ると、異変に気づく点がありました。視聴者からは、「どの動画も娘ちゃんの出番が少ないのはなぜですか?」、「インスタやTikTokも息子さんメインって感じだったので… 動画外では2人とも同じように可愛がっていますか?」といった、長男と長女の扱いの差を心配するコメントが寄せられていました。
実際に、ある動画では、体調を崩した長男を看病する様子が映し出される一方で、流菜ちゃんはほとんど構われていませんでした。平晴流容疑者は、食事をしている際に、流菜ちゃんが歩行器で近づいても見向きもせず、その後、流菜ちゃんが転んで声を上げても無視してアイスクリームを食べ続けるという、冷淡な態度が動画の中に残されていました。
これらのYouTubeチャンネルやTikTokの動画は、事件発覚後に削除されており、現在は視聴する事ができなくなっています。
平晴流のYouTubeチャンネルとSNSアカウント

平晴流容疑者のYouTubeチャンネルは「マルコメfamily」というチャンネル名だった事がわかっていますが、現在はチャンネルごと削除されており、元々チャンネル登録者数も少ない不人気チャンネルであったためネット上にも動画のアーカイブは残されていません。
TikTokチャンネルも非公開にされていて動画の視聴は不可能です。ただ、平晴流容疑者が中学時代に動画を投稿していたYouTubeチャンネルは現在の残されています。
平晴流容疑者のその他のSNSアカウントにも関心が集まっていますが、現在の時点で特定されているSNSアカウントはありません。
平晴流と平菜々美の結婚時期とその生活
和歌山2歳女児虐待死事件は、平晴流容疑者と妻の平菜々美容疑者の夫婦がまだ2歳の幼い子供を虐待して死亡させるという衝撃的な事件です。
世間では、平晴流容疑者と平菜々美容疑者がどのような経緯で結婚したのかという点にも関心が集まっているようです。
経歴のところでも触れていますが、平晴流容疑者と平菜々美容疑者は共に和歌山県紀の川市の同地域の出身で、小・中学時代の同級生だった事がわかっています。
2人の中学の同級生の証言によると平晴流容疑者と平菜々美容疑者が交際するようになったのは19歳の頃だったようです。ただ、2人がその後にどのような経緯で結婚に至ったのかは現在の時点では報じられていません。
結婚の時期についても不明なのですが、1人目の子供である長男の年齢が2025年現在4歳と報じられている事から、平晴流容疑者と平菜々美容疑者の結婚時期もこの長男が誕生した2021年頃ではないかと推測されています。
平晴流容疑者と平菜々美容疑者の結婚生活ですが、長男と長女の2人の子供が生まれて4人家族で和歌山市内のアパートで暮らしていた事がわかっています。当時のアパートの近隣住民は「普通の若い夫婦に見えた」と証言しており、少なくとも外側からはごく普通の結婚生活を送っているように見えていたようです。
平晴流と平菜々美の子供は長男と今回の事件で死亡した長女の平流菜ちゃん

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平晴流容疑者と平菜々美容疑者の間には、YouTubeチャンネルに中心的に出演していた長男と、2人の虐待により命を落とした長女の平流菜(るな)ちゃん(当時2歳)の2人の子供がいました。
また、平菜々美容疑者が現在新たに子供をみごもっており、妊娠7ヶ月との情報も明らかにされています。
しかし、夫婦の愛情は、2人の子供に平等に注がれてはいなかったとみられています。捜査関係者によると、夫婦は長男だけを頻繁に買い物や食事に連れ出し、まだ1人で歩くことすらままならない流菜ちゃんを自宅に置き去りにする事が多かったという事です。
この異常なまでの兄妹格差は、平晴流容疑者が運営していたYouTubeやTikTokなどのSNSでも、その一端が垣間見えていました。
長男はYouTubeチャンネルの主役
平晴流容疑者のYouTubeチャンネルでは、主に長男が中心に登場していました。家族での外出や日常の様子を映した動画の多くで、長男は笑顔で両親に可愛がられる存在として描かれていました。体調を崩した際には、晴流容疑者が甲斐甲斐しく看病する様子も動画で公開されており、「良いお父さん」というイメージが演出されていたようです。
長女の流菜ちゃんに対しては無視と虐待
一方で、長女の流菜ちゃんが動画に登場する機会は少なく、登場したとしても、両親から愛情を注がれているとは言い難い場面が目立ちました。
子供を差別しているような露骨な場面に対しては視聴者からも「どの動画も娘ちゃんの出番が少ないのはなぜですか?」、「動画外では2人とも同じように可愛がっていますか?」といった、兄妹間の扱いの差を心配するコメントが寄せられていましたが、平晴流容疑者はこれに対して以下のように返信していました。
娘もまだ1歳なので、機嫌よく動画を撮れるという事も今はまだ難しいです。もう少し意思疎通できるようになったら娘もたくさん出していこうと思っています。娘も息子と同じように愛情込めて育てています。ご心配ありがとうございます
ただその裏では、やはり視聴者が懸念した通り、長女の流菜ちゃんに対するネグレクトや虐待が行われていたようです。
平晴流と平菜々美が逮捕された和歌山2歳女児虐待死事件の概要

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平晴流と平菜々美夫婦が、自らの2歳の子供を虐待死させたとして逮捕された和歌山2歳女児虐待死事件についても詳しくみていきます。
平晴流と平菜々美による長女の流菜ちゃん虐待死事件の発覚
事件が表沙汰になったのは、2025年7月10日のことでした。母親の平菜々美容疑者から「子供が熱中症で息をしていない」と119番通報が入ったのがきっかけでした。しかし、救急隊が駆けつけた先にあったのは、熱中症などではない、おぞましい現実でした。
病院に搬送された流菜ちゃんの体は、身長76cm体重は一般的な2歳児の半分程度の6080グラムしかなく栄養失調状態であり、あごも骨折していました。司法解剖の結果、直接の死因は全身の打撲による外傷性ショックであることが判明しています。
病院は流菜ちゃんの遺体の状況から虐待を疑い、すぐに警察に通報しています。警察の捜査に対し、平菜々美容疑者は当初、あごの打撲痕について「1~2週間前にジャングルジムから転落した」と虚偽の説明をしていました。しかし、その後の取り調べで「背中を押して床に打ち付けた」と供述を一転させました。
平晴流と平菜々美の日常的な長女・流菜ちゃん虐待の実態
その後、捜査が進むにつれ、夫婦による日常的な虐待の実態が明らかになっていきました。
現在までに報じられている内容によれば、平晴流と平菜々美は、少なくとも2024年秋ごろから2025年7月上旬にかけて、当時住んでいた和歌山市内の自宅で平流菜ちゃんに対して虐待が加えていたとされています。
暴行の内容として、顔や頭を殴るなどの身体的虐待が日常的に行われていたと報じられています。
また、長女の流菜ちゃんに対して十分な食事を与えず、長男だけを頻繁に買い物や食事に連れ出し、流菜ちゃんは家に置き去りにされることが多かったというネグレクトがあったとみられています。
さらに、虐待の発覚を恐れ、打撲を負った流菜ちゃんを病院に連れて行かないという医療ネグレクト状態にもありました。夫婦は「虐待が疑われるかもしれないので病院に連れて行かなかった」と供述しています。
平晴流と平菜々美夫妻は、警察の調べに対し「自分たちの暴行の積み重ねや、十分な食事を与えなかったことが亡くなった原因だった」などと容疑を認めているという事です。
平晴流と平菜々美が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕
和歌山県警は捜査を進め、2025年9月26日、保護責任者遺棄致死の疑いで平晴流容疑者と妻の菜々美容疑者の両名を逮捕しました。
夫妻の親族が2025年5月のゴールデンウィークに流菜ちゃんに会った際には、特に変わった様子はなかったと証言しており、夫婦の供述からも、特に5月頃から虐待がエスカレートしていった可能性が示唆されています。
平晴流と平菜々美の現在と今後の展開

平晴流容疑者と平菜々美容疑者の現在の状況と推測される今後についてもみていきます。
平晴流容疑者と平菜々美容疑者は、捜査を経て、2025年10月16日に和歌山地方検察庁に保護責任者遺棄致死の罪で起訴されました。
起訴状によると、2人は2024年秋ごろから2025年7月上旬にかけて、当時住んでいた和歌山市内の自宅で、長女の流菜ちゃんに対し、顔や頭を殴るなどの暴行を加え、適切な治療を受けさせずに放置し、外傷性ショックで死亡させたとされています。
起訴された2人は現在、身柄を拘束され取り調べを受けているものとみられます。接見した弁護士以外との面会は制限されており、外部との接触はほとんどない状況にあると考えられます。
残された長男の現在
平晴流容疑者の親族によると、事件が明らかになった後、長男は児童相談所に預けられたとの事です。
夫婦が逮捕された後の残された長男の処遇については現在の時点では公にされていません。しかし、一般的にこのようなケースでは、児童相談所が一時保護し、安全な環境で心理的なケアを受けながら、今後の養育環境について慎重に検討がなされます。親族に引き取られるか、あるいは里親や児童養護施設で生活することになるのか、家庭裁判所の判断を待つ事になるでしょう。
平晴流と平菜々美の今後の推測
平晴流と平菜々美の今後の推測ですが、裁判員裁判による公判が開かれ、事件の真相究明と、夫婦への法の裁きが下されることになると思われます。
初公判の時期は未定ですが、起訴から数ヶ月後になるのが一般的です。ただ、平菜々美容疑者は妊娠7ヶ月目という事で、裁判の開始時期はそれも踏まえて慎重に決められると思われます。
裁判では、夫婦が捜査段階で容疑を認める供述をしている事から、虐待の具体的な様態と経緯、殺意の有無などが主な争点とされると考えられます。
言い渡される判決の推測は現在の時点では難しいのですが、保護責任者遺棄致死罪の法定刑は、「3年以上の有期懲役」となっています。これは傷害致死罪と同じ刑罰で、最長で20年の懲役刑が科される可能性がある重罪です。
今回の事件は、被害者が抵抗できない2歳の幼児であること、長期間にわたり日常的な暴行とネグレクトが行われていたこと、発覚を恐れて医療を受けさせなかったという悪質性、YouTubeチャンネルやSNSで「理想の家族」を演じていたという社会的影響の大きさなどから、厳しい判決が出る可能性も指摘されています。
まとめ
今回は、自らの2歳の子供を虐待して死亡させたとする保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕された、平晴流容疑者とその妻の平菜々美容疑者についてまとめてみました。
平晴流容疑者と平菜々美容疑者は小学校と中学校の同級生で、19歳頃に交際を始めてその後、結婚し長男と今回亡くなった長女の流菜ちゃんの2人の子供が生まれ、和歌山県和歌山市で4人家族で暮らしていました。
平晴流容疑者の詳しい経歴ですが、通信制高校に通った後、建築や土木関連の仕事を転々としていた事がわかっています。
一方で、平晴流容疑者はファミリー系のYouTubeチャンネルを開設しYouTuberとしても活動していました。しかしその動画では、長男ばかりを可愛がり、長女に対しては冷たく接するような様子が見られ、一部の視聴者から兄妹の扱いの違いを懸念する声も上がっていました。
2025年7月、長女に対する虐待が表面化し、2025年9月26日、保護責任者遺棄致死の疑いで平晴流容疑者と平菜々美容疑者が逮捕されて事件は公になりました。
現在、平晴流容疑者と平菜々美容疑者は保護責任者遺棄致死の罪で起訴されており、裁判を待つ身となっています。自らのまだ幼い2歳の子供の命を奪った平晴流容疑者と妻の平菜々美容疑者にどのような判決が言い渡されるのかにも注目が集まっています。


















