2009年6月に亡くなった「キング・オブ・ポップ」ことマイケル・ジャクソンですが、2019年3月にアメリカで2部構成で放送された児童性的虐待の真相を描いた映画『リーヴィング・ネヴァーランド』が話題を呼んでいます。
この記事では、マイケル・ジャクソンの死去の真相と生存説、児童の性的被害の内容について詳しくまとめました。
この記事の目次
マイケル・ジャクソンのプロフィール
マイケル・ジャクソン
本名: マイケル・ジョセフ・ジャクソン(Michael Joseph Jackson)
別名: ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)
生年月日: 1958年8月29日
出身地: アメリカ合衆国インディアナ州ゲーリー
死没: 2009年6月25日(50歳没)
マイケルジャクソンさんは、アメリカ・インディアナ州ゲーリーのアフリカ系アメリカ人街の家庭の6男として誕生しました。
1969年に兄弟と結成したジャクソン5として「I Want You Back」でメジャーデビュー。ソロに転向後は全世界でのアルバム&シングルの販売総数は3億枚以上と、「史上最も世界で売れたアーティスト」と称されてます。
マイケル・ジャクソンの死去の真相と死因~生存説も浮上していた
マイケル・ジャクソン、2009年6月25日に自宅で死去
最後のツアー『THIS IS IT』直前に死去したマイケル・ジャクソン
2009年6月25日、マイケル・ジャクソンは自宅で呼吸停止・心停止の状態で発見され、ボディガードにより通報ののちカリフォルニア大学ロサンゼルス校付属病院に救急搬送されました。
マイケル・ジャクソンは約42分間におよぶ蘇生治療が施されましたが息を吹き返すことはなく、現地時間で14時26分に死亡が確認されました。
マイケル・ジャクソンの死因はオーバードーズ
マイケル・ジャクソンは最後のツアーとして発表された『THIS IS IT』が始まる直前に急死したことから、病死や事故死、殺人説など様々な憶測が飛び交っていました。
その死去の真相は、元々重度の不眠症だったマイケル・ジャクソンが投与されていたプロポフォールによるオーバードーズ(薬の過剰摂取)による心停止でした。
マイケル・ジャクソンは不眠症治療のために主治医から6週間に渡ってプロポフォールを毎晩投与されていましたが、依存性にならないために死の3日前となる6月22日からは催眠鎮静剤であるロラゼパムとミダゾラムに変更していました。
しかし、マイケル・ジャクソンはその後不眠症により全く寝ることができなくなったため、死去する当時25日にロラゼパムとミダゾラム等を投与しましたがそれでも眠りにつけなかったため、本人の要望によりより強いプロポフォールが投与されました。
マイケル・ジャクソンはようやく眠りにつくことができましたが、それは永遠の眠りにつくことになってしまい、主治医がトイレで2分ほど離れて戻った時には心停止をしていました。
マイケル・ジャクソン、薬漬けで体はボロボロだった
2016年1月15日に東京都内で映画「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップ 最期の時間」の試写会が行われ、ベストセラー本「死体は語る」の著者である上野正彦元監察医がゲスト出演してマイケル・ジャクソンの死因について語りました。
上野氏は、「彼の体は薬に支配されていた」と厳しい表情で本番組の検死を振り返る。「白斑症を消すために漂白剤を使い、CM撮影時の大火傷によってほとんど無くなった髪の毛をウィッグで隠し、整形した鼻も崩れかけていた。メイクに異常なほど気を遣ってきたことから、彼は不安神経性に陥っていた」と解説。さらに「約30件の裁判を背負い、損害賠償の額が4億ドル(約480億円・1ドル120円計算)にのぼったことから、過酷なワールドツアーを余儀なくされた。これが薬依存症に拍車をかけた」と肩を落とす。
マイケル・ジャクソンはこうした睡眠薬を過剰に摂取したことで眠りから覚めると意識が朦朧としていたため、覚せい剤や興奮剤などで強制的に意識を覚せいさせており、体はボロボロの状態だったようです。
マイケル・ジャクソンが死去した原因は、世界のトップスターであるが故のプレッシャーと、舞台を降りて不眠治療を行わなずにファンの前に立ち続けたエンターテイナーとしてのプロ意識と言えるかもしれません。
マイケル・ジャクソンに生存説が浮上
マイケル・ジャクソンの死を認めたくないファンが生んだ生存説
マイケル・ジャクソンの死を受けて世界中のファンが嘆き悲しみ、後追い自殺する人が後を絶ちませんでした。
そうした中で、1980年代からマイケル・ジャクソンの容姿が黒人から白人に急激に変化していったことを引き合いに「不老不死の体を手にした」からだとして、オカルト信者の間でマイケル・ジャクソンの死はフェイクニュースだとするファンもいました。
また、マイケル・ジャクソンの葬儀から埋葬まで一度も棺が開けられなかったことも、生存説に拍車をかけることになりましたが、YouTube上に生存説を裏付ける証拠として投稿された動画が話題となりました。
問題の動画は、マイケルの没年月日以降、世界各地で偶然にもカメラが捉えてしまった“生きている”彼の姿を集めたものとなっている。すでに120万を超える再生回数は、世界の人々がどれほどマイケルの生存を願っているかを物語るようだが、驚くべきは動画2:30以降、今年1月に撮影されたとするマイケルの姿だろう。
かなりツッコミどころ満載の生存説となりますが、確かに指摘されている男性はマイケル・ジャクソンによく似ていますが、確実に別人であることが分かります。
マイケル・ジャクソンに似た人物を集めただけの動画
生存説を証拠付けると言われた動画は、マイケル・ジャクソンに似た人物を集めただけのものでしたが、生存説とは関係無いところでさらにマイケル・ジャクソンに瓜二つの男性の写真がツイッターに投稿されて話題になりました。
マイケル・ジャクソンの生存説の正体は”そっくりさん”?
マイケル・ジャクソンに似過ぎているそっくりさん
Twitterユーザーの「gossipgriII」さんが彼氏を紹介するコメントとともに投稿した写真ですが、マイケル・ジャクソンにあまりに瓜二つのためネット上で生存説が再び騒がれることになりました。
とはいえ、多くのユーザーはこの男性がマイケル・ジャクソンではないことを分かっており、以下のようなジョークを交えたコメントを投稿していたようです。
「運転中に自撮りしたらダメじゃん。Smooth Criminal(マイケルの曲で “華麗な犯罪者” という意味)になっちゃうよ」
「彼氏がキング・オブ・ポップだなんて羨ましい!」
「彼と一晩中 “ロック” してたの!?」
「鏡に写っているのは誰?(マイケルの曲『Man In the Mirror:鏡の中の男』にかけたコメント)
「もっと彼氏の写真を投稿して!」
たとえ本人ではなくても、マイケル・ジャクソンが生きていると錯覚できるほど似た男性の姿に、多くのファンは感激していたようです。
とはいえ、本物のマイケル・ジャクソンはもっと”病的”な顔をしていたため、どうしてもコスプレ感は否めないようです。
ウガンダの国会にマイケル・ジャクソンがいるって聞いてそっくりさんが居るのかと思ったら乱闘で舞ってた pic.twitter.com/PIPgyLf9Yx
— 海外の万国反応記 (@all_nations2) October 6, 2017
rodrigo teaserっていう方のマイケル・ジャクソン再現ライブのクオリティが半端ないので是非観て欲しい。声も容姿もそっくり。 pic.twitter.com/VQVSntca2K
— アマノ (@x8nokx) December 20, 2018
マイケル・ジャクソンの小児性愛と性的被害の内容
マイケル・ジャクソンからの性的被害を2人が告発
マイケル・ジャクソンの死後に名乗り出た被害者
2019年3月にアメリカにて、少年期にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたというウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックという2人が告発した映画を2日に分けて放送したドキュメンタリー番組「Leaving Neverland(リーヴィング・ネヴァーランド)」が話題になりました。
ウェイド・ロブソンは7歳から、ジェームズ・セーフチャックは11歳から性的虐待を受けたと明かしており、いずれも10年近く繰り返されたということです。
性的虐待が始まったのはマイケル・ジャクソンの全盛期と言える1980年代後半からで、初のソロツアー「Bad World Tour」が始まった頃でした。
ウェイド・ロブソンは当時プロのダンサーを夢見る少年であり、マイケル・ジャクソンはお手本となる最も良い先生で、頂点に君臨する神様のような存在でした。
ダンスの練習に励んでいたウェイド・ロブソンは、地元のダンス大会で優勝したことをきっかけにして、家族ぐるみでマイケル・ジャクソンと交流することになりました。
またジェームズ・セーフチャックも同時期に、ペプシコーラのCM出演でマイケル・ジャクソンと出会っており、「自分(マイケル・ジャクソン)にとって大切な存在」だと信じ込まされて距離を縮めていきました。
マイケル・ジャクソンからの性的被害の内容
マイケル・ジャクソンは少年の心に付け込んで性的虐待をした?
ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックは次第にマイケル・ジャクソンから体を触られるようになり、ある時を境に一線を超えて性器までも触られるようになったと語っています。
また、マイケル・ジャクソンの性行為を見るように強要されたり、ウェイド・ロブソンは14歳の頃に強姦されそうになったとも明かしており、性的虐待はこの頃に終わったようです。
いずれも、世界で最高峰のスターであるマイケル・ジャクソンから愛されているという甘すぎる誘惑から逃れられなくなっており、そうした心に付け込んで性的虐待を繰り返していたようです。
「自分たちは愛し合っていて、愛情を表現するにはこうするんだ」と言われ、「その次にすぐ『でも僕たちがしていることを誰かに知られたら、君も僕も死ぬまで刑務所に入れられて、人生はめちゃくちゃになってしまう』、自分たちは離れ離れになってしまうと言われた」とロブソンさんは番組に話した。
「何もかも恐ろしかった」「マイケルから引き離されるなんて。この人、この浮世離れした存在、今では一番の親友になった、自分にとっての神様。その人から引き離されるなんて、そんな事態になるような真似を僕がするわけがなかった」
なお、マイケル・ジャクソンは1年毎に新しい少年を自宅「ネバーランド」に招待していたようで、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックはその中の二人ということになります。
ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックに共通していたのは、マイケル・ジャクソンは家族に介入して人心を操作していたということでした。
マイケル・ジャクソンは時間をかけて被害者家族を洗脳した
マイケル・ジャクソンは人心掌握術に長けていた?
マイケル・ジャクソンはウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックら家族との信頼関係を時間をかけて築き上げ、そうした上で子供と親の関係を引き裂いて性的虐待をしやすい環境を作っていたと語っています。
「グルーミング(性的虐待者が被害者を説得・洗脳し手なづけること)のプロセスは長期間にわたって、マイケルはこちらの家族に入り込み、家族の一員になる」
「信頼を築くまでには時間がかかる。あっという間にできることじゃない」
その上でジャクソン氏は「子供と両親の間に溝を作って、子供を周囲の全員から孤立させる」のだと、セイフチャックさんは話した。
こうしたマイケル・ジャクソンによる性的虐待の話はこのドキュメンタリー映画に出演した2人だけではなく、1993年にもジョーダン・チャンドラーという少年がわいせつ行為を受けたということで父親が訴えており、巨額の和解金を受け取っていました。
マイケル・ジャクソンの親族や財団はウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックらの訴えは証拠が無いものであり、性的虐待の事実はなかったと反論しています。
マイケル・ジャクソンの親族は虐待を否定
死人に口なしで語られたマイケル・ジャクソンの性的虐待
ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックによる告発には一切証拠が示されておらず、死人に口なしの状態のため信ぴょう性に欠ける部分があり、金儲けしたいだけのやらせという見方も浮上していました。
また、マイケル・ジャクソンの兄弟3人と、甥のタージ・ジャクソンさんも性的虐待の事実は無いと否定してました。
タージ・ジャクソンさんは、叔父の行動を奇妙だと思う人はいたかもしれないが、ジャクソンさんは「とても無垢な人だった」と述べ、「お人よしだったのが身の破滅だった」と振り返った。
ジャクソンさんの兄、マーロン・ジャクソンさんは、弟に対する疑惑を裏づける「証拠はかけらもない」と反発した。
ジャクソンさんの遺産財団は、ロブソンさんとセイフチャックさんがすでに過去に「こうした出来事は一切起きていないと宣誓して証言した」と反論している。
遺産財団は2人が「自分たちの主張を裏づける客観的証拠や証明を一切提供していない。つまり、この映画は2人の偽証者の言い分のみを根拠に成り立っている」と述べている。
財団の言い分が本当なら、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックはやはり金儲け目的で映画製作に手を貸した可能性があるかもしれません。
日本でも2019年7月9日に亡くなったジャニーズの生みの親であるジャニー喜多川さんも度々同性愛の噂や被害者による暴露本が出版され、2004年の裁判でも同性愛行為が認められていましたが、「火のないところに煙は立たない」というようにマイケル・ジャクソンも少年愛の性癖はあったのでしょう。
マイケルジャクソンの性的虐待疑惑をきっちり問題化できる社会と、告発はありながら「偉大なプロデューサー」で終わらせる社会と、やっぱ大きな違いがある。うやむやにするパワーが働くと、一枚岩になってそっちになびく。「空気を読め」という社会。
— よどがわ (@yodogawa111) July 10, 2019
この件に関してダン・リードが一番のくそだと思う マイケル・ジャクソン本人の事や時系列も碌に調べもせず、情に訴える構成の映画だった
— タケリタケ (@TIKINYAROU_) July 11, 2019
このハゲは性的虐待問題を軽んじてる
マイケル・ジャクソンの死の真相と小児性愛についてまとめると…
・マイケル・ジャクソンのそっくりさんの登場により生存説が浮上したこともあった
・マイケル・ジャクソンは小児性愛者であり、少年への性的虐待をしていた可能性がある
2009年6月25日に死去した世界トップスターのマイケル・ジャクソンの死去や、性的虐待の真相について総まとめしてきました。
多くのマイケル・ジャクソンファンにとっては少年らへの性的虐待の真実は蓋を開けたくないパンドラの箱でしたが、死後に開けられてしまいその衝撃は大きかったようです。
とはいえ、マイケル・ジャクソンの残した伝説は色褪せることはなく、これからも新しい世代のファンを獲得し続けていくことでしょう。