テレビ東京系列で2017年まで放送されていた注文住宅バラエティ番組「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例やその後が話題です。
ここでは、ドリームハウスのひどい失敗例として話題になっている「ガラス張りの家」をはじめとする5例を紹介し、その後の顛末などについてもまとめました。
この記事の目次
「完成!ドリームハウス」の失敗例やその後が話題
テレビ東京系列で放送されている建築情報・ドキュメンタリー番組「完成!ドリームハウス」では毎回、依頼主の夢を叶えるべく、個性的な家や素敵な家が建築されるまでの様子が紹介されていますが、その完成した注文住宅の中には、あまりにも個性が強すぎて、視聴者から失敗だと言われてしまう住宅も存在します。
今回はインターネット上などで話題になっている「完成!ドリームハウス」の失敗例とその後を紹介します。
「完成!ドリームハウス」とは
失敗例やその後を紹介する前に、「完成!ドリームハウス」の番組内容を簡単に紹介します。
「完成!ドリームハウス」は、依頼主が建築家に住宅をオーダーメイドし、その依頼主の夢の住宅が建築され完成するまでの様子を追いかけドキュメンタリー形式で放送する番組です。
テレビ東京系列で毎週金曜日20時から2003年4月から2004年3月までの期間、計38回がレギュラー放送され、その後は「日曜ビッグバラエティ」枠にて年に3回から6回ほどのペースで特別番組として放送されている人気番組です。
「完成!ドリームハウス」の具体的な番組内容は、建築予定地と建築家がすでに決定している建築案件を番組側が一般から募集し、建築前の更地の段階から撮影がスタートし、建築家や工務店と施主との打ち合わせや交渉から、基礎工事、上棟、内装および外装工事の様子までを詳細に紹介。
現場で働く職人や大工などからの話を聞いて、何気ない現場の苦労やトラブルなど建築現場の雰囲気を伝えつつ、施主が望んでいる建築のコンセプトや、それに応えんとする建築家の工夫や設計意図なども図解を交えたナレーションなどで紹介するといった内容で進行していきます。
建築の完成後は、番組からの立会人を務めるコメディアンの渡辺正行さんが、新築の家を訪問し、施主に感想を聞きつつ完成した家を紹介します。
番組の最後には建築に実際にかかった費用や予算とどれくらいの差が出たのかなども紹介され、これから注文住宅を立てようと考えている人にも参考になる番組内容となっています。
なお、この「完成!ドリームハウス」は紹介される建築の内容に、番組側は一切介入しない事を原則としているため、今回紹介する失敗例は番組側に責任はありません。
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例とその後① ガラス張りの家
それでは、「完成!ドリームハウス」で紹介された注文住宅の中でも、インターネット上で特にひどい失敗例と言われている住宅を紹介していきます。
1つ目は「ガラス張りの家」として話題になった住宅です。
この「ガラス張りの家」は2013年4月に「完成!ドリームハウス」で紹介された住宅で、埼玉県桶川市内某所にある約150坪の土地に建築費3900万円をかけて建てられた平屋でした。
この「ガラス張りの家」の施主の建築前の依頼内容は「大開口窓がある」「開放感のある風呂」「2階建ではなく平屋」「家族の居場所がわかるキッチン」「愛車が感じられる家」というものでした。
その結果、完成したのが下の画像の360度の壁が全面ガラス張りという斬新な住宅だったのです。
出典:https://up.gc-img.net/post_img_web/
このように壁が全面ガラス張りの家が完成したのです。
屋根が真っ平らなところも気になります。
なんと風呂も360度ガラス張りの家でした。
この完成住宅を見た視聴者の反応は「こんな家住めない」、「人の家で遊ぶなと言いたい」、「求めていた開放感とはこういう事ではないと思う」、「これじゃ家じゃなくて等身大ショーケース」、「埼玉中の虫がガラス壁に集まってきそう」など散々なものばかりで、失敗の烙印を押されてしまいました。
完成ドリームハウス、全面ガラスの家ってどうなんだろう。地震の時にピキッていかないのかなあ。その前に丸見えじゃん…
— けいのむ (@k1nm) April 29, 2013
崖の家、下までパイル入れてないけど、ずり落ちないのかなあ…仕上がりは好みだけど。
ドリームハウス全面ガラスの家か~オイラはこれには住めないなw風呂上がりにフルTINでぷらぷらやってられないじゃないですか
— ねじねじおやっさん (@nendoroido) May 20, 2013
暑くなればなるほどドリームハウスのあのガラスの家に住んでる一家の安否が気になる
— 哲仁 (@tetuhito) May 16, 2013
ガラス張りの家のその後
このガラス張りの家のその後なのですが、あるtwitterユーザーが、2014年11月30日に投稿したあるツイートがこの家の事をいっているのでは?とネットで話題になっています。
住みにくそうな仕上がりのことが何度かに一度はありますよね RT @_k18: 某テレビ番組で匠に大胆にリフォームされてスケスケになってしまった近所の家、空き家になってた….
— IQ84 (@IQMAX84) November 30, 2014
このツイートは「日刊サイゾー」のウェブニュースでも取り上げられていました。
先月29日、「某テレビ番組で匠に大胆にリフォームされてスケスケになってしまった近所の家、空き家になってた…」とのツイートが話題に。すぐさま、同番組で建てられた全面ガラス張りの家ではないかと臆測を呼んだ。
ネットでは「ガラス張りの家」が早くも売りに出されてしまったのかと話題になりました。
ただし、問題のツイートは「匠」や「リフォーム」といった某リフォーム番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」を連想させる言葉が含まれているため、これは「ガラス張りの家」の事ではありませんでした。
どうやら現在も「ガラス張りの家」の住人はこの家に住んでいるようです。ただ、道路に面したガラスにはすだれを設置し、他の面も全てカーテンが引かれて、中が見えないように完全防備が施されているようです。
近隣住人はこの「ガラス張りの家」を「桶川ヒルズ」と命名して親しんでおり、地元の名物物件のようになっているという事でした。
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例とその後② ラブホの家
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
「完成!ドリームハウス」のひどいと話題の失敗例、2つ目は、通称「ラブホの家」です。
こちらは新浦安駅から徒歩5分の場所にあるわずか9坪(最大建築面積はなんと5坪)の角地に建てられた住宅でした。
施主は結婚16年目の夫婦で、それまで住んでいた3LDKのマンションを売却して土地を購入、「ディズニーランド」が好きだという夫妻は、憧れの地である浦安に夢のマイホームを建てる事にしたと紹介されていました。
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
この「ラブホの家」なんと、5坪の面積にかなり無理をして家を建てたためか、寝室とトイレとお風呂が同じ空間にまとめられていたのです。この間取りがまるでラブホテルのようだとして「ラブホの家」という名前がネットでつけられてしまったのでした。
失敗とは言われていますが、わずか5坪の土地に居住可能な家を建てる事自体がそもそも至難の業のはずです。ある意味で成功と言っても良い物件でしょう。
この「ラブホの家」のその後については不明です。
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例とその後③ 牛舎の家
「完成!ドリームハウス」のひどいと話題の失敗例、3つ目は、通称「牛舎の家」です。
こちらの「牛舎の家」は、依頼主の娘夫婦が建築家ということから、その娘夫婦がデザインした、家の中にさらに入れ子式に4つの小屋が建っているという、かなり斬新な形状の二世帯住宅でした。
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
なかなか独特な形状であり、これを見た視聴者から「まるで牛小屋みたい」との声が出てしまい、「牛舎の家」というかなり衝撃的な通称がつけられてしまったのです。
そもそもこの家を娘夫婦に依頼した老夫婦は、娘夫婦に孫が生まれるので、その成長を見守りたいとの思いからこの二世帯住宅を依頼したという事でした。
このお孫さんも現在も成長されているはずで、家の中にさらに4つの小屋がある家というのも子供にとっては中々楽しい家なのではないでしょうか。
そうした意味では一概に失敗例とはいえない気がします。ちなみにかかった費用は2000万円という事でした。
この「牛舎の家」のその後については情報は出ておらず、おそらくその後も住み続けているものと思われます。
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例とその後④ 土の家
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
「完成!ドリームハウス」のひどいと話題の失敗例、4つ目は、通称「土の家」です。
こちらの家の施主の要望は「目立つ、珍しい家に住みたい」というもので、よくあるような四角い外見ではなく丸い外見にこだわりたいというものでした。
その結果できたのが上の画像の住宅なのですが、その特異すぎる外観からネットでは「公園の公衆トイレみたい」というひどい評価が出てしまったのです。
言われてみれば、確かにこういう形の公衆トイレを公園で見かける事はありますが、人の家を指して公園の公衆トイレみたいというのはあまりに酷すぎる表現です。
また、この「土の家」内装もなかなか凝っており、特に寝室はあまりにも独創的すぎました。下の画像が「土の家」の寝室です。
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
斬新すぎてもはや部屋なのかどうかすら不明です。寝ぼけて下に落下しないかも心配になってしまいます。
この寝室はネット上で「生贄の祭壇みたい」などと言われてしまいました。
なお、この「土の家」の建築にかかった費用は2000万円という事でした。
土の家のその後
「土の家」のその後ですが、どうやら早くも2015年の時点では売りに出されてしまっていたようです。「個性的な家に住みたい」と言った施主でしたが、さすがに「公園の公衆トイレ」というひどい評価は嫌になってしまったのかもしれません。
外壁には落書きもされており、皮肉にも本当に「公園の公衆トイレ」のような有様になってしまっています。
なんとも悲惨なその後で、これは流石に「失敗」と言っても良いのではないでしょうか。
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例とその後⑤ 売却された家
「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例として最後に紹介するのは、理由は不明ながら売却されてしまった住宅です。
この住宅は、視聴者からの評価もかなり高く、「素敵な家が完成して羨ましい」という声も多数出ていたのですが、何故かそのすぐ後に9500万円で売りに出されているのが発覚し話題になりました。
出典:http://livedoor.3.blogimg.jp/
その後、この物件がどうなったのかまでは残念ながらわかりませんでしたが、掲載されていた不動産会社のホームページでの掲載は既に終了しているので無事買い手がついたのかもしれませんね。
まとめ
今回は注文住宅の完成までを追う人気バラエティ「完成!ドリームハウス」のひどい失敗例として話題なったいくつかの住宅とその後についてまとめてみました。
今回紹介した「ガラス張りの家」、「ラブホの家」、「牛舎の家」、「土の家」の4住宅は、「完成!ドリームハウス」の中でひどい失敗例としてネットで話題になっています。
いずれもネタにされるのも無理はないと感じてしまう個性的な家ばかりで、現在はすでに売却されてしまった住宅もあるようですが、いくつかの住宅には現在も施主の方が住まわれているようです。あまり面白おかしくネタにするのは避けたほうが良さそうです。