父親の仇を討つためにヤクザを殺害、姫路監禁殺害事件の中村春根(陳春根)は、無期懲役となりました。
中村春根の生い立ちや家族(父親・母親・兄弟)と顔の傷、結婚の有無や姫路サルーンの経営の経歴、自宅が豪邸の噂、モナコや北朝鮮との関係、事件の概要と裁判の判決や現在をまとめました。
この記事の目次
中村春根は姫路監禁殺害事件の主犯
中村春根は姫路監禁殺害事件の主犯だった人物です。姫路監禁殺害事件で逮捕された時、39歳でした。在日韓国人で、「中村春根(なかむら はるね)」は通名であり、本名は陳春根(ちん しゅんこん)と言います。
兵庫県姫路市でパチンコ店「姫路サルーン」の経営をしていて、大金持ちの御曹司でした。「姫路のフィクサー」「大物フィクサー」と呼ばれるほどの影響力を持っていましたが、父親を殺害されたことやそれに関する恨み、さらに融資トラブルなどで3人の殺害を実行犯の上村隆に指示して逮捕されました。
この姫路監禁殺害事件は3人が殺害されましたが、3人中2人の遺体が発見されていないこと、また中村春根は「カタギ」の一般人ですが、被害者は元暴力団員だったことからも注目を集めました。
姫路監禁殺害事件の首謀者・主犯は中村春根であり、実行犯の上村隆は従犯という立場でしたが、主犯の中村春根は無期懲役、従犯の上村隆は死刑というねじれ判決となっています。
中村春根の家族:父親・母親・兄弟
中村春根の家族構成はあまり分かっていません。ネット上の噂も含めつつ、中村春根の父親・母親・兄弟の情報をまとめました。
中村春根の父親は中村道夫
中村春根の父親は中村道夫さんです。
中村道夫さんは在日韓国人で、一代でパチンコチェーン店の「国際会館グループ」を築き上げた実業家です。姫路では大きな影響力を持ち、莫大な財産を持っている人物でした。
しかし、その影響力・財力を面白く思わなかったのが兵庫県を拠点に活動していた山健組村正会です。山健組村正会が中村道夫さんに嫌がらせをしたり、金品を要求するようになります。一部の噂では、10億円をだまし取ったとも言われています。
ただ、ヤクザから嫌がらせを受けるようになったのは、中村道夫さんに原因があるという情報もありました。
中村道夫さんは姫路市内のパチンコ店協会の会長で、ライバル店に協会への加入を断られ、その腹いせにヤクザを使って、店にトラックを突っ込ませたことがあったようなんです。
ヤクザを使って、ライバル店に損害を与えたのに、道夫さんはヤクザへの報酬をケチった。だから、道夫さんはヤクザから嫌がらせを受けるようになったんだとか。
この話がどこまで本当かはわかりませんが、「親も親なら子も子」ですよね…。
その後、中村春根が村正会とトラブルを起こし、その報復で1999年11月19日に姫路の繁華街魚町で、中村道夫さんは村正会組員の下山誠也にゴルフクラブでボコボコに殴られて死亡しました。
この事件の犯人の下山誠也は逮捕されて、有罪判決を受けています。
一代で財を築いた実業家が、暴力団に搾り取られ、息子の報復で暴力団に撲殺されるという悲惨な最期を遂げたのです。
中村春根の母親
中村春根の母親の情報はありません。母親もおそらく在日韓国人だとは思いますが、表舞台には出てきていません。
中村春根の兄弟
中村春根は3人兄弟と言われています。
・中村(陳)春根 兄
・中村(陳)光根 弟
・中村(陳怜子 姉
垢版 | 大砲
2018/10/06(土) 06:47:30.76ID:E8S/6m2t0
通称中村春根こと陳春根と言って三兄弟。中村(陳)春根 兄
中村(陳)光根 弟
中村(陳怜子 姉姉が社長やってる。
これが本当の情報かはわかりませんが、弟が中村光根であることは間違いありません。なぜなら、同じ姫路監禁殺害事件で中村光根も逮捕されているからです。
2014年当時、中村春根は43歳、中村光根は41歳でしたので、2歳年下になります。
中村光根は37歳の時に恐喝の疑いで逮捕されていて、実刑判決を受けていました。
中村春根は家族と疎遠?
中村春根は父親の死後は、家族とは疎遠だった可能性が高いです。
詳しくは後述しますが、父親の中村道夫さんが暴力団員に撲殺された原因は、中村春根にあったからです。中村道夫さん殺害の実行犯である下山誠也は、本来のターゲットは中村春根だったが見つからなかったため、父親である道夫さんを殺害したと供述しています。
家族の中で、「父親が死んだのは中村春根のせい」ということになり、中村春根は家族から責められ、父親の遺産を相続できませんでした。
ただ、姫路監禁殺害事件の共犯となった弟の中村光根とは、疎遠だったものの、事件前にいつの間にか関係性が良くなっていました。
ネット上の掲示板にも次のような書き込みがありました。
不思議なのは、この春根・光根兄弟はいつから組むようになったのか?
東京では一緒のレジデンスだった。
昔は、お互いの携帯番号を知らない状態で、間にいた人が苦労してた。
道夫さんが経営していた国際会館の跡を継いだのが、長男の中村春根ではなかったことからも、中村春根は家族とは疎遠だったことは間違いないと思います。
中村春根の生い立ち

中村春根の生い立ちについてはわかっていません。
2014年当時で43歳だったことから、1971年生まれと思われます。また、国際会館の本社は兵庫県姫路市ですから、姫路出身と考えられます。
国際会館が設立されたのは1974年7月ですから、物心ついた時にはすでにお金持ちのお坊ちゃんであり、経済的には苦労することなく育ったのでしょう。
ネット上のコメントによると、中村春根は公立の学校に通っていたそうです。
・姫路市立英賀保小学校
・姫路市立播磨西中学校
近くには朝鮮学校がありますが、日本の公立学校に通っていたんですね。
どっぷりつかったヤンキーってほどではなかったとおもうけど、とにかく家が金持ちで、小学校で1学年200人以上、中学校は学年400人以上、、、全校生徒1000人を超える小中学校でしたが、名前を知らない生徒はいなかったんじゃないかと思うぐらい有名人ではありましたよ
お金持ちで有名だったことは間違いないようです。
中村春根の顔の傷は?
姫路監禁殺害事件で逮捕された時に公開された中村春根の顔には傷がありました。
右ほほに大きな傷があったんです。
この顔の傷はいつできたのかはわかっていませんが、20~30代の頃と思われる写真には、顔の傷がないものもありました。
この写真は推定30歳前後と思われます。となると、顔の記事は30~40歳ごろについたものと考えることができます。
相手がヤクザだろうと関係なく、報復して殺害するような人物ですから、ヤクザとの抗争でケガをした可能性が高いと思いますが、10~20代前半の若い頃に無茶をしてできた傷ならともかく、「いい歳をした大人」と表現されるような年齢で顔に大きな傷がつくほどのケンカ・抗争をしていたと思うと、もともと怒りを抑えきれないタイプで、残虐な人間だったことは容易に良そうできます。
中村春根は結婚している?

ただ、ネット上には「中村春根が結婚していた」、「嫁や子供がいた」という情報は一切ありませんので、独身だった可能性が高いです。
中村春根の場合、「結婚したかったのにできなかった」タイプではなく「結婚しなかった」だけではないでしょうか。上の写真を見ると、中村春根は「誰が見てもイケメン!」というわけではありませんが、スッキリとした塩顔で、スーツを着ていれば清潔感があります。しかも、御曹司の大金持ちですから、黙っていても女性は寄ってくる状態だったと思います。
逮捕前は、いくら暴力的な部分が垣間見えても、平気で殺人を指示するような犯罪者だったなんて誰もわからなかったわけですから…。
中村春根の自宅は豪邸の噂あり!

中村春根は実家がパチンコチェーンを経営する国際会館です。姫路監禁殺害事件が起こるきっかけになったのも、父親の中村道夫さんが姫路界隈で影響力を持ち、暴力団に因縁をつけられたからです。
そのくらい中村春根は金持ちでした。
そんな中村春根の自宅は超豪邸という噂があります。姫路の自宅は半端ない豪邸という口コミがありました。
近くに自宅がありますが半端なく豪邸ですよ。専用の私道もあり黒塗りの高級車が出入りしています。自宅は高い壁に囲まれていますし…パチンコ会のドンと呼ぶべきでしょうが見るからにヤ●ザみたいです。
学校でも有名になるほどのお金持ちですから、豪邸であることは間違いないでしょう。
また、東京にも拠点となる自宅があるという噂もあります。
中村春根は本名で、日ごろ偽名を使ってるのでは?
広尾の邸宅にはベントレーコンバーチブル、ポルシェ、ゲレンデワゴン、
マセラッティ、ベンツリムジンなどの高級車が出入りしている。
ただ、これはあくまでも噂であり、東京に豪邸があるかはわかっていません。東京での拠点はレジデンス(高級マンション)とも言われています。
とにかく、姫路に豪邸があり、東京にも豪華な拠点があったことは間違いないようです。
中村春根の経歴:姫路サルーンを経営
中村春根の詳しい経歴はわかっていませんが、父親の会社である国際会館の跡取りとして、父親の会社の経営を手伝っていたようです。
しかし、父親が殺害され、その原因が中村春根にあると家族から責められたことで、国際会館の経営の中心ではなくなり、姫路サルーンというパチンコ・スロット店のオーナーになりました。
父親の相続はなかったけれど、それまでに自分名義で経営していたか、遺留分として相続したものと思われます。
この姫路サルーンは、いわゆる「健全なスロット店」ではなく、パチンコ・スロットファンには伝説になっている裏ものスロット店でした。
広告規制や依存症対策が厳しくなっていた5号機時代に、堂々と裏モノ(非公式)の営業をしていました。
裏モノとは、基盤を違法に改造したスロット台のことで、当たった時はメチャクチャ出るけれど、吸い込みもエグイというハイリスクハイリターンの違法スロット台のことです。
中村春根が経営する姫路サルーンは、規制が厳しくなった時代でも、この裏モノを使って堂々と営業していました。
<姫路サルーン>
・裏モノを置いていた
・バニーガールがいた
・店内にバーがあり、お酒を販売していた
・イベントのくじ引きの景品に車があった
まずはサルーンの店舗は、裏モノ天国(常設)だったことが大前提です。
吸い込みも激しい一方、放出も相応の激しさがありました。
とにかく、姫路サルーンは普通ではないスロット店だったんです。そのため、スロットマニア・裏モノファンたちが全国から姫路サルーンに集まってきたと言われています。
裏モノを置いていると、店の利益が大きくなるので、中村春根はこの裏モノで金を稼いでいたと言われています。また、帳簿上の利益を圧縮して、裏金を作っていたこともわかっています。
そもそも、姫路サルーンのように裏モノを置いて営業するのは違法です。密告があれば、すぐに摘発されて、営業停止に追い込まれます。しかし、姫路サルーンはなぜか摘発されなかったのです。
中村春根と兵庫県警はズブズブだったのでは?という噂があります。
他店がいくら告発しても警察のトップとズブズブで黙認の状態。
警察が手を出せないほどの権力者が裏にいる
どこまで本当かはわかりませんが、姫路サルーンは2010年5月26日に兵庫県警の捜索が入り、閉店に追い込まれました。この2010年は姫路監禁殺害事件が起こっている最中です。姫路監禁殺害事件と姫路サルーンの摘発は関係ないとは思いますが、時期が被っているのは怪しいですよね。
中村春根はモナコと関係あり?
中村春根を調べると、「モナコ」という関連ワードが出てきます。大金持ちの中村春根がモナコで豪遊したのかと思いきや、モナコというのは国際会館が経営するパチンコ店の名前です。
国際会館は現在、次のようなパチンコ店を経営しています。
・モナコ新開地 神戸市兵庫区新開地1丁目2番11号 1F
・モナコリゾート 加古川市尾上町長田字高田11番地の1
・モナコ龍野 たつの市誉田町廣山字金剛寺30番地の7
・モナコ相生 相生市那波野字上土穴316番地
現在、国際会館は中村玉姫という人物が経営しています。家族・親戚であることは間違いないとは思いますが、この中村玉姫が中村春根と具体的にどういう関係なのかはわかっていません。
中村春根は北朝鮮と深いつながりがある?
中村春根は北朝鮮とつながっていて、姫路サルーンで稼いだお金を北朝鮮に送金しているのでは?とも言われていました。
ネットの掲示板にも中村春根と北朝鮮はつながっているという情報がありました。
国際パチンコ系列は中村(陳)一族だよモナコも。(北朝鮮の総連系)
他の遺体は硫酸で溶かしている。
殺害された中村(陳)道夫氏(父)の長男春根が以前、
村正会組員を骨折させ岡田が道夫氏に慰謝料などを請求したが
相手にされなかった。
ただ、中村春根は韓国籍です。北朝鮮籍ではありません。そのため、北朝鮮の総連系と関係があった可能性は低いと思います。
中村春根が起こした姫路監禁殺害事件の詳細
父親を殺害される
前述のように、中村春根の父親の中村道夫さんは、山健組村正会から嫌がらせを受けていました。それに怒った中村春根は村正会の組長だった小山顕治をボコボコにして腕の骨を折る重傷を負わせたのです。
当然、村正会は黙ってはいません。慰謝料として数億円を要求しましたが、中村春根も父親の中村道夫さんも支払いを拒否し、村正会の組員・下山誠也によって中村道夫さんはゴルフクラブで撲殺されるのです。
下山誠也は自首して逮捕されましたが、同じく村正会の幹部だった巌大光の関与も疑われていました。
この中村道夫さんの殺人事件で、中村春根は下山誠也と巌大光への恨みを持つようになります。
前田巌を殺害
姫路サルーンを経営していた2007年頃、中村春根は広告製作会社社長の前田巌さんに10億円を融資しました。しかし、2009年になって10億円の返済がなく、さらに融資の際に虚偽の申告をしていていたことが発覚し、中村春根は激怒し、資金回収に注力します。
そして、前田巌さんに報復するために、中村春根は旧知の仲(姫路サルーンの店員とも言われている)の上村隆を呼び出しました。
2009年4月20日ごろ、中村春根は上村隆に命じて、前田巌さんを姫路市内のマンションの部屋にある鉄パイプで作られた檻の中に監禁します。
1年以上も監禁したのち、2010年6月に上田隆は前田巌さんを倉庫に連れて行って拳銃で殺害し、焼却炉で遺体を処分する計画を中村春根に伝え、中村はそれを了承して実行されました。
前田さんの遺体は見つかっていません。
巌大光を殺害
次に、中村道夫さんの殺害に関与していると言われていた村正会の元組員・巌大光に狙いを定めます。中村春根は2010年4月13日に、上村隆らに命じて巌大光を拉致し、手足を粘着テープで縛り、さらに口をテープで覆って倉庫に連れていきました。
倉庫に到着した時点で、巌大光は死亡していて、遺体をチェーンソーで解体し、焼却炉で燃やしたとのことです。
倉庫で採取された血痕は巌大光のDNAと一致していて、さらに焼却炉から見つかった骨は「人の骨の可能性が高い」という鑑定結果が出ていますが、巌大光のものとは特定できず、巌大光の遺体も見つかっていない状態になっています。
下山誠也を殺害
2010年8月25日、中村道夫さんを殺害した実行犯である下山誠也が刑務所から出所しました。その1ヶ月後の9月28日、中村春根らは下山誠也を拉致・監禁します。しかし、下山は隙をついて逃げ出し、警察に保護されました。
それでも、中村春根は下山誠也をしつこく探し出し、2011年2月10日に下山を背後から襲って拉致し、窒息死させています。
拉致現場を見ていた女性から110番通報があり、行方を捜していたところ、翌日に姫路市内に路上駐車されていた保冷車の中から、殴られた痕がある下山誠也の遺体が発見されました。
中村春根が逮捕される
2011年4月に上村隆が広島市内のビジネスホテルの駐車場にいるところ逮捕され、12月26日には中村春根が大阪市内で逮捕されました。
2人の遺体は発見されていないものの、中村春根と上村隆は巌大光の監禁致死、前田巌と下山誠也の殺人などで起訴されています。
中村春根の裁判の判決
中村春根の裁判は2018年4月から裁判員裁判で行われましたが、裁判員裁判としては最長の207日にも及びました。
その理由には、次のようなものがあります。
・中村春根が無罪を主張
・遺体が発見されず、直接証拠も乏しい
・証人が120人以上も出廷
中村春根は大半への事件への関与を否認し、上村隆が独断で行ったものと主張したんです。
裁判では中村春根が首謀者・主犯で、上村隆が従犯であると認められたものの、前田巌さん殺害については中村春根は無罪とされました。
そして、判決は無期懲役が言い渡されています。控訴審・最高裁でも無期懲役となったため、中村春根の無期懲役が確定しました。
それに対し、従犯だった上村隆は死刑が言い渡されています。この上村隆の死刑もすでに確定しています。
一般的に主犯は従犯よりも重い刑罰になるのですが、この中村春根は首謀者にも関わらず、従犯の上村隆よりも罪が軽いというねじれ判決が出ています。
在日だから死刑回避ではない
ネット上には、この中村春根の判決に納得できないという声もありました。3人が死亡した事件の首謀者なのに、死刑は回避されたのはおかしい。中村春根は在日韓国人で、在日特権があるのでは?という意見です。
確かに、姫路監禁殺害事件では3人が死亡しました。ただ、中村春根は前田巌さん殺害では無罪になっています。また、巌大光は「殺人」ではなく「監禁致死」になるので、1人殺害、1人監禁致死になったため、死刑ではなく無期懲役となったのでしょう。
決して、在日だからではありません。
中村春根の現在
中村春根は現在、刑務所に収監されています。年齢は2025年で54歳になっているものと思われます。無期懲役で仮釈放があるとすれば、30年は刑務所に収監された後になります。中村春根の無期懲役刑は2022年に確定しましたので、仮釈放の可能性があるのは80歳以降のこと。
80歳以上になって仮釈放される可能性は低いと思いますので、中村春根は一生刑務所の中で過ごすことになるはずです。
中村春根のまとめ
中村春根の姫路監禁殺害事件の首謀者である中村春根の家族(父親・母親・兄弟)、生い立ちや顔の傷、結婚の有無、経歴(姫路サルーンの経営)、自宅が豪邸の噂、モナコや北朝鮮との関係、事件の概要と裁判の判決や現在をまとめました。
中村春根は「暴力団にも歯向かう」「ヤクザも恐れない」などと美談風に語られることもありますが、ただの犯罪者です。無期懲役ですから、間違っても仮釈放などはなく、ずっと刑務所にいてほしいですね。


























