「トクリュウ」とされているスカウトグループ「ナチュラル」に情報を漏洩させたとして警視庁の警部補・神保大輔容疑者が逮捕されました。
この記事では神保大輔容疑者の大学や柔道歴、警視庁での経歴、家族や結婚、嫁や子供、板橋区の自宅などの私生活、逮捕後の現在についてまとめました。
この記事の目次
神保大輔はスカウトグループ「ナチュラル」に情報漏洩容疑で逮捕の警視庁警部補

2025年11月12日、警視庁の組織犯罪対策の第一線で活躍していた現役の警部補が、捜査対象である国内最大級の違法スカウトグループ「ナチュラル」(トクリュウに指定)に捜査情報を漏洩したとして地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕されるという、前代未聞の事件が日本社会に衝撃を与えました。
逮捕されたのは、スカウトグループ「ナチュラル」の捜査を担当する警視庁の暴力団対策課に所属していた神保大輔(じんぼ・だいすけ)容疑者(逮捕当時43歳)でした。
エリート警察官がなぜ、そしてどのようにして法を犯したのか。事件の詳細と背景を見ていくとともに、神保大輔警部補がどのような人物なのかについても現在までに判明している内容をまとめていきます。
神保大輔の大学の情報はないが柔道で顕著な成績との情報も

神保大輔容疑者の大学に関する情報は現在の時点では出ていません。
ただ、神保大輔容疑者は2004年(22歳の頃)に警視庁に入庁したとの情報が報じられています。入庁時の年齢から見ても大学を卒業後に警視庁に採用された可能性が高いと考えられます。
一部で、神保大輔容疑者が大学時代に柔道で顕著な成績を残し、その実績を買われて警視庁に採用されたとの情報が流れているようですが、真偽は定かではありません。
過去の記録を見ても、神保大輔という人物が大学生の頃に柔道で成績を残した事を示す情報は確認できません。
ただ、警視庁では、柔道や剣道などの武道で優れた技能を持つ人材を「武道採用」として積極的に採用しています。これらの警察官は、将来の師範や指導者として期待されるだけでなく、その強靭な精神力と体力から、機動隊や組織犯罪対策部など、厳しい現場への配属も少なくありません。
神保大輔容疑者が、入庁以来、組織犯罪対策という過酷な任務に従事し、現場の指揮をとる場合も多いとされる警部補という階級まで昇任していたという事実から見て、大学生時代に柔道に取り組んでいた事は十分に考えられます。
神保大輔の警視庁での経歴

複数の報道によると、神保大輔容疑者は2004年に警視庁に入庁しています。
神保大輔容疑者は警視庁では一貫して「組織犯罪対策」の部門で勤務していたようです。これは、暴力団や半グレ集団などを専門に捜査する部門であり、警察組織の中でも特に高い専門性と危険を伴う任務だとされています。
神保大輔の警視庁での経歴① キャリアのうち14年を組織犯罪対策部門
神保大輔容疑者は、逮捕までのキャリアのうち、実に14年間を組織犯罪対策部門で過ごしています。所轄の警察署の組織犯罪対策課や、警視庁本部の組織犯罪対策部(旧・組織犯罪対策第4課など)を渡り歩き、暴力団捜査のエキスパートとしての経験と知識を蓄積していったとされています。
神保大輔容疑者は、暴力団員や犯罪組織のメンバーと直接対峙する、まさに捜査の最前線に身を置き続けたとみられています。数々の内偵捜査や摘発に関わり、組織内でもその能力は高く評価されていたと推測されています。
神保大輔の警視庁での経歴② 警部補への昇任と暴力団対策課への配属
長年の現場経験を経て、神保大輔容疑者は管理職への一歩手前である、現場捜査のリーダー格へと昇進します。
神保大輔容疑者は巡査や巡査部長を経て、豊富な経験が認められ警部補に昇任すると、2020年12月に組織犯罪対策部の中核である「暴力団対策課(暴対課)」に配属されました。
神保大輔容疑者が任じられていた警部補は、巡査部長の上、警部(管理職)の下にあたる階級で、捜査現場の指揮を任される場合も多い重要なポジションです。
神保大輔の警視庁での経歴③ 遅くとも2023年頃より「ナチュラル」を捜査
神保大輔容疑者は、暴力団対策課において、遅くとも2023年頃より、新宿・歌舞伎町を拠点とする国内最大級の違法スカウトグループ「ナチュラル」の捜査を担当していたとされています。
神保容疑者は2004年に警視庁に採用され、警察署や本部で計約14年、組織犯罪の捜査を担当。20年12月からは現在の暴力団対策課に所属し、遅くとも23年ごろから今春まで、ナチュラルの捜査を担っていた。
神保大輔の家族…離婚歴があり現在の嫁との間には子供がいる

出典:https://www.dailyshincho.com/
神保大輔容疑者のプライベートについては、多くの情報が公開されていません。
ただ、2025年11月18日に配信された「デイリー新潮」(週刊新潮のウェブメディア)の記事で、神保大輔容疑者が「ナチュラル」に情報を漏洩していた事が発覚したきっかけは、神保大輔容疑者が警視庁内の同僚との不倫を疑われ内部調査が行われた事だとする衝撃的な事実が明らかにされています。
「時を同じくして、帳場(捜査本部)にいた神保には同僚との不倫疑惑が浮上したんです」(前出の捜査関係者)
そこで、不祥事を調べる監察が不倫の現場を押さえようと、神保をコウカク(行動確認)、つまり監視に乗り出した。不倫現場を押さえ、神保のスマホを押収したところ、中にはナチュラルが使用していた独自アプリが見つかった。
引用:「トクリュウに情報漏洩」発覚の端緒は「不倫」だった 関係先からは現金「900万円」が…反社とズブズブ「警視庁警部補」の闇の顔
このデイリー新潮が報じた情報から見て、神保大輔容疑者が結婚していた事は間違いないと思われます。
さらに、「週刊文春」(2025年11月27日号)によれば、神保大輔容疑者は若い頃から女好きで知られており、過去には1度離婚歴があって現在の結婚は2度目であり、その嫁との間には幼い子供が1人いるとの情報が警察関係者からの証言だとして明らかにされています。
神保大輔容疑者は育児休暇を取るなど子供は可愛がっている様子だったものの、その一方で女遊びは激しいと噂されていたようです。
別の警察関係者がこう嘆息する。「若い頃からとにかく女好きで有名。離婚を経て再婚相手との間に幼い子供がいて、育児休暇を取るなど子煩悩な面もあったが、夜の街を出歩いているという噂も絶えなかった」
引用:「とにかく女好きで有名」「人事にマークされていた」違法スカウト組織に情報漏洩…“トクリュウに取り込まれた”43歳マル暴刑事の乱れすぎた私生活
神保大輔の自宅は東京都板橋区前野町1丁目で出所不明の現金900万円押収

神保大輔容疑者の自宅についても関心が集まっています。
報道によると、神保大輔容疑者の逮捕時の住所は「東京都板橋区前野町1丁目」と報じられており、これが自宅の住所だと考えられます。
国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁は12日、同庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)=東京都板橋区前野町1丁目
ただ、この後の詳しい番地までは明かされておらず、戸建てなのか集合住宅なのか、もしくは警視庁の寮(家族住宅)なのかなど、どのような自宅で暮らしていたのかまでは明らかにされていません。
なお、神保大輔容疑者の板橋区の自宅は逮捕後に家宅捜索されており、自宅内から現金約900万円が押収された事が報じられています。自宅から押収された現金が何かは不明ですが、神保大輔容疑者が情報と引き換えに「ナチュラル」から受け取っていた報酬ではないかと疑われているようです。
全国最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」側に捜査情報を漏らしたとして、警視庁暴力団対策課警部補の神保大輔容疑者(43)(東京都板橋区前野町)が逮捕された事件で、神保容疑者の自宅から現金約900万円が押収されていたことがわかった。本人名義の口座から多額の現金が引き出された形跡はないといい、同庁は自宅で保管していた経緯を調べている。
神保大輔が情報を漏洩していたとされる「ナチュラル」とは

今回の事件で神保大輔容疑者が情報を漏洩させていたとされるスカウトグループ「ナチュラル」とは一体何なのかについても見ていきます。
複数の報道によれば、「ナチュラル」は、単なるスカウトグループではなく、いわゆる「トクリュウ」と呼ばれる新たな形態の犯罪組織だと見做されており、その実態は極めて秘匿性が高く複雑だとされています。
「ナチュラル」の組織形態は、暴力団のような明確な階層構造を持たず、SNSなどを通じて緩やかに集まったメンバーで構成されているとされています。
「ナチュラル」の活動内容は、主に女性をスカウトし、違法に風俗店にあっせんすることで利益を得ているとされています。2022年には約44億円もの収益を上げており、その資金の一部は暴力団に流れているとみられています。
「ナチュラル」は、連絡に秘匿性の高いアプリを使用し、報酬は暗号資産で支払われることもあるなど、匿名性を高く保つことで摘発を逃れようとしているとされます。
こうした特徴を持つ「トクリュウ」は、従来の捜査手法では実態解明が難しく、警察当局も対策に苦慮していると報じられています。 そして、神保大輔容疑者は「ナチュラル」への連絡に、「ナチュラル」が独自に開発したアプリを使用していたとされ、「ナチュラル」という集団が警察の捜査手法を熟知し、それに対抗するための手段を講じていたことが示されているといえます。
人事1課によると、逮捕容疑は4月下旬~5月上旬に計2回、ナチュラルのメンバーに対し、メンバーの関係先が捜査用カメラにどう映っているかがわかる画像を送信したというもの。送信には、ナチュラルが独自に開発したスマートフォンアプリが使われたという。
神保大輔の現在と今後の予想
逮捕後、神保大輔容疑者がどのような処遇を受け、現在どのような状況にあるのか、詳細な情報は、2025年11月28日の時点では報じられていません。
現在までに判明している情報から予想される今後ですが、地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪で起訴され、裁判が行われることになると思われます。裁判で有罪となれば、懲役刑や罰金刑が科されることになります。
また、現在の時点では神保大輔容疑者への処分は報じられていませんが、今後、警視庁から懲戒免職処分を受けることが確実視されています。
今回の事件は、警察組織の信頼を著しく損なうものであり、警視庁は再発防止策の徹底を迫られる事になると考えられます。 捜査情報を扱う警察官の倫理観の徹底や、捜査対象との不適切な接触を防ぐための内部管理体制の強化が急務と考えられます。
同時にこの事件は現在、「トクリュウ」と呼ばれる新たな犯罪組織の脅威を改めて浮き彫りにした側面でも注目されています。 匿名で緩やかにつながり、巧みに法を逃れる犯罪集団に対し、今後、警察はどのように対峙していくのか。今回の事件を教訓として、新たな捜査手法や法整備の議論が加速することも予想されます。
まとめ
今回は、2025年11月に「トクリュウ」と目され捜査が進められていたスカウトグループ「ナチュラル」に情報を漏洩したとして、地方公務員法違反(守秘義務違反)の容疑で逮捕された警視庁警部補の神保大輔容疑者についてまとめてみました。
神保大輔容疑者は2004年に警視庁に採用され、主に「組織犯罪対策」の部門で勤務した経歴を持つとされ、2020年12月に組織犯罪対策部の中核である「暴力団対策課(暴対課)」に配属となり、遅くとも2023年頃から「ナチュラル」の捜査を担当していたと報じられています。
神保大輔容疑者は大学時代に柔道に打ち込んでいたとの情報もあるようですが、これは真偽が定かではありません。
神保大輔容疑者の家族については、2度の結婚歴があり、現在の嫁との間には幼い子供が1人いる事が明らかにされています。
神保大輔容疑者の自宅については逮捕時に住所が「東京都板橋区前野町1丁目」と報じられています。
神保大輔の現在の詳細は不明ですが、今後は地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪で起訴され裁判になるはずです。


















