激安通販サイトのTemuは危険という口コミが多くあります。Temuの概要やどこの国の会社か、公式サイトと偽サイトの注意喚起、安全な支払方法、安すぎる理由や闇、危険という口コミと現在をまとめました。
この記事の目次
Temuは激安通販サイト
出典:cbc.ca
Temu(テム)は激安通販です。
・運営:PDDホールディングス
・開始:2022年9月1日
・本社:ボストン
Temuは2022年9月にスタートした激安ECサイト(通販サイト)です。本社はボストンにあり、最初はアメリカ国内で通販サービスを開始しました。
開始から約半年後の2023年2月14日のスーパーボウルで、Temuは大量に広告を出したことで、それから約10日間でTemuのスマホアプリは4000万回もダウンロードされ、一気に認知度が上がりました。
試合中継中に6回コマーシャルを放映したほか、1000万ドル(約14億9300万円)相当の無料ギフトを提供した。
このスーパーボウルでの宣伝によって、Temuはアメリカ国内で1位のアプリになります。ここからTemuはカナダやヨーロッパに進出し、さらに2023年7月には日本に進出しました。
最近、ウェブ広告やテレビCMなどで、このTemuを見かけることが多くなったと思います。日本でもユーザー数が増えていて、日本での1月の利用者は1500万人を超えています。
安い日用品などを扱う中国発の電子商取引(EC)「Temu(ティームー)」の日本での利用者が1月に1500万人を超えた。
日本進出から約半年で1500万人の利用者というのは、とんでもない成長であることがわかります。
Temuは日用品何でもあり
Temuが取り扱う商品は非常に幅広いことが特徴です。
・アパレル
・化粧品
・家電
・家具
・雑貨
似たような激安通販サイトの「SHIEN」はアパレルに特化しているのに対し、Temuはホームセンターやドン・キホーテのように何でも売っています。
Temuは中国の会社
出典:courrier.jp
Temuは中国の会社です。本社はアメリカのボストンにありますし、最初はアメリカで通販サービスを展開しましたが、運営会社は中国のPDDホールディングスなので、中国の会社であることは間違いありません。
Temuはどこの国の会社なのかわからないように、巧妙に隠して、成長してきたことが特徴です。
まず、ティームーを運営するPDDホールディングス(HD)が非中国を装っていることだ。中国・上海発祥でありながら23年に本籍をアイルランドに移し、中国で展開する同様のサイトとは別名を付けて「米国発」をうたう。
Temuは中国の上海発の会社ですが、米中関係の悪化を懸念してか、「非中国」を装っています。本社をアメリカに置いているし、アメリカで通販事業を始めていますので、アメリカの会社と思う人は多いです。中国の会社とは思わないですよね。
Temuの公式サイトは?偽サイトに要注意
出典:bbc.com
Temuの公式サイトは、「https://www.temu.com」になります。
もし、あなたがTemuを利用するなら、きちんと公式サイトかどうかを確認しなければいけません。
なぜなら、Temuの偽サイトが存在しているからです。Temuの公式サイトでも、偽サイトやフィッシング詐欺、迷惑メールへの注意喚起が行われていました。
2.Temuを名乗る販売者から、Temu以外の経路(QRコード、e-wallet、電信送金など)で取引を行うよう求められた。
3.Temuを装った偽のウェブサイトやアプリで、商品を購入させられたり、当選の通知で支払いや取引を開始させられた。
Temu(と思われる送信元)からメールが来て、そのメール内のリンクからTemuを利用した場合、偽サイトに飛ばされる可能性があるようです。
その場合、Temuを利用したつもりなのに、詐欺に遭うリスクがありますので、Temuを利用する場合には公式サイトかどうか、公式サイトのアドレスかどうかを確認する必要があります。(Temu自体が危険かどうかは、後述します)
Temuの支払い方法
Temuは通販サイトですが、支払い方法はいくつかあります。
・バンドルカード
・コンビニ決済
・楽天リーベイツ
・Apple Pay/Google Pay
・PayPal
・クレジットカード/デビットカード
・後払い(ペイディ)
・PayPay
・Temuクレジット
いろいろな支払方法がありますが、後述する危険性や口コミなどを見る限り、Temuのおすすめの支払い方法はこちらです。
・コンビニ決済
実はクレジットカードなどは番号や暗証番号などを抜かれるという口コミがあるんです。少しでも不正利用を防ぐためには、コンビニ決済が安心です。不正利用の可能性があるなら、Temuなんて使わなければいいじゃない!と思うかもしれませんが、激安であることは間違いないので、安全に支払いができるなら、使う価値はあるはずです。
Paypalなどを経由すれば、クレジットカード等でそのまま利用する支払い情報を不正利用されるリスクは減ると思うのですが、どこでマルウェア等を仕込まれるのかが不明な以上、できるだけ安全にTemu利用するためには、コンビニで支払うの一番確実と思われます。
Temuが激安の理由
Temuは激安です。「安すぎる!!!」と思った人も多いと思います。ほとんどのものが1000円以下、100円以下のもの多いです。100円ショップもビックリの価格ですし、時計や電化製品も1000円以下で購入できるんです。
なぜこんなに安すぎるのか?その理由を探っていきましょう。
オンライン販売で人件費を節約
Temuが安すぎる理由は、人件費をできるだけ省いているからです。オンライン販売のみで店舗を持たないので、人件費は最小限になります。
ただ、これだけではほかのECサイトの通販会社と変わりませんよね。Temuにはほかにも激安の理由があります。
中国のサプライヤーと購入者を直接つなぐシステム
Temuが安すぎる理由の2つ目は、仲介業者をなくしているからです。中国のサプライヤー(販売業者)と購入者(消費者)を直接つなぐシステムで、中間マージンをなくしていますので、ほかの通販サイトよりも価格を安くすることができています。
大量販売で激安を維持
Temuは1つ1つの利益は少なくても、大量販売することで利益を確保するビジネススタイルを取っています。また、販売店からTemuに支払う手数料を低額に抑えています。
さらに、価格設定は販売者ではなく、Temuが行っています。つまり、Temuが「この値段で売る」と決めたら、販売者の意向は関係なく、激安で売ることができるということになります。
Temuが販売価格を決められるから、安すぎる価格を維持できるというわけですね。
ノーブランド商品
Temuが安すぎる理由の4つ目は、ノーブランドの商品を扱うことです。ブランド品は扱いません。また、品質保証がしっかりされているものもほぼ扱いません。
はっきり言えば、「どこでどんな作り方をされたのかはよくわからない」ような「低品質の可能性がある」商品ばかりをTemuは扱っているのです。そのため、ハズレの商品やとんでもなくクオリティが低い商品、不良品に当たる可能性もあります。
もちろん、Temuの商品全部が低品質というわけではありません。ただ、日本で人気のあるほかの通販サイトよりは、ハズレ商品に当たってしまう確率は高いかもしれません。
それでも、この安すぎる価格だから、それほど文句は言えないし、返品もできます。また、このようなビジネススタイルだから、激安を維持できているのでしょう。
加盟店同士で価格競争をさせる
Temuが安すぎる理由の5つ目は、販売店に価格競争をさせることです。Temuは入札モデルを導入しています。似たような商品を販売する会社が複数あった場合、一番安い価格を提示した会社のみ、Temuで販売できるようにしています。
この入札は週に1度のペースで行われているとされています。
安くないと販売できないため、販売者は必死になってコストを抑え、低価格を実現しているのでしょう。
Temuの激安には闇はある?SHEINを思い出す人が多数
出典:buzzfeed.com
Temuの激安には闇があるという噂があります。中国の新疆ウイグル自治区で強制労働をさせて、激安を実現しているのではないかという噂があるんです。
Temuと同じように激安の中国通販会社の「SHEIN」は、ウイグルで強制労働をさせていると言われています。同じようにTemuもウイグルで強制労働を貸しているのでは?という噂があります。
もう1つはウイグル強制労働問題で、シーインはウイグル地区にある工場で製品を製造しており、ティームーはウイグル強制労働防止法へのコンプライアンスを行っていない、と報告されている。ティームーはサプライヤーに対し、強制労働による製品を米国に輸出しないよう申し渡しているが、これを監視する具体的な措置を取っていない点が問題視されている。
引用:「ティームー(Temu)とシーイン(Shein):米当局が警戒する激安サイト」他 : ニューノーマル時代で変わる小売業Vol.35
ウイグルの人たちの人権を無視して、強制労働を貸しているから、Temuは激安を実現しているのだとしたら、とても恐ろしいですよね。
Temuがウイグルで強制労働をさせているという確固たる証拠はないようですが、アメリカのモンタナ州では、2023年に州知事がTemuやほかの中華系アプリ4つを州内で禁止する法案に署名しています。
Temuは危険?口コミが多数
Temuは激安通販サイトですが、SNSでは「危険」とか「ヤバい」などのネガティブな口コミが多いんです。
Temuがなぜ危険なのか?Temuの危険性を口コミと共に見ていきましょう。
クレジットカードの情報を抜かれる
Temuが危険な理由の1つ目は、クレジットカードの情報を抜かれる可能性があることです。Temuでクレジットカードを使って商品を購入した後、クレジットカードの不正利用の被害を受けたという人が続出しています。
緊急【注意喚起】
— 東雲くによし(Shinonome Kuniyoshi) (@sonkoubun) May 22, 2024
日本の皆さん、TEMUで一度買い物したら、クレジットカードが身に覚えない消費が存在する可能性があり、クレジットカード会社の明細を見て、不審と思ったら警察に通報してください。すでにTEMUによるサイバー犯罪が世界中に多発してます。
なんでこんな事書いてるかと言うと、初回ゲロ安で買える特典があるので、つい突っ込んでしまってクレカ番号抜かれる被害に遭う人が後を絶たないんですよ > TEMU
— ぽよぽよちゃん。 (@poyopoyochan) May 22, 2024
TEMUアプリをダウンロードした友人、ダウンロードしただけじゃドローンも貰えなかったしクレカの情報どっかに抜かれたのか訳分からん請求もくらっててマジでリアルにこんな感じになってるので皆気をつけた方がいいと思う。 pic.twitter.com/bgeglPV50F
— やしろあずき (@yashi09) May 22, 2024
Temuがクレジットカードの情報を抜いていると決まったわけではありませんが、タイミング的に見て、Temuでクレジットカード支払いをした後すぐに不正利用があったケースが多いので、「Temuが情報を抜いたのでは?」と疑うケースが相次いでいます。
少しでもそのようなリスクがある通販サイトは、怖くて使えないですよね。だから、Temuを使うなら支払い方法はクレジットカードは絶対にダメ。コンビニ決済が安心なんです。
個人情報が使われる
Temuではクレジットカードだけではなく、住所や電話番号、メールアドレス、スマホ内の情報など個人情報が不正利用されるリスクもあります。
https://twitter.com/2022meimei3/status/1775162971188260914
クレジットカードの情報が抜かれているなら、個人情報も抜かれる可能性があるのは当然ですよね。Temuが個人情報を不正利用したという証拠はありませんが、Temuを運営している会社「PDDホールディングス」が2015年にリリースしたアプリでは、個人情報に不正アクセスしたことが分かっています。
ピンドゥオドゥオは、2015年に上海で創業した企業PDDホールディングスがリリースした、月間7億5000万人が利用する中国3位のECアプリであるが、実は、ユーザーの通話記録や文字メッセージ、写真アルバムなどに不正アクセスしていたことが明らかになっている。
引用:中国への情報流出、アプリ以外も危険!日本に普及中「最新中国製品」も要注意 | 元公安捜査官が教える「見抜く力」 | ダイヤモンド・オンライン
ユーザーの同意なく通話記録やスマホデータにアクセスするのは怖いですよね・・・。同じ会社が作ったアプリが個人情報を抜いているなら、Temuもその可能性は十分にあると言えるでしょう。
クオリティがヤバい
韓国でTemuで販売されていた子供服からは、カドミウムなどの発がん性物質が検出されたことがありました。しかも基準値の最大3026倍が検出されたんです。また、鉛が検出されたこともありました。
ただ単に不良品と言うだけでなく、発がん性物質や鉛が検出されるのは危険極まりないですよね。
また、Temuで買ったモバイルバッテリーが発火して火傷を負ったという口コミもありました。
通販サイトの「Temu」ヤバい。。
— Se_(MIX師) (@SE_902) February 12, 2024
商品発火→火傷→サポートセンターに連絡→24時間待たされる。短い返事一通。→慰謝料請求→「払います」→24時間待たされる。(Temuは24時間以内に返事をする義務があるという)… pic.twitter.com/EkMDK3BsWe
しかも、その対応が異常に遅く、代表番号も教えてもらえないとのことです。
中国製品のバッテリーが発火する・爆発するという事件は時々耳にしますが、やはりTemuも中国製品なので、ものによっては危険ということですね。
Temuの現在
賛否両論に大きく分かれる
Temuは日本でどんどん利用者を増やしています。広告に力を入れていて、激安なので、使ってみようと思う消費者は多いようです。
物価が上がる中で激安というのは、やはり消費者にとっては魅力的ですよね。
ただ、その一方でTemuの危険性を重視して、Temuは絶対に使ってはいけない!とTemuに否定的な意見を持つ人も増えてきています。
現在、日本の中ではTemuについては賛否両論大きく分かれていると言えるでしょう。
急成長を続け安全性を確保?
危険性も叫ばれているTemuですが、日本だけでなく世界中で急成長を続けていることは間違いありません。2002年9月にスタートしたTemuですが、たった1年半で50ヶ国以上にそのサービスを広げています。1~2週間に1ヶ国ずつ進出している計算になります。どれだけTemuが勢いがある通販サイトなのかが良くわかりますね。
2023年末の時点で、Temuアプリのダウンロード数は世界で3億以上になっています。
日本ではクレジットカードなどの情報が抜かれる可能性があり危険と言われていて、アメリカでもマルウェア感染のリスクがあるという報告があります。
米グーグルは21日、中国のPDDホールディングスが運営するインターネット通販アプリ「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」を停止すると発表した。マルウエア(不正なプログラム)が見つかったことを受けた措置だという。
「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」はTemuと同じ会社が運営しています。このように危険性があると噂がされているTemuは安全性の証明のために動き出しています。
手頃な価格で高品質な商品で知られるeコマースプラットフォームのTemuは、なりすましやオンライン詐欺の撲滅に取り組む国際機関である「Anti-Phishing Working Group(APWG)」に参加しました。
引用:Temu、オンライン詐欺やサイバー犯罪対策を目的に国際機関 Anti-Phishing Working Group (APWG) に参加 | Temuのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー
APWGに参加したことで、安全な通販サイトであることを印象付けようという狙いがあるものと見られます。また、ほかの機関でユーザーの安全性について合格しています。
2024年2月、Temuは世界最大の独立系認証機関であるDEKRAによって、Mobile Application Security Assessment(MASA)に合格したと独自認定されました。
Temuはユーザーをある程度増やしたので、これからは安全性・信頼性を大切にしていくのかもしれません。
Temuのまとめ
Temuの激安通販サイトのTemuの概要や公式サイト、どこの国の会社か、支払い方法、安すぎる理由や闇、危険性と口コミ、現在をまとめました。
Temuは激安ですが、危険と言われていることは確かです。少しでも不安があるなら、支払い方法はコンビニ決済にするとよいでしょう。