迷宮入りとも言われていた餃子の王将社長射殺事件。9年の時を経て大東隆行さんを殺害した犯人として暴力団幹部の男・田中幸雄が逮捕されました。
今回は、餃子の王将社長射殺事件の犯人や真相に関する情報をまとめました。
この記事の目次
「餃子の王将社長射殺事件」の詳細
2013年12月19日、餃子の王将社長が本社前で射殺される
餃子の王将社長射殺事件は、2013年12月19日に王将フードサービスで当時社長であった大東隆行さんが射殺された事件です。
事件が起こったのは2013年12月19日早朝、京都市山科区の王将本社前にて大東隆行さんが自身で運転していた自動車付近に心肺停止の状態で倒れているところを通報され、病院へ搬送されて死亡が確認されました。
19日午前７時ごろ、中華料理店「餃子の王将」を運営する王将フードサービスの本社（京都市山科区）前で「社長が倒れている。意識がなく呼吸をしていない」と男性社員から京都市消防局に119番通報があった。同消防局や京都府警によると、男性は同社の大東隆行社長（72）で腹部など３カ所から出血した状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
この日、午前5時半頃に大東隆行さんは自宅から自家用車で出勤し、午前5時45分頃に駐車場で車を止めて降りたところを、待ち伏せていた犯人に撃たれたとみられています。
犯行に使われたのは小型の25口径の自動式拳銃で、至近距離から4発の銃弾が撃たれ、そのすべてが急所に命中していました。
プロは基本的に胴体を狙います。頭や腕は動かしやすく当てるのが困難だからです。そのためプロは当たりやすく、効果的にダメージの入る胴体を狙います。そして倒れたところを頭やその他の方法でとどめを刺すのが定石です。餃子の王将社長殺害事件はこの方法だったためプロではないかと言われています。
— 🍁🔔🔔🔔倭迹々日百襲姫命@バーチャル卑弥呼🔔🔔🔔🍁 (@Himiko___Sama) 2018年7月6日
「餃子の王将社長射殺事件」銃弾4発はすべて急所に命中
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長が射殺された事件の続報です。放たれた銃弾４発はすべて胸や腹といった急所に命中していたことがわかりました。警察は犯人が強い殺意を持って犯行に及んだとみて捜査しています。
同日の山科区内の小学校12校では、教師や保護者の同伴による集団下校が実施され、また、京都市内や一部の市町村の学校でも、怪しい人物に注意する旨の文面が配布されることとなりました。
同年12月22日には大東社長の自宅で通夜が行われ、遺族や会社関係者などの約30人が集まり、冥福を祈りました。
2014年5月、王将フードサービスは大東隆行さんへの追悼の意を示す「追悼餃子」として事件後に約2000万人が来店したことと、常連客により焼きたて餃子の写真をネット上でシェアする動きが広がったことを明かしたほか、後任社長の渡辺直人さんは「つらい時にたくさんの支援を頂いた。御礼申し上げたい」と語っています。
「餃子の王将社長射殺事件」社長・大東隆行は何故射殺されたのか？
犯人は社長や会社に強い怨みを持っていた人物？
ここで気になるのが、なぜ大東隆行さんはいきなり射殺されてしまったのでしょうか？
現場の状況から見て強盗や窃盗などの疑いはなく、怨恨の線が濃厚となりました。
持っていた財布や小銭入れは奪われておらず、中に現金が残されたままだったことも判明。大東社長の着衣に乱れはなく、争った形跡もないという。捜査本部は強盗目的ではなく、大東社長や会社に恨みを持った人物が関与している可能性があるとみて、トラブルの有無などを調べている。
「餃子の王将社長射殺事件」の犯人、中国マフィアや半グレ集団の関与も？
金沢市の「王将」金沢片町店内で2012年12月、近くのショーパブのホストら10人の男性客が店の制止を振り切り、全裸でカウンター席に座って写真を撮影、ネットで公開した。この事件がもとで同店は閉店に追い込まれ、「王将」は威力業務妨害罪などで刑事告訴。石川県警は2人を逮捕、7人を書類送検（9人が略式起訴）した。
引用：「餃子の王将」社長大東隆行氏はなぜ殺されたのか――暴力団、半グレ集団、チャイニーズマフィアに食い物にされた裏の実態（一橋 文哉） | 現代ビジネス | 講談社（1/3）
当時、世間では裸でショーケースに入るなどのいわゆるバカッターが流行っていたので、これも同じ類に関連づけられていましたが、実は「王将」店の進出場所をめぐり同パブ側と揉めていたことが判明しています。
そして、その背後に中国残留孤児2、3世が結成し、暴力団やチャイニーズマフィアと交流がある半グレ集団「怒羅権」のメンバーがいたことが判明しており、元半グレメンバーは「あいつら、やりやがったな」と呟いていたという噂もあります。
このように「王将」は何かと敵を作ることが多くあり、それがこの事件の原因にも繋がっているのではないか？とされていました。
この他にも、1980年代に始まった北九州市など九州北部への進出も難航したとされ、「王将」側は福岡県が創業者・加藤朝雄氏の出身地とあって80年に福岡市に九州1号店をオープンし、同市内に食材を製造・加工する「セントラルキッチン」を設立するなど力を注ぎました。
しかし当時の北九州市は、今の工藤會を構成する二大勢力だった工藤組・草野組系組織が熾烈な縄張り争いを繰り広げ、後に山口組の九州侵攻もあって、連日、銃弾が飛び交う激戦地となっていたそうです。
更に「王将」が中国大連市に新店舗を開業する際にも難航を極め、最終的には中国からの撤退もしています。
「日本人が中国で商売するには、店舗やオフィスを開設する土地や各種許認可を得るため、地方政府の役人や共産党幹部への根回しが必要。そのために敏腕の現地コーディネーターの確保が重要だが、『王将』はその選任や連携に失敗、仲介に乗り出した地元マフィアとの交渉もうまく行かなかった」（大連市在住の日本人実業家）
引用：「餃子の王将」社長大東隆行氏はなぜ殺されたのか――暴力団、半グレ集団、チャイニーズマフィアに食い物にされた裏の実態（一橋 文哉） | 現代ビジネス | 講談社（1/3）
さらに「王将」側の現地責任者が新しいコーディネーターを雇い、後ろ楯の東北マフィアに特別成功報酬を支払う約束をするなど暴走してしまい、それに怒った大東隆行さんは別の暴力団幹部を通じて大連在住の中国人実業家にトラブル収拾を依頼するというトリプルブッキング状態になってしまったのです。
最初のコーディネーターは、「王将」店舗の真上の部屋を借りて床に水をまき、水漏れで店内を使えなくする嫌がらせを始めたり、ほかに仲間が店内で暴れ、食器や窓ガラスを割る騒動も続発したそうです。
このような出店に関しての揉め事を見る限りでは、かなり恨みを買うことも多く見えます。
「餃子の王将社長射殺事件」社長・大東隆行の経歴
名前：大東 隆行（おおひがし たかゆき）
生年月日：1941年3月8日
出身：大阪市
大東隆行さんは関西経理専門学校へ入学して中退後、薪炭・氷販売業の経営を経て、義兄の加藤朝雄さんが1967年に創業した「餃子の王将」1号店へ1969年に入店。1978年に営業本部長、1995年に副社長を経て、2000年に社長へ就任します。
社長就任後は毎朝6時前には出社し、本部のある会社の玄関を自ら開錠しては、玄関や駐車場を掃き清めて散水していたそうです。
昼にはトイレ掃除もしていましたが、その理由は「従業員には綺麗な会社で気持ちよく働いてもらいたいから」ということや、「本社の玄関が汚かったら、店に行ったときに「汚い」と指摘できない」ためであり、かなり真面目な性格が伺えます。
直営店の店長300人以上の名前だけでなくフランチャイズ店オーナーの名前も、すべて覚えていたり、社員の誕生日には自ら選んだ自己啓発本を、社員の配偶者の誕生日には花束をそれぞれ贈呈していたり、社員想いな面も見せています。
更に2012年には、スタミナを付けるために小遣いで餃子の王将を利用していた京都橘高校のサッカー部部員たちが全国高校サッカー選手権大会で準優勝したことを称えて、学校近くの店舗を臨時休業させ、彼らやその関係者たち約100人を招いて160人前の餃子など総額約30万円分を振る舞ったというエピソードもあります。
こんなに人柄のよさそうな人が個人的な恨みを買うということは考えにくく、関係者もこのようにコメントしています。
「大東隆行社長は気さくで気配りができ、誰からも人気があった。会社も恨みを買うようなトラブルなど、全く思い当たらない」
引用：「餃子の王将」社長大東隆行氏はなぜ殺されたのか――暴力団、半グレ集団、チャイニーズマフィアに食い物にされた裏の実態（一橋 文哉） | 現代ビジネス | 講談社（1/3）
もしも王将自体の揉め事なのであれば大東隆行さん個人を目標とする意図はわかりませんが、単純に社長だからという理由もあるのかもしれません。
事件発生から４年となった１９日、現場となった京都市山科区の本社前には未明から社員や住民らが次々と献花に訪れた。難航する捜査に住民は不安を覚えながら一日も早い解決を願い、社員は仕事に厳しかった大東さんを思い出し「一致団結してお客さんが喜んでもらえる店にしていく」と誓いを新たにした。
他にも大東隆行さんを想う人は多くおり、とても殺されるような人ではなかったことがここからもわかります。
女性は、毎日のように顔を合わせていた大東さんが射殺されたと知り、パニックになったという。「この４年間、犯人は近くにいるのではないかと想像すると気持ちが悪く、夜は極力、外出しないようにしてきた。事件が早く解決するよう警察に頑張ってほしい」と胸の内を明かした。
現場で献花した近くの農業、西村幾雄さん（７０）も「何年たっても忘れられない。地域のことをよく考えてくれ、悪く言う人なんて聞いたことがなかった」と悼んだ。
このようなコメントから、人望の厚さや信頼がとてもあったことがわかります。
「餃子の王将社長射殺事件」は迷宮入りとも言われていた
2015年12月、現場から暴力団関係者のDNA型を検出
「餃子の王将社長射殺事件」は長く犯人逮捕までに至らず、未解決事件となっていました。
ただ、捜査は続き、犯人が逃走にバイクを使用した可能性などいくつかの手がかりも見つかっていたようです。
捜査関係者によると、現場南側の倉庫にある防犯カメラに大東さんが出勤した際の車のライトのほか、西から東に動く別の車両のライトが映っていた。画質は粗く、映り込んでいる光はわずかだったが、分析の結果、光の角度などから光源はバイクの可能性が高いことがわかったという。車に比べてバイクの方が逃走にかかる時間が比較的短いと推測され、府警は犯人が大東さんを射殺後、バイクで逃走した可能性が高いとの見方を強めている。
2015年12月には、事件現場の近くで発見された遺留品から検出されたDNA型が九州の暴力団組員のものと一致したことが明らかになっています。
防犯カメラの分析などから現場近くでは九州ナンバーの不審な車も確認された。さらに、現場近くで回収したたばこに付着したＤＮＡ型を分析したところ、九州に拠点を置く暴力団関係者にもたどり着いた。ただ、これだけで犯人と断定することはできない。
餃子の王将創業家知人らと260億円の不正取引も
犯人特定とは少し違う方向ではありますが、調べを進めていくにつれ、大東隆行さんの金銭的なトラブルなどもわかってきています。
深刻なトラブルの実態も明らかになった。同社の要請に基づき、反社会勢力との関係を調べた第三者委員会の調査で、長年にわたり、特定の人物と不明朗な取引を繰り返していたことが明らかになったのだ。不適切な不動産取引や貸し付け行為で１０年間で約２６０億円あった。１７６億円もの資金が回収不能に陥っていたという。
この報告書で、王将サイドは「反社会的勢力との関係は認められない」とした一方で、創業家との関係が深い不動産会社を経営する男性が率いる企業グループとの不適切な取引で約200億円が流出し、約170億円余が未回収になっていることを明らかにした。
引用： 王将260億円流出相手は解同のドン弟 「餃子の王将」が調査報告書でひた隠しにする260億円不正取引の相手は“部落解放同盟のドン”の弟だった！
この、創業者一族の知人らとの不正取引が社長殺害の引き金になったことも考えられます。
結局餃子の王将前社長の事件どうなってんねん
— 銭形 銭太郎 (@AkethiPoirot) 2018年7月13日
やはり自分は餃子の王将より東秀の方が合ってる。(特に餃子)
— mineya（境川哨戒p） (@komineya) 2018年7月10日
前の餃子の王将の社長射殺の事件が解決しないのに行きたくない。反社会的な方にお金が流れるのは嫌だ。
餃子の王将社長殺人事件は解決してないよね。みんな忘れたか。若かりし頃餃子の王将にはお世話になったので犯人捕まってほしい。
— TAKAHASHI Tetsuo (@takahashitesuo) 2018年7月11日
「餃子の王将社長射殺事件」の真相～事件のカギを握る「A」とは？
「餃子の王将社長射殺事件」裏社会に通じた大物「A」
事件の解決には前述の不正取引の相手とされる、「A」と呼ばれる存在との関係が鍵を握っているとも言われるようになりました。
京都府警は大東隆行さんが暴力団やそれにつながる人物とのトラブルに巻き込まれたのではないかという見方を強めます。
そこで王将側は反社会勢力の関係を調査する第三者委員会を設置します。
そこでわかったのがこのAという存在だったのです。Aとの関係が始まったのは89年の王将戎橋店でのある事件でした。
「A氏は被差別部落問題に取り組んだ著名な同和団体元トップ（故人）の異母弟です。A氏は同和運動に携っていませんが、政財界から暴力団関係者など闇社会と接点のあるグレーゾーン人脈まで、幅広く影響力を持つ兄がいることを、自らのビジネス拡大につなげていった。建設会社を土台にしながら、ゴルフ場やホテル経営などレジャー産業を手掛けていきました」
89年2月に王将戎橋店で火事があり、店舗の上階に住んでいた物件所有者が死亡。王将は遺族から賠償を求められた。当初は交渉が順調に進んでいたが、途中から難航し、法廷闘争に持ち込まれた。最終的には、97年に王将側が約1億5千万円支払うことで和解。同時に、王将戎橋店の土地と建物を9億円で買い取ることになった。このときにA氏が交渉役を担い、王将は別途≪買収工作資金として1億円を支払う≫（報告書）ことになった。
引用：「餃子の王将」社長射殺事件 “A氏に渡った1億円の謝礼金” (1/3) 〈週刊朝日〉｜AERA dot. (アエラドット)
王将とA氏との不透明な不動産取引は、94年に朝雄氏の長男の潔氏が社長に、次男の欣吾氏が専務に就任したころから急激に増えていきます。
報告書によると、A氏との不適切な取引は14例もあり、ここに金庫番となっていた欣吾氏が深く関わっていたそうです。そのうち、6例に王将の100％子会社である「キングランド」が関与していいます。
「王将の現場一筋でやってきた大東氏も、キングランドの社長をしていた時期があって『なぜ不動産を扱う会社を作って、自分が社長なんや』と言っていた。『王将から直接A氏に多額のカネを出すとまずいので、名前が出ないようにトンネル会社にしている』という話を聞いたことがある」
引用：「餃子の王将」社長射殺事件 “A氏に渡った1億円の謝礼金” (1/3) 〈週刊朝日〉｜AERA dot. (アエラドット)
王将が過去にA氏と不適切な取引をしていたことから「東証や証券会社から強く問題視」されていたそうです。
そのため、報告書の提言では、王将はA氏との関係について「接点を絶たなければならない相手」と位置づけています。
大東隆行さんはその関係を創業家に代わって清算しようと奔走していたそうなのですが、12年に再発防止委員会を設置し、非公開の調査報告書を完成させた約1カ月後に射殺されてしまっているのです。
このことから、大東隆行さんの殺害に関して深くA氏が関わっているのではないか？と考えられるようになりました。
「餃子の王将社長射殺事件」の現在～暴力団幹部・田中幸雄を逮捕
出典：https://shufumen.com/
2022年10月、餃子の王将社長射殺事件の容疑者として、殺人と銃刀法違反の疑いで特定危険指定暴力団・工藤会（本部・福岡県北九州市）系の組幹部・田中幸雄が逮捕され、約9年の時を経て事件は大きな局面を迎えることとなりました。
田中幸雄は別の事件で実刑判決を受け、福岡刑務所に服役中の身でした。
警察は、殺人などの疑いで特定危険指定暴力団・工藤会系の組幹部田中幸雄容疑者（56）を逮捕。田中容疑者は、ゼネコン社員を狙った銃撃事件で、2019年に懲役10年の実刑判決を受け、福岡刑務所で服役中だった。
田中幸雄逮捕の重要な証拠となったのは、2015年に事件現場の近くで発見された遺留品である「たばこの吸い殻」だったようです。
たばこの吸い殻は、大東さんが銃撃された現場から10メートルほど離れた場所で見つかった。事件から2年後の2015年にこの吸い殻から田中容疑者のDNAが検出され、田中容疑者が捜査線上に浮上したが、それだけでは第三者が現場に捨てた可能性を排除できなかった。
京都府警は事件当時、現場では雨が降っていて、路面がぬれていたことに注目。
吸い殻の状態について燃焼実験を行い、最近になって、「雨で路面がぬれていた現場で消されたたばこということで矛盾はない」との専門家の鑑定結果が得られた。その鑑定結果によって、警察は田中容疑者が事件に関与したという見方を強めた。
田中幸雄は事件については口を閉ざしていると報じられていましたが、大東隆行さんとの接点はなかったとされており、殺害の動機についても不明となっています。
警察は実行犯である田中幸雄の他に“黒幕”がいるとみているようで、黒幕の存在や殺害の動機が明らかにされるのか、事件は今後も注目を集めていくことになりそうです。
被害者との個人的なつながりがないことから、警察は田中容疑者はあくまで銃撃の実行犯だと見ています。暴力団組織の犯行では多くの場合、実行犯の背後には組織側の意思が存在します。田中容疑者にとっての動機は、組織の指示や、命令である可能性があります。しかし、そこを解明するには組織がどう関与しているのか背景を明らかにする必要があります。
「餃子の王将社長射殺事件」について総まとめすると…
・餃子の王将社長射殺事件現場から暴力団員のDNAが検出されている。
・餃子の王将社長射殺事件は、王将創業者一族と深い関係にある「A」氏が事件のカギを握るといわれていた。
・餃子の王将社長射殺事件の容疑者として、2022年10月に暴力団幹部の田中幸雄が逮捕された。
事件から9年が経ち、ようやく容疑者が逮捕され大きな進展を見せた餃子の王将社長射殺事。今後の事件の全容解明が待たれます。
