山村美智のプロフィール

 

 

山村美智さんは、三重県伊勢市出身の元フジテレビアナウンサーで女優です。

 

フジテレビにアナウンサーとして入社しますが5年で退職し、フリーアナウンサーに転身しました。

 

しかし、フリーアナウンサーとして出演したニュース番組で放送事故を起こし、番組スタートからわずか1ヶ月程度で降板になりました。

 

その後は、本格的に女優として活動をスタートさせています。

 

 

山村美智の経歴

フジテレビのアナウンサーになるまで

山村美智さんは三重県伊勢市で生まれました。

 

中学・高校時代は三重県のミッション系学校であるセントヨゼフ女子中・高校で学び、津田塾大学学芸学部英文学科への進学を機に上京しました。

 

大学生時代は演劇をよく見に行っていたそうで、人生の転機は東京キッドブラザーズの公演を見に行った時にやってきます。

 

大学4年生の10月、東京キッドブラザーズの公演のチケット売り場に並んでいたら、劇団の創始者で演出家である東由多加さんから、いきなり「君、女優になりませんか？」と言われたそう。

 

山村美智さんは母校の教員になることが決まっていたのに、「はい！」と返事をしてしまいました。

 

そして、母校の内定をお断りして、母親に「1年間だけ」という約束で大学4年の12月から東京キッドブラザーズの研修生として活動します。

 

そして1年後、「俳優に近い、まっとうな社会保険のある職業」であるアナウンサーを志望し、フジテレビに採用されたのです。

 

 

アナウンサー歴は8年

山村美智さんは1980年にフジテレビに入社して、バラエティを中心に活動しました。

 

そして、1984年の結婚を機に退職して、フリーアナウンサーになります。

 

1987年にはフジテレビの深夜のニュース番組のキャスターとなりましたが、放送事故を起こして降板になり、それ以降はアナウンサーとしての活動はほぼなくなりました。

 

 

女優の道へ

山村美智さんはニュース番組を降板になってから、女優に転身します。

 

アナウンサー時代は本名の「山村美智子」で活動していましたが、女優になってからは「山村美智」に改名します。

 

NHKの大河ドラマ「功名が辻」や「龍馬伝」などに出演したほか、民放のドラマ、映画にも出演し、さらに舞台にも多数出演しています。

 

2002年・2003年には、自分で書いた脚本・演出・主演を務めた「私とわたしとあなたと私」を上演。

 

さらには、ニューヨーク滞在中に「私とわたしとあなたと私」を英語にした「I and Me & You and I」をオフブロードウェイで上演し、高い評価を得ました。

 

 

サッカーに熱狂

 

山村美智さんは、サッカーが大好きな人でもあります。サッカー大好きというよりも、元日本代表でアントラーズやシャルケで活躍した内田篤人さんが大好きなんです。

 

山村美智さんは、2010年の南アフリカワールドカップで内田篤人さんを知ってから、サッカー＆内田篤人さんにのめり込んでいったそうです。

 

しかも、テレビ観戦をするだけでなく、内田篤人さんの試合を見るために、遠征をすることもあったんだとか。

 

 

2014年のワールドカップでは、ブラジルで日本戦を現地観戦したそうです。

 

2020年に内田篤人さんは現役を引退しましたが、その時のブログがとても熱いです。

 

内田篤人さん

青春、ありがとう

ありがと、ありがと

 

引用：山村美智　Official Blog

 

内田篤人さんの引退の時のブログは、今までの思いが溢れてくるような内容でした。

 

 

山村美智の若い頃はひょうきん族のアナウンサー

 

 

山村美智さんと言えば、若い頃にひょうきん族のアナウンサーをしていたことを思い出す人も多いのではないでしょうか。

 

山村美智さんは1980年にフジテレビに入社し、入社2年目の1981年に「オレたちひょうきん族」のアナウンサーに選ばれて、「初代ひょうきんアナウンサー」として人気になりました。

 

ひょうきん族の中でも、TBSの「ザ・ベストテン」のパロディーである「ひょうきんベストテン」に主に出演していました。

 

 

 

今ではバラエティ番組に女子アナが出演するのは当たり前ですが、山村美智さんの若い頃は、アナウンサーはまだ「お堅い職業」というイメージが強かったようです。

 

でも，ＴＶ局のエレベーターで隣になった社員に「かぶりものとか，歌とか，よくやってられるよな。」と言われるような，固い社風が残っていましたけど。

 

引用：山村美智さん: 関弁連がゆく | 関東弁護士会連合会

 

ただ、山村美智さんはもともと女優志望だったこともあり、当時の女子アナではありえないような仕事もこなしていました。

 

楽しんでいる部分はあったとは思いますが、辛いこともたくさんあったと思われます。

 

 

 

そんな山村美智さんの活躍があったからこそ、現在のバラエティ番組での女子アナの活躍があることは間違いないでしょう。

 

山村美智さんは結婚を機に1985年にフジテレビを退社しますが、それと同時にひょうきん族アナウンサーも卒業しています。

 

 

山村美智の降板原因となった放送事故①　笑いが止まらなくなる

山村美智さんと言えば、放送事故による降板も有名な出来事です。山村美智さんテレビ史に残るような放送事故を起こして、それが原因で降板したと言われているんです。

 

山村美智さんはフジテレビの深夜のニュース番組「FNN DATE LINE」にメインキャスターとして出演していました。

 

番組がスタートしたのは1987年10月1日でしたが、山村美智さんは11月17日にこの「FNN DATE LINE」を突然降板したんです。

 

前日の11月16日までは普通に番組に出演していて、降板する予告・発表などは一切ありませんでした。

 

ADのくしゃみで笑いが止まらない！

 

「FNN DATE LINE」は深夜（平日は23時～0時20分、週末23時30分～0時40分）に生放送されていました。

山村美智さんは1985年にフジテレビを退職していましたが、フリーアナウンサーとして「FNN DATE LINE」のメインキャスターに抜擢されたんです。

 

もう1人のメインキャスターは、フジテレビアナウンサーの露木茂さんでした。

 

放送事故は、番組がスタートして約1ヶ月半後の1987年11月13日の放送中に起こりました。

 

番組が終わりに近づいていた時のこと、突然スタジオに「ハックション！！！」というくしゃみの音が響き渡りました。番組ADが抑えられず、大きなくしゃみをしてしまったのです。

 

この時、山村美智さんは高校社会科の科目再編のニュースを読んでいました。「社会科という教科の枠を69年度から…」と言ったところで、ADのくしゃみの音がこだましたんです。

 

山村さんはプロのアナウンサーですから、くしゃみの音を気にせずに、そのまま「地歴科と公民科の」とニュース原稿を読み上げるべきでした。

 

ですが、どうしても笑いがこみあげてきてしまい、「クックックック…」と笑ってしまいました。ADの突然のくしゃみが、山村美智さんのツボに入ってしまったのでしょう。

 

その後も山村さんは笑いが止まらず、ニュース原稿を読もうとするものの、どうしても読むことができず、番組の中断は30秒間にも及びました。

 

とうとう山村さんは、「えー私、あのちょっと声の調子がおかしいので露木さんに読んでいただきます。すいません」と言って、もう1人のキャスターの露木茂さんに助けを求めます。

 

おそらく露木茂さんは、山村さんが笑い出した時、「ニュース原稿を読まなくてはいけないのになぜ笑っているんだ」「くしゃみだけで何を笑っているんだ！」と怒っていたと思われます。

 

山村美智さんはその当時はすでにフジテレビを退社していましたが、退社前は露木さんは山村さんの直属の先輩・上司でしたから、自分の元部下の失態に怒りが湧いてきたのでしょう。

 

山村美智さんが助けを求めた時、露木さんは思わず「何言ってる…」と怒った声で呟いてしまったんです。

 

しかしその後、露木さんは「ちょっとスタジオでくしゃみをした男がおりまして、スタジオ中が何となくざわめいていまして、その後を続けます」と言い、原稿をスムーズに読み上げました。

 

番組の最後には、くしゃみをしてしまったADと笑いが止まらなくなった山村さんが並んで謝罪をして、その日の放送は終了しました。

 

視聴者としては、恐怖に近い放送事故ですよね。

 

 

ここまでの放送事故は、滅多に起こりません。でも実は、この放送事故だけが山村美智さんの番組降板理由ではなかったのです。

 

 

山村美智の降板原因となった放送事故②　失言騒動

三原山噴火での失言

 

ADがくしゃみをして、山村美智さんの笑いが止まらなくなった放送事故があったのは、11月13日（金曜日）でした。

 

土日も「FNN DATE LINE」は放送されていますが、週末は永島信道アナウンサーが担当していたため、山村美智さんの出演は月曜日の11月16日で、普通に番組に出演しました。

 

この日は東京都の伊豆大島にある三原山の噴火から1年経ったというニュースが取り上げられました。このニュースの中で、山村美智さんは次のように発言したんです。

 

「あんな島に住まなければいいと言う人もいますが、生活されている方にとっては大切な故郷ですから」

 

引用：(2ページ目)ひょうきんなアナ 山村美智子 番組降板｜日刊ゲンダイDIGITAL

 

この発言は、特に何の問題も見当たりませんよね。むしろ、避難を余儀なくされている伊豆大島の住民たちの気持ちを思いやっている発言だと思います。

 

しかし、この発言の中の「あんな島に住まなければいい」という部分だけが切り取られ、フィーチャーされてしまい、問題視されるようになりました。

 

 

放送事故＋失言（切り取り）で降板

 

発言の中の「あんな島に住まなければいい」という部分だけが切り取られて、問題視された理由は、おそらく11月13日の放送事故があったからでしょう。

 

普通のフラットな状態であれば、「あんな島に住まなければいいと言う人もいますが、生活されている方にとっては大切な故郷ですから」との発言は問題視されなかったと思われます。

 

しかし、フジテレビの上層部や番組制作陣、視聴者は「あんな放送事故を起こしたアナウンサー」という色眼鏡で見ていたのでしょう。

 

 

実は住民を思いやった発言だったものの、「放送事故アナウンサー」という印象が真新しかったために、「あんな島に住まなければいい」だけが、周りの人間の頭に残ってしまったのです。

 

その結果、上層部や制作陣は山村美智さんの番組起用を問題視するようになり、さらに視聴者からフジテレビに攻撃の電話が殺到しました。

 

このような経緯があり、「あんな島に住まなければいい」（続きは切り取られた）発言をした翌日の11月17日には突然番組を降板し、露木茂さんが1人で番組を薦める形になったのです。

 

山村美智さんの「FNN DATE LINE」降板の原因は、笑いが止まらない放送事故できっかけを作り、三原山噴火の切り取られた失言がとどめになったと言えるでしょう。

 

放送事故と切り取られた失言が連続ではなく、数ヶ月の間が空いていれば、降板にはならなかったかもしれません。

 

 

山村美智が結婚した旦那は宅間秋史

 

山村美智さんが結婚した旦那さんは、宅間秋史さんです。

 

 

旦那は宅間秋史

 

山村美智さんは1984年、当時フジテレビの社員で、映画プロデューサー、ドラマプロデューサーだった宅間秋史さんと結婚しました。

 

同じ会社の社員同士の結婚だったこともあってか、山村美智さんは結婚後にフジテレビを退社して、フリーアナウンサーになっています。

 

宅間さんが関わった映画やドラマはこちらです。

 

 

主に1980年代～1990年代のフジテレビの作品に関わり、俳優の吉田栄作さんや女優の安田成美さんをスターに育てた人物とも言われています。

 

その後、フジテレビの関連会社に出向し、60歳でフジテレビを定年退職後は、制作会社「株式会社サンダーストームエンターテイメント」を立ち上げて、代表を務めていました。

 

 

山村美智に子供はいない

子供はいない

 

山村美智さんと宅間秋史さんご夫妻には子供はいません。

 

「体力も心も限界の毎日だったけど、でも毎日一緒にいられたのは幸せでした。1人っ子同士で子供もいなかったから、私、今日からは、ひとりぼっち」

 

引用：元フジテレビＰ宅間秋史氏が死去　妻山村美智明かす – おくやみ : 日刊スポーツ

 

山村美智さんには子供がいなくて、ご兄弟もいらっしゃらないようですね。

 

ただ、「カレン」と「セリーナ」という2匹の愛犬がいて、夫婦2人で子供のように溺愛していました。

 

 

山村美智の現在

 

山村美智さんは、現在も女優業を続けています。ただ、2020年12月18日に旦那の宅間秋史さんが食道がんで亡くなっていて、このショックはかなり大きいようです。

 

山村美智さんは2006年から定期的にブログを更新し続けていますが、2020年11月・12月はブログは「更新お休み」という投稿だけでした。

 

この頃、旦那さんの宅間秋史さんの状態がかなり悪かったようです。

 

2021年になってからはブログを少しずつ再開していますが、旦那さんへの愛で溢れるものばかりです。

 

山村美智さんはお子さんがいないため、旦那さんが亡くなったことでご家族がいなくなってしまい、ショックや寂しさはひとしおだと思われます。

 

 

山村美智のまとめ

山村美智さんのプロフィールや経歴、ひょうきん族アナウンサーだった若い頃、「FNN DATE LINE」を降板した原因、結婚した旦那や子供の有無、現在の活動などをまとめました。

 

山村美智さんは旦那さんが亡くなり、しばらくは心の傷が癒えることはないかもしれませんが、また山村美智さんの女優としての活動を見たいですね。