【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング20位　弘前大学教授夫人殺人事件

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事件から28年目に無罪が確定

「弘前大学教授夫人殺人事件」は1949年8月6日に、青森県弘前市において弘前大学医学部教授夫人が何者かに刃物で喉を刺されて殺害された事件です。

犯人が残した血痕が途切れたところに那須隆さんの自宅があったため逮捕され、那須隆さんはアリバイを主張しましたが無視され起訴されました。

一審判決では無罪となりましたが、控訴審により懲役15年が確定して那須隆さんは服役することとなりました。

那須隆さんが出所した後に真犯人が自首したため2度目の再審請求が認められ、事件から実に28年目にして那須隆さんの無実が確定しました。2008年に84歳で亡くなっています。

真犯人は現在までに見つかっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング19位　鶴見事件

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殺人現場にあった現金を盗んでしまった

「鶴見事件」は1988年6月に、横浜市鶴見区において不動産・金融業社長夫婦が殺害され、現金が盗まれた強盗殺人事件です。

事件から10日後に逮捕された高橋和利さんは、事件当日に社長と会う約束の30分遅れで事務所を訪れましたが、その時にはすでに2人は殺害されていました。

高橋和利さんは殺害現場で札束が入ったビニール袋を発見し、それを盗んだため殺人犯と疑われることとなりました。

高橋和利さんは現金の窃盗の負い目があったことと、激しい取り調べを受けたことから自白を強いられましたが、公判では自白させられたと殺人容疑を否認しました。

検察の主張する殺害順序と自白内容に完全な矛盾があるにも関わらず、高橋和利さんは1995年に死刑判決を受けてしまいました。

高橋和利さんは東京高裁に控訴しましたが、検察の答弁書がなかなか提出されなかったため、1999年になってようやく審理が始まりましたが、現在も再審請求中であり、真犯人は見つかっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング18位　土田・日石・ピース缶爆弾事件

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赤軍派が逮捕されるも全員無罪

「土田・日石・ピース缶爆弾事件」は1971年10月に、東京・西新橋にある日本石油本館内の地下郵便局などで起きた小包爆弾による殺人事件です。

地下郵便局では要人宛の2個の小包爆弾が爆発しましたがけが人はおらず、12月には雑司ヶ谷の土田国保警務部長の自宅に届けられた小包爆弾が爆発し、土田夫人が死亡、四男が重傷を負ってしまいました。

また、1969年に発生した2つのピース缶爆弾事件の捜査と合わせて、赤軍派の元活動家が計18人逮捕されました。

一審では主犯とされた1人が死刑判決を受け、その他の人には無期懲役や懲役3～15年の有罪判決が下されました。裁判終了後に真犯人が名乗り出たことで全員の無罪が確定しました。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング17位　安田弁護士事件

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不当に逮捕されたと言われる死刑請負人の弁護士

「安田弁護士事件」は1998年12月に、死刑判決を受けた犯罪者の弁護を担当することで知られる安田好弘弁護士が顧問会社の資産隠しをした容疑で逮捕された事件です。

顧問会社の資産2億円を資産隠ししたとして強制執行妨害罪の容疑で逮捕されましたが、安田好弘弁護士は不採算部門を切り離して分社化し、再出発をすることで立て直しをするように助言しただけだと容疑を否認しました。

1999年3月に裁判が始まりましたが、警察や検察が分社化の事実を隠すという明らかなでっち上げが露呈し、さらに捜査の段階で同社の経理担当者らが2億1千万円余りを横領した事実が発覚するも、警察はこれらの犯人を見逃した上で安田好弘弁護士の有罪確定を優先させました。

この警察や検察の明らかな司法弾圧は、死刑廃止運動の筆頭でオウム弁護団の主任弁護人でもある”目の上のたんこぶ”の安田好弘弁護士を刑務所送りにするためだと言われており、現在も裁判が継続中です。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング16位　広島港フェリー甲板長事件

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殺人と金銭のやり取りの不運が重なった事件

「広島港フェリー甲板長事件」は1994年1月に、広島県広島市の広島港・一万トンバースにおいて瀬戸内汽船のフェリー甲板長の溺死体が発見された事件です。

この甲板長の銀行口座から2度に渡って現金を引き出したとして、二間高男さんが強盗殺人の容疑で逮捕されました。

甲板長は前年11月から二間高男さんの自宅に居候をしており、12月末頃から行方不明となっていました。

二間高男さんが甲板長の銀行口座からお金を引き出した理由は、居候代や貸金の回収のためであり、甲板長の性格から事後承諾で可能なこと、金額も上記名目に沿うものでした。

警察は二間高男さんに対して自白を強要しましたが、矛盾点が明確であることから自白の信用性は否定され一審判決で無罪が確定しました。その後検察官が控訴したことにより広島高裁にて審理中となっています。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング15位　富山氷見事件

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犯人に似ていたことで逮捕された

「富山氷見事件」は2002年4月に、タクシー運転手のAさんが当時16歳の少女を強姦しようとしたとして強姦未遂容疑で逮捕された事件です。

Aさんは同年5月にも別の少女への強姦容疑により再逮捕されており、被害少女から「犯人に似ている」と証言を得たためでした。

しかし、Aさんにはまったく身に覚えがなく、犯行時刻に自宅から電話を掛けていたアリバイ証拠もあったにも関わらず検察に無視され、懲役3年が確定し服役しました。

2005年1月に出所したAさんは、2006年11月に他県で逮捕された真犯人が同事件について自白したことで無実が確定しました。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング14位　笠井事件

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タクシー運転手への偏見が生んだ冤罪事件

「笠井事件」は1998年6月に、当時タクシー運転手だった笠井さんが身に覚えの無い濡れ衣を着せられて逮捕された事件です。

同年3月に東京都世田谷区経堂において、走行中の自転車にタクシーをぶつけて転倒させ、さらに車から降りて暴行を加え全治一週間の顔面打撲擦過傷を負わせたというもので、笠井さんにはまったく身に覚えが無いものでした。

しかし、過去に同所にて道の真ん中に寝ていた酔っ払いにクラクションを鳴らしたところ、言い合いになって取っ組み合いの末に2人とも倒れるという喧嘩をしたことを供述したことから犯人と決めつけられてしまいました。

被害者の証言ではAさんとは別のタクシー会社であり、タクシーのタコメーターからも事件に関わった可能性がありませんでしたが、警察は被害者の証言を一方的に受け入れ、裁判でも被害者の証言は信用性に乏しいとしながらもAさんに懲役6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決となりました。

その後、Aさんは現在も最高裁で審理中となっています。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング13位　草加事件

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日本の司法の問題により冤罪を着せられた少年たち

「草加事件」は1985年7月に、埼玉県草加市内の残土置場にて女子中学生が強姦の末に殺害されたとして、当時13～15歳の6人の少年が逮捕された事件です。

少年たちは警察から自白を迫られて有罪が確定しましたが、その後少年たちが自白を強要させられたことや、少女の遺体からは強姦された跡が無く、さらに遺体にAB型の唾液が付着していたものの少年たちの中にAB型がいなかったことなど完全なアリバイが成立していました。

少年たちは処分取り消しを求めましたが、最高裁は処分執行が終了していると一蹴し取り合いませんでした。

その後遺族が少年たちに対して起こした損害賠償請求の裁判において、浦和地裁は少年たちの無罪は認められましたが、最高裁は有罪は変わらないとして賠償を命じました。

しかし、その後最高裁は判決の誤りを認めたため有罪判決を破棄し、2002年10月に民事裁判において事実上の無罪判決が確定しました。

2000年7月19日に公訴時効を迎えたため捜査は終了し真犯人は分かっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング12位　広島大手町事件

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警察や司法のいい加減な証拠検証が生んだ冤罪

「広島大手町事件」は1986年5月に、広島県広島市内のマンションにて住人女性が殺害され、キャッシュカードなどが盗まれた強盗殺人事件です。

被害者女性の知人だった崎田烈さんが逮捕されましたが、裁判では完全なアリバイがあるにも関わらず無視され、被害者女性の自宅の鍵が崎田烈さんの知人女性宅から発見されたということを唯一の証拠として無期懲役が言い渡されました。

広島高裁では警察が被害者のものだと主張した手形について新鑑定にて真犯人のものである可能性が高いと断定しましたが、2000年2月にこれを退けて控訴棄却とし、現在も最高裁で係争中です。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング11位　川嶋事件

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あいまいな状況証拠だけで冤罪を着せられた

「川嶋事件」は1981年11月に、千葉県市原市の麦畑で男性が猟銃による射殺体で発見された事件です。

被害者男性からテナントを借りてスナック経営をしていた川嶋さんが猟銃を所持していたため、事件の翌年5月に逮捕されました。

警察は川嶋さんが犯人だと決めつけてかかり、代用監獄内において長時間に渡る暴力的な取り調べが行われ、強制的に自白調書にサインをさせられました。

しかし、事件現場の検証にて遺留品の3個の空薬きょうの撃針痕が川嶋さんが所持していた猟銃とは異なるものであり、強制された自白の内容も支離滅裂であり、裁判では一貫して無実を主張しました。

しかし、川嶋さんは一、二審において懲役16年の有罪判決を受け、1994年に上告が棄却されたため確定しました。

その後も弁護団は新たな6つの証拠を提示して1996年に再審請求しましたが、これは棄却されてしまいました。

川嶋さんは1996年3月に刑期よりも長い18年あまりが経過して仮釈放され、2001年9月に刑期満了となりましたが、運送業務をしながらも支援者らとともに東京高裁に無実の証明を続けています。真犯人は現在までに見つかっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング10位　下田缶ビール事件

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真犯人の知人にハメられた事件

「下田缶ビール事件」は1981年夏に、静岡県下田市にあった海の家において働いていたAさんが、缶ビール50ケースの取り込み詐欺で逮捕された事件です。

真犯人は「海の家」の名前で取引先の酒屋に電話で缶ビール50ケースを注文して「後で取りに行く」と伝え、代金後払いで商品を受け取った後に同市内の食堂に転売していました。

警察はAさんの犯行と見て事情聴取をしましたが、Aさんは電話移転申込書やその他物的証拠を提示して容疑を否認しましたが無視され、さらに酒屋の2人と食堂の1人がAさんと対面した際に「犯人に似てる」と証言したため逮捕され懲役10ヶ月の実刑を受けて服役しました。

Aさんは1983年2月に出所後、海の家で働いていたBがギャンブル好きだったことを知り、休日の度に同市内の競馬場や競輪場、競艇場などを訪れてBを探し回り、同年12月にようやくBを大井競馬場でで見つけて問いただすと犯行を認めたため警察に突き出し無実を証明しました。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング9位　宇和島事件

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被害者のあいまいな証言だけで冤罪を着せられた事件

「宇和島事件」は1998年10月に、愛媛県宇和島市内の民家において貯金通帳が盗まれて50万円が引き出された窃盗・詐欺事件です。

被害者女性は銀行からお金を引き出している真犯人と愛人関係にあった男性が似てると証言したため愛人男性は逮捕されました。

愛人男性は合鍵を持っていたことからも犯行が容易だったと警察は犯人だと断定し、警察に1年余りも拘置所に拘留されて自白を強要され、2000年2月25日に懲役2年6ヶ月の実刑判決を受ける予定でした。

愛人男性の判決公判が開かれる直前に、高知県内で窃盗容疑で逮捕された60歳の連続窃盗犯が同事件について自白したため、愛人男性は急遽釈放されました。

その後の損害賠償裁判では、愛人男性にたいして県から500万円、国から100万円の計600万円の和解金が支払われました。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング8位　野田事件

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障害者への根深い偏見が生んだ冤罪事件

「野田事件」は1979年9月に、千葉県野田市において幼女が殺害された事件です。

遺体の発見状況から警察は変質者による犯行だと断定し、付近に住んでいた知的障害を持つ青山正さんが逮捕されました。

警察は取り調べで青山正さんに自白を強要し、「障害者ならやりかねない」という偏見を元に裁判で裁かれ一・二審とも懲役12年の有罪判決が下されました。

1992年に真犯人を特定する物証だとされたカバンのネーム片が警察に捏造されたものだと明らかになりましたが、不祥事の発覚を恐れた警察と裁判所により1993年12月に上告は棄却されました。

青山正さんは1994年8月に満期出所しましたが、大阪に転居して知的障害者の授産施設に通いながら、弁護団や救援会の支援を受けて再審請求中です。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング7位　ロス疑惑（三浦和義事件）

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やっぱり三浦和義は犯人だった？

「ロス疑惑（三浦和義事件）」は1981年から1982年にかけて、アメリカ合衆国ロサンゼルスにおいて起きた銃殺・傷害事件です。

犯人とされた三浦和義さんにかけられた一連の疑惑を総称して「ロス疑惑」と呼ばれました。

1981年にロサンゼルスで起きた殺人事件について、被害者の夫だった三浦和義さんが保険金殺人を疑われ、日本国内のマスコミが犯人だと決めつけかかった過熱報道により、完全なアリバイがありながら逮捕、1998年7月に逆転無罪を勝ち取るまで13年間を獄中で過ごしました。

しかし、三浦和義さんは釈放の4ヶ月後に“殴打事件”で逮捕され再び獄中に戻ることに。2001年1月に再び解放されて社会復帰を果たすも、2008年2月22日に、旅行中のサイパンにてアメリカ捜査当局に殺人罪及び殺人の共謀罪の容疑で逮捕されました。

その後、ロサンゼルスに到着した2008年10月10日（現地日時）にロサンゼルス市警の留置施設で首つり自殺により死亡。

逆転無罪になっていますが、真犯人が三浦和義だったとみるメディアも多いようです。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング6位　帝銀事件

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警察と司法の陰謀が渦巻く冤罪事件

「帝銀事件」は1948年1月26日に、帝国銀行椎名町支店において発生した集団毒殺事件です。

同日に銀行を訪れた真犯人の男が、「近くに集団赤痢が発生したため、この予防薬を飲んで下さい。進駐軍の命令です」と言って16人の銀行員を集め、第一薬を飲ませた1分後に第二薬を飲ませて12人を殺害しました。

警察は毒物について深い見識がある人物が犯人とみて、戦時に中国において青酸毒物の人体実験を行っていた七三一部隊等の旧陸軍関係者に焦点をあてましたが、1948年8月に逮捕された平沢貞通さんはまったくそれらの知識も無いテンペラ画家でした。

平沢貞通さんは無実を訴え続けたものの聞き入られないことに絶望して3度の自殺未遂をし、ついに自白を強いられました。

しかし、平沢貞通さんは初公判において犯行を否認して無実を訴えましたが、一審二審とも死刑判決が下り、上告も棄却されて1955年5月に死刑が確定しました。

平沢貞通さんは獄中から支援を受けて再審請求をし続けましたが、1987年5月10日についに95歳にて獄死してしまいました。現在も再審請求が東京高裁で審理中となっています。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング5位　布川事件

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長きに渡る無実の証明を果たした冤罪事件

「布川事件」は1967年8月に、茨城県利根町布川において独居老人が殺害された強盗殺人事件です。

同年10月にアウトローだった桜井昌司さんが窃盗容疑で、杉山卓男さんが暴行容疑で別件逮捕され、2人は代用監獄の中で暴力的な取り調べを受けて自白を強要されました。

2人はその後警察の自白強要による無実を訴え続けましたが、12月に強盗殺人で起訴され、初公判では2人を事件当日に目撃したという証言者が突然現れましたが、物的証拠は無く状況証拠などもおよそ常識的に考えてありえないものだったため、警察が全てを捏造したと見られています。

1978年に2人は無期懲役の判決を受けて、獄中からも支援を受けて無実の証明を続けました。

2人は1996年に仮出所が認められ、その後の再審請求で無罪が確定しましたが、真犯人は逮捕されていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング4位　狭山事件

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被差別部落出身者が差別された冤罪事件

「狭山事件」は1963年5月1日に、埼玉県狭山市において当時高校1年生の少女が強姦の末に殺害された強盗強姦殺人事件です。

1963年5月23日に被差別部落の貧農の出身だった石川一雄さんが逮捕されました。

石川一雄さんは養豚場勤務を経て逮捕当時はとび職手伝いをしていましたが、周辺住民の被差別部落出身者を差別する声が根強く、警察も司法も石川一雄さんを犯人だと決めつけてかかりました。

石川一雄さんは一審で死刑、二審で無期懲役の判決が下され、1977年に上告が棄却されたため確定しました。

1994年12月に仮出所した石川一雄さんは、現在も再審請求を棄却した東京高裁に対して異議申し立てをし無実の証明を続けています。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング3位　袴田事件

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冤罪で48年間も投獄された冤罪事件

「袴田事件」は1966年6月30日に、静岡県清水市（現・静岡市清水区）の味噌製造会社専務の自宅が放火され、一家4人が焼死した強盗放火殺人事件です。

焼け跡からは専務（当時41歳）、妻（当時38歳）、次女（当時17歳）、長男（当時14歳）の一家4人の焼死体が発見され、警察は当時同会社に勤務していた元プロボクサーの袴田巖さん（当時30歳）を逮捕しました。

警察は猛暑の獄中の中で袴田巖さんを1日12時間に及ぶ殴る・蹴るの暴力的な取り調べを行い、長い時には16時間尋問をする中でトイレにも行かせず、20日目に衰弱しきった袴田巖さんは殺されるよりは嘘の自白をすることを選択しました。

その後、公判では無実を訴え続けた袴田巖さんですが、1980年12月12日に最高裁にて死刑が確定しました。

しかし、2012年4月には最大の物的証拠とされた「5点の衣類」が袴田巖さんのDNAと一致しないことが結論付けられ、2014年3月27日に再審開始を決定、静岡地方裁判所は「これ以上、拘置を続けることは、耐え難いほどの正義に反する」として、48年ぶりに袴田巖さんを釈放しました。

2018年6月に高裁が静岡地裁の再審決定を覆したため、現在も袴田巖さんの無罪は晴れておらず最高裁での審理が続いています。真犯人は現在までに見つかっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング2位　足利事件

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旧DNA鑑定に間違いがあった冤罪事件

「足利事件」は1990年5月12日に、栃木県足利市において当時4歳の女児が誘拐され、殺害された誘拐殺人事件です。

足利市内のパチンコ店において女児を車に置いてパチンコをしている間に行方不明となり、1990年5月13日に渡良瀬川の河川敷にて女児の遺体が発見されました。

真犯人は徒歩で逃走し、近隣でゴルフ練習をしていた男性から「マンガのルパンみたいだった」という目撃証言が得られていました。

1991年12月2日に同市内に住んでいた菅家利和さんが猥褻目的の誘拐と殺人の容疑で逮捕されました。

菅家利和さんは無期懲役を言い渡されましたが、2009年5月にDNAの再鑑定をした結果一致しなかったことが明らかとなり、菅家利和さんは無罪となって直ちに釈放されました。

真犯人は現在までに見つかっていません。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキング1位　飯塚事件

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冤罪なのに死刑執行された最悪の事件

「飯塚事件」は1992年2月20日朝に、福岡県飯塚市において当時小学1年生の7歳の女児2人が誘拐され殺害された誘拐殺人事件です。

女児2人は登校途中に行方不明となり、翌21日の0時10分頃に、同県甘木市（現・朝倉市）と嘉穂郡を結ぶ国道を走行していた団体職員の男性が、小用を足すために車から降りたところ、崖下に2人の女児が倒れているのを発見しました。

1994年9月23日に、女児の衣服に付着していた繊維片が久間三千年さんの車のシートのものと一致したため逮捕され、その後死刑判決が下りました。

獄中から無実を叫び続けた久間三千年さんの死刑は2008年に執行され、翌2009年に久間三千年さんの妻が再審請求したところ、福岡地裁・福岡高裁ともに、再審請求を棄却したため、現在は最高裁に特別抗告中となっています。

真犯人は見つかっておらず、罪を着せられたまま久間三千年さんが死刑執行されたことで社会問題となりました。

【有名冤罪事件一覧】真犯人と事件のその後ランキングをまとめると…

これらの冤罪事件からすると、警察や司法は事件を早く片付けたくて冤罪を容認していると思いたくなるような酷い有様ですが、最も酷いのは警察による人権を無視した暴力的な取り調べが現在までに容認されていることでしょう。