2012年6月6日に境界悪性腫瘍に罹患していることが判明、子宮と卵巣の全摘手術を受けた麻美ゆまさんですが、その後復帰して現在までに活躍を続けています。
この記事では、麻美ゆまさんの本名や経歴などプロフィールから、がん闘病の様子など現在までの情報について詳しくまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
麻美ゆまのプロフィールと経歴…本名は宮崎さやかと自著本で明かす
麻美ゆま(あさみ ゆま)
愛称: ゆまちん
生年月日: 1987年3月24日
出身地: 群馬県高崎市
血液型: AB型
身長: 158 cm
体重: 非公開
靴のサイズ: 23.5 cm
AV出演: 2005年 – 2012年
麻美ゆま、本名は宮崎さやか(みやざき さやか)
麻美ゆまさんの本名についてネット上では、「麻生由真(あそう ゆま)」が本名だと思われたこともありましたが、ツイッターにて本人が明かしているように、自著『Restart』の中で明かしていました。
本名はRestartの本で公表してるのだ(^^) https://t.co/ceHEN3xRqP
— 麻美ゆま* (@asami_yuma) May 23, 2016
それによれば、麻美ゆまさんの本名は宮崎さやか(みやざき さやか)だということが分かっています。
麻美ゆま、実家は日本初のフィリピンパブを経営していた
麻美ゆまの実家は日本初のフィリピンパブ
麻美ゆまさんは末っ子として生まれ、群馬県高崎市で育ちましたが、親は日本で一番最初に始めたフィリピンパブ「ドリーム」を経営しており、その後店舗兼実家の2号店「ニュードリーム」を開店しました。
4号店まで手を広げていましたが経営難に陥り、実家兼店舗含む全店舗の閉店に追い込まれ、生活は一気に貧困に陥りました。
そうした中で兄が亡くなり、父親にガンが見つかるなど麻美ゆまさんは過酷な少女時代を送っていました。
しかし、フィリピンパブだったことから歌に触れる機会が多かったため、麻美ゆまさんは歌うことが好きで将来は歌手になりたいと考えていましたが、家庭の事情もあり小学校卒業時には卒業文集に「歌手は諦めます」と書いたと明かしています。
家計を助けるために麻美ゆまさんは18歳で芸能界に入り、しばらくは「麻生由真」名義でアイドルとして『アイドルコロシアム』等に出演していました。
また、2005年12月までは同名義でアイドルグループ「煩悩ガールズ」のメンバーとしても活動していました。
麻美ゆま、所属事務所社長の勧めでセクシー女優デビュー
事務所社長にセクシー女優を勧められデビュー
麻美ゆまさんはグラビアアイドルとして活動していた当時に所属していた事務所社長から、「AVに出演してみないか?」と唐突に提案されて困惑しながらも興味が勝ったことを明かしています。
「何を言っているの」。麻美さんは困惑した。「そんなつもりはさらさらなかったし、嫌だという気持ちも、もちろんありました。ただその中でも、なかなか経験できることではないなという思いもあって、母に相談したんです」
だめだと言われれば、もちろん断るつもりだった。しかし、そこで麻美さんの母は「自分の人生だから好きにしなさい」と意外な言葉を口にした。
「じゃあ、なかなか出来ることではないし、やっぱりやってみようかなと」
そして麻美さんは18歳でAV女優としてデビューする。
一般女性であればセクシー女優を勧められて「面白そう」と感じる人は中々いないと思いますが、麻美ゆまさんは実家がフィリピンパブだったことから昔から性的なことに免疫が強かったのかもしれません。
麻美ゆまさんは2005年10月に『純情ハードコア』でセクシー女優デビューし、一躍人気セクシー女優の仲間入りを果たしました。
その後、2008年1月23日に発売されたシングル『Resolution』にて、麻美ゆまさんは子供の頃からの夢だった歌手デビューを果たしました。
2012年1月5日から2月29日まで行われた人気投票で決める、「アダルトビデオ30周年記念企画(AV30)」のランキングでは数万人をゆうに超える中から2位に選ばれ、麻美ゆまさんは名実ともに伝説に残るセクシー女優であることを証明しましたが、栄光を掴んだ直後となる2013年6月6日に境界悪性卵巣腫瘍の診断を受け治療をしていたことをツイッターで公表し、治療のためにセクシー女優を引退しました。
麻美ゆまのがん闘病①…ステージ3bで子宮と卵巣を摘出していた
麻美ゆま、境界悪性卵巣腫瘍と診断される
子宮と卵巣の全摘手術を行った麻美ゆま
麻美ゆまさんは2013年2月に境界悪性卵巣腫瘍の診断を受け、2月25日に子宮と卵巣の全摘手術を行ったことを6月6日にツイッターで報告し世間に衝撃を与えました。
卵巣は”沈黙の臓器”と呼ばれるように症状が現れにくいため腫瘍などの異常の早期発見が難しく、麻美ゆまさんが体の異変を感じたのは手術を受ける2カ月ほど前のことでした。
麻美ゆま、がんの前兆を明かす
体の異常が続き病院で検査を受けて発覚した
麻美ゆまさんは境界悪性卵巣腫瘍の前兆について以下のようにインタビューで語っています。
——体に不調を感じたのは、いつ頃だったのですか?
2012年の年末に、お腹が張るなとか、ちょっと便がゆるいなとか、それくらいの異変を感じました。薬を飲んでも全然治らなくて、これは休みを取ってでもちゃんと病院に行かないといけないなと思って、年が明けた2013年1月に診察を受けました。
麻美ゆまさんの腹部はどんどん膨んでいったようで、「妊婦さんみたいだった」と語るほど風船を入れたように膨らんでいたことを明かしています。
仕事がひと段落した2013年1月25日に麻美ゆまさんは病院で診察を受けましたが、お腹にかなりの量の腹水が溜まっていたことから、子宮内膜症の疑いがあると診断されました。
実は病院に行く1年ほど前から周囲から「すごく痩せたね」と言われることが多くなり、前兆がすでに出ていたことが明かされています。
麻美ゆまさんは体を酷使するハードな仕事であるセクシー女優という仕事柄、体調に異変を感じたらすぐに病院に行くようにしていたようで、過去に「卵巣が腫れている」と指摘されたことがあったと明かしています。
この頃からすでに境界悪性卵巣腫瘍の兆候は出ていたのでしょう。
麻美ゆま、がん告知を受けた当時の心境
麻美ゆまはリアルに死を感じていた
麻美ゆまさんはテレビでのVTR出演などで、自身ががんだとわかった時にもう長くは生きられない可能性があること、近い将来に火葬され自身が焼かれることなど想像したことも無かったことをリアルに感じて落ち込んでいたことを明かしていますが、インタビューでもがん告知を受けた時の衝撃を語っていました。
——告知を受けた時は、どのような気持ちだったのでしょうか。
もう…「へっ?」という感じ。卵巣がんの症状が自分に当てはまったこともあったので、7割方ぐらいはもしかしたらみたいな気持ちはありました。でも、やっぱり信じられない気持ちで…告知を受けて、「卵巣と子宮を全部取る?子ども産めない?」と混乱してしまい、先生の言っていることが全く耳に入ってこない状態になりました。
麻美ゆまさんは最初の病院の結果だけでは受け入れられず、その後セカンドオピニオン、サードと足を運んで診察を受け、同様の診察結果となったことで初めてがんであることを受け入れざるを得なかったと明かしています。
しかし、麻美ゆまさんは卵巣がんではなく境界悪性卵巣腫瘍でしたが、直腸に転移仕掛けていたため前がん状態にあったようです。
麻美ゆま、ステージ3bまで進行していた
人工肛門をつける可能性もあった
麻美ゆまさんは2月25日に子宮と卵巣、胃の下にある腹膜を全摘出する手術を受けましたが、開腹した結果卵巣がんではなく境界悪性卵巣腫瘍であることが分かりました。
これは良性と悪性の間の性質を持つ病気で、比較的早期に発見されることが多いものの、麻美ゆまさんはすでに”ステージ3b”まで進行しており、この段階での発見は非常に稀なことだったようです。
なお、直腸に浸潤していたため人工肛門になる可能性がありましたが、進行具合はそこまで深刻では無かったためそれは免れました。
麻美ゆまのがん闘病②…半年間の抗がん剤治療で髪の毛が抜けていた
麻美ゆま、抗がん剤で抜ける前に髪の毛を刈り上げスタイルに
髪の毛が抜けきってしまう前に刈り上げスタイルを楽しんだ
麻美ゆまさんは抗がん剤治療で髪の毛が抜けてしまう前に、好きな髪型にしようと刈り上げにチャレンジし、ネット上に投稿して話題になっていました。
女性にとって髪の毛ってすごく大事ですけど…髪の毛は抜けても生えてくるだろうと。それ以上に、子どもを産めなくなる、臓器が失われるということは戻せないじゃないですか。全摘出をしたことの方が本当に悔しかったし、虚しかったので、「髪の毛なんて」という気持ちでした。どうせ抜けるんだったら自分のしたい髪型を楽しんでやって、「どうぞ抜けてください」みたいな気持ちの方向に自分を奮い立たせました。だって、もうその状況から逃れられないんですもん。
麻美ゆまさんは必ずしも最初からポジティブに考えるようにしていたわけではなく、抗がん剤治療が怖くて東京の自宅に帰ることができず、北海道までふらふらと一人旅をしていたと明かしています。
その間に抗がん剤治療に臨む覚悟を持ったのだと思いますが、麻美ゆまさんが恐れていたように月1回の抗がん剤治療を半年間続け、その間痛みや発熱などだるさ、髪の毛が抜けたりと苦しみに耐える日々が続きました。
出典:https://news.mynavi.jp/
抗がん剤治療で髪の毛が抜けた麻美ゆま
その後、抗がん剤治療で髪の毛が全て抜けた麻美ゆまさんの姿も公開されています。
麻美ゆまさんは髪の毛が抜けてしまってからはしばらくカツラを被っていました。
麻美ゆま、闘病しながら芸能界復帰をした理由
麻美ゆまは病気で芸能活動を終わらせたくなかった
麻美ゆまさんは苦しい抗がん剤治療で髪の毛が全て抜けるような闘病生活を経験しながらも、早期に芸能界復帰を目指していたのは、病気に未来を決められたくなかったためだとインタビューで語っています。
病気で、今まで自分が培ってきたことを終わりにしたくなかったんですよね。「病気になりました、だから仕事を辞めます」って、私にとって不本意でしかなかった。自分が仕事を辞めることを決めたわけじゃなくて、病気をきっかけに辞めざるを得ないという状況はすごく悔しいし、嫌だったんです。
麻美ゆまはこのままでは終わらない、という決意もありました。「病気に負けちゃうのってすごく嫌だ」「私の人生を病気が持っていってしまうなんて嫌だ」、そういう負けたくないという気持ちでいました。
麻美ゆまさんは闘病中も務めてポジティブに振る舞うように心がけていたようで、抗がん剤治療の副作用も前向きに受け止めるように髪の毛を刈り上げて写真を公開し話題になっていました。
麻美ゆま、抗がん剤治療を終えたことをYouTubeで報告
”第二の麻美ゆま”をスタートさせた
麻美ゆまさんは手術が無事成功してもその後さらに苦しい抗がん剤治療を耐え抜き、芸能界復帰を目指してひたすら耐える闘病の日々を送っていました。
そして、麻美ゆまさんは抗がん剤治療が終了したことを2013年10月6日にYouTube動画で報告しました。
この時の動画の麻美ゆまさんはカツラを被っており、実際には髪の毛はほとんどなかったはずです。
ひとまず大きな闘病を終えたとはいえ、麻美ゆまさんはその後も転移や再発などの経過観察は続ける必要がありましたが、セクシー女優は完全に引退し、音楽活動を中心に女優業や講演活動などに力を入れてきました。
麻美ゆまの現在…歌手として再出発していた
麻美ゆまさんは命を縮めた闘病生活を経て、”新しい麻美ゆま”として人生をより楽しむように、大切に生きることの重要さを知ったことをインタビューで語っています。
「病気をしたからこそ、もっと楽しまないとだめだって思えるようになれたんです。リセットでもリボーンでもない。これまでがあるから、今の自分がいる。だからリスタートなんです」
現在は都内などでPRライブに励み、2年前から練習してきたギター演奏にも挑戦している。「これからは、新しい自分で人を元気づけていきたいですね」
辛く長い闘病生活を支えていたのは音楽だったようで、麻美ゆまさんは復帰後に2008年以来となるシングル「Re Start~明日へ~」をリリースし、初めて作詞作曲を手がけました。
ギターも手掛けたこの曲のタイトルには「再起動。過去の全ての上に今の自分がある」という意味を込めていることを麻美ゆまさんは語っています。
セクシー女優は完全に引退したと断言した麻美ゆまさんですが、現在の”麻美ゆま”があるのもファンのおかげのため、”リセット”ではなく”リスタート”したのだと語っています。
麻美ゆまさんは今後も元セクシー女優という肩書を超えて、芸能界で幅広く活躍していくことでしょう。
また、麻美ゆまさんは抗がん剤治療で髪の毛がほぼ全て抜けてしまいましたが、現在は髪も生えて自毛であるようです。
麻美ゆまについてまとめると…
・麻美ゆまは境界悪性卵巣腫瘍が発覚し子宮と卵巣を摘出、ステージは3bで抗がん剤治療により髪の毛も抜けてしまった
・麻美ゆまは現在、セクシー女優は引退したが歌手として芸能界に復帰している
麻美ゆまさんは闘病を乗り越えて2018年には音楽活動10周年を迎えましたが、ソロでステージに立つようになったことでアイドル時代に比べてプレッシャーや不安は大きいものの、それらをさらなる成長につなげているようです。
非常に繊細な面を持ち合わせている麻美ゆまさんですが、病気を乗り越えた経験は今後の芸能活動においても切り開いていく下地となることでしょう。