2001年～2005年にかけて複数の少女・女性が小林泰剛（当時24歳）に監禁された「北海道・東京連続少女監禁事件」ですが、当時「監禁王子」と呼ばれ話題となりました。
この記事では、監禁王子こと小林泰剛の生い立ちや家族、結婚など現在までの情報について詳しくまとめました。
この記事の目次
【監禁王子】小林泰剛が起こした「北海道・東京連続少女監禁事件」とは
北海道・東京連続少女監禁事件の概要
監禁王子こと小林泰剛
小林泰剛が「監禁王子」と呼ばれるようになった理由は、ジャニーズ顔負けのイケメンであったことと、事件当時からインターネット上でその容姿と犯行手口から「監禁王子」と呼ばれるようになり、それがマスコミなど各メディアでもそう呼ばれ始めたためでした。
「北海道・東京連続少女監禁事件」を起こした小林泰剛の犯行の背景として、詳しくは後述する由緒ある政治家家系で資産家の家庭に生まれ、何不自由なくまがままに放任されて育ち、日々アダルトゲームに熱中していたことがあります。
小林泰剛は逮捕時に約1000本を超える監禁・陵辱系のアダルトゲームが押収されており、その他重度のアニオタとしてのグッズ類が多数押収されています。
【監禁王子】小林泰剛の結婚歴～結婚と離婚をくり返し何度も姓を変更
小林泰剛、4度の結婚歴で現在の名前は石島泰剛
小林泰剛は何度も名字を変えた過去があり、はじめは本来の木村姓から入門した空手道場の道場主に無断で印鑑を借用して養子縁組をして小林姓に変更。その後も結婚と離婚をくり返し何度も姓を変えているようです。
また、拘置中に4度目の結婚をするも2ヶ月で離婚。その直後から最初の妻の姓である「石島」に変更し、現在は石島泰剛と名乗っています。
連続女性監禁事件の監禁致傷罪などで起訴された小林泰剛被告（２５）が拘置中の８月に結婚、１０月に離婚したことが１７日わかった。結婚は４度目。１度目の相手の「石島」姓に改姓して１９日の東京地裁初公判に出廷する。１度目は同様事件の被害者で、被告は札幌地裁で執行猶予付き有罪判決を受けた。今回結婚したのは、５月の逮捕直前まで札幌市の病院に入院した際の入院患者だった宮城県の女性（３２）。留置場から何度も手紙を出して結婚したが、東京拘置所移送後の１０月に離婚した。
この記事では世間的に一番認知されている”小林泰剛”として記述していきます。
【監禁王子】小林泰剛の生い立ちと家族～叔父は元青森県知事の木村守男
小林泰剛、父親・木村泰幸は保育園などを運営する資産家
小林泰剛は家族も非常識な人間が多い
小林泰剛という性欲に支配されたモンスターが誕生した背景は、確実にその生い立ちにありました。
両親は青森県五所川原市で保育園を２つも経営する資産家である木村家に生まれ、詳しくは後述する元警察署長の祖父や、元県知事の叔父・木村守男など社会的地位の高い親族を持っていました。
木村守男の父親は元衆議院議員の木村文男で、もうひとりの叔父・木村太郎も現職の衆議院議員で元農林水産省政務官・内閣総理大臣補佐官を務めるなど、生粋の政治家家系です。
そして、父親・木村泰幸は前述の学校と別に木村簿記経理学校を経営し、木村泰幸税理士事務所を開いている税理士でもありました。
小林泰剛は小学校時代から毎日送迎され、何不自由なくわがままに育ったため学校に馴染めず周囲の同級生からは侮蔑と皮肉を込めて「王子」と呼ばれていました。
父親とは非常に仲が悪く憎しみを抱えていましたが、家庭で唯一味方であり好きだった母親が早期に亡くなったことで小林泰剛は心の均衡を失くし、家出するように実家を飛び出して一人暮らしを始めました。
小林泰剛、元警察署長の祖父と元青森県知事の叔父も非常識だった
小林泰剛の家系男児は性犯罪者気質？
元警察署長である小林泰剛の祖父は、事件当時『サンデースクランブル（テレビ朝日系）』の取材に対して「本人のせいじゃなくて、最近の女性は肌の露出が多い。着物の国で裸の女がいたら誘っていると思われても仕方ない」と非常識な発言をして世間のバッシングの的となりました。
さらに小林泰剛の叔父である元青森県知事の木村守男は、この事件よりも数年前にセクハラ問題でローカルニュースになったことがあり、事件が起きた際には地元民の間で「やっぱり」という声が多く聞かれたそうです。
小林泰剛の父親もあっさりと女性への示談金1200万円を用意してあげるなど、元々小林泰剛の一族の男は精神的に非常識な人間が多いようです。
政治家家系ということもあり、金銭欲、権力欲に取り憑かれて何が正しいかが判断できなくなっているのでしょう。
【監禁王子】小林泰剛の犯行手口と事件発覚～歪んだ性癖はゲームが原因？
小林泰剛の第一犯行【2001年9月】
歪んだ性癖を解放し事件を起こした小林泰剛
友達もおらず引きこもってアニメに没頭していた小林泰剛は、中学校に上がるとセーラームーンのキャラクターになりきっていて周囲からドン引きされていました。
しかし、小林泰剛は勉強はそこそこできていたものの、高校受験は第一志望に失敗し、その後入学した高校でも周囲に馴染めず居場所が無かったことから転々と転校を繰り返し、その後退学しました。
そして、小林泰剛は趣味のアダルトゲームのような内容を実際にやりたい願望を持ち、犯行を始ました。
小林泰剛は北海道江別市に住んでいた2001年9月に、札幌市内で知り合った当時20歳の無職女性を自宅マンションに連れ込んで、犬の首輪を付けて「ご主人様」と呼ばせて性的暴行を加え、2週間に渡って監禁していました。
その後、解放された被害者女性は警察に被害届を出し、小林泰剛は2002年4月16日に北海道警察に逮捕されましたが、別件の余罪として当時19歳だった少女を同様に監禁して性的暴行を加え、包丁で太ももを切りつけたり、熱湯を浴びせるなどの拷問で脅して監禁していたことが発覚しました。
小林泰剛、被害者女性と1200万円で示談に持ち込む
札幌地方裁判所で開かれた裁判では、小林泰剛が中学時代から人とのコミュニケーションが苦手で不登校になり精神病院に通っていたこと、高校時代には自殺未遂をしたこともあるなどを弁護士が心神喪失状態にあったことを主張しました。
しかし、裁判官は責任能力はあったと言い分を却下しており、小林泰剛に対して懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を下しました。
小林泰剛の父親は被害者女性らに1200万円の示談金を支払っており、これにより控訴をしなかったため刑が確定しました。
小林泰剛の第二犯行【2004年2月】
父親の助けにより全く反省する機会がなかった小林泰剛
資産家である小林泰剛の父親が簡単に高額な示談金を支払って事件を解決してしまったため、反省をする機会を失った小林泰剛はすぐに次の事件を起こし始めました。
小林泰剛は執行猶予期間中に東京に転居していますが、父親に「北海道大学医学部に行くための受験勉強をするため予備校に行きたい」と相談しており、足立区内に2LDKのマンションを借りていました。
これはもちろん大学の受験勉強のためではなく、女性を監禁する犯行目的のためだったと言われています。
そして、小林泰剛は当時18歳だった兵庫県出身の少女とネット上のチャットで知り合い交際を始めましたが、すぐに本性を現して2004年2月に少女を脅して無理やり上京させ、自宅マンションやホテルに約3ヶ月監禁しました。
前回の犯行同様に少女に犬の首輪を付けて自由を奪った上で虐待や性的暴行を加え、「俺は病気だから捕まらない」とうそぶいていました。
また、小林泰剛が監禁した証拠隠滅のため、少女の住民票を兵庫県の自宅から自宅マンションに移していました。
少女はマンションから自力で脱出することに成功しましたが、警察に保護された時には心的外傷後ストレス障害（PTSD）により著しく衰弱しており、母親によれば監禁前と比べて一回り体が小さくなっていたと語っています。
被害者の少女は昨年六月に脱出したが、監禁前に比べ体重が激減し、「体が一回り小さくなった」（母親）。ストレスのためか胃腸を悪くして今も通院しているという。解放直後に母親と対面したときには、母親だと認識できなかったとも言う（５.１３補足）
（報道によると、連絡を受けた親が上京しても、少女は自宅に帰れず、警察にも恐怖感のために通報できず、たまたま通りかかったキリスト教会の世話で一ヶ月間家庭的な雰囲気の福祉施設で暮らし、カウンセリングを受けていた。その後、やや落ち着きを取り戻してから警察に告訴状を提出していた 5.15）
小林泰剛は逮捕された時に裁判を有利に進める目的で統合失調症を装って札幌市内にある精神病院に通院しており、2004年12月と2005年4月に東京都内の精神病院でも統合失調症として診断を受けていました。
そして、2005年5月12日に小林泰剛は警視庁綾瀬署により監禁致傷容疑で逮捕されました。
小林泰剛はその他にも複数の監禁事件を起こしていた
小林泰剛は別件で、2003年12月から2004年12月にかけて、当時17歳だった少女を青森県五所川原市内などのホテルで3日間監禁して性的暴行を加え、他にも23歳女性を自宅マンションに約10日間監禁していたため、合わせて4件の拉致監禁致傷罪で起訴されました。
小林泰剛はこれらの4人の女性らに「ご主人様」と呼ばせ、性的暴行の他に熱湯や、竹刀、煙草を使った暴力を日常的に加えて恐怖で支配しており、「絶対に裏切らない」とする誓約書まで書かせていました。
【監禁王子】小林泰剛の裁判～懲役14年の実刑判決が下る
小林泰剛に対する判決内容
法廷でもアニメキャラになりきっていた小林泰剛
小林泰剛はアニメキャラの男装や女装などコスプレ趣味があり、「クラナド」という美少女ゲームの男子、女子の制服姿や、護送中に着ていたジャージが「テニスの王子様」のコスだったことが話題となりました。また、ネット上では「小林香澄」や「碧（へきる）」などのニックネームで活動していたようです。
小林泰剛は法廷にも赤いタートルネックのセーターに白い上下のスーツなど「皇子」ファッションで臨んでおり、罪状に対してまるでアニメキャラクターのように身振り手振りを使い、腰までくねらせて饒舌に反論していたと言われています。
しかし、そうした小林泰剛の反省の色が皆無の陶酔しきった反論は無視され、女性らに人権を無視した絶望と恐怖を与え、虐待や性的暴行を繰り返した罪は重いとして、東京地方裁判所は2007年10月19日に小林泰剛に対して懲役14年の実刑判決（求刑懲役15年）を下しました。（実際には前の執行猶予が取り消され懲役3年が追加されています。）
なお、小林泰剛の弁護士は「PTSDのような精神的な障害は刑法に当たらない」と主張しましたが棄却され、最高裁としては初となる「PTSDを刑法上の傷害と認める」判決を下しています。
【監禁王子】小林泰剛の現在～2021年に出所予定？
小林泰剛、2021年には出所予定
懲役14年＋3年
小林泰剛は2005年5月12日に逮捕されて拘置所に入れられています。懲役14年ですが前に起こした事件の執行猶予が取り消され懲役3年が追加されているため、実際に出所するのは2021年になるのではないでしょうか。
小林泰剛、出所後の社会復帰に向けて出版社を名誉毀損で訴える
一部報道メディアは出所に向けて、獄中で弁護士を雇い、次々と出版社を名誉毀損で訴えていると報道されました。
刑務所では（他の受刑者から）『ピンク』（性犯罪者の意味）と呼ばれイジメられたようですが、生活態度は悪くなかったといいます」（社会部記者）
そんな小林が出所となれば、週刊誌を始めとしたマスコミが肉声を欲しがるのは当然だが、小林はここに来て、謎の怪気炎を上げているという。
ある出版社関係者が打ち明ける。
「社会復帰に向け、獄中で弁護士を雇い、次々と出版社を名誉毀損で訴えているんですよ。出版社１社につき３００万円と高額ではありませんが、当時の記事をことごとく否定。事実無根と主張しているわけです。もっとも、１３年前の記事で訴えてくるなんて前代未聞。われわれとしては困惑しきりです」
小林泰剛が出所するにあたって、父親や叔父など周辺の権力者が後ろ盾するのは目に見えており、その一環として出版社を名誉毀損で訴える先制攻撃に出ているのかもしれません。
また、本人も親族もまったく反省の色は無いため、出所後しばらくしたら高い確率で再び「監禁王子」の封印を解き、逮捕される可能性が高いでしょう。
監禁王子。わろた。出所した後が怖いね監禁王子。
— ayaka (@aataro_xxx58) January 23, 2013
勘違いしたナルシストって痛々しいよね
— 星川月海@5/12 コミティア128 や10a (@hosikawatukimi) December 17, 2018
いや 監禁王子のことですけど
【監禁王子】小林泰剛（石島泰剛）についてまとめると…
・小林泰剛の父親は保育園や簿記学校を経営する資産家の木村泰幸、祖父は元警察署長で叔父である木村守男は元青森県知事の恵まれた家庭に育った
・小林泰剛は監禁系アダルトゲームにハマり過ぎて現実との区別がなくなり、次々と女性を性的暴行し監禁する事件を起こした
・小林泰剛は懲役14年の実刑判決を受け服役中で、出所予定は2021年頃とみられる
女性4人を監禁し、虐待や性的暴行を繰り返していた「監禁王子」こと小林泰剛の現在までについて総まとめしてきました。
小林泰剛は歪んだ教育を受けて育ち、アダルトゲームにハマりすぎた結果、実際にゲームの内容を参考に犯行に及んでしまいました。
長く刑務所にいたとしてもその本質は変わらないと思いますので、出所後も何かしらの性犯罪を起こして逮捕されるかもしれません。
