山根明

山根明の韓国人の噂&現在や死因!嫁と息子や孫&山口組との関係まとめ

審判不正問題や助成金の不正流用などで世間を騒がせた元ボクシング連盟会長の山根明さんが、2024年1月に亡くなりました。

 

山根明さんの生い立ちや経歴、韓国人の噂、結婚した嫁と子供(息子)や孫、山口組との関係、そして事件の真相やその後について詳しく総まとめしましたのでご紹介します。

山根明のプロフィール&経歴

 

333人ものボクシング関係者から告発された山根明

2018年、山根明さんの審判不正問題や助成金の不正流用問題などがボクシング界や世間を大きく揺るがしました。

 

本名: 文甲明、文沢明
通名: 山根 明(やまね あきら)

生年月日: 1939年10月12日

出身地: 大阪府堺市(大韓民国釜山市)

身長: 不明

体重: 不明

血液型: 不明

著名な実績: 日本ボクシング連盟会長

引用:Wikipedia – 山根明

 

 

 

山根明は在日韓国人~元々の本名は文甲明

 

韓国の釜山市で生まれた山根明

山根明さんの父親はボクサーの文鳳基さんで、大阪府堺市内でボクシングジム「平和クラブ」を経営していましたが、山根明さんが6歳の時に母親・蘇斗理さんと離婚したようです。

 

山根明さんは父親に引き取られたようで、来日後は大阪府出身として帰化し「山根明」の通名を使い始めましたが、元々の本名は「文甲明(文沢明とも表記される)」で在日韓国人ということになります。

 

蘇斗理さんは離婚後は韓国釜山市で釜山浦ホテルの代表を務める弟の文伸穂さんと一緒に住んでいたようです。

 

山根明さんは大阪私立十三小学校、大阪市立十三中学校に通い、第二次大戦終戦後に韓国に戻って三千浦国校を卒業しています。

 

 

 

 

山根明、ボクシングの試合経験は無かった

 

 

山根明、『Mr.サンデー』の取材に応じる

山根明さんは2018年8月5日に『Mr.サンデー(フジテレビ系)』に大阪市内の自宅から生出演し、ボクシング愛の原点など生い立ちについて語りました。

 

山根明さんは携帯の着信音が「ゴッドファーザー」であるように家族愛が好きだと番組で語っていました。

 

その家族愛の原点は6歳で生き別れたという母親との離別が大きかったようで、来日してボクシングジムのオーナーをしていた父親からは小さい頃からボクシングを習っていたようです。

 

 

しかし、山根明さんはテレビ記者の自宅への突撃取材時はボクシングの戦歴は「大したことない」と語っていましたが、日刊スポーツの電話取材によれば経験自体が無かったようです。

 

ボクシング歴については「あります」。父親が大阪・堺市のプロのジムのオーナーで「15、16歳から」競技を始めたという。試合の経験はない。

 

引用:日刊スポーツ – 山根会長はボクシング経験と離婚歴あり、職歴は…

 

そして、山根明さんは奈良県ボクシング連盟に所属する前は香港のスーパーの重役という肩書きを持っていたことも明かしています。

 

職業については、奈良県連所属前は「香港にスーパーがありまして、そこの重役という形で籍を置いとって」と説明した。連盟に入るに当たり、日本で職業を持つ必要性を周囲に言われ、退社。以降は喫茶店経営などをしてきたとした。

 

引用:日刊スポーツ – 山根会長はボクシング経験と離婚歴あり、職歴は…

 

山根明さんが日本で職業を持つ必要があるとして喫茶店経営を始めたのは1番目の嫁の店だったのかもしれません。

 

 

 

山根明、奈良県とのつながりが生まれる

 

「山根判定(奈良判定)」が生まれた元凶

山根明さんはボクシングの経験から大阪商業大学ボクシング部のヘッドコーチを務めましたが、当時奈良県議会議員だった出口武男さんからの要請で奈良県との接点が生まれました。

 

出口武男さんは当時奈良県ボクシング連盟会長を務めており、メディアの取材に応じて山根明さんを紹介してもらったことで連盟事務局長になって貰ったことを明かしています。

 

そして、山根明さんはその後出口武男さんの後を継ぐように奈良県ボクシング連盟会長の座に就任しました。

 

山根明さんはこの当時は真摯に奈良県ボクシング連盟の長、指導者・コーチとして尽力しており、日本のボクシングチャンピオンを育てることが夢だったと語っています。

 

山根明さんの手腕により「アマチュアボクシング不毛の地」と言われ屈辱を味わい続けてきた奈良県を「ボクシング王国」と呼ばれるまでに育て、奈良県からアトランタ・シドニーオリンピックと2大会連続で代表に選抜された優秀な選手だった辻本和正さんや、元WBA世界スーパーフライ級王者となった名城信男さんなどを育成しました。

 

 

山根明、17歳から山口組傘下の森田組組長と黒い交際

 

17歳から山口組傘下の森田組組長と関係を持っていた山根明

山根明さんは17歳の頃から指定暴力団・山口組と盃を交わして直参になっていた森田組組長の弟分になっていました。

 

森田組は2007年に解散していますが、以降も山根明さんは森田さんとの関係を50年に渡って続けており、2015年頃までは週に1回ペースで森田さんの自宅でご飯をご馳走になり、日本ボクシング連盟について話をしたり時にはアドバイスを貰っていたようです。

 

山根明さんはボクシング連盟の関係者に対しても森田さんとの関係を隠していなかったようで、「俺の兄貴は森田さんだから」と闇社会との繋がりがあることを脅しにも使っていたようです。

 

山根明さんが日本ボクシング連盟に人生を賭けてきたことを綴った自叙伝「アマチュアボクシングと私」の中では、反社会勢力の影響力がボクシング界に大きく及んでいたことを明かし、命懸けで守ってきたかのように綴っているようですが、その実自身がやくざとの関係を利用して成り上がった可能性が大きいようです。

 

表向きには日本ボクシング連盟を闇社会の圧力から守った英雄のように言われているようですが、極端な権力を手中にしていく中で山根明さんは連盟の私物化を図り始めたようです。

 

 

 

山根明、日本ボクシング連盟私物化も確かな手腕?

 

山根明は確かに手腕を持っていた?

山根明さんは日本ボクシング連盟を私物化した”悪者”という印象で報じられていましたが、ボクシング界を隆盛させた手腕もあったようです。

 

山根明さんのボクシング界での経歴をまとめると以下のようになります。

 

1991年…日本ボクシング連盟理事就任
1994~2002年…国際アマチュアボクシング協会常務理事就任
2000年…シドニー五輪ボクシング日本代表監督就任
2010年…日本ボクシング連盟副会長就任

2011年…日本ボクシング連盟会長就任

2012年…日本ボクシング連盟終身会長就任

2018年…日本大学客員教授就任

 

2018年に日本大学アメフト部の「悪質タックル問題」が取り沙汰されましたが、山根明さんは同大学理事長の田中英壽さんとは親交があり、2012年頃には日本大学櫻門ボクシング会常任顧問に就任していました。

 

 

山根明さんは上記の経歴以外にも2000年シドニーオリンピックの日本選手団ボクシング競技監督を務め、アジアボクシング連盟の常務理事を務めるなどボクシング界において非常に大きな仕事をしており、一説では山根明さんの影響力は海外のボクシング連盟と渡り合うためには必要不可欠だとも言われていたようです。

 

山根明さんが日本ボクシング連盟の中枢で仕事をする中で、それまで20年間内部抗争のために正常な運営ができなかった負の遺産を解消し、アマチュアとプロの架橋にもなっていたようです。

 

山根明さんは海外への優秀な選手の派遣なども尽力していたことから、アジアボクシング連盟の理事就任の際には投票数1位だったようです。

 

こうした経歴を見る限り、山根明さんの性格や人間関係の問題はさておき、日本のボクシング界に寄与してきたことは確かなのかもしれません。

 

 

 

山根明には4度の結婚歴~4人目の嫁は韓国クラブを経営

山根明、「週刊文春」が結婚事情を報じる

4人との結婚・現嫁は韓国クラブ経営

山根明さんは事実婚を含めて4人の女性と結婚しており、最も長く連れ添った3番目の嫁が写真週刊誌「週刊文春」の取材に応じて暴露しました。

 

山根明さんは1人目の嫁は喫茶店をしていたようですが金銭トラブルにより離婚し、4人目嫁は大阪市生野区で韓国クラブ「オアシス」を経営しています

 

「週刊文春」に暴露した3番目の嫁とは事実婚だったようですが、20年近く連れ添っていたようです。

 

 

山根明、4人目の嫁は28歳年下

出典:https://decopachi.com/

4人目の嫁の名前は智巳

山根明さんの4番目の嫁は、智巳さんという女性であることが判明しています。

 

智巳さんは山根明さんの28歳年下であり、2012年頃に結婚したようです。

 

智巳さんも離婚歴があり娘2人を連れて山根明さんと再婚しましたが、山根明さんは智巳さんの連れ子も実の子供のように可愛がってくれていたようです。

 

 

山根明の家族情報~素人の息子をボクシング連盟役員にねじ込む

山根明の孫婿・鈴木康弘はセクハラ疑惑で近畿大学を解雇

 

山根明の孫婿・鈴木康弘と村田諒太

 

 

山根明さんの家族構成をまとめると以下の通りとなります。

 

実妹: 河内かおる(かわうち かおる)
嫁: 山根智巳(やまね ともみ)
長男: 山根昌守(やまね まさもり)
嫁の連れ子:娘2人
孫: 山根ゆい、山根さき
ひ孫: 山根ゆうか

 

そして家族の中でもネット上で話題となっているのが、孫の婿でロンドン五輪ウエルター級のボクシング選手だった鈴木康弘さんです。
 

 

出典:https://entert.jyuusya-yoshiko.com

山根明の孫婿・鈴木康弘

生年月日:1987年11月25日
出身地:北海道札幌市
2012年ロンドン五輪ウエルター級日本代表

 

山根明さんの孫婿である鈴木康弘さんは、高校時代より選抜選手権、インターハイ、国体で高校3冠を達成するなど頭角を現し、拓殖大学に進学後は全日本選手権・国体準優勝。主将も務め、大学日本一に導いています。

 

その後、2012年にロンドンオリンピック・ボクシングウエルター級の日本代表選手にも選べれるなど華々しい経歴の持ち主です。

 

そして、2016年1月に電撃引退を発表し、2016年4月1日に妻の祖父にあたる山根明日本ボクシング連盟会長の推薦により、OBの反対がありながらも28歳の若さで近畿大学ボクシング部監督に就任しました。

 

しかし、女子選手へのセクハラ行為が発覚し、就任からわずか1年後の2017年8月2日に近畿大学から諭旨解雇されています。

 

近畿大は2日、ボクシング部の鈴木康弘監督(29)が教え子の女子選手にセクハラ行為をしたとして、同日付で諭旨解雇処分にしたと発表した。鈴木監督は日本ボクシング連盟からも7月に除名処分を受けている。

 

引用:こ近大、ボクシング部監督を解雇 女子選手にセクハラ

 

山根明さんの孫娘との結婚時期は不明ですが、この不祥事により離婚しているようです。

 

 

山根明の息子・山根昌守、ボクシング素人で日本ボクシング連盟役員に

 

 

山根明の息子・山根昌守

 

 

山根明さんの息子である山根昌守さんは大阪府内で自動車ディーラー会社「アティックオート株式会社」を経営しており、父親と同様に日本ボクシング連盟に役員に名を連ねていました。

 

山根昌守さんは「専門委員会 特別強化執行役」や「アンダージュニア(UJ)委員会長」などを務め、さらに2012年ロンドンオリンピックで金メダルを獲得した村田諒太さんの決勝戦でセコンドを務めていました。

 

しかし、山根昌守さんはボクシング経験の無い全くの素人であり、山根明さんの権力による人事だったことが分かっています。

 

 

 

山根明の独裁と悪事の真相~日本ボクシング連盟を私物化した男

山根明の悪事が暴かれる!333人のボクシング関係者が告発書を提出

 

日本ボクシング連盟を私物化した山根明

山根明さんがここまで話題になったきっかけはアマチュアボクシング界での不正審判問題であり、「山根判定(奈良判定)」と呼ばれ世間を騒がせました。

 

テレビやマスコミでは当初「奈良判定」と呼んでおり、ボクシング関係者の間でもこの呼び名で通っていましたが、大々的に報じられる中で奈良県のボクシング関係者および出身選手が不当な風評被害を被る恐れがあることから「山根判定」と改められています。

 

そして、山根明さんは日本ボクシング連盟をはじめとするボクシング関係者ら333人の連名で告発されましたが、その内容はアマチュアボクシングの全国大会において山根明さんの圧力・影響力により「接戦の際は奈良県出身選手を勝たせなければならない」という暗黙のルールが浸透していたことに加え、12項目におよぶ助成金の不正流用などが指摘されていました。

 

これらの告発はこの時に始まったことではなく、「日本ボクシングを再興する会」は幾度となく日本ボクシング連盟に対して改善要求を提出してきましたが、この山根明さんの事件が明るみになるまで相手にすらされていなかったことを関係者が語っています。

 

そのため、山根明さんを引きずり下ろす絶好の機会を得た「日本ボクシングを再興する会」はボクシング関係者に呼びかけて333人もの連名により告発書を提出し、結果的に山根明さんを引きずり下ろすことに成功しました。

 

告発書に連名したのは、「33都道府県ボクシング連盟関係者が296人」、「ボクシング選手が4人」「大学ボクシング部関係者が6人」「高体連関係者が27人」となっています。

 

そして、この告発書を取りまとめた「日本ボクシングを再興する会」の代表を務めているのが、連日テレビに出演して顔が知られることになった新潟県ボクシング連盟理事長の鶴木良夫さんです。

 

 

山根明、生放送でやくざとの繋がりを暴露

『スッキリ』に生出演し反論した山根明

2018年8月3日に山根明さんは助成金の不正流用や不正審判問題など取り沙汰されている数々の問題に対して番組『スッキリ』に生出演して反論しました。

 

山根明さんは番組で助成金の不正流用や試合用のグローブを割高で独占販売していたことなど数々の不正について言及されるも、人のせいにするばかりで被害者気取りであり、まざまざと保身に走っている姿を晒してしまいました。

 

そして、山根明さんは感情的になりすぎるあまりかつて指定暴力団・山口組の傘下だった森田組の元組長から「3日以内に辞任しないと過去を全てバラす」と脅されたため番組に出演したと暴露しました。

 

2007年に解散した山口組系暴力団森田組の元組長と親しくしていたみたいです。ただ、知り合いのボクシング関係者が山根さんに冗談交じりで『会長も昔はソッチやったんちゃいますの?』って聞いたら、『アホ言うな。んなわけないやろ』って言われたようです。

 

引用:日刊ゲンダイデジタル – 強面で仰天発言を連発 山根ボクシング連盟会長“闇の経歴”

 

山根明さんは森田組組長との付き合いを日本ボクシング連盟での活動に悪用していないと語っていますが、百歩譲ってそうだったとしても反社会的勢力と付き合いのある人物がスポーツ団体の長をやるというのは言語道断だと当時のスポーツ庁の長官・鈴木大地さんは語っています。

 

 

 

山根明、世界王者・村田諒太に「生意気だよ!」発言も

 

 

WBA世界王者の村田諒太さんが山根明さんに苦言を呈し、それを聞いた山根明さんは、生出演した朝の情報番組『スッキリ』で「村田君は1人でメダルを取れる力はありません」「生意気だよ。あの選手はまだ現役のボクサー。今、言うべき話ではない」と激怒する場面もありました。

 

2012年ロンドン五輪男子ボクシングミドル級の金メダリストで、WBA世界同級王者の村田諒太選手が自身のFacebookで「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」と綴っていることに対し「生意気だ」と発言するなど波紋が広がっている。

 

引用:「村田諒太も苦言」山根明会長に“小心者”の指摘が出た“納得の理由”とは?

 

 

山根明、2018年8月8日に日本ボクシング連盟会長を辞任へ

ついに日本ボクシング連盟会長を辞任した山根明

山根明さんは表舞台に出てきてからは強気発言を繰り返して日本ボクシング連盟会長の座を降りないことを示唆していましたが、2018年8月8日に大阪市内で会見を行い辞任を表明しました。

 

山根明さんは8日12時頃に記者会見の場に姿を現し、それまでメディアに出演していた”やくざスタイル”は鳴りを潜めて、黒のスーツにネクタイというきっちりした服装で、横柄な態度ではなく姿勢を正して臨みました。

 

 

YouTubeより: 日本ボクシング連盟の山根明会長が会見 辞任を表明(2018年8月8日)

 

 

山根明さんの会見にあたり、事前に質疑応答を受け付けない”意思表明”の場であることが念を押され、カンペもなく考えてきたと思われる内容を語った言葉が以下全文です。

 

「おはようございます。

私は12時すぎでも『おはようございます』でございます。

本日をもって辞任をいたします。

その理由は、日本連盟の理事会におきまして約3時間、いろいろな話し合いが出ました。最後に理事のみなさんから『会長一任』と言われたので、私自身が家に戻って、再婚している嫁に相談し、『辞任をしたい』と言ったら、『私はどういうことがあっても会長を死ぬまで面倒をみていくから、今、楽になってください』と言われたので、私は決意を致しました

全国の47都道府県の中に、33都道府県の私に対して応援してくれたみなさまには感謝を申し上げます。

同時に選手のみなさまには、このような問題があったことに関して、法人の会長として申し訳ない。

どうか選手のみなさん、将来、東京オリンピックに参加できなくても、その次のオリンピックもあります。

頑張ってください。

本日は本当に申し訳ありません」

 

引用:東洋経済オンライン – 山根会長「辞任4分声明」の不用意すぎる中身

 

山根明さんは話し終えると深々と頭を下げ、10秒間ほど誠意を見せるように頭を上げませんでした。

 

しかし、この山根明さんの”謝罪会見のようなコメント”は全く謝罪になっておらず、見た目や姿勢は謙虚に見えても日本ボクシング連盟の会長としての言葉は一切なく、完全に保身しか考えていないことを露呈してしまいました。

 

山根明さんは前日までの”やくざ風”の高圧的な振る舞いから一点してしおらしくなったことから何があったのかと噂されていましたが、テレビ記者が自宅への突撃取材で「誰かに言われたからですか?」と質問すると首を縦に振っていたことから元森田組組長やその他闇の勢力から圧力があったのかもしれません。

 

山根明さんの辞任会見は、翌9日朝の情報番組『ビビット(TBS系)』にてコメンテーターのテリー伊藤さんが”辞任をさせてしまった”ことに苦言を呈していました。

 

「会長を辞任させちゃいけなかった。解任にしないと。八百長事件やいろんな疑惑を解明しないといけないのに、主導権を渡しちゃった」と、本人の意志として声明を出させたことを疑問視し「辞任と解任じゃまったく違う。あの会長の性格じゃ“俺は辞めたんだからもういいだろう”ってことになっちゃう。理事会にだって側近とかいるでしょ。(不正判定など一連の疑惑は)一人でできることじゃない」と、連盟自体が実態を明らかにしないことで疑惑の解明が不透明になることを危惧した。

 

引用:ライブドアニュース – 山根明元会長の表明にテリー伊藤「辞任させちゃいけなかった」

 

山根明さんは結局日本ボクシング連盟を私物化してきたことを全く反省することなく”逃げた”ことになっており、これでは根本的な問題解決にはならないという見方のようです。

 

 

山根明辞任を受け「日本ボクシングを再興する会」が会見

 

山根明に続き「日本ボクシングを再興する会」が会見

山根明さんが辞任会見をした8日14時15分からは対立勢力の「日本ボクシングを再興する会」が会見を行いました。

 

山根明さんの問題について再三告発してきた「日本ボクシングを再興する会」は、代表の鶴木良夫さんや代理人の戸田裕典弁護士らが出席し、日本ボクシング連盟に対して何の解決、説明もしていないと指摘し、山根明さんが審判への不正指示をしていたことを示唆する音声データを2つ公開しました。

 

「日本ボクシングを再興する会」はこの会見で報告した以外にも山根明さんの不正に関する情報は集まってきていると氷山の一角であることを示唆するコメントもしていました。

 

 

 

山根明、元側近に悪事を暴露される

山根明は側近たちからも裏切られ始めた

山根明さんの元側近で近畿大学前ボクシング部総監督の澤谷廣典さんは山根明さんの悪事は報じられているだけに留まらないと暴露しました。

 

澤谷廣典さんによれば、山根明さんはやくざと繋がりのあることをちらつかせる脅しと、賄賂を受け取って日本ボクシング連盟内での人事権を濫用していたようです。

 

人事において特にそれが顕著だったのは、リオオリンピックの際の公式トレーナーに本来は選手と同じ所属の人間が就くところ、山根明さんが勝手に懇意にしていた医療系専門学校の理事長を就任させていたことでした。

 

山根明さんの独断だったため誰もその人物を知る人はいなかったため誰もが困惑したようです。

 

また、山根明さんは元プロボクシング選手で現在俳優として活躍する赤井英和さんの親戚の名を騙って悪事を働いていた人間から100万円の賄賂を貰って奈良県ボクシング連盟の副会長に就任させたようです。

 

「僕は赤井英和さん(俳優、元プロ選手)の近大ボクシング部の再建を手伝ってたんですけど、B氏は赤井さんの親戚と偽って悪さしとってね。それが赤井さんの耳に入って『俺の前に二度と出るな』と怒ったんです。そんな人間だから山根には『気をつけてくださいよ』と伝えたんですけど、B氏は山根に100万円をポンと寄付した。寄付はちゃんと発表もされてます。それで、いきなり奈良県ボクシング連盟の副会長になったんですわ」

 

引用:ライブドアニュース – 山根会長の裏の顔を元側近が暴露 「北朝鮮と一緒」と指摘

 

この人物は山根明さんの職権乱用を足がかりに日本代表監督にまで就任したため、まったく経歴が不明な怪しい人物にボクシング界は困惑していたようです。

 

「連盟の審判員を2人連れて行ったんです。2人は台北の連盟から日当をもらったんですが、山根と僕のところに来て正座して『会長のおかげで連れてきていただき、日当もいただきました。これは会長にお渡しします』と100ドル(約1万2000円=当時)ずつ渡そうとしたんです。山根は『それはお前らが使えばいい』と言ったので、『ええとこあるなぁ』と思ってたんですよ。すると翌日に、ある理事が『(山根会長が)昨日の100ドル、私に回収してこいって言うんです』と言うてきた。最終的に山根はその2人を街に連れ出して、700ドルのかばんを買わせてましたよ」

 

引用:ライブドアニュース – 山根会長の裏の顔を元側近が暴露 「北朝鮮と一緒」と指摘

 

山根明さんは日本ボクシング連盟の審判員に対して恐喝まがいのこともやっていたようです。

 

山根明の最側近・内海祥子常務理事が裏切る

山根明さんは2018年8月1日に岐阜県で始まった高校インターハイに体調不良を理由に欠席しましたが、それが引き金となり山根明さん不在の間に最側近と言われる日本ボクシング連盟常務理事の内海祥子さんらが裏切りにかかったようです。

 

内海祥子さんらが山根明さんを見限った理由は、元森田組組長の存在をちらつかせて圧力で日本ボクシング連盟を私物化し、それが発覚してからも自称「歴史のある男」ぶりを主張する中でどんどん墓穴を掘っていったことにさすがにフォローできなくなったからのようです。

 

そのため、内海祥子さんや副会長の吉森照夫さんらは山根明さんが不在の間にインターハイ参加している理事たちから説得を始めたようです。

 

内海さんは当初、山根会長の後任に吉森さんを立てようとしていた。さすがにこれは、新たな批判を呼ぶだけと連盟内からも異論が出て頓挫したが、連盟の関係者の間でも、“内海さんは会長を切って、吉森さんに乗り換えるのか”と驚きをもって伝えられました。山根派の理事たちの多くはもともと、高校や大学のボクシング部を率いる指導者や教育者。

引用:@niftyニュース – 日本ボクシング連盟の山根明会長が辞任を表明 側近中の側近も“女帝”が裏切りか

 

しかし、さすが腐りきった日本ボクシング連盟の常任理事を務めていた内海祥子さんの発想は自らも辞任して上層部を一層するという考えはこの時は毛頭なかったようです。

 

日本ボクシング連盟は給与が出る組織ではなく9割以上が高校や大学などの教職員が兼任しているようで、もし最大権力者の山根明さんに楯突こうものなら職を失ってしまう怖さがあったようです。

 

こうした構造は「悪質タックル問題」の日本大学と同じですが、山根明さんだけがすべての悪事の当事者ではなく、日本ボクシング連盟の理事ら側近なども甘い汁を吸っていたのであれば同罪のためやはり上層部を一掃する必要があるとも言われていました。

 

 

 

山根明、ボクシング連盟から除名される

出典:https://www.oasis-yamane.com/

会長以外の役員も辞任

山根明さんは会長を辞任後、2018年8月15日にはボクシング連盟傘下の関西ボクシング連盟と奈良県ボクシング連盟の役職からも退いています。

 

2018年12月になると、ボクシング連盟は山根明さんを除名処分とする方針を決め、2019年2月に除名処分が正式決定しました。これにより、山根明さんはアマチュアボクシング界からは事実上の永久追放となりました。

 

山根明さんの他に、山根明さんの息子で理事を務めていた山根昌守さんや常務理事を務めた内海祥子さんも除名処分となっています。

 

山根前会長は助成金の不正流用の教唆に加え、試合用グローブの独占販売疑惑、審判への不正関与、反社会的勢力とのつながりを疑わせる言動が悪質と判断された。昌守氏は審判不正、内海氏は助成金不正流用の隠ぺいが除名の大きな理由となった。2日の同連盟理事会で除名の方針が確認されたことについて、山根前会長と昌守氏からは弁明がなく、内海氏からは弁護士を通じて「除名には値しない」との弁明が届いたが、総会では除名に値すると結論づけ、反対意見も出なかったという。内田貞信会長は「これを区切りに、連盟を透明性のある組織にしていきたい」と話した。

 

引用:日本ボクシング連盟 山根前会長ら3人の除名処分を決議

 

 

山根明の現在~2024年に肺がんのため死去

山根明、バラエティ番組に引っ張りだこに

出典:https://www.mbs.jp/

多くの番組で活躍

ボクシング連盟会長を辞任後の山根明さんは、2018年末頃から数々のバラエティ番組に出演するようになりました。

 

同じく2018年末には「奈良判定」が流行語大賞にノミネートされ、最終的にトップテンの一つに入選しています。

 

ある番組で、会長職を辞任したことでプレッシャーから逃れて今は幸せだと語っていた山根明さんは、自ら望んで楽しみながらバラエティ番組に出演していたようで、嫁の智巳さんとともに番組に出演し穏やかな表情を見せることもありました。

 

12月30日放送の『うわっ!ダマされた大賞2018』(日本テレビ系)では、デヴィ夫人と共にドッキリ企画の仕掛け人として参加。収録中に怒るふりをするドッキリでは、リアルな演技でじゅんいちダビッドソンやダイアンを凍りつかせた。また、ヒロシに対しては、引っ掛ける設定で実は引っ掛けられているという「逆ドッキリ」を初体験。スタッフの不手際でヒロシが大怪我をしたのではないかと思い込み、彼を抱きかかえてスタッフに説明を求める優しい一面を見せていた。それ以外にも、『連笑 10人連続で笑わせろ!』、『全力!脱力タイムズSP』(共にフジテレビ系)、『ビートたけしの独立してマージン分ギャラ下げるからあと2回ヤラせてTV』(TBS系)など、もはや数え切れないほど多くの番組に出演している。

 

引用:ボクシング「男・山根」の快進撃がバラエティ番組で続く理由

 

お騒がせキャラで豪快なイメージのある山根明さんですが、愛嬌のある意外な一面もありバラエティ番組で重宝されていたようです。ただやはり、山根明さんを番組に起用することには一部の視聴者から批判的な声もあったようです。

 

 

山根明、プロボクシング団体を設立

出典:https://hochi.news/

新団体WYBCを設立

ボクシング連盟を除名処分となりアマチュアボクシング界から永久追放となった山根明さんですが、2019年9月にプロボクシングの新団体「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ(WYBC)」を設立しました。

 

山根明さんは、日本でフリーランスで戦っているボクサーのために団体を立ち上げたようです。

 

80歳を目前にボクシング団体を設立した山根明さんですが、「寿命が尽きるまでWYBCをメジャー団体にするために全身全霊かけるつもり」と語っていました。

 

「新団体は完全独立団体で、いわゆる上部団体は存在してないんです。まったくサラの新団体。これから世界に向け、従来のボクシング団体では見ることができない迫力あるボクシングを、ボクシングファンのみならず格闘技ファンに提供していけたらいいな、こう思っとります」

 

引用:追放劇から1年 日本ボクシング連盟の“ドン”山根明さんは今

 

 

山根明、肺がんにより84歳で死去

出典:https://www.dailyshincho.jp/

2024年1月に亡くなる

2024年1月31日、山根明さんが大阪市内の病院で亡くなりました。84歳でした。

 

山根明さんは、2023年12月にステージ4の腎盂がんと宣告され、さらに肺にもがんが転移していることが判明し療養していたといいます。

 

嫁の智巳さんは、2024年1月の初めの時点で山根明さんの余命が一カ月であることを医師から告げられましたが、山根明さんに治療の手段がないことや余命を伝えることができず、嘘をついてがんセンターから緩和ケア病棟に移ってもらったことを明かしていました。

 

最後の一カ月ほどは、自らを「男・山根」と呼んでいた我慢強い山根明さんにも耐えがたいほど辛い闘病生活になったようです。

 

もともと糖尿病の持病があり、過去には胃がんや膀胱がんを患った経験もありますが、昨年末まで本当に元気だったんです。ただ、末期がんを宣告されたあと、女性マネージャーにはこう弱音を吐いたこともあったそうです。「わしは強く生きてきたけど、やっぱり『しんどい』とか、痛い時は『痛い』と言うべきだった」転んで足を複雑骨折した時でさえ「痛い」と言わなかった会長も、耐えきれないほどの苦しみが今生の間際に襲っていたのです。

 

引用:逝去の山根明さん 妻が明かした「男・山根」の最期の瞬間 意識もうろうとする中、娘の声かけに涙がこぼれ落ちた 

 

いよいよ別れの時が迫ると、嫁の智巳さんは、「波瀾万丈の人生のなかで、若者をたくさん育てたあなたは日本の宝です。この国の誇りです。本当にお疲れ様でした」と叫んだといいます。

 

長男の昌守さんや智美さんの連れ子も駆けつけ、山根明さんは穏やかな顔で旅立ったとのことです。

 

山根明について総まとめすると…

・山根明は韓国・釜山市生まれの元韓国人。元々の本名は文甲明で昭和55年にに帰化している。

・山根明は山口組の傘下だった森田組の元組長と17歳から親しく交際していた。

・山根明は事実婚を含め4度の結婚を経験し、4人目の嫁は韓国クラブを経営している。

・山根明の息子・山根昌守はボクシング素人にもかかわらず、日本ボクシング連盟の役員を務めていた。

・山根明の孫婿でロンドン五輪ボクシングウエルター級代表の鈴木康弘は、山根明のゴリ押しで近畿大学ボクシング部の監督になるも、セクハラが発覚し1年で解雇されていた。

・山根明は、2018年に審判不正問題や助成金の不正流用などが明るみに出てボクシング連盟会長を辞任した。

・山根明は2024年に肺がんのために84歳で亡くなった。

波乱万丈な人生を生きた山根明さん。様々な悪事を暴かれ世間の大きな注目を集めましたが、ボクシング界のために尽力し情に厚いという側面を持ち併せていたことも事実で、騒動については現在も様々な見解があるようです。

 

昌守氏は「当時の“山根騒動”はクーデターで、オヤジを逆恨みしていた勢力にハメられた」と語るが、スポーツライターの小林信也氏もこう振り返る。 「6年前の騒動の渦中では私も、山根さんが一方的に悪くて、彼を追い出せばボクシング界が良くなると思い込んでいました。ところが、山根おろしの実態は一部の人間による権力闘争だったと、後から間違いに気が付いたのです。果たして今の連盟は正当なのか。功罪ともにあったでしょうが、少なくとも山根さんはボクシングへの本物の情熱をお持ちだったと思います」

 

引用:「オヤジはハメられた」 “男・山根明”の息子が語ったボクシング業界の知られざる裏側

 

山根明さんのご冥福をお祈りいたします。

 

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