朴槿恵は大韓民国の第18代大統領でしたが、2017年3月に罷免されました。
ここでは朴槿恵の家族(父親・母親・姉弟等)や、結婚せず独身でありながら、かつて噂になった隠し子疑惑等についてまとめています。
朴槿恵のプロフィール
名前：朴槿恵（パク・クネ）
朴槿恵は大韓民国女性初の大統領(元)です。しかし2017年3月10日に崔順実ゲート事件等により、韓国史上初めての罷免された大統領としても歴史に名前を刻みました。
朴槿恵は1998年に政界入りし、ハンナラ党(のちのセヌリ党)で要職を歴任し2004年には同党39年ぶりの女性党首となり、「ハンナラ党のジャンヌ・ダルク」と呼ばれるほどの人気・知名度を誇ったといいます。その後の大統領選の有力候補にもなりましたが、2007年の予備選挙にて李明博（17代大統領）に敗れました。
2011年に非常対策委員会委員長となり選挙では単独過半数の維持などの功績を出し、2012年末に行われる大統領選には圧倒的支持をもってセヌリ党の大統領選候補に選出されました。そして野党候補者との接戦を制し、2013年2月25日に大韓民国第18代大統領に就任。
女性初大統領、そして罷免へ
韓国大統領時代には、北朝鮮に対する挑発・核に断固として対応する姿勢を見せながらも、対話などによる信頼関係を築き平和的統一を目指す「韓半島信頼プロセス」を掲げたりと、外遊・外交分野での政策が評価され、支持率は決して低くなかったそうです。
(以下、就任1年時点での支持率を封じる記事より)
朴大統領は就任直後、首相候補や閣僚候補者の一部が相次いで就任を辞退するなど人事面で困難に直面し、歴代大統領の中で最低となる支持率42%で政権をスタートさせた。だがその後は安全保障・外交分野での成果が評価され、支持率を上げた。
「韓国ギャラップ」の調査によると、朴大統領の支持率は54%で、大統領選当選1年時点での金大中（キム・デジュン）元大統領（63%）、金泳三（キム・ヨンサム）元大統領（59%）に比べれば低いものの、盧泰愚（ノ・テウ）元大統領（41%）、李明博前大統領（32%）、盧武鉉元大統領（22%）より高かった。
しかし2014年のセウォル号沈没事故の際の対応・疑惑。さらに2016年10月頃から始まった崔順実ゲート事件(親友・崔順実が国政介入)後の2016年11月には、支持率5%(全体)という驚きの数値も出ました。朴槿恵大統領の支持率ついに「０％」 １９～２９歳の若年層で 全体では２週連続で最低の５％ 不支持率は過去最高の９０％に
2016年12月9日には韓国国会にて弾劾訴追が決定され大統領権限が停止。
そして2017年3月10日に罷免されました。
韓国憲法裁判所は１０日、国会で弾劾訴追された朴槿恵（パククネ）大統領（６５）を罷免する決定を言い渡した。親友の崔順実（チェスンシル）被告（６０）による国政介入を許し「国民の信任を裏切った」と断罪、憲法を守る観点から容認できない重大な違反を犯したと認定した。朴氏は即時失職した。
裁判官８人全員が罷免に賛成した。憲法裁は決定理由で、朴氏が大統領権限を乱用、崔被告による私的な利益追求に手を貸したと指摘。国政介入の事実の徹底的な隠蔽（いんぺい）を図り、捜査にも協力しなかったと批判し「憲法を守る意志がなかった」とした。
憲法裁は、政府文書の崔被告への提供や崔被告の依頼で民間企業の人事などに介入した事実を認定、秘密厳守義務に反し、企業の財産権と経営の自由を侵害したと述べた。朴氏の憲法違反は代議制民主主義の原理と法治主義の精神を損ない、憲法秩序に与える否定的影響は重大とし「憲法を守る上で罷免によって得られる利益は圧倒的に大きい」と判断した。一方、弾劾審判理由の一つとなった報道の自由の侵害は認められないとし、２０１４年の旅客船セウォル号沈没事故の対応を巡る憲法の国民の保護義務違反に関しては、判断対象でないとした。
朴槿恵の家族は？
父親
父親：朴正煕(パクチョンヒ)
生年月日：1917年11月14日
没年月日：1979年10月26日(暗殺)
韓国の軍人で政治家。第5・6・7・8・9代大統領を務め、任期期間は1963年12月17日〜1979年10月26日まで。「漢江の奇跡」と呼ばれる朝鮮戦争後の韓国の急激な発展・経済成長は彼の時代であり、また日本と交流・利用し多くの援助を得たことでも知られています。
しかし任期中の1979年に金載圭大韓民国中央情報部部長によって暗殺(朴正煕暗殺事件)されました。
母親
母親：陸 英修（ユク・ヨンス)
生年月日：1925年11月29日
没年月日：1974年8月15日(暗殺)
1950年に朴正煕と結婚し、1男2女をもうける。大統領時代に夫が学生運動を抑え込む強硬姿勢をとっていたこともあり反感を持つ人もいましたが、奥さんの方は良いイメージを持つ人が多く「国母」として尊敬されていたそうです。
ただ、のちに親族から「欲深く有り難みを知らない女」という暴露をされています。
母亡き後は、娘がファーストレディーに。
陸英修は、大統領暗殺を目論んだ在日韓国人で北朝鮮工作員の文世光によって射殺されました(文世光事件)。
娘の朴槿恵は、亡き母のあとをつぎ、父のファーストレディーの役目を負いました。
兄弟・姉妹
朴槿恵の父親・朴正煕にとって陸英修は二人目の妻となります。一人目の妻の間にも女児が誕生しているため朴槿恵の兄弟・姉妹には、異母姉・朴在玉、実妹・朴槿令、実弟・朴志晩がいます。
画像右から朴槿恵、朴槿令、朴志晩
妹の朴槿令は社会活動家であり、過去に「日本に慰安婦問題で何度も謝罪を求めるのは不当で、韓国の靖国参拝問題は内政干渉」という旨の発言しています。
弟の朴志晩は、EGテック会長。
朴槿恵は長らく妹弟、特に妹との不和が囁かれていました。
「姉妹の仲に亀裂が生じたきっかけは、母である陸英修夫人が夫の巻き添えで凶弾に倒れた後（1974年）だといわれています。陸氏が子供3人のために設立したといわれる児童福祉団体の運営を巡って揉め事が起き、姉妹の仲は断絶状態になったようです」（前出・高月氏）
母亡き後、児童福祉財団「育英財団」の理事長は朴槿恵氏だったが、1990年に槿令氏が、「姉は親しくしている宗教活動家に騙され操られており、財団の放漫経営を見過ごしている」と非難、当時の盧泰愚大統領に嘆願書を出すなどして姉を辞任に追い込んだ。代わって理事長に収まった槿令氏も2008年に運営上の問題から解任されている。
会うことも滅多にないとされる姉弟たちですが、2017年3月に姉の大統領罷免が決定されたのちは、その擁護・援護に回っています。
・朴前大統領実弟の朴志晩氏、「姉さんが呼んでくれればいつでも駆け付ける」
朴槿恵は、結婚はしておらず独身。ただ隠し子疑惑、同性愛疑惑あり？！
朴槿恵の家族をご紹介してきましたが、彼女は結婚しておらず独身のため夫・子供がいません。
結婚しなかったことについて、過去のインタビューで語っていたことがあります。
大統領になる前の朴槿恵議員に、ゆっくり話を聞いたことがある。そのインタビューは、汝矣島にある韓国の国会議員会館の朴槿恵事務所で行った。質問は、韓国の大統領選挙から日韓関係、それにご本人の半生に関することまで、多岐にわたった。
「何を聞いても構いませんよ」と言うので、「なぜ結婚しないんですか？」と聞いてみた。すると彼女は、苦笑しながら答えた。
「結婚は、ずっとしたいと思っていました。若い頃は、男性に恋愛感情を抱いたこともあります。でもいろんな理由で、結婚には至らなかった。1998年に政治家になってから、英国のエリザベス1世(1533年～1603年)の伝記を読んで、非常に感銘を受けました。『処女王』と呼ばれたエリザベス1世は、『私は英国と結婚したのだ』と言って、生涯独身を貫きました。そこで私も、もう50代になったことだし、結婚は諦めて、今後の自分の人生を、韓国国民のために捧げようと決意したんです」
しかし、これまでに朴槿恵に男性の噂が全くなかったわけではなく、隠し子疑惑が浮上したこともありました。
崔太敏とは隠し子疑惑も
崔太敏とは隠し子疑惑まで？
崔太敏とは朴槿恵の親友・崔順実の父親で宗教家。永世教の開祖とされます。
二人の出会いは、1970年代に朴槿恵の両親が亡くなった時から。
「朴正煕政権が倒れた後の戒厳司令部が作成した捜査資料によると、崔太敏は警察官から突如として宗教家に転身、6回の結婚と7回の改名を繰り返した“怪人”として知られていた。シャーマンを自称し、降霊術などを駆使して失意の朴槿恵に取り入った。1990年には朴槿恵の妹と弟が当時の盧泰愚大統領に『姉は騙されている』という手紙を出して大騒動になった。この手紙を朴槿恵は自らへの告発と受け取って弟妹を遠ざけるようになり、ますます崔太敏への依存を強めていった」（韓国人ジャーナリスト）
その親密ぶりからは、隠し子の存在まで噂されるようになりました。(本人は否定)
今韓国で渦中の人物、朴槿恵大統領に更なる疑惑が浮上している。それは朴槿恵大統領に隠し子がいるというのだ。誠に信じがたいこの噂だが、既に何年も前に韓国では噂になっており、それが掘り返されている。しかも相手は朴槿恵大統領の知人であるチェ・スンシルの父親、チェ・テミンだというのだ。過去2007年に「子供がいる」という疑惑が浮上した際に朴槿恵大統領は「私に子がいるという言葉が飛び交っているが、DNA検査を受けてもいい。それでこそその方の両親のための道」としていた。
朴槿恵大統領（当時は委員長）が産んだ子供が当時30才程度（現在は40歳近い）あり日本に住んで、野党に接触し政治活動をしているという説明までされている。朴槿恵大統領は1975年から朴委員長として活動しファーストレディとして、子供を身ごもったとしたらその活動を休止しなければいけなかった。しかし朴槿恵大統領は当時そのような休止活動は無かった。
セウォル号事件時の密会疑惑の相手は、親友の元旦那
親友の元夫！？鄭允会
鄭允会は、2014年のセウォル号事件時の空白の7時間の密会疑惑が有名ですが、もともと朴槿恵の秘書を務めていたこともあるそう。
朴槿恵のセウォル号事件に関する疑惑報道。
朴大統領の「空白の7時間」をめぐっては、チェ容疑者の元夫と密会していて周辺との意思疎通ができない状態だった、といった指摘をはじめ、宗教行為の巫女祭りを行っていた、整形手術を受けていた、といった「疑惑」が出ていた。
ただその後、朴槿恵は当時執務室で指示を出していたとして一連の疑惑を否定しました。
さらには同性愛疑惑も？
崔順実本人と！？
崔順実の周囲の人との親密関係がたびたび噂されてきた朴槿恵。真実はどうであれ、やはりそれだけ彼女の周囲には、崔順実らの影が蔓延っていたではと感じますね。
そのような疑惑が言われるうちに、最近では崔順実本人との同性愛疑惑が言われることも…。
韓国メディアでは、朴氏と崔容疑者の間の“カルト関係”だけでなく、同性愛傾向を心理分析する報道も出ている。
「朴大統領は一時期、母親と髪形までそっくりにしていたほど尊敬の念を持っていた。その愛する母から、父親、夫の女性がらみの愚痴もさんざん聞かされていたのでしょう。それが、彼女を無意識のうちに男嫌いにさせていったという報道です」（但馬氏）
さすがに根も葉もない話に見えますが、それほどの親密ぶりを疑うメディアが多いということではないでしょうか。
まとめ
朴槿恵の家族や、これまでに噂された男性関係等についてまとめましたが、これだけ見てもかなり波乱万丈な人生ですね。両親が暗殺され、自身も政界入りしたのちに女性初の大統領になるも、史上初の罷免……。
韓国の大統領は退任のちの不吉な末路も噂されます。
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現在は、収賄容疑などで検察に出頭している様子が伝えられています。
