1986年8月2日に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ映画『天空の城ラピュタ』はジブリ作品でNO.1人気の作品です。
『天空の城ラピュタ』の評価や感想と海外の反応、そして都市伝説やその後の裏話の考察などについて総まとめしましたのでご紹介します。
この記事の目次
- 『天空の城ラピュタ』とは
- 『天空の城ラピュタ』評価・感想・海外の反応
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察10選
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察1 – バルスはトルコ語だった?
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察2 – ロボット兵の正体
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察3 – ラピュタのモデルは?
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察4 – 飛行石のモデル
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察5 – 時代背景について
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察6 – シータはドーラの娘?
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察7 – ムスカの先祖?
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察8 – ムスカも落下していた
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察9 – パズーは海賊になった?
- 『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察10 -『ふしぎの海のナディア』の関係
- 『天空の城ラピュタ』について総まとめすると・・・
『天空の城ラピュタ』とは
スタジオジブリの最初の作品『天空の城ラピュタ』
『天空の城ラピュタ』はスタジオジブリ立ち上げ第一号のアニメ映画であり、当時無名だったことからも配給収入は5億8300万円と振るいませんでしたが、その後スタジオジブリを代表する作品となり、「Yahoo!映画」での評価では歴代1位となっています。
『天空の城ラピュタ』は宮崎駿さんが少年時代に描いていた冒険活劇が骨子となっているようで、時代が大人向けアニメを制作する風潮が強まる中で、純粋に子供向けの作品を作ることを目的に生まれました。
宮崎駿さんは『天空の城ラピュタ』以前に、テレビアニメ『未来少年コナン』やアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』、『風の谷のナウシカ』などで業界では天才として知られていたものの、世間的な知名度はまだまだ低いものがありました。
スタジオジブリの配給収入が赤字から黒字に転じたのは『魔女の宅急便』からだと言われていますが、宮崎駿さんが自ら全盛期だと語るこのあたりの作品はやはり現在になっても歴代トップクラスの人気を誇っています。
『天空の城ラピュタ』評価・感想・海外の反応
スタジオジブリNO.1の人気を誇る『天空の城ラピュタ』
『天空の城ラピュタ』は「Yahoo!映画」での評価においてはスタジオジブリ作品の中で最も高い評価を得ている作品で、5点満点中4.56点なので実に9割の人が”良い”と評価していることになります。
『天空の城ラピュタ』について「良い・普通・悪い」に分けて評価と感想をご紹介します。
『天空の城ラピュタ』”良い”の評価・感想
”良い”の評価の感想にはジブリ作品の中で一番最高だという声も多い
『天空の城ラピュタ』を”良い”と評価する感想の中には「ジブリ作品の中で一番好き」という声は非常に多いようです。
宮崎映画のなかで一番好き。
起承転結がはっきりしてて、単純明快。
静と動、明と暗、上と下みたいな二重構造を映像にも台詞にもわかりやすく明確に入れてきたり。
龍の巣の嵐の中で、一瞬静寂が来て眼下に海を見るシーンとか。
塔の上で少女を掠うシーンは映画史上最高のクライマックスだね。
印象的なセリフが多いのも特徴だと思う。
この感想にあるように『天空の城ラピュタ』は子供向け作品として難しくないようにストーリー構成が組んであるため起承転結がはっきりしています。
宮崎駿さん自身は後半でストーリーが破綻している部分もあると語っていますが、わかりやすいからこそ楽しめるのでしょう。
シータを救うため、ラピュタを見つけるために翻弄するパズーに心打たれます。
最後にドーラがシータを抱きしめるところは、ホロっとさせられました。
個人的には、ジブリで最も面白い作品です。
最初は敵だったキャラが味方になるというのは感動するものですが、『天空の城ラピュタ』でもドーラ一家に追われていましたが最終的には良き仲間となりました。
ドラゴンボールでいう悟空とベジータのように、かつての敵と協力して共通の巨大な敵を倒すというのはやはりカタルシスを感じてしまうでしょう。
とにかくあの世界観が素晴らしい。絵もさることながら、音楽が素晴らしい。
パズーとシータがラピュタに降り立ったシーン。ここで使われているオーケストラ調の曲が、壮大で荘厳なラピュタのイメージにぴったり当てはまるのだ。
あとはラピュタ脱出後~「君をのせて」までの曲の流れもまた素晴らしい。
ストーリーはシンプルな冒険物語だが、その中に人間の欲の深さが描かれている。結局人間(の欲望)を止められるのは人間(ここではパズーとシータ)だけ、ということなのだろう。それは今も昔も変わらない。
『天空の城ラピュタ』の音楽を務めたのは久石譲さんですが、雄大な空の中に浮かぶラピュタが現れるシーンなどの音楽は鳥肌が立った人も多いでしょう。
久石譲さんの絶妙にマッチした音楽は『天空の城ラピュタ』のクオリティを一段と高いところに引き上げています。
『天空の城ラピュタ』”普通”の評価・感想
”普通”の評価の感想には感情移入できない声が多い
『天空の城ラピュタ』を”普通”と評価した感想の多くには「キャラクターに感情移入できない」という声も少なくないようです。
「バルス」の意味と使い方はじめて知りました(笑)
30年前に観たら、スゴい物語だったと思う。
今観ても全く違和感なしなので。
宮崎駿ワールド、堪能しました。
この感想の人は最近初めて『天空の城ラピュタ』を観たようですが、同作のロマン溢れる冒険はどれほど時代を経ても感動するでしょう。
スタジオジブリが立ち上がって最初の作品ですが、現在もなお1位というのはすでにスタートからジブリは完成されていたことになります。
そこそこ楽しめる内容だとは思うので人気作なのも解かるのですが、
その要素は殆ど他の作品の引用なので、「ナウシカ」「カリオストロの城」「紅の豚」の方が出来としては優れていると思います。
なので、繰り返し観たくなる作品ではないですが、そこそこ面白いと思います。
後述しますが『天空の城ラピュタ』は宮崎駿さんのテレビ向けアニメ『未来少年コナン』の後の時代という設定のため、やはり引用された部分は多かったでしょう。
そういう意味で考えれば、完全に独立しているジブリ作品の方が出来は上だという声も少なくないのかもしれません。
ロボットや飛行船の造形は見事だし、その後の宮崎作品というよりその後の日本アニメ世界に多大なる影響を与えた業績は立派。
ただ、どうしても主役たちのキャラが薄いせいで、お話として感情移入しづらく、私はハマりませんでした。
私は、ナウシカや紅の豚や千と千尋とかのほうが断然好きだなあ。
『天空の城ラピュタ』は王道ファンタジーのためどうしても記号的なキャラクターにならざるを得なかったのかもしれません。
そういう点では『風の谷のナウシカ』のナウシカや、『紅の豚』のポルコ・ロッソの方がキャラクターは立っていて魅力的でしょう。
『天空の城ラピュタ』”悪い”の評価・感想
”悪い”の評価の感想には細かい指摘が多い
『天空の城ラピュタ』で”悪い”の評価をつける感想の多くには細すぎる指摘をして素直に楽しめない人が多いようです。
子供向けのアニメ映画にあまり言っても仕方ないが、宮崎監督がこの映画の解説で「映画として非常に問題のある構成になっている部分がある」と語っていた通りの映画だと自分も感じた。
音楽に関してはジブリ映画の中でも一番なんじゃないかなっていうくらい良かったと思う。
この感想は最低評価をつけながらも『天空の城ラピュタ』について一定の評価をしているため、ある種フェアな酷評でしょう。
久石譲さんの音楽など良い部分は良いと言えるだけに楽しめなかったのはもったいないですね。
はやおさんファンて基本教養レベルが低い子たちが大半だから
この程度のお絵書きでラプチャーしちゃうんでしょーな。
そもそもアニメ観る人種ってやっぱりアニメしか観ない子たちだから
鑑賞レベルが低いというか他にそれしか知らない子ばっかだから
何もわからず点滴うってる延命治療者のようにボーと受けるだけなんでしょー。
宮崎駿さんの作品には必ずこうした的外れな酷評をする人間がいるものですが、口調が非常に似通っているため一人の人間が自作自演しているのかと思ってしまいます。
酷評して悦に入っているのかもしれませんが、『天空の城ラピュタ』は非常に教養レベルが高い層にもファンはたくさんいるため、自ら教養レベルが最底辺だということを露呈しているようです。
透けて見える色眼鏡は19世紀ヨーロッパで発明されてるが、色は青、緑、茶褐色などで、黒は1930年代にレイバンがパイロット用として開発したのが史上初。パイプ男のあれだ。それがだんだん変化して、レトロファッションに変化していった。本物のレトロサングラスなんてないのだ。つまり、ムスカの手下は、タイムマシンで過去に行った未来からの使者ということかな?
この感想では『天空の城ラピュタ』でムスカの手下がかけていたサングラスは当時の時代背景の中では無かったことを説明しています。
細かいことと言えばそれまでですが、やはり気になってしまう人は心から楽しめなくなるのでしょう。
『天空の城ラピュタ』について海外の反応
海外の反応は約9割が大絶賛
海外の人は日本人に比べて非常に素直に観賞し、感情的に表現することが上手いですが、『天空の城ラピュタ』はAmazon.comのの評価で90%近い人が”良い”と評価しています。
「天空の城ラピュタはあなたをとりこにするだろう」 アメリカ
私がこの映画を観たのは、もう3年ほど前のことです。これ以上素晴らしい映画は存在しないんじゃないでしょうか。このアニメと比べると、ほとんどのハリウッド映画は毎週放送してるテレビドラマ程度のものに見えてしまいますね。このラピュタは優れた独創性を持つ宮崎駿監督と、彼の率いるスタジオジブリによって作られた素晴らしい映画です。
海外の感想は日本人にとって非常に大げさに感じるものが多く何か照れくさくなってしまうものもありますが、『天空の城ラピュタ』は多くの人の感性に影響を与えたのは事実でしょう。
宮崎駿さんの独創性は唯一無二のものですが、ここまで世界で受け入れられるというのはメッセージ性を深い視点で盛り込んでいるからなのかもしれません。
「最高の宮崎映画」 ポーランド
遠い未来、僕が死ぬ直前に、僕に同情した誰かがラピュタのディスクとプレーヤーを生命維持装置に入れて再生ボタンを押してくれないものかと、本気で願ってる。そうしてくれれば、僕はこの映画を観る度に感じていた究極の美と一緒に、あの世に旅立っていけるわけだから。
なんとも面白い感想ですが、死の間際に観たいものが『天空の城ラピュタ』という人も中々少ないえしょう。
しかし、それほどの作品に出会えるというのは本当に希なことだと思いますので、『天空の城ラピュタ』はこの人を心から幸せにしたということでしょう。
「これこそ本物の冒険」 ロンドン
初めて見たのは子供の頃、学校をサボった時だった。見終わった後は映画の世界から出て行きたくなかった覚えがある。これは、少年が困難を乗り越えて一人前の男になるための、息を飲むような冒険の話だ。見る者に対して、これは本物だと思わせる力を持つ映画でもあった。
海賊、エージェント、ミステリー、愛と勇気が夢を実現させる…、当時8歳の僕には、何もかもがたまらなくカッコよく見えたし、完全に心を奪われてしまったもんだ。この映画を子供の頃に観ることが出来なかった人たちには、お気の毒としか言えないね。でも、心に若さを持つ人なら、今から観ても決して遅くはないと思う。
この感想の人は多感な時期に『天空の城ラピュタ』を観賞したようですが、少年時代には冒険心が掻き立てられたことでしょう。
他にも、『天空の城ラピュタ』を観てアニメーターを目指したという感想もありました。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察10選
『天空の城ラピュタ』には都市伝説・裏話が多い
スタジオジブリ作品には都市伝説・裏話が多いものですが、『天空の城ラピュタ』は特に多いようです。
『天空の城ラピュタ』の都市伝説や裏話、裏設定について総まとめしましたのでご紹介します。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察1 – バルスはトルコ語だった?
バルスはトルコ語の「バルシュ」から来ていた?
『天空の城ラピュタ』の終盤でパズーとシータが滅びの呪文「バルス」を唱えますが、これはトルコ語の「バルシュ」から来ているという都市伝説があります。
『天空の城ラピュタ』が『金曜ロードショー』などで放送される度にツイッターやニコニコ動画などネット上で「バルス祭り」が勃発しますが、この「バルス」という滅びの呪文がトルコ語の「bans(バルシュ)」から来ているという都市伝説があります。
この「bans(バルシュ)」というトルコ語は日本語訳が「平和」であり、滅びの呪文なのにこうした言葉を選んだということは、本当は滅びを与える言葉ではなく平和に向かうための希望の言葉でもあるという宮崎駿さんらしい言葉のチョイスだと言われていますが、公式で認められているわけではないようなので真相は不明です。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察2 – ロボット兵の正体
ロボット兵には2種類のタイプがある
ロボット兵はよく『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵と混同されがちですが、まったく別物です。ロボット兵には戦闘用と番人の2種類のタイプがあるようです。
『風の谷のナウシカ』の巨神兵は「火の七日間」という世界のほとんどを焼き尽くした最悪の最終戦争で用いられた人造生体兵器で、これは現代で言う核兵器を意味しているのでしょう。
一方で『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵は、大きさは人の2、3倍程度であり、材質はセラミックでできています。
そして、ロボット兵には2種類のタイプがあり、ひとつはパズーとシータがラピュタに降り立った時に庭園を歩いていた番人タイプ、そしてもうひとつが帝国軍が攻めて来た時にムスカに利用されてしまった戦闘タイプのものです。
このロボット兵は実は『ルパン三世 2ndシーズン』にも登場しており、宮崎駿さんが製作した第155話「さらば愛しきルパンよ」の物語中にラムダという名前のロボット兵が登場していますが、デザインは『天空の城ラピュタ』のものとほとんど一緒となっています。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察3 – ラピュタのモデルは?
『天空の城ラピュタ』にはいくつもモデルがあった?
世界遺産のような荘厳な佇まいをしているラピュタ城ですが、モデルとなったのもまた複数の世界遺産だったと言われています。
都市伝説的な憶測に過ぎませんが、『天空の城ラピュタ』のラピュタ城にはいくつかのモデルとなった場所があると言われています。
長い歳月を経て荒廃が進み、どこか物悲しくなるようなノスタルジーな気分にさせてくれるラピュタ城の佇まいですが、”空中都市”と呼ばれるペルーにあるマチュピチュや、宮崎駿さんが製作時にロケハンとして訪れたイギリス・ウェールズ地方、巨大な熱帯雨林の中に佇む朽ちた寺院・ベンメリア遺跡、そしてフランス・サン・マロ湾上に浮かぶ小島の修道院・モンサンミッシェルなど世界遺産の数々がモデルになっていると言われています。
シギリヤ(スリランカ)
— 【絶景】感動極まる!! (@zekeikiwami) 2018年2月19日
『天空の城ラピュタ』の
モデルとなった言われています。
pic.twitter.com/ndYn7xTctS
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察4 – 飛行石のモデル
飛行石のモデル候補はいくつかある?
シータが持っていたラピュタ一族に伝わる飛行石ですが、モデルとなった石には3つの種類があるようです。
冒頭で空から落ちてきたシータを浮かせて守り、ラストシーンではムスカを前に滅びの呪文「バルス」を唱えてラピュタを崩壊させた飛行石。
美しい光を放つこの飛行石はジブリショップなどでグッズとして販売されており、素材としてはラピスラズリだと記載されています。
このことから飛行石の第一のモデル候補はラピスラズリと言われており、日本名は”瑠璃”と呼ばれる青い宝石です。
二つ目のモデル候補はホタル石で、この石は紫外線を当てると発行するという特徴を持っていますので、飛行石の着想を得た石だったのかもしれません。
三つ目のモデル候補はバライバトルマリンという石ですが、こちらも透き通るような青色をした美しい宝石です。
飛行石の着想は『沙漠の魔王』
宮崎駿さんが飛行石の着想を得たのは少年時代に読んだ福島鉄次さんの絵物語『沙漠の魔王』だと言われています。
この『沙漠の魔王』は『千夜一夜物語』の中の有名な物語『アラジンと魔法のランプ』を題材とした作品であり、空を飛ぶために飛行石の力を利用しているようです。
また、『沙漠の魔王』は『風と谷のナウシカ』にも色濃く影響を与えている作品だと言われています。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察5 – 時代背景について
パズーの父親が撮影した写真から時代がわかる
パズーの父親も飛行機乗りの冒険家で、ラピュタを撮影した写真には日付が刻印されていました。
『天空の城ラピュタ』の本編では時代背景について語られることはありませんが、パズーの父親が撮影したラピュタの写真には”1868.7”とクレジットされているため、パズーが10代前半の少年であることから1870~1880年代の話ということになります。
この時代は各国がこぞって航空技術の開発に注力しており、1883年にはフランスで世界初の電動プロペラを使った飛行機の開発に成功しています。
そして、宮崎駿さんのインタビュー本である『風の帰る場所』によれば、『天空の城ラピュタ』の舞台はイギリスであり、作中で登場する重火器類や乗り物も当時のイギリスのものを参考にしていると語っています。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察6 – シータはドーラの娘?
元々シータはドーラの娘という設定だった?
ドーラは空中海賊”ドーラ一家”のボスでシータから飛行石を奪おうとしていましたが、実は元々の設定ではシータの母親だったとなっているようです。
物語冒頭で赤いずきんをかぶった空賊たちがシータを執拗に追ってきますが、この男たちのボスがドーラであり、泣く子も黙る空中海賊”ドーラ一家”でした。
原案が出来上がる段階でシータはドーラの娘だという設定になっていたようで、物語中でも「あたしの若いころにそっくりだよ」と言いますが、確かに設定のラフ画では美人だったのだろうと思わせる、シータを勇敢な感じにしたような似てなくもない印象のようです。
しかし、もしドーラがシータの母親だったのなら話はまったく違うものになっていたでしょう。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察7 – ムスカの先祖?
ムスカのモデルとなったキャラクターがいた?
ムスカのモデルとなったキャラクターは宮崎駿さんが製作した『未来少年コナン』に登場するレプカだと言われています。
名前の響きもとても似ていますが、帝国の特務機関の長官としてシータの飛行石を付け狙っていたムスカの先祖はレプカだったとされており、『天空の城ラピュタ』の設定資料集となるロマンアルバムでは『未来少年コナン』の後の時代が『天空の城ラピュタ』だと書かれてあります。
そのため、『未来少年コナン』でインダストリア行政局長で独裁者でもあるレプカは、非常に性格が似ているムスカの先祖だと言われるようになったようです。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察8 – ムスカも落下していた
よく見るとムスカも落下中だった?
左の画像の中央の瓦礫の右上あたりに落下に巻き込まれたムスカがいるようですが、見えるでしょうか?
『天空の城ラピュタ』の終盤でパズーとシータが3分間の話し合いの末に下した決断、ラピュタを崩壊させる滅びの呪文「バルス」を唱えてラピュタ城の崩壊が始まります。
その中で瓦礫やロボット兵が落下していく中にムスカがいると話題になりました。
動画で確認することは極めて難しいですが、静止画で見ると確かにスーツを着たムスカらしき人物が映っていることがわかります。
どうやらムスカは頭から真っ逆さまに落ちていったようですね。
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察9 – パズーは海賊になった?
パズーは「海賊にはならない」と言ったものの…
『天空の城ラピュタ』の物語中盤でパズーとシータがドーラの飛行艇に乗った時、「でもパズーを海賊にしたくない」とシータが言い、パズーも「ぼくは海賊にはならないよ」と言いますが、その後海賊になったと都市伝説が浮上していました。
シータはパズーが助けてくれることでドーラ一家に入らざるを得なくなることを心配して「海賊にしたくない」と言いましたが、パズーもはっきりと「僕は海賊にはならないよ」と返していました。
しかし、それから十数年の歳月が経ち、パズーの声優を務めた田中真弓さんはテレビアニメ『ONE PIECE -ワンピース-』にて海賊・ルフィの声優を務めることになりました。
このことからネット上では、「パズーは海賊になってしまった」と囁かれるようになり、しかもルフィは「俺は海賊王になる!」と言っていますのでシータにとって最も最悪な職業に就いてしまったことになります。
天空の城ラピュタ、実は初めてしっかりと観た。なるほどこれは良い作品。好きになった!海賊さいこう!
— あんなん(143.noise) (@ap__ct) 2017年9月29日
『天空の城ラピュタ』都市伝説・裏話の考察10 -『ふしぎの海のナディア』の関係
『天空の城ラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』には関係があった?
『天空の城ラピュタ』が『未来少年コナン』の後の時代だということは先述しましたが、『ふしぎの海のナディア』とも関連があったと言われています。
『ふしぎの海のナディア』は1990年4月13日から1991年4月12日まで39回に渡って放送されたアニメで、監督を庵野秀明さんが務め、キャラクターデザインを貞本義行さんが務めていました。
庵野秀明さんのインタビューが掲載されている「ふしぎの海のナディア絵コンテ全集」によれば、宮崎駿さんが製作した『未来少年コナン』の続編にあたる『未来少年コナン2』の企画から『天空の城ラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』が生まれたと語られているようです。
『未来少年コナン2』の原案は、コナンと少女が不思議な力を持ったペンダントを探して潜水艦で世界を旅する話で、そのペンダントを狙う悪党一派との戦いを描いたものだったようです。
ちなみに『未来少年コナン2』は『未来少年コナンII タイガアドベンチャー』と名前を変えて、1999年10月16日から2000年4月1日まで早川啓二さん監督で24回に渡って放送されました。
「耳をすませば」って良い作品だな〜
— くみちょう (@triathlete1017) 2016年4月1日
好きなジブリ作品第3位にランクインしたわ
もちろん1位は「天空の城ラピュタ」
天空の城ラピュタ。データ放送最後の監督の想いを知って涙した、そうだった、アニメーションってこういうことだよね。良い作品たちをありがとうございます。
— みその (@misopin) 2016年1月15日
『天空の城ラピュタ』について総まとめすると・・・
1986年8月2日に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ映画『天空の城ラピュタ』について総まとめしてきました。
『天空の城ラピュタ』はスタジオジブリ作品の中で一番人気の作品であり、出発点でもあります。
近年のスタジオジブリの作品は若手監督の台頭もあり評価がイマイチの作品もありますが、ジブリファンは宮崎駿さんの息子・宮崎吾朗さんが少しでもセンスを受け継いで貰いたいと思っているかもしれません。