ハウルの動く城

ハウルの動く城の都市伝説と謎・裏話の考察18選!評価と感想も総まとめ

2004年に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ映画『ハウルの動く城』。全米公開され世界で現在もなお愛される作品ですが、多くの都市伝説や裏話があります。

 

『ハウルの動く城』の都市伝説と考察について詳しく総まとめしましたのでご紹介します。

この記事の目次

『ハウルの動く城』とは

 

何度も観て奥深さが分かる『ハウルの動く城』

『ハウルの動く城』はイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの小説『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作にしてスタジオジブリの宮崎駿監督により制作されました。

制作費24億円、興行収入196億円という大成功を収めた映画で、ジブリ作品の歴代興行収入ランキングで『千と千尋の神隠し』に次いで2位に入っています。

 

『ハウルの動く城』の基本情報と声の演出はこちら。

 

監督: 宮崎駿
脚本: 宮崎駿
原作: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』
製作: 鈴木敏夫
出演者
倍賞千恵子: ソフィー
木村拓哉(SMAP): ハウル
美輪明宏: 荒地の魔女
我修院達也: カルシファー
神木隆之介: マルクル
大泉洋: カブ
大塚明夫: 国王
原田大二郎: ヒン
加藤治子: サリマン
音楽: 久石譲
主題歌: 倍賞千恵子「世界の約束」

 

引用:Wikipedia – ハウルの動く城

 

『ハウルの動く城』は劇場公開2日目にして観客動員数は110万人を突破し、興行収入は14億8000万円と当時の国内映画史上歴代1位のオープニングとなりました。

 

そして、「第61回ヴェネツィア国際映画祭」でのオゼッラ賞を始め、世界の映画祭において数々の賞を受賞して世界で認められる大作となりました。

 

『甲殻機動隊』などで知られる押井守監督は『ハウルの動く城』について、宮崎駿監督が初めて男のダークサイドを描いた作品だとして、ストーリーは滅茶苦茶ながら表現の円熟味を増したジブリ作品の中で一番好きな作品だと評しています。

 

 

 

『ハウルの動く城』評価・感想・海外の反応

 

『ハウルの動く城』について国内外の反応

『ハウルの動く城』についての評価を「良い・普通・悪い」に分けて感想をご紹介します。

 

『ハウルの動く城』”良い”の評価・感想

”良い”の評価には純粋に作品を楽しんでいる感想が多い

『ハウルの動く城』を”良い”と評価した感想の多くには、物語の内容は把握しきれなくても純粋に楽しもうとしている感想が多いようです。

 

一番この作品を見て感じたのが背景の美しさだ。
ヨーロッパのアルプスをモチーフにしたであろう雄大な山々、麓にある北イタリアにあるような美しい街。他にも王都などが出てくるのだがこの王都はパリやウィーンに似た少し趣の違った街並み。物語、人物は勿論良かったのだが個人的に最も魅了されたのが背景。この作品の背景スタッフは素晴らしい仕事をしたとつくづく感じる次第だ。

 

引用:Yahoo!映画 – 雄大な自然とヨーロッパ的な美しい街並み

 

『ハウルの動く城』の背景美術に魅せられたという感想は多かったようで、見ていて心地よい気分にさせてくれたようです。

 

また、ハウルやソフィーを始め、キャラクターとも非常にマッチしていたという声も多く、世界観が好きだという感想は多くありました。

 

美しさに年齢は関係ないこと、何をするにも心の持ちよう次第であるということ、容姿が綺麗・かっこいい・可愛いという事が人間の生きる価値ではないということ、外面ではなく内面ということ、守り守られるものがあるということ、とにかくこの物語は一見したらハウルとソフィーの恋愛話ではないかと思うかもしれないけれど、全くそうではなく色々と細かい描写や台詞からメッセージ性の強い作品だといえると思います。

 

引用:Yahoo!映画 – 実は凄く深い。ただのファンタジーではない

 

自分に自信がなく内気だったソフィーが荒地の魔女の魔法で老人の姿になってから行動的になるというのは、いくつになっても好きなことを始められるという勇気を与えたようです。

 

原作ではハウルとソフィーの恋愛の様子をわかりやすく描いているようですが、ジブリ映画『ハウルの動く城』では敢えてぼかしていた部分は大きいようです。

 

色々細かい設定を資料で補完したり複数回見ないとなかなか理解できないストーリー構成に心折れそうになりますが、見る度に星0.5増やしていくような映画です。
手間がかかるぶん、愛しいですよ!

 

引用:Yahoo!映画 – まずは3回見ないといけないタイプの映画

 

『ハウルの動く城』に限らずスタジオジブリ作品は物語中に説明されない裏設定が多くあるため、何度も見返したり、設定資料集を読んだりすることで理解が深まるタイプの映画です。

 

そういう意味では何度でも楽しめる映画であり、見る時代によっても大きく感じ方が変わるでしょう。

 

 

『ハウルの動く城』”普通”の評価・感想

”普通”と評価した感想には一部分が気になった人が多い

『ハウルの動く城』を”普通”と評価した感想の多くには全体的に嫌いではないが一部分が受け入れられなかったという意見が多いようです。

 

何度見ても話の意味はわからないし、何を伝えたいのかも分からないけれど、どうしようもなく世界観とキャラクターが好きで好きで仕方ない作品。

 

引用:Yahoo!映画 – なんだか好き

 

上述のとおり『ハウルの動く城』は細かい設定、観ているだけでは理解が難しい真実などが隠されているため、一度見ただけでは意味が分からない人は少なくないようです。

 

しかし、中世ヨーローパの街並みやアルプス山脈のような雄大な自然を描いた美術や、キャラクターなど世界観にハマる人は多いようです。

 

倍賞千恵子と美輪明宏と加藤治子の3羽烏がキムタクを取り合う話。
自分の容姿にコンプレックスある倍賞が若作りしているのを
見るに見かねた美輪が覆い被さったら
実年齢に戻った倍賞が、キムタクの家に居候して神木くんにも
「大人の手ほどき」をして仲良くやる話。
神木くんのデザインや加藤治子の周りの小姓、
キムタクの出自等に見られるように
美少年趣味が色濃い作品である。原作者が女性だから当然なことだ。

 

引用:Yahoo!映画 – 2婆1釜による大根キムタク争奪戦

 

『ハウルの動く城』で起用された声優にはハウル役の木村拓哉さんを始め、ソフィー役の倍賞千恵子さん、マルクル役の神木隆之介さんなどメジャーな役者が多数いました。

 

そのため、先入観で観てしまった人も少なくないようで、特に木村拓哉さんが嫌いな人は低評価を付ける傾向があるようですね。

 

幻想的な魔法の世界というファンタジーに
戦争という、重くリアルで残酷な現実を無理やり詰め込んでおり
それがミスマッチで違和感をよりかもし出しいているだけでなく
尚且つ説教臭いので非情にとっつきにくく、硬い印象を受けました。

個人的には、戦争や戦争の与える影響とかメッセージに力を入れるのではなく
魔法や人物や世界観にもっと焦点を当てて
よりファンタジーな作品に仕上げていれば
もっと好きになれたかもしれません。

 

引用:Yahoo!映画 – 改めて観てみると…

 

原作の『ハウルの動く城』では戦争シーンは登場しないようですが、宮崎駿監督の趣向により戦争シーンを入れたと言われています。

 

物語に緊迫感は生まれましたが、逆にそれが華やかな中世ファンタジーの世界観とミスマッチだったと感じた人も少なくなかったようです。

 

 

『ハウルの動く城』”悪い”の評価・感想

”悪い”と評価した感想にはよくわからないという声が多い

『ハウルの動く城』を”悪い”と評価した人の感想の多くには、「分かりづらい」と言った声が圧倒的に多かったようです。

 

なんだかもう、なにがしたいのかさっぱりわからない。
作画は素晴らしい、それは認めよう。
ただ、ストーリーはあまりにひどい。
退屈で退屈でしょうがなく、早く終わらないかな~と願ってしまった。
パヤオはラピュタまでで終わりかな・・・。

 

引用:Yahoo!映画 – ひたすら退屈

 

『ハウルの動く城』のストーリーはスタジオジブリ作品の中でも一度で理解するのが難しいタイプのため、受け入れられない人はつまらないと感じたようです。

 

しかし、悪い評価を付ける人には宮崎駿監督を”パヤオ”と呼ぶ傾向が強いようで、期待が大きいい反面つまらないととことん叩くタイプが多いようです。

 

物語の展開が全然わからなかった!意味がわからない。
声優陣に有名どこを使うから、その人の顔ばかりが浮かんできた。

 

引用:Yahoo!映画 – 意味がわからない。

 

『ハウルの動く城』の情報公開で話題となった有名役者らを起用した声優陣でしたが、それが引っかかってしまった人は多かったようです。

 

特にハウル役の木村拓哉さんは何のキャラクターを演じても「キムタクになる」と言われており、木村拓哉さんが嫌いな人にとっては観るに値しないという声もあるようです。

 

公開当時映画館に観に行ったものの、どういう話だったかよく理解できませんでした。
所々には面白い場面もありましたが、全体を通してはあまり面白くなかったです。
声は、懸念していたキムタクが思っていたよりは上手かったけれど倍賞千恵子さんは高齢者の声としか思えず、せめて若いソフィーは違う人が演じてほしかったです。
数年経って、映画館で観たことすら忘れていた作品のレビューを書いてみました。(一緒に観に行った人に言われて思い出した・・・・・・)

 

引用:Yahoo!映画 – 何が何だか?

 

『ハウルの動く城』は「理解するのが難しい作品」とよく言われるように、やはり一度見ただけではストーリーを本当に理解するのは難しいようです。

 

荒地の魔女役の美輪明宏さんもインタビューで語っていますが、『ハウルの動く城』は原作者が言っているように「ただ感じて欲しい」作品であり、「見る人のボキャブラリーや許容力に委ねてある」作品だということです。

 

 

『ハウルの動く城』世界の反応

『ハウルの動く城』について世界の反応は概ね良い

『ハウルの動く城』は海外で「第9回ハリウッド映画祭・ベストアニメーション賞」を始め数々の賞を受賞しているだけあって良い評価が圧倒的に多いようです。

 

1: ジブリ速報が翻訳しました(´・ω・`)
ハウルかっこいい!!
優しいけどつかめないのがいいw

 

3: ジブリ速報が翻訳しました(´・ω・`)
荒地の魔女が階段登るシーンが好き。
汗かき過ぎやろw

 

6: ジブリ速報が翻訳しました(´・ω・`)
ハウルの動く城の日本の声優が豪華。
なにより私の王子様である木村拓哉がハウルの声優!!!

 

引用:ジブリ速報 – 【海外の反応】ハウルの動く城個人的にめっちゃ面白かった!!海外のコメント!!

 

スタジオジブリ作品ファンは世界中にいますが、どの作品のレビューも大体好評を付ける人が多い傾向にあるようです。

 

ジブリアニメというフィルターも手伝っているのかもしれませんが、『ハウルの動く城』についてはハウル役の木村拓哉さんのファンもいるようです。

 

 

『ハウルの動く城』都市伝説と謎・裏話の考察18選

 

一度ではわからない『ハウルの動く城』

『ハウルの動く城』はスタジオジブリ作品の中でも特に一度見ただけではストーリーが把握しづらいと言われていますが、都市伝説や裏話をしることで理解が進むでしょう。

 

スタジオジブリ作品にはどれも多くの都市伝説や裏話、裏設定などがあり、ネット上で考察が進んでいます。

 

『ハウルの動く城』にも驚くような都市伝説や裏話があり、総まとめしましたのでご紹介していきましょう。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察1 – ソフィーは魔法が使える?

 

実はソフィーも魔法が使える魔法つかいだった?

『ハウルの動く城』の作品中でソフィーが魔法を使っているようには見えませんが、実は原作では魔法が使える設定になっています。

 

宮崎駿監督は『ハウルの動く城』について、魔法使いの女の子の話ではなく、映画を鑑賞する誰もが自分の問題に置き換えて考えることができるように描いており、自分自身を変えるのは周囲の人ではなく自分自身の考え方次第だということが大事だということを伝えたい作品だと語っています。

 

そのため、宮崎駿監督は原作では「ソフィーが生命を吹き込む魔法を使えるという設定」を作品中で説明することなく、敢えてぼかして描いたそうです。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察2 – 原作では戦争はない

 

戦争シーンは宮崎駿監督の趣向だった?

『ハウルの動く城』の物語中でハウルは鳥に化けて戦争に赴きますが、原作では戦争シーンは無いようです。

 

『ハウルの動く城』に戦争シーンを取り入れた理由を宮崎駿監督は「戦火の恋を描きたかったから」だと語っています。

 

後の作品『風立ちぬ』はある意味宮崎駿監督の真骨頂で集大成とも言える映画ですが、こちらも直接的な「戦火の恋」ではないものの、主人公の堀越二郎は関東大震災で妻となる奈穂子と出会い、零戦を開発して戦争に向かいます。

 

宮崎駿監督は戦争という悲壮感が漂う中で熱く燃える恋が好きなのでしょう。

 

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察3 – ソフィーが老いる元ネタ

 

ソフィーの老いは原作者が体験したものだった

ソフィーは荒地の魔女の魔法で一瞬で老婆になってしまいましたが、原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんもある日を境に急速に老化が始まる病気に冒されたそうです。

 

『ハウルの動く城』の原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは、1984年のある日に突然牛乳アレルギーを発症し、急速に体が衰えて白髪に変わり、シワが増えて老け込んでしまったそうです。

 

皮肉にもこの体験が”少女が老婆になる”というアイデアの元ネタとなったそうです。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察4 – ハウルの城が動く理由

 

ハウルの城は動かす理由が別にあった

『ハウルの動く城』で城主のハウルは荒れ地の魔女やサリマン先生から逃げるため、戦争から逃げるためなどいろいろな理由から城を動かしていました。

 

そして、ハウルにはもうひとつ城を動かす理由があり、それはハウルが口説いて落とした女性たちから逃げるためでした。

 

ハウルはナンパ男ながら女性に優しいため手荒な真似はしないため、城を動かすことで女性が追ってこれないようにしていました。

マルクルが語るには、「剣をかざしたもとの恋人に、めん棒を持った母親に、こん棒の父親と叔父さんたちが押しかけてくる」ということで、女性が戸口で恨めしそうに泣いているとハウルはこっそり裏口から逃げていくということです。

 

そして、ハウルには女性を次々とナンパする事情がありました。

 

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察5 – 心臓をあげた代償行為

 

 

ハウルが女性をナンパするのは代償行為だった

ハウルは消えてしまう運命の星の子を飲み込んで自分の心臓を与えたことでカルシファーが生まれました。しかし、自分の心臓を失ったことでハウルはハート(心臓)を求めて女性をナンパして虜にし、ハートを手に入れると気持ちが覚めてしまうため逃げ回っていたようです。

 

このことから、ハウルが女性のハートを追い求めるのは、自分に心臓が無いことの代償行為だと言われています。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察6 – 荒地の魔女が心臓に執着する理由

荒地の魔女は実はハウルに惚れていた

『ハウルの動く城』の物語中では分かりませんが、荒地の魔女が心臓に執着しているのは、ハウルに恋しているからだということです。

 

荒地の魔女は見た目的には毒々しい容姿をしており、ハウルよりもずっと年齢は上だと思いますが、何歳になっても恋はできるというここにも『ハウルの動く城』のメッセージが隠されているのかもしれませんね。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察7 – カルシファーの誕生理由

 

カルシファーが生まれた詳しい理由

『ハウルの動く城』でソフィーが城の中で初めてコンタクトを取りコンロ代わりにされてしまう火の悪魔・カルシファーですが、元々は星の子でした。

 

星の子は空から降り注ぎやがて燃え尽きて消えてしまう存在です。

 

そんな儚い運命にある星の子を可愛そうだと思った幼い頃のハウルが、星の子のひとつを拾い上げて飲み込み、自分の心臓を与えてしまいます。

 

星の子は元々消えてなくなる運命が当たり前だと思っていましたが、心臓を得たことで火の悪魔・カルシファーとなり生きてみたいと思うようになりました。

 

一方で、星の子に心臓をあげたハウルも契約により強い魔力を手に入れます。

しかし、心臓を失ったハウルは上述のように女性のハートを奪うためにナンパ師になってしまいます。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察8 – イギリスの迷信

 

ソフィーの自信がないのはイギリスの迷信のせい?

ソフィーはいつも自分は容姿が悪く容量の悪い地味な女だと思っていますが、自信がない理由はイギリスの迷信で「長女は何をやってもうまくいかないから何をやっても無駄」というものがあるからだということです。

 

この迷信は原作の『ハウルの動く城』では何度か出てくるそうですが、イギリスでは浸透した迷信なのかもしれません。

 

ちなみに、末っ子が幸せになるという迷信もあるそうで、『ハウルの動く城』でもその通りに描かれています。

 

後述しますが、ソフィーも最終的には幸せを手に入れています。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察9 – サリマンの犬のモデルは押井守

 

サリマンの仏頂面をした犬・ヒンは押井守がモデル

『ハウルの動く城』でサリマン先生の飼い犬として登場するヒンは原作では魔法をかけられて犬になった人間だと描かれています。

 

サリマン先生の犬・ヒンはふてぶてしい人間のような顔をした犬ですが、この顔のモデルになっているのが『甲殻機動隊』などの監督として知られる押井守さんだということです。

 

押井守さんは犬のために引越しをするほど大の愛犬家であることから、親しい宮崎駿監督がヒンのモデルに起用したそうです。

ちなみに『紅の豚』の主人公であるポルコ・ロッソは、宮崎駿監督の友人である佐伯さんで、佐伯さんの娘・ちさとちゃんは『千と千尋の神隠し』の主人公・荻野千尋のモデルとなり、タイトルも『千とちさとの神隠し』になる予定でした。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察10 – 戦争が始まった理由

 

原作にはない戦争が始まった理由

『ハウルの動く城』の原作では戦争は起きませんが、宮崎駿監督のアニメ版ではハウルやサリマン先生が所属している自国と隣国が戦争をしています。

 

戦争が起きた理由は隣国の王子が行方不明になったためで、自国が誘拐したのだと決めつけました。

 

実は誘拐したのではなく、戦争好きの自国の王様が隣国の王子をサリマン先生の魔法の力でカブ(かかし)に変えてしまったのでした。


このカブは当然『ハウルの動く城』の物語中にソフィーが荒野で出会ったかかしですが、そんな事情を知らない隣国は行方不明になったも同然で、心当たりは自国しかありませんでした。

そしてソフィーがハウルと出会い、荒地の魔女に老婆に変えられたことがきっかけで旅に出てカブと出会い、ハウルの城に住むようになってハウルを変えていったことにより、サリマン先生は戦争を続ける愚かさに気づき「この馬鹿げた戦争を終わりにしましょう」と王様に進言しました。

その後、カブは無事王子の姿に戻って自国と他国の戦争は集結を迎えますが、ソフィーが戦争を終わらせたと言ってもいいかもしれません

 

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察11 – その後も戦争は続く

 

戦争はそう簡単に終わらなかった?

上述した通り、カブが王子に戻ったことで戦争をする理由はなくなりましたが、宮崎駿監督はそんなに簡単に戦争を終わらせるつもりは無かったようです。

 

宮崎駿監督の描いた『ハウルの動く城』の絵コンテには、ラストシーンのコマの横に「とはいえ戦はすぐには終わらない」と書かれてあります。

 

自国の王様は戦争好きなため、いくらサリマン先生の言葉とは言え簡単には兵を引かなかったのかもしれませんね。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察12 – ハウルとサリマンの関係

 

サリマンがハウルを溺愛していたことが分かるシーン

このシーンで登場するサリマン先生の世話をしている金髪の少年たちは少年時代のハウルだということです。

 

この少年たちが少年時代のハウルだということは宮崎駿監督の絵コンテに書かれてあると言われています。

 

サリマン先生がいかにハウルを溺愛していたかが分かりますが、原作ではサリマン先生は男という設定になっています。

 

もし荒れ地の魔女役の声優・美輪明宏さんがサリマン先生役だったら少し怖いですね。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察13 – 原作は4作目も予定されていた

 

ついに4作目は実現しなかった

『ハウルの動く城』の原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは同シリーズを3部作執筆していましたが4作目も執筆予定でした。

 

ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの同シリーズには、『ハウルの動く城』の原作となった『魔法使いハウルと火の悪魔』と、続く『アブダラと空飛ぶ絨毯』『チャーメインと魔法の家』があります。

 

4作目の執筆も予定されていたようですが、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが2011年に亡くなってしまったため実現することはありませんでした。

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察14 – ハウルとソフィーは結婚する

 

物語のその後でハッピーエンドになるハウルとソフィー

原作によれば、ハウルとソフィーは1作目と2作目の間で結婚していると言われています。

 

ハウルとソフィーの間にはすでに第一子が生まれるというところまで描かれているようです。

 

宮崎駿監督の『ハウルと動く城』では戦争シーンを入れたり、アクションシーンが多めとなっていましたが、元々原作の『魔法使いハウルと火の悪魔』ではハウルとソフィーの恋物語でした。

 

原作でのソフィーも消極的ながらしっかり者で、ハウルは普段はどこか頼りなさげなダメ男的な印象で真逆のふたりのやり取りが素敵な話ですが、2作目以降もソフィーはそのままですが、ハウルはソフィーと結婚した分いざという時はとても頼りになる男になるようです。

 

 

3作目でもハウルとソフィーは動く城で一緒に暮らす

ハウルとソフィーは3作目でもカルシファーが動かす城で移動しながら暮らしています。2作目で生まれたふたりの子供も少し大きくなっているようです。

 

ソフィーとハウルの子供なのでかなりの美形には間違いなく、子供が主人公になって物語を紡いでいけるほど魅力的な存在でしょう。

原作の2作目の『アブダラと空飛ぶ絨毯』はアブダラが、3作目の『チャーメインと魔法の家』はチャーメインが主人公ですが、ハウルとソフィーは突然物語に絡んできて盛り上げてくれるようです。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察15 – サウンドは大工が活躍?

 

動く城の音は大工が出していた?

宮崎駿監督の中で動く城のイメージが「動く機織り機」だったことから音のサンプリングにも相当なこだわりがあったようです。

 

宮崎駿監督はプロの大工さんを呼んで建材を駆使して音を出してもらい、気に入る音ができるまで3~4か月かかったと言われています。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察16 – ソフィーの容姿が変化する理由

ソフィーはハウルによって容姿が変わる?

『ハウルの動く城』の物語中にソフィーは老いたり若返ったりを繰り返しますが、これは制作スタッフの中でもタイミングに非常に悩んだそうです。

 

『ハウルの動く城』の製作中に、ソフィーがどのタイミングで若返らせるかはよく議論されたようです。

 

ハウルにとってのソフィーは恋人であったり、母親であったり、おばあちゃんであったり、妻だったりすることから、その心情の変化に合わせてソフィーの容姿も変えていたそうです。

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察17 – 監督は宮崎駿ではなかった?

 

当初、宮崎駿は監督をする予定ではなかった

当初の予定では『ハウルの動く城』の監督を務めるのは細田守さんの予定でした。

 

これはあくまで都市伝説に過ぎないようですが、『ハウルの動く城』の企画段階でファンタジー要素が強い世界観になっていったため細田守さんは行き詰ってしまい、バトンをファンタジーが得意な宮崎駿監督に委ねたというものです。

 

 

 

『ハウルの動く城』の都市伝説・裏話の考察18 – ハウル、ソフィーは死ぬ?

 

ハウルとソフィーが死ぬという都市伝説

先述の紹介ですでに答えは出ていますが、ハウルとソフィーが死ぬと原作で描かれているという説はネット上で広まった都市伝説でデマとなります。

 

先述の通り、原作では1作目のその後にハウルとソフィーは結婚して子供をもうけています。

 

1作目の最後では荒地の魔女と黒幕だった悪魔・アンゴリアンを倒してハッピーエンドを迎えます。

 

2作目以降には、ハッター姉妹の次女・レティーはサリマン先生に弟子入りし、三女・マーサはマルクルと結婚するという衝撃の結末を迎えています。

 

詳しい経緯は原作である『魔法使いハウルと火の悪魔』『アブダラと空飛ぶ絨毯』『チャーメインと魔法の家』を読むと全てがわかるでしょう。

 

 

 

 

『ハウルの動く城』について総まとめすると・・・

2004年11月20日に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ映画『ハウルと動く城』について総まとめしてきました。

 

『ハウルの動く城』は鑑賞者の想像力に大きく委ねている作品のため、何度も鑑賞する内にスルメのように味が出てくる作品かもしれません。

 

ハウルとソフィーの冒険は3作目で終りとなりますが、原作を読んでから映画を見返すことでより深く楽しめることでしょう。

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