「ピョンピョンシューズ」や「フロッピーディスク」の発明家として知られるドクター中松さん。
2017年7月26日に放送されたバラエティ番組『良かれと思って！』で現在の収入源や資産を公開して話題になっていました。
また死去説が流れる中、2018年9月21日にはがんを克服したことを発表しましたが、ドクター中松さんの現在について詳しく総まとめしましたのでご紹介します。
この記事の目次
ドクター中松のプロフィール
変わり者の天才発明家・ドクター中松
ドクター中松さんはくだらないものから世の中を変えたものまで幅広い発明を世に送り出してきた天才発明家として知られていますが、その変わり者過ぎる性格とビッグマウスからどの程度の”天才”なのかがよくわからない不思議な発明家です。
ドクター中松さんについての詳しいプロフィールはこちら。
本名： 中松 義郎（なかまつ よしろう）
生年月日： 1928年6月26日
出身地： 東京府
別名： ドクター中松
教育： 東京大学工学部卒業（1953年）
子供： 中松義成（シンガーソングライター）
親： 中松芳野（母親）
業績・受賞歴： イグノーベル賞（栄養学賞）（2005年）
引用：Wikipedia – ドクター中松
ドクター中松の生い立ちと経歴
ドクター中松さんが最も尊敬する人物は101歳まで生きた母親であり、東京女子高等師範学校（現:お茶の水女子大学）を出て教師をしていた人物でした。
ドクター中松さんの父親は中松はじめ（漢字不明）さんという名前のようですが職業は不明で、兄弟についても情報が無いようです。
ドクター中松さんの実家は原宿にあり、青山師範学校付属小学校（現:東京学芸大学附属世田谷小学校）から旧制麻布中学校、海軍兵学校舞鶴分校、旧制成城高等学校理科甲類を経て東京大学工学部に進学しました。
ドクター中松さんは東大を卒業すると三井物産に就職してヘリコプターの営業職に就いていましたが、この時にヘリコプターによる農薬散布を提案したそうです。
現在は無人ヘリコプターやドローンによる農薬散布が一般かしていますが、その先駆けとなる考えをドクター中松さんは持っていたようです。
ドクター中松さんはその後不動産投資開発会社のEIEインターナショナルに転職し、副社長まで登り詰めましたが社長と意見が合わずに退職し、ナコー（現・ドクター中松創研）を設立し発明に没頭しました。
うちの大学で統一教会系のサークルがドクター中松を呼んで講演会をしたことがある。のちにその模様を報告した原理研のパンフを入手したが、中松はセックスするとバカになるみたいな話をしたらしく「学生たちの中には『童貞でよかったな』と語り合う声も」とか書いてあって悶絶した
— しんかい（山川賢一）ぼっと＠彼女公認 (@shinkaibot99) 2018年9月23日
ドクター中松の気になる収入源と資産とは
実態がつかめないドクター中松のお金事情
ドクター中松さんは何度も選挙に出馬しては毎回数百万単位の選挙費用を使い、都内に30億円の超豪邸に住んでいることから大富豪クラスのお金持ちであることは間違いありませんが、その収入源の実態はネット上で様々な説が流れていました。
ドクター中松さんの途方もない収入源について本人が番組に出演して語っている部分もありますが、それ以外にも”もっともらしい”説もありますので総まとめしてご紹介していきましょう。
ドクター中松、発明で30億円の大豪邸を建てる
ドクター中松はドン引きするほど稼いでいる？
ドクター中松さんは2017年7月26日に放送されたバラエティ番組『良かれと思って！（フジテレビ系）』に出演して、自身の発明の中で最も大きい収入源について明かしました。
同番組ではドクター中松さんが30億円をかけて建てたと言われる超豪邸「ドクター中松ハウス」について紹介し、その収入源に迫りました。
中松氏の30億円ともいわれる豪邸は、リビングが約200平米、窓は36mの全面ガラス張り、床暖房完備で、ソファーセットは1200万円。純金の装飾が施された、中松氏専用トイレの費用は1億円。室内には今回、新たにエレベーターも完備することに。
ドクター中松さんの自宅豪邸は当然特許料を元に建てられたものですが、ネット上では「IBMのおかげで建てた」という説があります。
ドクター中松、フロッピーディスクの特許で大儲け？
現在は記憶媒体としてDVDやBDに取って変わられて久しいですが、1971年にコンピューター関連製品開発会社のIBMが世界に先駆けてフロッピーディスクを発明しました。
しかし、1980年頃からアメリカで特許が重要視されるプロパテント政策が施行され、これに乗じて企業間での高額訴訟が相次ぎました。
仏アルカテル・ルーセントが米マイクロソフトを訴えた訴訟では15億2,000万ドルもの支払い命令が降り、米ハネウェルが日ミノルタ（現・コニカ・ミノルタ）を訴えた訴訟では40億ドルも支払い命令が降りました。
そうした訴訟時代に突入した時代に、IBMは自社のフロッピーディスクが、ドクター中松さんが東大在学中に考案した「シートに面積型に記録する媒体」として特許を取得し、「ナカビゾン」などの製品として発売されたものと構造が似ていることを見つけました。
ドクター中松さんの特許に抵触して訴訟を起こされ、数千億円規模の特許使用料が発生する可能性を回避するために、IBMはドクター中松さんへ数十億円を支払って特許を買い取ったと言われています。
ドクター中松って変な人かと思ったら実はめちゃくちゃすごい人で、フロッピーディスクの基礎技術の特許持ってて莫大な資産があるらしい
— らめこ (@aoi_tcpo) 2014年6月27日
ドクター中松が最も大きい収入源を明かす
ドクター中松は毎年552億円を稼いでいる？
ドクター中松さんはバラエティ番組『良かれと思って！』の中で、現在進行形で得ている収入源について明かしその額に共演者を驚かせました。
ドクター中松さんが取得した特許で発生する最も大きな権利料は「パチンコの自動化」だと語っています。
中松氏は「自動パチンコ」だと明かす。中松氏は「昔のパチンコは1つ1つ玉を入れて、パチンとやる（弾く）から『パチンコ』って言ってたんだけど。それを自動にした。今のは全部、自動パチンコですね」と、自身の大きな収入源となる発明を明かしたのだった。
番組では2006年から2015年までのパチンコ台の出荷台数から算出される総売上を出し、その内特許使用料として5％がドクター中松さんに還元されることを紹介しましたが、年間552億円も何もせずに権利収入として入ってくるそうです。
この数字に信ぴょう性は無いとしても、この規模の権利収入を得ているのだとしたらドクター中松さんの総資産額は途方もない金額になっていることでしょう。
ドクター中松の総資産額は？
ドクター中松さんは総資産額を明かしてはいませんが、「パチンコ自動化」による権利収入をはじめ、他の特許による特許使用料もあることでしょう。
単純に2006年から552億円が入っていたとしたら、ドクター中松さんは2018年現在までに約7,176億円もの資産を持っていることになります。
しかし、ドクター中松さんはフォーブズ・ジャパンの「日本長者番付2018」のトップ10に入っていませんのでこの資産額ではないことになります。
1位 2兆2930億円 孫正義
2位 2兆210億円 柳井正
3位 1兆8850億円 佐治信忠
4位 1兆8430億円 滝崎武光
5位 6910億円 森章
6位 5760億円 永守重信
7位 5660億円 三木谷浩史
8位 5450億円 高原慶一朗
9位 5030億円 似鳥昭雄
10位 4820億円 毒島秀行
そして、トップ10以下から50位までが紹介されていますが、残念ながらドクター中松さん（中松義郎）の名前は載っておらず、50位の「スギ薬局」創業者で代表取締役会長である杉浦広一さんの1,010億円以下ということになります。
ここから考えられるのは番組で紹介された「年間約552億円にも上る」という話は嘘であり、実際にどの程度「パチンコ自動化」による権利収入を得ているかは分からないと言えるでしょう。
とはいえ、巨大な利益を生んでいるパチンコの権利収入を得ている話が本当であれば、ドクター中松さんは年間数億円程度は得ていても不思議ではないでしょう。
そうなるとドクター中松さんの総資産額は数十億円、数百億円というレベルが妥当かもしれませんね。
猪瀬元都知事の辞めた理由から考えるに、クリーンな都政が問われているわけだが、どう考えても一番それができるのはドクター中松なんだよな。他の候補よりも資産が桁1つか2つ多いので裏金貰うはずがない。なんなら自分の懐からジャブジャブと
— えーる！ (@yell_orange) 2014年1月24日
ドクター中松、食生活改善と新発明でがんを克服？
ドクター中松、がん撲滅ロボット「がんがんロボット」を発明
ドクター中松が開発したがん撲滅ロボット「がんがんロボット」
ドクター中松さんは2018年9月21日に都内で開催された「イグ・ノーベル賞の世界展」のオープニングセレモニーに出席し、前立腺導管がんを克服したことを明かしました。
「イグ・ノーベル賞」とは名誉ある「ノーベル賞」にちなんだギャグ・パロディーの賞で、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られます。
ドクター中松さんは35年以上も自身の食事が与える健康状態の変化について研究しており、2005年に「イグ・ノーベル賞」の栄養学賞を受賞していました。
ドクター中松はこの研究により自身のがんを発見したことをスピーチで語り、過去には自身の余命を2015年12月31日としていましたが、克服した様子をその後の取材で詳細を説明しました。
「僕は毎日、自分の食事と血液を研究しているけど、５年前に赤血球が激減してガンが分かった」と説明。医者からは「手の施しようがない。２０１５年までの余命」と宣告されたが、青魚やヨーグルトを積極的にとるなど自身の研究によって食生活を改善。２０１５年には「腫瘍マーカーの数値が０・０１以下に下がった。治ったんですよ。９０歳を迎えられました」と明かした。
ドクター中松さんは自身のがんを克服するためなのか、およそ3億円の開発費を投じて発明したのが「がんがんロボット」という何とも胡散臭いがん治療機器のようです。
ドクター・中松氏、 – Yahoo!ニュース https://t.co/45VABqLniZ #Yahooニュース
— あどしぃーる (@adoucir70) 2016年7月3日
月7万円でリースしてくれるらしい。
抗ガン剤なんていうどうしようも無いもの使うくらいなら、がんがんロボット使いたいかも。
ドクター中松の現在～死去説浮上も精力的に活動中
ドクター中松、発明「がんがんロボット」で世界中のがん患者を救う？
ドクター中松さんは2016年に会場を貸し切って「がんがんロボット」のお披露目会をしていたようです。
この「がんがんロボット」は名前の怪しさはあるものの、その実態はテラヘルツ帯の電磁波をがんに照射してがんを消滅させるという仕組みの座席型の治療機器です。
動画を見るとさらに胡散臭さを禁じえませんが、ドクター中松さんはこの「がんがんロボット」により根治が不可能だと医師に言われた前立腺導管がんを克服したことを語っています。
今後は実用化に向けて月7万円のリース料で世界の医療機関に提供し、世界中のがん患者を救うことを目標に掲げています。
放射線と違い人体への悪影響も無いということで、本当にがんに有効ならドクター中松さんは「イグ・ノーベル賞」ではなく今度は「ノーベル賞」を受賞する可能性はゼロではないのかもしれませんね。
東京ドームシティ ギャラリー アーモでの「イグ・ノーベル賞の世界展」に時々ドクター・中松自身が展示されることもあります（中の人に聞いても何時かはわかりませんので聞かないで下さい）。タイミングが合えば、お会いしましょう！ pic.twitter.com/RBRunPRKRq
— Dr. NakaMats ドクター・中松 (@Dr_NakaMats) 2018年9月23日
ドクター中松、ZOZO前澤氏のコメントに刺激
2018年9月25日放送の『ガイアの夜明け』（テレビ東京）にファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の前澤友作社長が出演。
番組の中で「ドクター中松さんができなかったことを我々がやる。リベンジしよう。すごく速く歩ける靴とか」とドクター中松さんの名前を出したことを受けて、ドクター中松さん本人がTwitterを更新しました。
「前沢社長ありがとう、ドクター・中松ができなかったことは、これから私もやり続ける。前沢社長がやることも長生きして見続ける」とエールを込めた。
また、前沢氏の言動に刺激を受けたのか「そして前沢社長ができなかったことをドクター・中松がリベンジします」と自身も意気込みを示し、「今週末にアメリカに向けて出発しますが、帰国したらお会いしましょう」と前沢氏に呼びかけた。
ドクター中松について総まとめすると…
・ドクター中松の総資産は、「年間約552億円にも上る」という話は嘘であり、「年間数億円～数百億円レベルが妥当である。
・ドクター中松は前立腺導管がんを患うも、食生活の改善と自身の発明「がんがんロボット」でがんを克服したと明かした。
・ドクター中松は現在、死亡説が浮上したこともあったが、90歳を迎えた今も元気に活動している。
「灯油ポンプ」など実用的なものから「スーパーぴょんぴょん」などユニークな製品まで幅広く発明を続けてきた発明家・ドクター中松さんについて総まとめしてきました。
ドクター中松さんは世界を変えるという大仰な発明を発表し続けながら、どこか胡散臭さが先行してしまうところに愛嬌を感じてしまうのかもしれません。
長らく世界を楽しませ、時には賞賛される発明をしてきたドクター中松さんですが、がんを克服して90歳を迎え、今後は140歳まで生きることを目標に掲げています。
近い将来に140歳まで生きることを可能にする健康面での発明がドクター中松さんから発表されるかもしれませんね。
