八王子市でも凶悪で有名だった暴走族「打越スペクター」のOBによって構成される半グレ集団のリーダー格とされる西村聡造の2度の逮捕が話題です。
ここでは、西村聡造の歌舞伎町乱闘事件での逮捕や、その後の恐喝未遂での逮捕、その後の判決や現在の様子などについてまとめました。
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西村聡造は暴走族「打越スペクター」OB集団のリーダー格
西村聡造は、かつて東京都八王子市打越町を拠点としていた凶悪な暴走族「打越スペクター」のOB集団であり、現在は警視庁から準暴力団に指定されている「打越スペクターOBグループ」のリーダー格です。
また、この西村聡造は、2008年3月に発生した「西新宿金属バット撲殺事件」（関東連合とも関係の深かった有名な不良、金村剛弘が正体不明の集団に襲撃され殺害された事件）の主犯格ではないかと疑われている男でもあります。
また、西村聡造の裏社会との関係性については、六代目山口組系の暴力団・秋良連合会傘下の一蓮会に所属する武田修（木村兄弟の新宿ジャックスOB）と親しいとされ、2011年に発生した「埼玉県本庄市死体遺棄事件」の主犯格として2015年に逮捕された斉藤邦美（打越スペクターOBグループリーダー格）の先輩にあたります。
西村聡造は、暴力団組織との関係も深いようですが、どこかの団体に所属していたのかどうかなどについてはあまりはっきりしていません。ただ、西村聡造は一蓮会の元準構成員だったが、山口組の分裂騒動で神戸山口組に合流しようとして一蓮会と揉めているという情報が一部から出ています。
西村聡造（打越スペクター）が歌舞伎町の路上乱闘事件で逮捕
2016年2月15日の16時頃に、東京都新宿区歌舞伎町1丁目の路上で乱闘事件が発生しました。西村聡造はこの歌舞伎町乱闘事件の当事者で、山口組系の暴力団組織（一蓮会の可能性が高い）に属する4人の男に取り囲まれて暴行を受けています。
この歌舞伎町乱闘事件は撮影されており、YouTubeにアップされています。下の動画で数人に囲まれて暴行を受けているのが西村聡造だと言われています。
この4人の男達は同年3月12日に全員が暴力法違反（集団暴行）容疑で警視庁に逮捕されています。報道によると、歌舞伎町で西村聡造との乱闘騒動を起こしたのは、一蓮会会長の金伸一、一蓮会幹事長の篠崎義郎、一蓮会本部長の野村祐士、一蓮会行動隊長の石坂純也という事で、やはり、西村聡造は一蓮会と対立関係にあるようです。
そして同年3月15日には、西村聡造もこの歌舞伎町乱闘事件で篠崎義郎の胸ぐらを掴んで押し付けたとして警視庁に逮捕されています。
この歌舞伎町乱闘事件が起こった理由については、2つの報道が出ています。
1つは、西村聡造は過去の揉め事によって新宿歌舞伎町へ入る事が禁じられていたが、歌舞伎町に来ていたためその報復を受けたというもの。
もう1つは、山口組の分裂問題に関係するという事で、西村聡造が神戸山口組に加わろうとしていたため、6代目山口組傘下である一蓮会と揉め事になったというものです。
そして、乱闘事件があった日、歌舞伎町では神戸山口組系の幹部が集まる集会（定例会と呼ばれるもの）が開かれていたという事で、西村聡造が歌舞伎町にいたのはこれが関係していると見られています。
西村聡造は、神戸山口組の定例会に関連して、以前に一蓮会から出入りを禁止されていた新宿歌舞伎町に来ていたが、それが一蓮会関係者に見つかり乱闘事件につながったという可能性が高いように思います。
西村聡造（打越スペクター）はみかじめ料を脅し取ろうとした恐喝未遂でも逮捕
2016年3月に歌舞伎町の乱闘事件で逮捕された西村聡造ですが、その3ヶ月後の2016年6月に恐喝未遂で再び逮捕されています。
報道によると西村聡造は、同年4月中に八王子市のラーメン店を経営する知人男性（当時33歳）に対して「八王子は俺のシマだからみかじめ料として3万円払え」、「払えないのなら店をつぶせ、お前を殺すのなんて簡単だ」などと脅したとして、恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕されています。
警視庁によると、西村聡造はこのラーメン店以外にも複数の店舗でみかじめ料を要求するなどしていた疑いがあるという事でした。
西村聡造（打越スペクター）の逮捕後の判決は？
2016年に立て続けに逮捕された西村聡造ですが、その後の判決などについては情報がありません。というよりも、おそらく2度の逮捕はどちらも不起訴処分になっている可能性の方が高いと思われます。
2016年3月の歌舞伎町での暴行容疑での逮捕は、暴力団同士の抗争の結果の乱闘である事に加えて、死者も大きな負傷者も出ておらず、まして、西村聡造は集団で暴行を受けた側でもあります。これで起訴に持って行くとするなら、何か他の余罪の疑いがある場合かと思いますが、証拠不十分など、なんらかの理由でそれも難しかったのではないかと思われます。
事実、その逮捕からたった1ヶ月後の4月に西村聡造は、八王子市で恐喝未遂を行っているわけで、先の事件は不起訴処分になったと考えなければ辻褄が合わない部分が多いです。
また、ラーメン店主恐喝未遂についても金額が3万円と少額であり、しかも未遂です。そうした理由でこちらも不起訴処分になっている可能性が高いと思われるのですが、これをはっきりさせる情報は現在のところ出ていないようです。
仮に起訴されていたとしても、執行猶予付きの判決が出ている事と思います。
西村聡造（打越スペクター）の現在
2016年の2度の逮捕以降、西村聡造に関する情報は何も出ておらず、現在の様子は不明です。
恐喝未遂で、有罪の実刑判決を受けて懲役中との噂もありますが、上でも触れたように、恐喝は未遂であり、脅し取ろうとした金額も3万円と少額なので、仮に懲役の実刑判決が出たのだとすれば、他にかなりの余罪がありそれで追起訴されたという事しか考えられません。しかし、現在までそうした報道は出ておらず、この可能性も低いと思われます。
まとめ
今回は、「打越スペクターOBグループ」のリーダー格で、六代目山口組系の暴力団・秋良連合会傘下の一蓮会の元準構成員と言われている西村聡造についてまとめてみました。
西村聡造は2016年に発生した歌舞伎町の乱闘騒ぎで逮捕され、その時の動画がインターネットにアップされ、この乱闘騒ぎと山口組の分裂騒動との関係も疑われている事などから注目を集めました。
西村聡造はこの歌舞伎町乱闘騒動のわずか3ヶ月後に今度は恐喝未遂で逮捕されましたが、その後については情報がなく、起訴されたのかどうかや、起訴されたとしてどのような判決が出たのかなどの現在までの様子は不明です。
