人気コメンテーターの安藤和津さんですが、祖父に政治家の犬養毅さんがいるという華麗なる一族ぶりでも話題の人物となります。
この記事では、安藤和津さんの家系図や父親と母親、そして旦那の奥田瑛二や子供（娘2人）についてまとめました。
この記事の目次
安藤和津のプロフィール
名前：安藤和津（あんどう かづ）
本名：安藤和子（あんどう かずこ）
生年月日：1948年3月6日
出身地：東京
最終学歴：上智大学中退
安藤和津さんといえば、「ミヤネ屋」や「バイキング」などの情報番組でのコメンテーターの印象が強いですが、若い頃はテレビ朝日系「CNNデイウォッチ」のメインキャスターなども務めていました。
また、エッセイストとしてもこれまでに10冊以上の本を出版している安藤さんですが、2年間の英国留学経験を活かして、1994年には「ピーター・パン・パートナ―『母離れできない男』と、どうつき合うか」という翻訳本を手掛けた経験もあります。
安藤和津の家族と家系図～父で法務大臣の犬養健と妾だった母の間に誕生
安藤和津の家系図
安藤和津、実父は犬養毅の子供で元法務大臣の犬養健
安藤和津さんといえば、元法務大臣・犬養健さんの次女として知られています。
犬養健さんは、本人も戦中・戦後の大物政治家というポジションですが、父親は「五・一五事件」の犠牲者となった元総理大臣・犬養毅さんとなります。
元々は正妻との間に一男一女を儲けていた犬養健さんでしたが、51歳の時に妾の1人であった芸者・荻野昌子さんとの間に安藤和津さんが生まれることになりました。
犬養健さんの3人の子供たちはどれも優秀に育ち、長男の犬養康彦さんが「共同通信社」の社長を務めた他、長女の犬養道子さんも評論家や国際慈善活動家として活動。
犬養家の大物親族には、犬養健さんの姪にあたる存在として、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんもいるなど華麗なる一族のようです。
安藤和津、実母は犬養毅の妾で元芸者の荻野昌子さん
安藤和津さんの母親に関しては、前述の通り荻野昌子さんとなります。
元々はそれなりに裕福な家庭に育ち、女学校にも通っていた荻野さんでしたが、実家の石材店が倒産したために柳橋の芸者に転身するといった数奇な運命をたどった女性でもあります。
安藤さんを出産後は、「をぎ乃」という料亭の経営者となった荻野さんですが、妾の立場上何かと辛いことも多く、犬養健さんの葬儀の際には親族側の席に座らせて貰えないという仕打ちまで受けたとか。
そのため、犬養健さんの死後の荻野さんは毒親化してしまい、安藤さんの進路への口出しはもちろんのこと、結婚後も何かと家庭に干渉してくるなど、トラブルの原因となったことも度々あったそうですね。
安藤和津、婚外子ながらセレブな少女時代
政治家・犬養健さんの婚外子である安藤和津さんですが、経済的に恵まれた少女時代を過ごすことになりました。
母・荻野昌子さんに料亭「をぎ乃」をプレゼントしてくれた犬養健さんでしたが、それ以外にも娘に対する経済的な援助を惜しまない人物だったらしく、安藤さんの実家では20人程度のお手伝いさんや専属の料理人が雇われていたそうですね。
幼少期から銀座の名店でオーダーメイドした服だけを着て育った安藤さんは、子供時代に貰えるお年玉も1年で40～50万円と桁外れの額でした。
現在でも十分に凄いお年玉の額となりますが、安藤さんが中学1年生となる1960年でもサラリーマンの平均年収が30万円程度だったという時代背景を考えると、庶民一家が1年暮らせるレベルのお年玉を貰っていたことになります。
安藤さんのセレブ伝説はまだ続き、中学時代には母子2人で3500万円もの費用をかけた世界一周旅行に出かけるなど、海外の大富豪一族のような豪遊までも経験しております。
ちなみに、安藤さんが中学2年の時に犬養健さんは亡くなっていますが、死後も犬養家からの経済的な援助は続いていたそうです。
安藤和津の旦那は俳優の奥田瑛二～馴れ初めから結婚までの道のり
安藤和津、旦那・奥田瑛二との馴れ初めは？
安藤和津さんの夫については、俳優の奥田瑛二さんとなります。
奥田さんは、愛知県春日井市で市議会議員をしていた安藤豊さんの息子として生まれてきており、政治家になることを期待されていた立場でもありました。
明治学院大学に進学後は、元労働大臣の丹羽兵助さんの秘書をしていた時期まであった奥田さんでしたが、俳優になることを反対され父親から勘当されてしまいます。
若手俳優時代の奥田さんは、アパートの家賃も払えないほどの極貧生活に喘いでいた時期もあったらしく、20代は丸々下積み生活を過ごしていました。
安藤さんが共通の知人の誕生パーティで奥田さんと知り合った時も、代々木公園で野宿をしているような状況だったと言われております。
ワイルドすぎる状況で生きる奥田さんが気になった安藤さんは、その後デートを重ねることになりますが、食事代すらも安藤さん側が負担するほど奥田さんは困窮していたとか。
本来ならば甲斐性なしとして女性から愛想をつかされているところですが、お嬢様育ちだった安藤さんにとっては、逆に母性本能が刺激されてしまったそうです。
安藤和津、猛反対していた母親の一言で結婚
晴れて交際が始まった2人ですが、母・荻野昌子さんからはエリートとの交際を希望していた上、持ち込まれた縁談話も断り続けていた手前、安藤和津さんも奥田瑛二さんとの結婚は無理だろうと思っていたそうです。
しかしながら、（安藤さんの）実家に遊びに来ていた際に病気で倒れてしまった奥田さんを甲斐甲斐しく看病する娘の姿を見た荻野さんは、考えを一転させて「あんたたち、結婚したら」とまで発言するようになりました。
ある日、わが家で奥田が倒れて１か月間ほど面倒をみてあげたときに、私が彼の寝汗をかいた寝巻を洗濯機に入れたり、世話を焼く姿を母が見て、このふたりならうまくいくと思ったようです。
安藤さんは母親の心変わりに対して、「（奥田さんが）自分の言うことを聞いてくれるお婿さんになると思ったのでしょう」と考察していますが、荻野さん的には娘の純愛を叶えさせてあげたいと思ったのかもしれませんね。
母親からの許可も出たことで、2人は1979年1月に結婚をしています。
安藤和津、母親の介護に苦しむも奥田瑛二の優しさに救われる
結婚後の安藤和津さんに関しては、母・荻野昌子さんの過干渉に何かと苦しめられることとなります。
荻野さんは、安藤さんの結婚後は同じマンションのフロアに住居を構え、娘の家庭に入り浸る日々を送っていましたが、1988年頃より奥田瑛二さんに難癖をつけ始めた他、孫の習い事の先生や物に対してまで当たる奇行が目立ち始めるようになりました。
そして次第に母は家族だけでなく、他人や物にまで当たるようになりました。ピアノの先生に未払いの月謝を催促され、先生の顔に向かって札束を投げつけたり、電話の子機やテレビのリモコンの操作がうまくいかないと、床に叩きつけて壊してしまったり…。
荻野さんせいで家庭崩壊の危機に悩む日々が続いた安藤さんでしたが、1998年になると、母親の奇行は脳腫瘍のせいで感情がコントロール出来なくなってしまったことが原因だったと判明します。
荻野さんの脳に見つかった腫瘍は、発見が遅れたせいで手術が出来ないほど末期の状況だったらしく、次第に体の自由を失っていく母親を安藤さんが介護することになりました。
とはいえ、箱入りのお嬢様だった安藤さんにとって、母親の介護問題は心身共に負担が大きいことだったようで、介護うつにもかかってしまいました。
そんな安藤さんにとって救いだったのが、奥田さんが母親の介護に何かと協力的だったことだったそうで、トイレ介助の際には排泄物でお尻が汚れた荻野さんをおんぶして運んでくれたこともあったとか。
奥田さんは、生来の女癖の悪さから結婚後に何度も浮気騒動を起こしたり、映画監督を始めて億単位の借金を作るなど、模範的な夫には程遠い存在でした。
安藤さんが奥田さんに愛想をつかさずに夫婦関係を続けている理由は、いざという時には家族のために体を張ってくれる男らしい部分があるからのようです。
安藤和津の子供① 長女は映画監督の安藤桃子
安藤和津、長女は映画監督の安藤桃子
安藤和津さん・奥田瑛二さん夫妻には、1982年3月に長女・安藤桃子さんが生まれております。
高校から英国に留学し、ロンドン大学芸術学部を次席で卒業する優等生だった桃子さんは、映画監督として活躍をしており、これまでに「カケラ」や「0.5ミリ」といった作品を発表しています。
私生活では、2014年に修行僧の男性と出来ちゃった婚をした桃子さんでしたが、結婚5年目となる2018年に離婚の憂き目となりました。
「3才のお子さんを抱えて高知に住んでいるんですが、つい最近離婚したんですよ。もともとご主人は修行僧で、すれ違いも多かったようですね。それで和津さんがワンオペ育児を支えています。3月に仕事でローマに行った際もお孫さんを連れて一緒に行っていました。桃子さんが東京に来ることも多くなったようです」（芸能関係者）
安藤和津の子供② 次女は女優の安藤サクラ
安藤和津さん・奥田瑛二さん夫妻には、1986年2月に次女の女優・安藤サクラさんも生まれております。
NHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」の主演・立花福子役を務めたことでも知られるサクラさんですが、元々はサブカル系映画を中心に活躍をしていた本格派女優でした。
その真骨頂と言えるのが、2018年に出演した映画「万引き家族」となっており、カンヌ映画祭でパルムドール（最高賞）を獲得した他、サクラさん自身も日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞することになりました。
サクラさんは、2012年3月に俳優の柄本明さんの長男・柄本佑さんと結婚し娘も誕生しており、夫婦生活の方でも順風満帆な状況のようですね。
安藤和津の現在～著書「“介護後”うつ」が大反響
安藤和津さんは、2018年10月になると、自身の「介護後うつ」体験を書き記した「”介護後”うつ 『透明な箱』脱出までの13年間」を出版し、反響を呼んでおります。
元々、荻野昌子さんの介護中に「介護うつ」状態になっていた安藤さんですが、2006年に母親が亡くなった際に燃え尽き症候群状態になってしまい、「介護うつ」から「介護後うつ」に病状が転換してしまったそうですね。
安藤さんの「介護後うつ」の症状は重く、孤独感や無気力感に苛まれるなど日常生活に支障が出るほどでした。
家族と一緒にいるのに、自分だけ見捨てられたような孤独感。みんなが何を笑っているのかすら理解できなかった。スーパーへ行っても冷蔵庫を開けても、目に入る食材から献立が考えられず、料理ができない。仕事中言葉に詰まり、突然涙があふれたことも。
そんな安藤さんが「介護後うつ」から回復したきっかけについては、孫の世話をしているうちに精神が癒され、次第にポジティブなことを考えられるようになっていったそうですね。
おむつを替え、お風呂に入れて食事をさせる。介護とまるで同じ作業だけど、明るい未来がある。孫の世話を通して、母の命は孫に受け継がれているんだと実感できたことが救いになりました。
安藤和津について総まとめすると…
・安藤和津は1979年1月に奥田瑛二と結婚、長女の安藤桃子は映画監督となり、次女は今や大人気女優となった安藤サクラである
・安藤和津は長年の母親の介護体験をまとめた著書「介護後うつ」が反響を呼んでいる
お嬢様育ちながらも結婚後は苦労の連続だった安藤和津さんですが、現在は孫にも恵まれて幸せな日々を送っているようですね。
安藤さんの幸せな日々が末永く続くことを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。
