チェジュ航空が179名が死亡する着陸事故を起こしました。
この記事ではチェジュ航空事故の経緯と原因、事故の瞬間の動画、機長についてやボイスレコーダーの記録、犠牲者と凄惨な遺体の状態、2人の生き残り、日本人名での犯行声明、事故後の株価、料金、評判についてまとめました。
この記事の目次
- チェジュ航空の旅客機が着陸失敗事故を起こし179名が死亡の大惨事に
- チェジュ航空着陸失敗事故の原因① バードストライクが影響した可能性
- チェジュ航空着陸失敗事故の原因② ローカライザーのコンクリート土台
- チェジュ航空着陸失敗事故の原因③ ランディングギアの不具合の可能性
- チェジュ航空着陸失敗事故発生の瞬間の動画
- チェジュ航空着陸失敗事故の機長は韓国空軍出身のベテラン
- チェジュ航空着陸失敗事故のボイスレコーダー
- チェジュ航空着陸失敗事故の犠牲者と遺体の凄惨な状態
- チェジュ航空着陸失敗事故の生き残りは客室乗務員2名
- チェジュ航空着陸失敗事故では日本人弁護士を名乗る犯行声明があり物議
- チェジュ航空の株価は事故後に急落しており事前に空売りの陰謀論も浮上
- チェジュ航空の料金システム
- チェジュ航空の評判は概ね良好だったが事故後にキャンセルが急増した模様
- まとめ
チェジュ航空の旅客機が着陸失敗事故を起こし179名が死亡の大惨事に
出典:https://newsimg.sedaily.com/
2024年12月29日現地時間午前9時7分頃、韓国の格安航空会社「チェジュ航空」の運行するジェット旅客機(ボーイング737-800)が、韓国の全羅南道務安郡の「務安国際空港」への着陸に失敗し、乗員乗客181名のうち179名が死亡する航空事故が発生しました。犠牲者数179名は韓国国内で発生した航空事故で史上最多です。
事故を起こした旅客機は、タイ・バンコクの「スワンナプーム国際空港」発「務安国際空港」行きのチェジュ航空2216便で、現在日本のWikipediaでは「チェジュ航空2216便事故」と呼称されています。また、当事国の韓国ではこの事故の公式呼称を「12・29 제주항공 여객기 참사(12・29チェジュ航空旅客機惨事)」に定める事が発表されています。日本のメディアの報道では、現在の時点では統一された呼称がないためこの記事では便宜的に「チェジュ航空着陸失敗事故」と呼称します。
チェジュ航空着陸失敗事故の経緯
事故機であるチェジュ航空2216便は、2024年12月29日の現地時間午前2時11分(UTC+7)に、タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港を出発し、現地時間午前8時54分43秒(UTC+9)に韓国の務安国際空港と交信し着陸許可を得て、南側から01番滑走路に1度目の着陸を試みました。
午前8時57分50秒、着陸態勢に入っていたチェジュ航空2216便に、務安国際空港管制塔は「鳥類活動注意」とバードストライクの危険を伝え注意を促しています。
- 午前8時58分11秒、ボイスレコーダーに機長と副操縦士が「航空機の下の方向に鳥がいる」と話す音声が記録されていました。
- 午前8時58分50秒、チェジュ航空2216便のフライトレコーダー(FDR)とボイスレコーダー(CVR)の記録が同時に停止しており、このタイミングで電気系統に何らかの異常が発生した可能性があると推測されています。
午前8時58分56秒、チェジュ航空2216便の機長が「メーデー、メーデー、メイデー、バードストライク、バードストライク、ゴーアラウンド」と、救難信号とバードストライクの発生、着陸復行(着陸のやり直し)を発信。
午前9時、チェジュ航空2216便は一旦上昇した後、右に大きく旋回し、新たに着陸許可が出された19番滑走路に北側から着陸を試みました。
午前9時2分頃、チェジュ航空2216便は、ランディングギア(着陸時に出す車輪などを含む降着装置)が3つとも降りていない状態(なぜランディングギアが降りなかったのかは不明で調査中)で19番滑走路に胴体着陸を試みました。
チェジュ航空2216便は安定した姿勢で滑走路に接地しましたが、ほとんど減速しないまま滑走路を進み、そのまま滑走路を超えてオーバーランが発生。
午前9時2分57秒、チェジュ航空2216便は滑走路外に設置されていた、「ローカライザー」と呼ばれる航空機の誘導を行う設備が備え付けられた丘上の構造物(高さ2メートルのコンクリートの壁の土台に盛土がしてあった)に推定時速200kmの速度で衝突しました。
チェジュ航空2216便は大破炎上し尾部を除く機体のほぼ全ての形が消失。最後部に座っていた2名の客室乗務員を除く179名(乗客175名、機長、副操縦士、客室乗務員2名)が死亡しました。
チェジュ航空着陸失敗事故の原因① バードストライクが影響した可能性
チェジュ航空着陸失敗事故の原因は、2025年1月28日の現在はまだ調査中ではっきりわかっていません。
ただ、事故発生の約6分前に務安国際空港の管制塔がチェジュ航空2216便にバードストライク(鳥との衝突)の危険性を警告していた事、その直後に機長と副操縦士が実際に鳥を確認した事が窺える会話がボイスレコーダーに記録されていた事、さらにその直後にバードストライクがあったとして救難信号を発している事などから、チェジュ航空着陸失敗事故の原因にバードストライクが関係している可能性があると見られています。
また、事故の直前に務安国際空港の上空に航空機の10倍ともいう巨大な鳥の群れが出現しているのが目撃されておりその動画もSNSに投稿されています。
2025年1月27日に韓国当局が事故の予備報告書を公開していますが、ここでも事故機の両エンジンに渡り鳥(トモエガモ)のDNAが残っていたとの内容が報告されており事故原因にバードストライクが関係している可能性が高まっています。
報告書によると、事故機の両エンジンに、冬になると大群で韓国へ飛来する渡り鳥、トモエガモのDNAが残っていたという。報告書では、着陸装置が展開しないまま着陸した原因やフライトレコーダー(飛行記録装置)が事故の4分前に記録を停止した理由について結論付けていない。事故原因の調査は継続中で、「バードストライク」との関連性に焦点を当て、エンジンと着陸誘導装置の分析を行っているという。
チェジュ航空着陸失敗事故の原因② ローカライザーのコンクリート土台
チェジュ航空着陸失敗事故発生の原因ではありませんが、179名もの犠牲者を出すほど被害が拡大した原因になった可能性があるとして、チェジュ航空2216便が胴体着陸後に衝突した滑走路外のローカライザーの土台構造物がコンクリート製であった事が注目されています。
各国の航空機の専門家は、「コンクリートの壁がなければ乗員乗客は助かっていた可能性が高い」と口を揃えており、コンクリート製の構造物を滑走路の先のあんな近くの場所に設置する事はあり得ない、これまでに(このように構造物を設置した空港や滑走路を)見た事がないなどと批判しています。
仮にこのコンクリート製の構造物がなければ、犠牲者は1人も出ていなかったと分析する専門家もおり、韓国内ではこれを設置したのは誰かと批判が高まっている状況です。
韓国の国土交通省は、多くの犠牲者を出す原因になったと指摘されているこのコンクリート構造物を土台としたローカライザーを撤去し、壊れやすい構造のローカライザーを再設置する事を発表しており、務安国際空港と済州国際空港を含む7つの空港でも地面より低い位置への設置や壊れやすい構造物に調整するとも発表しています。
この事との関連性はわかっていませんが2025年1月21日、このローカライザーの構造物が務安国際空港に設置される事業が始まった際に国内空港の安全責任者であった警察大学長出身の政治家ソン・チャンワン元韓国空港公社社長が自宅で自殺しているのが発見されています。
ソン元社長は2020年5月、務安(ムアン)国際空港の電波誘導施設(ローカライザー)の改良事業を始めた当時、国内空港の安全に責任をとっていた人物だ。コンクリートの丘の形をしたこの空港のローカライザーは、昨年12月29日、179人の命を奪ったチェジュ航空事故の一原因として指摘された。
チェジュ航空着陸失敗事故の原因③ ランディングギアの不具合の可能性
チェジュ航空着陸失敗事故の原因として、事故機のチェジュ航空2216便が3つ全てのランディングギアを出さずに胴体着陸した事が関係している可能性も指摘されています。
チェジュ航空2216便が1度目の着陸を試みた際に少なくとも前輪のランディングギアが正常に作動していた事が確認されています。
務安(ムアン)空港でのチェジュ航空機事故の原因のひとつとしてランディングギアが作動したかどうかが争点に浮上する中で、事故機が1度目の着陸を試みた時にはランディングギアが正常に作動していたことが確認された。目撃者が撮影した動画と写真などを見ると、1度目の着陸直前に後輪は影に隠れて見えないが、前輪は鮮明に写っている。
しかし、どういった原因かは不明ながら事故が発生した2度目の着陸では全てのランディングギアが作動していない状態でした。
この事から着陸復行のために旋回した際に直前のバードストライクなどが 原因となってランディングギアに不具合が生じた可能性も浮上していますが、緊急時はコクピットから手動でランディングギアを作動させられるシステムだという事なので全てのランディングギアが作動しなかった原因については不明な点が多いようです。
チェジュ航空着陸失敗事故発生の瞬間の動画がネット上に出回り、一部のメディアはこれを公開してます。この動画から読み取れる情報を航空機に詳しい方らが分析しており、一部の方はチェジュ航空2216便が滑走路に設置した後に機長がランディングギアを出し忘れている事に気がつき慌てて着陸をやり直そうとして機体を加速させて再上昇しようとした結果、上昇できずにオーバーランして滑走路外の構造物に衝突し事故が引き起こされたのではないかと推測しているようです。
ランディングギアを出し忘れて胴体着陸してしまい、慌てて着陸復行しようとしてフラップ畳んでスラスト全開にしたものの離陸せずに滑走路終端まで到達したように見える。#チェジュ航空
— 稲D🇯🇵 (@Ina_D_Indycar) December 29, 2024
この方のツリー上の投稿を見ていくとこの説にも説得力があるように感じられます。
チェジュ航空着陸失敗事故発生の瞬間の動画
チェジュ航空着陸失敗事故が発生した瞬間の動画がSNSに投稿されており、一部のメディアもこれを公開しています。
動画ではチェジュ航空2216便が一瞬で大破炎上する様子が捉えられており、これではほとんどの犠牲者の方が何が起こったのかを把握する間もなく亡くなったのではないかと推測されます。
かなり衝撃的な動画なので視聴には十分注意し、自己責任において視聴してください。
BREAKING: Video shows crash of Jeju Air Flight 2216 in South Korea. 181 people on board pic.twitter.com/9rQUC0Yxt8
— BNO News (@BNONews) December 29, 2024
チェジュ航空着陸失敗事故の機長は韓国空軍出身のベテラン
出典:https://japanese.joins.com/
チェジュ航空着陸失敗事故の機長については、韓国空軍出身で、合計6823時間の飛行経験を持つベテランだった事が明らかにされています。旅客機の機長としては2500時間以上の飛行経験があったという事でした。
事故機の機長は6800時間を越える飛行経験を持つ「韓国空軍出身のベテラン・パイロット」だったという。空軍学士将校パイロットの出身で、2014年にチェジュ航空に入社、2019年3月に機長になった。飛行経験は計6823時間で、機長としての飛行経験は2500時間以上に達する。
また、韓国のメディアはこの機長について「ハン」という苗字のみ公開し、事故当時の年齢は45歳だった事などが明らかにされています。この機長については他に、あたたかい人柄で責任感が強い人物であった事などが明かされています。
チェジュ航空着陸失敗事故のボイスレコーダー
出典:https://www.aviationwire.jp/
チェジュ航空着陸失敗事故のボイスレコーダーとフライトレコーダーが収納されたブラックボックスは、外観上はほぼ無傷の状態で回収されたという事ですが、事故発生の4分前から記録が途絶えており、最後の4分に何が起きていたのかの解明が困難になっていると報じられています。
ボイスレコーダーなどの記録が途絶えた原因ですが、このタイミングで何らかの電気トラブルが起きたためではないかと推測されています。
原因究明のカギとなる事故機のフライトレコーダーとボイスレコーダーに、衝突直前の「最後の4分」が保存されていなかったのだ。バードストライク(鳥との衝突)で2つのエンジンが故障したことで電気の供給が断たれた「シャットダウン」が原因だと推定される。
ボイスレコーダーとフライトレコーダーの記録が同時に途絶える原因は、航空機内の電気供給が途絶えた可能性が高いと推測されており、チェジュ航空着陸失敗事故自体の原因も、バードストライクによって2つのエンジンが停止し電気供給が絶たれてコントロール不能に陥った事ではないかとの推測も出ています。
チェジュ航空着陸失敗事故の犠牲者と遺体の凄惨な状態
出典:https://www.chosunonline.com/
チェジュ航空着陸失敗事故では、179名もの犠牲者が出ました。
チェジュ航空着陸失敗事故の犠牲者の内訳は、機長と副操縦士、客室乗務員2名の韓国人の乗員4名と乗客175名で、乗客のうち2名がタイ人、残る173名が韓国人でした。
チェジュ航空着陸失敗事故の犠牲者の遺体の状態ですが、極めて凄惨な状態だった事が明らかにされています。2025年1月3日の時点で収容された遺体は「1013点」と発表されています。これはつまり、犠牲者の遺体がバラバラになっている事を示しています。
一部韓国メディアは犠牲者の遺体がバラバラになるほど凄惨な状態であった事をそのまま包み隠さずに報じています。
3日夜の捜索までに収容した犠牲者の遺体は1013点に上った。遺体収拾完了はバラバラになった犠牲者の部分遺体を修復し再構成手続きが終わったという意だ。
当局は回収されていない部分遺体を探すため当面現場捜索を続ける予定だ。
犠牲者の遺体の損傷が激しいため、まだ全ての遺体の身元が特定されていない事も発表されています。
チェジュ航空着陸失敗事故の生き残りは客室乗務員2名
チェジュ航空着陸失敗事故の生き残り(生存者)は181名の搭乗者のうちわずか2名だけでした。
チェジュ航空着陸失敗事故の生き残りの2名はいずれも客室乗務員で、1人は30代の男性、もう1人は20代の女性だという事です。この生き残りの2名は事故発生時、一番後方の座席に座っており奇跡的に生き残ったという事です。生き残りの2人は重傷を負っているもののいずれも命に別状はないと発表されています。
この生き残りの2名が奇跡的に助かったのは、事故が発生した際に機体最後部の一部がもげ落ちたためスムーズに救助されたためでだったという事です。
29日に全羅南道の務安国際空港で発生したチェジュ(済州)航空機事故で、客室乗務員2人が奇跡的に救助された。2人は旅客機の後部で乗客サービスを担当していたが、事故機が空港の外壁に衝突する際、機体最後方の一部がもげ落ちて助かった。
チェジュ航空着陸失敗事故では日本人弁護士を名乗る犯行声明があり物議
チェジュ航空着陸失敗事故では、事故発生後に日本人の弁護士を自称する何者かから「事故は自分たちが起こした」などとする犯行声明メールが届いた事が報じられています。
韓国当局はこの件で日本の警察に捜査協力を依頼しています。
韓国南西部の務安国際空港でチェジュ航空の旅客機が着陸に失敗して炎上し179人が死亡した事故で、韓国警察当局は6日、日本人弁護士を自称する人物から「事故は自分たちが起こした」とする犯行声明のメールが送られてきたことに関連し、国際刑事警察機構(インターポール)を通じて日本の警察に捜査協力を要請し、外交ルートを通じて国際捜査共助を進めると明らかにした。
なお、犯行声明メールに記載されていたという日本人弁護士の名前ですが「カラサワ・タカヒロ」だったようです。これは実在する日本人弁護士の唐澤貴洋さんを指していると見られています。
唐澤貴洋弁護士は、「恒心教」と呼ばれるネット上のカルト集団によって勝手に名前を使用される被害を度々受けている人物です。今回も恒心教による愉快犯である可能性が高いと見られています。
ソウル新聞の記事によれば、2024年12月30日朝に韓国法務部へ、チェジュ航空機事故を自身が起こしたと示唆して「31日夜に韓国の複数の場所で高性能爆弾を爆発させる」との内容が含まれた、「カラサワ・タカヒロ」を名乗る者による日本語と英語のメールが届いた。
これまでに「恒心教」を名乗って同様の行為を働き逮捕された者は全て日本人であるため、今回のメール送付も韓国にネガティブな感情を持つ日本人による犯行の可能性が高いと見られています。いくら韓国が嫌いだからといって179名もの人が犠牲になった悲惨な事故でこのようなふざけた行為をする事は許される事ではありません。
チェジュ航空の株価は事故後に急落しており事前に空売りの陰謀論も浮上
チェジュ航空着陸失敗事故の発生後、チェジュ航空の株価は一時16パーセントを超える急落とり上場来安値を更新しました。
実は、チェジュ航空着陸失敗事故が発生する前の最後の取引日である2024年12月27日に、チェジュ航空の株に大量の売り注文が入って株価が大きく下げていました。
偶然にしてはタイミングが良すぎるため、何者かがチェジュ航空が事故を起こす事を知っていて空売り(株価が下がると儲かる)を入れていたのではないかといった陰謀論めいた噂が流れました。
チェジュ航空機事故前の最後の取引日12/27(金)に誰かがチェジュ航空の株を投げ売りしている。 pic.twitter.com/8CVAf8S7My
— J (@_JSLEE) December 31, 2024
チェジュ航空。事故前に空売り。
— 深田萌絵 MoeFukada (@MoeFukada) January 1, 2025
偶然ですか? pic.twitter.com/tHlj3O5F4j
チェジュ航空の料金システム
チェジュ航空には「FLY」と「FlYBAG」、「BIZLITE」の3グレードの料金体系があります。
「FLY」が最も料金が安く機内持ち込みの手荷物10kgのみ、「FlYBAG」は「FLY」の料金におよそ1万円が加算され機内持ち込み10kgに受託手荷物15kgまで運搬可能です。
最も料金が高い「BIZLITE」はいわゆるビジネスクラスで機内持ち込み10kg、受託手荷物30kg、通常より広いプレミアムコンフォート席、優先的にチェックインや搭乗、手荷物返却などのサービスが受けられるオプションが付くようです。
航空料金自体はシーズンやその時の環境によって変動しますが、チェジュ航空は定期的にセールを実施しておりこれを利用すると相場よりかなり安い料金で利用可能なようです。
また、チェジュ航空の機内食は事前予約制で、複数のメニューが用意され日本円にして1食600円から2000円程度の料金設定になっています。
チェジュ航空の評判は概ね良好だったが事故後にキャンセルが急増した模様
チェジュ航空の評判ですが、今回の事故を起こす前は概ね良好でした。特に乗務員の感じが良い親切といった声や、料金面でコスパが良いといった評判を得ていました。
先週チェジュ航空を利用し、職員さんも親切だしチェックインもスムーズだし積込15kgまで無料だし、また利用したいと思える航空会社だっただけに、ショックですね…
— 煙々羅@Hildia (@Rinenranm7) December 30, 2024
事故に遭われた方の御冥福をお祈り申し上げます pic.twitter.com/wCUMjQN8ne
ただ、今回のチェジュ航空着陸失敗事故を受けて、やはり安全性という点での評判が悪化しており、低料金を維持するためにコストを抑えるためか航空機の月平均稼働時間が他社に比べて長く、機体の老朽化が通常よりも速いペースで進んでいると指摘する声も出ているようです。
また、今回の着陸失敗事故の後、チケットのキャンセルが大量に発生しているとの報道も出ています。
2024年12月30日、中国メディアの環球網は仏AFP通信の報道を基に、韓国南西部の務安(ムアン)国際空港でLCC(格安航空会社)のチェジュ(済州)航空7C2216便(ボーイング737-800型機)が着陸に失敗し、炎上した事故を受けて、チェジュ航空のチケット予約に大量のキャンセルが発生していると伝えた。
まとめ
今回は、2024年12月29日に韓国の務安国際空港で発生したチェジュ航空着陸失敗事故についてまとめてみました。
チェジュ航空着陸失敗事故は、乗員乗客合わせて181名を乗せた旅客機チェジュ航空2216便が、着陸時にオーバーランして滑走路外のコンクリート構造物に衝突し179名が死亡した事故です。
チェジュ航空着陸失敗事故の原因は、2025年1月28日現在の時点ではまだ調査中ですが、バードストライクによりエンジンが停止し電気系統がストップした事が原因となった可能性が高いと見られています。また、滑走路の先に設置されていたローカーライザーの土台部分がコンクリートで作られており、これに衝突したために犠牲者が増えた可能性も指摘されています。
チェジュ航空着陸失敗事故の事故機の機長は空軍出身のベテランパイロットのハンという人物で、あたたかい人柄の方だったという事です。
チェジュ航空着陸失敗事故では、ボイスレコーダーの記録が事故発生の4分前に途絶えており、事故原因の究明を難しくさせています。
チェジュ航空着陸失敗事故の犠牲者の遺体は、衝突の衝撃でバラバラになっている事もメディアが報じており、事故の凄惨さを物語っています。
チェジュ航空着陸失敗事故の生き残りはわずか2人だけで、最後部の座席に座っていた客室乗務員の方でした。
チェジュ航空着陸失敗事故発生後、日本人の名前で犯行声明のメールが送られた事がわかっており、使用された日本人名が「カラサワ・タカヒロ」であった事から「恒心教」による悪質なイタズラではないかと見られています。
チェジュ航空着陸失敗事故発生後、チェジュ航空の株価がは暴落しましたが、事故の前の最後の取引日に大量の売りが出ており、事故が発生する事を知っていた何者かが空売りをかけたのではないかという陰謀論まで浮上しています。
チェジュ航空の評判は事故前まではスタッフや乗務員の感じが良い、料金のコスパが良いなど概ね良好でしたが、今回の事故を受けて安全面での評判に傷がついた事は否めません。