猫の恩返し

猫の恩返しの都市伝説!あらすじと評価&トリビアまとめ【耳をすませばのスピンオフ】

2002年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画『猫の恩返し』。

 

この作品は1995年に公開された『耳をすませば』のスピンオフであり、都市伝説もある特殊な作品だと言われています。

 

『猫の恩返し』について総まとめしましたので詳しく解説していきましょう。

この記事の目次

【ネタバレ注意】スタジオジブリ『猫の恩返し』のあらすじ

 

『耳をすませば』のスピンオフ作品『猫の恩返し』

『猫の恩返し』は1995年に公開されたスタジオジブリの映画『耳をすませば』の主人公だった月島雫が初めて書いた物語という設定で企画されたスピンオフ作品です。

 

『猫の恩返し』と『耳をすませば』に共通して登場するキャラクターとして、猫の男爵・バロンと恰幅の良い猫・ムーンがいます。

 

『耳をすませば』の原作者である柊あおいさんがスピンオフとして描き下ろしていた漫画コミック『バロン 猫の男爵』を原作として、スタジオジブリの若き名原画マンとして活躍していた森田宏幸さんが監督を務めて『猫の恩返し』は制作されています。

 

バロンの声優には当時人気俳優だった袴田吉彦さんが務めていましたが、その後人気が失速して”アパ不倫”問題で注目されるなど私生活のだらし無さを露呈してしまいました。

 

続編を作らないスタジオジブリの方針としては『猫の恩返し』は異例の作品であり、『耳をすませば』に登場する主人公・月島雫が作家になって書いた処女作が原作になっているという設定で企画されました。

 

それまでのジブリに無かった軽いテイストの作品

『猫の恩返し』のキャッチコピーは糸井重里さんが担当しており、「猫になっても、いいんじゃないッ?」という軽い感じになっています。

 

興行収入的には日本国内で64.6億円と2002年度の邦画では1位になっているものの、スタジオジブリの歴代作品の中では少ない部類となります。

 

また、VHSやDVDなどメディアの出荷本数は総計で72万本だということで、これもスタジオジブリの歴代作品の中では少ない部類に入っており、『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』などと同じくらいの売上となっています。

 

それでは、『猫の恩返し』にまつわる都市伝説や謎をご紹介する前にまずはあらすじからご紹介していきますが、ネタバレとなりますので自己責任にてお読みください。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – ハルが猫を助ける

 

吉岡ハル、下校中に車に轢かれそうな猫を助ける

『猫の恩返し』の主人公・吉岡ハルは友達のひろみと下校中に車に轢かれそうになっていた猫を助けたことがきっかけで物語は進んでいきます。

 

ハルは朝が苦手でなかなか起きることができず、学校に遅刻してしまうようなどこにでもいるような平凡な女子校生。

 

すでに授業が始まっている中で、ハルは教室の後ろの入口からコソコソと先生にバレないように侵入しますが、先生は気づいており「吉岡ー、こそこそする暇があったら席に付けー」と怒られてしまい、ハルは「…はい」とバツが悪そうに席に付くと教室中で笑いが起き、友人のひろみにも「あちゃー」と言われてしまう始末でした。

 

その日、ハルはひろみと遅刻してみんなに笑われたことを愚痴りながら下校中していました。

 

ハルは密かに片思いをしていたクラスメートの町田くんにも笑われたことを嘆き、ひろみも「笑ってたねー」と茶化します。

 

さらにひろみは「これは何かの前兆だね。もっと恐ろしいことがこれから始まるんだよー」とハルにこれから起きる猫の国での大騒動を予兆するかのようなことを言います。

 

ひろみは町田くんに彼女がいることを知っていて「告白は?」と意地悪な質問をし、「それが彼女いるらしいのよ」と肩を落とすハルに「1年の子でしょ?美人らしいねー」と追い打ちをかけて女子高生らしい戯れあいをしていました。

 

 

ハル、ひろみが車道にいる猫に気づく

ハルとひろみがおしゃべりしながら下校している時、プレゼントの箱を咥えて車道を横切ろうとしていた猫が途中で落としてしまい、右往左往していました。

 

ひろみは「おぉーい、危ないぞー」と猫に声を掛けましたが「まぁいっか、猫だし」とさほど興味なく行ってしまおうとします。

 

猫は鼻で何とか箱を運ぼうとしますが、そうしている内に向こうからトラックが走ってきてしまいました。

 

ハルは「なんかヤバくない?」と呟くと、猫はトラックが来ているにも関わらず、モタモタと箱を運ぼうとしています。

 

意を決したハルは、ラクロスのラケットを持って猫の元に走り、見事なラケットさばきで猫を包み込み、間一髪のところでトラックから轢かれるところを救ったのでした。

 

 

ラケットが折れてうなだれるハルに話しかけてきた猫

ラケットが折れてしまい踏んだり蹴ったりで落ち込むハルに猫は人間のように二本足で立ち上がり、話しかけてきたのでした。

 

ハルは猫が二本足で立って誇りを叩いている様子を観てハッと息を呑みます。

 

ハルに気づいた猫はイケメン声で「大変危ないところを助けていただき、まことにありがとうございました」とお礼を言ってきます。

 

さらに猫は「お怪我はございませんでしたか?」とハルを気遣う紳士ぶりを見せてきましたが、その姿はどこか高貴な雰囲気を漂わせています。

 

猫から話しかけられて戸惑うことしかできないハルに、猫は「今は急いでおりますゆえ、お礼はまた改めて」とだけ言い残して去ってしまいました。

 

呆然とするハルにひろみは「あーあ、やっちゃった。ま、猫の命には代えられないか」と声をかけますが、ハルが「今の見た?猫がおじぎした」とキョトンとした面持ちで言うと、ひろみは「ハル…どっか打った?」と心配するだけでした。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 猫王自らハルの元にお礼に来る

 

母親に猫に話しかけられたことを話したハル

家に帰ってみるとデザイナーの母親が部屋中にカラーチャートを敷き詰めて色を決めているところでした。

 

「踏まないで!」と注意されながらも、ハルは何気なく母親に「ねぇお母さん、猫って話せるの?」と聞いてみました。

 

母親は「さぁねぇ」とうろ聞きしていたものの、質問の突飛さに「えっ!?」とハルを見たした。

 

しかし、母親は昔もハルが猫と話をしていたエピソードを語ってくれます。

 

ハルがまだ小学生くらいの小さい少女だった頃の話で、お魚のクッキーを食べながら道を歩いていると後ろから白い子猫がついて来ました。

 

ハルは子猫に気づくとクッキーをひとつあげます。

 

クッキーを美味しそうに食べる子猫を見て嬉しくなったハルは、持っていたクッキーを箱ごと子猫にあげてしまいました。

 

そのことを先を行く母親に「猫とお話をしてたのよ」と伝え、「何を話してたの?」と聞かれると「世の中生きていくのは大変だって言ってたよ!」と言うハルに母親は思い出して大笑いしたのでした。

 

 

その夜、猫王が臣下を引き連れてお礼に来る

ハルが昼間に助けた猫は実は「猫の国」の王子・ルーンであり、その父親・猫王が深夜に直々にお礼に参上しました。

 

ハルが布団に入って寝入ろうとしていたその時、外では何か騒々しい音がしています。

 

その音を確かめるために寝巻きのまま玄関の外に出たハルの前に現れたのは、猫の大名行列でした。

 

その大名行列の中央には神輿に担がれた猫王がおり塀の内側に隠れるハルの前までやってきて止まりました。

 

側近のナトリが「ニャホンッホン!」と咳払いをすると、隠れているハルに「これこれ、もうちょっと近う」と手招きし、猫王の紹介を始めます。

 

「ご紹介いたします!こちらは猫の国を治めておられます猫の国の王、猫王様にございます!」

 

ナトリの紹介に猫王は少しはにかみながら「照れるね」とだけ言いました。

 

昼間に猫の国の王子・ルーンをハルが助けたことで猫王が直々にお礼に来たことを伝えるナトリに猫王は「あ…うーむ…ありがとね」と照れながら歯切れの悪いお礼をしました。

 

どうしていいのか分からず愛想笑いするハルに対して、ナトリが「目録でございます」と目録を手渡してくれ、小太りの側近・ナトルが「明日よりあなた様にたくさんの幸福が訪れるでございましょう!」と景気よく伝えるのでした。

 

呆気に取られるハルを尻目に猫王の大名行列は去っていきましたが、翌日からハルは思いも寄らない事態に巻き込まれていくことになります。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 恩返しの数々に戸惑うハル

猫たちによるありがた迷惑な恩返しが始まる

恩返しと言っても所詮は猫が考える恩返し。ハルが翌日から受け始めた猫の恩返しに辟易とし始めます。

 

 

猫王が引き連れた猫の大名行列がやってきてから一夜が明け、ハルは夢だったかと思っていましたが翌朝の母親の悲鳴によりそれは夢ではなかったことが分かります。

 

家の庭には一面ねこじゃらしで覆われており、通学途中からハルをめがけて街中のたくさんの猫が求愛するように追いかけてきて校門で生活指導の先生に怒られる始末。

 

挙句の果てには靴箱の中に猫からのプレゼントとしてねずみが大量に入っており、悲鳴を上げて飛び退るハルの元には追いかけてきたたくさんの猫によってねずみの派手な争奪戦が始まりました。

 

すでに散々な目に遭って疲れていたハルでしたが、放課後にごみ捨てに行く途中で憧れのクラスメート・町田くんとその彼女を見かけて目を奪われたせいで柵に引っかかって転倒してしまい踏んだり蹴ったりなこと続きでハルは物に当たり散らそうとしますが思いとどまり人生の虚しさに浸ってしまいます。

 

 

ナトルがハルの元にやってくる

「はぁ~…私いったい何やってんだろ…」とため息を付くハルの元に、昨晩大名行列に参加していた猫王の側近のナトルがやってきました。

 

「いたいた、ハル様ぁ、ハル様ぁ!」と話しかけてきたナトルを見てハルは昨晩のことを思い出し、ナトルを思い切り掴んで「あんた達ねぇ!朝からいろいろ!」と怒鳴ります。

 

ハルの剣幕に肩をすくめたナトルは愛想笑いをしながら「はい~喜んでいただけて…」と言いかけましたが、「ないわよっ!」とハルに一喝されて毛を逆立て竦み上がりました。

 

しかし、ナトルは「にゃ!?にゃぜにございます!?我が国挙げての一大プロジェクト、最大級のお礼の気持ちでございますぞ!?」と驚きの様子でまくし立てました。

 

ハルは「そんなこと言ったって私はネズミ食べないし、猫じゃらしもまたたびも有り難くないのよ」とうんざりした様子で言うと、ナトルは「あ、ささ…左様でございましたかぁ。これはとんだご無礼を…」と恐縮してしまうのでした。

 

続けてナトルは「しかし、これはとんだ誤算だにゃあ。猫王様になんとご報告してよいやら…」

と腕を組んで悩み始めてしまいました。

 

その様子を見たハルは、「言いすぎたよ、ごめんね」と謝り、最近人生が空回っていることをナトルにボヤきます。

 

ナトルはそのハルの悩みを聞いて「ハル様のような綺麗な女性にも悩みがおありなんですねぇ~」とお世辞を言うと、ハルは「えぇ~?またぁ、別にいいよ~」と慰めのお世辞を笑って返しました。

 

しかしナトルは決心したようで、「いいえ!よくありません!こうなったら私どもも意地です!ぜひともハル様にご満足いただかなくては!」と力を込めて語り、「ぜひとも私どもの住む猫の国においでくださいませ!」と猫の国へハルを招待するのでした。

 

ナトルは続けて猫の国の良いところを語りだし、挙句の果てにはハルを猫王の息子で王子のルーンの后として迎え入れたいと考えていることを伝えます。

 

猫の国の王子との縁談にビックリしたハルでしたが、人生に一抹の虚しさを感じていたハルは猫の国のイケメン王子との第二の人生もアリなのかもと夢想し始めます。

 

現実に戻ったハルは「でも猫のお嫁さんはオーバーよ、たとえ王子様でもそれは…」と言いかけますが、ナトルは早合点しており「それでは今夜お迎えにあがります」とお辞儀をして去ってしまいます。

 

慌ててナトルを追おうとしたハルでしたが、花壇につまづいてしまい派手に転倒してしまいます。

 

ハルは起き上がり、「どうしよう!あの猫達なら きっとやるわ!私、猫の国に連れていかれちゃう、猫のお嫁さんにされちゃう~」と青ざめます。

 

猫のお嫁さんになっている自分を想像して絶叫したハルに謎の声が聞こえてきます。

 

「ハルちゃん、猫の事務所よ、猫の事務所を探して」

 

突然の声にビックリしたハルでしたが、謎の声の主は続けて「十字街で 白い大きな猫が場所を教えてくれるから。ハルちゃん、十字街へ行って」と指示をしてくれるのでした。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 猫の事務所を探しに行くハル

ハルは十字街でムタと出会う

謎の声に導かれ、ハルは人で賑わう十字街にやってきて”白い大きな猫”を探し始めました。

 

ハルはあまりに手がかりの薄い情報を元に十字街をうろついていましたが「でもキレイな声だったから、白いキレイな猫だったりして」と声の主が待っているのかと期待しながら探していました。

 

疲れたところでハルはカフェのテラス席に腰を下ろしましたが、そこには”白い大きな猫”のムタが寝ており、お尻で乗っかってしまいます。

 

その弾力に驚いたハルは立ち上がり席を見てみるとそこにはムタがおり、「なにこのブタ猫!なんでこんなとこにいるの?」と口悪く言ってしまったためムタは内心ムカッとします。

 

その場を去ろうとしたムタに、ハッとしたハルは「キミ、猫の事務所を知らない?助けて欲しいんだけど…」と小声で話しかけましたが、ムタが振り向かないところから猫違いだと思い謝ったところ「…ついてきな」とムタは許してくれ、猫の事務所まで案内してくれることになりました。

 

 

入り組んだ裏路地を抜けた先にあった猫の事務所

ムタはハルにまったくお構いなしに猫の通り道である裏道や塀の上をドンドン進んで行き、ハルはボヤキながらも必死に追いかけるのでした。

 

人が絶対に通らないであろう道を行くムタを追いかけ、ようやくハルがたどり着いた裏路地の先は猫サイズの建物が並ぶ不思議な空間でした。

 

ムタは事務所の前のベンチに腰を下ろすと人間のように新聞を読み始めます。

 

その様子にハルは焦り始めますが、ムタが「おいバロン、出番だぜ。もったいつけてないで出てきてやんな」とバロンを呼ぶと、事務所の窓から覗いていたバロンの人形に陽の光が当たり、当たり一面が黄金色に輝く中で事務所の中からバロンが出てきました。

 

「ようこそ!猫の事務所へ」と歓迎するバロンのカッコよさに見とれていたハルに、バロンはこの世界が”心を持ったもの達の世界”であることを紹介します。

 

そして、バロンにトトと紹介された事務所の前にあったガーゴイルの像が動き出し、「珍しいな男爵、お客さんかい?」と話し出しました。

 

バロンは「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵、私を作った人がそう名づけてくれた」と自己紹介をし、ハルが事務所を訪れた経緯について聞きました。

 

その中で、ハルが猫達から恩返しを受けることになった話にムタが「まったく人のいいお嬢さんだぜ!そんな連中ほっときゃいいものをよ」と悪態をついたことにトトが「相変わらず口が悪いなムタ、猫を助けたこの子の優しさが分からないのか?」とムッとしましたが、相変わらず悪態をつき続けるムタとついには喧嘩を始めてしまいます。

 

自分のことで喧嘩が始まったことに焦ったハルでしたが、バロンに制止されて「ハル、どうぞ中へ」と事務所の中に招き入れるのでした。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 猫の国に連れて行かれたハル

事務所に押し寄せたナトル達猫にさらわれたハル

猫の事務所の中でバロンに紅茶を貰いながら相談していたところにナトルが率いる猫軍団が押し寄せてきて、強引にハルを猫の国に連れて行ってしまいます。

 

ハルは「この趣味好きだなぁ」とバロンの猫の事務所の中のインテリアに夢中になっていましたが、バロンからスペシャルブレンドのミルクティーを貰い一息ついていました。

 

その横では再び悪態をついていたムタとそれを諌めるトトが口論になっていましたが、バロンはハルの今後の身の振りについて話を始めました。

 

猫の国に連れて行かれてルーン王子のお嫁さんにされるという話にムタは「なっちまえばいいじゃねえかそんなもん」と投げやりに返します。

 

「身も蓋もない」というトトの呆れた口調にムタは「何だって経験だろ」と正論を言うと、バロンも「なるほど」と納得し、「実は私も猫の国には一度行ってみたかった、いい機会かもしれん」とムタに賛同しました。

 

しかしムタは「さすが男爵、俺は遠慮するがな」と興味なさそうに言いましたが「お前も行くんだよ」とバロンに強制されます。

 

そしてハルを連れて行くかについてバロンとムタが論議していると、ハルは申し訳なくなったようで「あの、私帰ります」と切り出して、バロンたちに迷惑を掛けていることを理由に自分で何とかすると言い出しました。

 

バロンは引き止めることなく「そうか、力になれなくてすまない」と敢えてムタの人情にくすぐるように言うとムタは「くーっ!あーあ、分かったよ。留守番するだけだぜ」と猫の国へ同行することを決めました。

 

話も決まったところでシフォンケーキを切り分けてティータイムにしようとした矢先に、扉をノックする音が聞こえてきます。

 

扉の前にいたハルは「トトさんかな?」と無防備に扉を開けたところ、そこに立っていたのはなんとナトルで、「ハル様!お迎えにあがりましたにゃー!」と言うとたくさんの猫が事務所に入り込んできてハルを強引に連れて行ってしまいました。

 

バロンも「まずいな」と呟くと追う準備を始め、偵察に行っていたトトが「バロン!猫どもが集団で押しよせて…」と報告に来ましたが時既に遅く、「本当に鳥目だな!」とムタに呆れられてしまいます。

 

「後を追う!」とバロンたちは猫に連れ去られたハルを追うのでした。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 猫の国へ入る

トトの背中に乗ってハルを追うバロン

バロンはトトの背中に乗り、ムタはトトが足で掴んで上空からハルを連れ去ったナトルたち猫を追いました。

 

ハルは猫たちの背中に乗って連れ去られましたが、「降ろして!帰して!今すぐ戻るの!」と叫び続けましたが、ナトルは「ハハーン、いわゆるひとつのマリッジブルーですにゃ?」と茶化してくるので「ちっがーう!」と叫びました。

 

トトはバロンを背中に乗せて、ムタの背中を足で掴んで飛び立ちましたが、ムタは「いてぇー! おいこら、イテェだろ!放せ!」と喚いていました。

 

トトがバロンに「放せと言っている」というと、バロンが「トト、今だ!」と合図を送りムタを猫たちに向けて放り投げました。

 

ムタは「放すなよぉー!」と猫たちめがけて落ちていき、猫の上に乗る直前で猫たちが避けたためムタは地面に叩きつけられてしまいます。

 

それでもムタは「おにょれー!」と猛烈に猫を追いかけ、見事に猫たちの上に乗ることに成功しました。

 

ナトルは「重量オーバーですにゃあ!」と慌てましたが、猫たちは空間をワープして猫の国に向かいました。

 

バロンたちもナトルたちがワープしている光を追って猫の国に入ります。

 

 

猫の国に到着したハルとムタ

猫の国に入ったハルとムタでしたが、ナトルたちの姿はなく、猫の国の城が見える広い丘の上に落ちていました。

 

ハルは「あいたたた、腰打った~」と起き上がるとそこはのどかな風景の広がる猫の国でした。

 

隣には大きなムタがおり、ハルは「あれ?ムタさん大きくなった?」と声をかけると、「お前が小さくなったんだよ」とムタは返し、「とうとう来ちまったからさ」と猫の国に来たことを教えました。

 

のどかな猫の国の丘でくつろぐハルに、ムタは「なぁ、出口探してとっとと帰ろうぜ」と猫の国に長居したくない様子でしたが、ハルは「もうちょっと」と寝転んだまま動きません。

 

そうしていると「ダメ!早く帰って!」と学校の中庭で聞いた綺麗な謎の声が再び聞こえてきました。

 

その声の主の白猫がハルたちの元に駆け寄ってきて、「早くここから逃げて下さい」と人間の世界に帰ることを促してきました。

 

ハルは呑気に「へーきれいな猫、やっぱり猫の国は違うなあ」と白猫を眺めていましたが、「のんきなこと言わないで、ハルちゃんはここにいてはいけないのよ」とハルのことを知っているようで「何で私の名前知ってるの?」とハルは驚いてしまいます。

 

そうしていると「ハル様ぁー!」と遠くから声が聴き慣れた声が聞こえてきて、ナトルがハルたちの元にやってきました。

 

ナトルによればムタの重量オーバーのせいで猫の国に入る際に落としてしまったようで、ムタのことをハルの家来だと勘違いしている様子でした。

 

ナトルがハルとムタをお城へ案内しようとしますが、引き止めるムタにハルは「あいさつぐらいして帰らないと王様には失礼かも」と猫のお城に行く気が満々のようでした。

 

ハルは白猫も一緒に行きたいとナトルに告げましたが、お城で給仕をしているユキという猫で、お城でまた会えるため別れてお城に向かいました。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 猫の白でパーティーが開かれる

猫王の待つお城へ訪れたハルたち

ハルはナトリに促されるままお城へと向かい、その道中は監視カメラにより猫王がいやらしい目で眺めていました。

 

ハルはお城へ到着すると、パーティーに出席するための衣装に着替えることになりました。

 

今まで着たことが無いようなドレスを着たハルはまんざらでもなく、「なんか、きれいかも…」とつぶやいてしまいます。

 

ハルが着替えたところに猫王が見に来ましたが、ハルは「私、悪いんですけど結婚の話はちょっと」と縁談に断りを切り出し「王子様は猫でしょう?私、猫にはなれないし…」と現実的な話を持ち出しました。

 

しかし、王様とナトリはお互いにニヤリとすると「もう、なってるにゃ」と言い、ハルは鏡を見てみるとそこには猫になっている自分が映っていて、ハルは感心しかけたものの我に返って「ね、猫ぉぉぉっ!?」と叫んでしまいます。

 

ハルは急いで別室で待っているはずのムタの元に駆け寄ると、そこには大量のゼリーの中に溺れているムタがおり、二重の驚きに戸惑うハルを冷静にナトルがパーティー会場に連れていきました。

 

国賓が多く参加している盛大な猫のパーティーの席にハルは着席していましたが、自分が猫になってしまったことやムタがゼリーで溺れて死んでしまった(死んでいないが)ことに気落ちしてつまらなそうにしていました。

 

その様子を観た猫王様はハルを楽しませようと芸を披露するように命令しますが、どれも微妙で場は白けてしまいます。

 

そんな中で颯爽と登場したのがバロン扮する仮面をした男爵で、楽隊が優雅なダンスに合わせた楽曲を弾きはじめて大人っぽい素敵なムードの中バロンとハルは踊ります。

 

 

踊りながらハルに話しかけるバロン

セクシーな男爵に手を取られてダンスをするハルはうっとりして猫化が進んでしまい、バロンはハルに小声で話しかけます。

 

「ダメだハル、自分を見失うんじゃない」とダンスをしながらバロンはハルに話しかけ「キミは、キミの時間を生きるんだ、前にもそう言っただろ」とバロンであることが分かるような話をしました。

 

ハルが「あなたは…」と気づいたところで猫王がふたりの様子に気づき、「その音楽やめーい!コソコソと怪しい奴…貴様一体何者じゃ!」とバロンに正体を明かすように問い詰めます。

 

バロンはゆっくりと仮面とマントに手をかけながら「これは名のり遅れて失礼した、決して怪しい者では…」と語ると一気に仮面とマントを剥ぎ取りながら「私はフンベルト・フォン・ジッキンゲン、ハルを迎えに来た!」と名乗ります。

 

ドラマチックな展開にナトルが「こんなのってぇー」とときめくと、ナトリが「ありですかにゃ?」と猫王に伺いましたが、猫王は「あるわけないにゃー!ひっとらえい!」と憤慨して兵士に捕らえるように命令してしまいます。

 

場が物々しくなったところで兵士の振るう武器がムタの入っていた大きな容器に当たり、割れて中からムタが出てきます。

 

ムタは兵士たちの存在に「やべ…」とつぶやきながら逃げるために戦い始めますが、体格差から兵士たちを圧倒し「ムタさんすごい!」とハルを感心させます。

 

その時給仕の白猫・ユキが駆けつけてきて、「バロンさん、助けに来てくれると思ってました」と言うと、バロンは「何故私のことを?」と不思議がりましたが、ユキは猫の事務所を知っていたことを明かしました。

 

そしてユキは夜明けまでに猫の国を脱出すれば元の世界に戻れることを教えてくれて、白から外に出られる秘密の通路を教えてくれました。

 

ハルとバロン、ムタはその穴に飛び込むと、一気に城の裏側に出ることができました。

 

遠くに見える塔の頂上から猫の国を脱出できることをユキが教えてくれ、ハルたちはふもとに広がる迷路のような廃墟を超えて塔を目指すことになりました。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 塔からの脱出を目指すハルたち

ハルたちはユキに教えてもらった塔のてっぺんを目指す

人間世界の夜明けまでに猫の国を脱出するために、ハルたちはユキに教えてもらった塔を目指し廃墟の迷路に入ります。

 

ユキはハルをバロンに任せてお城に戻ってしまいました。

 

バロンはハルに事務所へ行くように助けを出した謎の声の正体はユキだったのではと話します。

 

ハルは謎の声とユキの綺麗な声が一致していることに気づきましたが、今は塔に急ぐことが先決だと思い廃墟の迷路に挑んでいきました。

 

その頃、猫王たちは城のテラスからハルたちの動向を追いながら兵士を送り込み、高みの見物を決め込んでいました。

 

 

迷路を難なくクリアして塔にたどり着くハルたち

猫の兵士たちが追ってきたり、戦いになることもありましたが、バロンの活躍により難なく塔への突破口を開いていきます。

 

迷路を進んでいくハルたちでしたが、ムタは「正直に迷ってやるこたないぜ」と猫らしく塀の上によじ登りってしまいました。

 

「ムタさんずるい!」と言うハルでしたが、猫の兵士たちも塀の上に登っていたためムタだけ見つかり「何でこうなるんだ!?」とムタはボヤキながら兵士に追われて逃げていきました。

 

バロンは「ムタが囮になってるうちに急ごう」と先を急ぎましたが、通路の先からも猫の剣を持った猫の兵士が現れ、バロンと戦いになってしまいます。

 

しかし、バロンは持っている杖で軽く猫の兵士をあしらって倒してしまい、「強い!」とハルを感激させました。

 

ハルたちが先を急ぐ中、高みの見物をしていた猫王たちはゴルフに興じており、猫王のドライバーにナトルが「ナイスショット!」と盛り上がっていましたが、ボールは迷路でハルたちを追い詰めていた兵士に直撃してハルたちの手助けをすることになってしまいました。

 

ハル、バロンとムタは再び合流しましたが、壁のハリボテが行き止まりを作っていたことにハルが気づきます。

 

バロンがハリボテを蹴倒すとハリボテを背負った猫の兵士たちがドミノ倒しのように次々と倒れていき、塔への一直線の道が現れました。

 

それを観た猫王たちは目をぐるぐると回して驚き、「逃げられるぞ!」といよいよ焦って自らハルたちを追って塔に向かいました。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – 塔で猫王と対峙・決闘

ハルたちは塔で猫王たちと最後の決闘をする

ハルたちは先に塔に入り外壁にある階段を駆け上がっていましたが、猫王の爆破装置により塔の根元が爆破されて塔が低くなり、猫王たちが乗り込んできて最後の決闘をします。

 

低くなった塔の中で様子見のため待機していたハルたちの元に、猫王たちが意気揚々と駆けつけてきて「ジッキンゲン君、また会えてうれしいにゃ!ハルちゃーん、すぐお城に連れて帰るから待っててにゃー!」と勝ち誇り、引き連れた軍でハルたちを包囲しました。

 

しかし、遅れて猫王の息子・ルーン王子とユキが駆けつけてきて、「これは一体なんというありさまだ!父上ー!」と塔の惨状に唖然としながら猫王に問いただしました。

 

猫王はハルが息子の花嫁になれば嬉しいだろうと思い、親心からだったことを言い訳するとルーン王子は「そんな気遣いは無用です。僕は、このユキちゃんと結婚します」と爆弾発言をして場に居合わせた一同を驚かせました。

 

そして、ルーン王子はユキに人間界で手に入れてきたプレゼントの箱を手渡すと、中にはお魚のクッキーが入っていました。

 

それに気づいたハルに、ユキは孤児だったところを少女時代のハルがお魚のクッキーくれて助けてくれたことを話しました。

 

お魚のクッキーを手渡してプロポーズをしたルーン王子とユキは結婚することになり、ふたりは命の恩人であるハルに感謝の気持ちを伝えました。

 

感動的なプロポーズにハルたちが盛り上がっていると、猫王がいきなり大声を上げて嘘泣きを始め、息子の結婚を祝うと同時にハルに求婚を始めてしまいます。

 

 

猫の恩返し

出典:https://twitter.com/

猫王に「変態猫ー!」と一喝したハル

元々ハルにいやらしい感情を持っていた猫王は自分の后になれば何でもいうことを聞いてやると条件を出してきましたが、ハルは頭にきて「私がアンタの妃になんかなるわけないでしょ、この変態ネコォー!」と一喝して腰を抜かせてしまいます。

 

ハルのはっきりした拒絶が気に入ったムタが大笑いしてハルの肩を抱き、「オレはハッキリした女が好きなんだ。おまえのために一肌脱ごうじゃねぇか、このルナルド・ムーン様がな!」と正体を明かしました。

 

”ルナルド・ムーン”という名前が引っかかったナトリは思い出すと同時に叫び、ムタがかつて泉の魚を食べ尽くして逃げた伝説の犯罪者であることを語りました。

 

それを聞いた猫軍は「恐ろしい…」とドン引きし、バロンは「おまえ、そんなことやってたのか。くだらない」と呆れ果ててしまいました。

 

怖気づいている猫軍を見てムタは突破するには好機と見て、「今度は城ごと飲み込んでやるぜ!」と脅しかけると、それを皮切りに最後の戦いが始まりました。

 

塔は低くなったものの塔のてっぺんの穴がまだ人間界に通じていることをユキから教えてもらうと、ムタは「俺に任せろ!」とハルが止めるのを聞かずに掴んで思い切り上方に投げ飛ばしてしまいました。

 

猫化していたハルは飛ばされた先の階段にひらりと着地することができ、バロンに先に行くように言われててっぺんを目指して階段を駆け上がりました。

 

 

『猫の恩返し』ネタバレあらすじ – スカイダイビングと別れ

ついに塔の頂上に到達したハルは人間界に戻りますが…

ハルが塔のてっぺんから顔を出すとそこは人間界の遥か上空につながっていました。

 

ハルが塔のてっぺんを目指して駆け上がっている頃、猫王はバロンに剣を投げ渡して決闘を申し入れていました。

 

受けて立ったバロンは塔の外へ通じるテラスで迎え撃ち、一騎打ちの末に見事猫王の下半身の毛を切り落として勝利を収めます。

 

しかし、その時ハルの叫び声が聞こえてきて、バロンは猫王を残して塔のてっぺんにいるハルの元に急ぎました。

 

ハルは塔から外に出たことで徐々に人間の姿に戻ってしまい、バランスを崩したことから上空に放り出されてしまいました。

 

駆けつけたムタがハルの手を握って一旦は落ちるのを止めましたが、人間の重さに戻ったハルを支えることはできず一緒に上空に放り出されて落ちて行ってしまいます。

 

「絶対死んじゃうー!」と絶望しながら落ちていくハルに、バロンも追いついて背中を取り、「まだ死んでない、目を開けてみろ!胸を張って下を見るんだ!」と落下姿勢を取るように指示しました。

 

パニックから「胸なんてないのにぃー!」と的外れなことを行って落下するハルに「俺を信じろろー!」とバロンが叫ぶと、ようやくハルは下を見て落下の体勢を整えることができました。

 

3人でスカイダイビング状態で落下していく姿にハルは、「ひょっとして私たち、カッコいいかもー!」と心の余裕も戻ってきたようでした。

 

その時、トトが率いる大勢のカラスが押し寄せてハルたちの足場となって押し上げ、上空に鳥の道を作って助けにきました。

 

トトは「街の上に仲間を集めておいて正解だった」と機転を利かせていたようで、トトに助けられたムタはバツが悪そうにしていました。

 

鳥の道はハルの学校の屋上にまで伸びており、ハルたちは無事屋上に降り立ちます。

 

 

学校の屋上でバロンたちとの別れ

ハルはトトたちの助けがあり学校の屋上まで送ってもらい、そこでついにバロンたちとのお別れが訪れました。

 

バロンは「さてと、ハルは学校もあることだし早く帰って少し休んだ方がいいだろう」というと、ハルはいよいよバロンたちとの別れが来ていることに寂しさを感じ「もしかしてお別れ?」とつぶやきます。

 

ハルは最後に「バロン、私あなたのことが好きになっちゃったかも」とバロンに気持ちを伝えます。

 

バロンも「ハルのその素直なところが私も好きだよ」と返し、「もしハルが、本当に私達を必要としたならきっとまた猫の事務所の扉は開くだろう。その時まで、しばしの別れ!」と別れを告げると、颯爽と飛んできたトトの背中に飛び乗り去って行きました。

 

湿っぽくなりすぎないように潔く別れを告げたバロンに、ハルは「さよなら、ありがとー!バローン!トトさーん!…ムタさんもねー!」と去りゆく姿に大声で別れの言葉を送りました。

 

遠くから「”も”ってなんだ、”も”ってー!」というムタの抗議の声が聞こえ、姿は小さくなり消えてしまいました。

 

 

猫の国での体験から少し成長したハル

バロンたちとのスリルある猫の国での体験を通して、ハルは少しだけ大人になっていました。

 

ハルはバロンへの失恋からか、髪をバッサリと切ってショートカットになっていました。

 

日曜日の朝に早起きしたハルは、母親のために朝食と紅茶を用意しており、その変わりように母親は驚いていました。

 

ひろみとの映画に出かけたハルは、ひろみから町田くんが彼女と別れたことを教えられますが、そっけない返事をしてひろみを驚かせ、「ハル、何かあった?」と勘ぐらせましたが、ハルは余裕で「なんにも」と言うと、逆にひろみに「それよりひろみは?柘植君とはどうなの?」と聞き返す余裕を見せていました。

 

ひろみがしどろもどろになるところで主題歌「風になる」がフェードインし、物語は終わりを告げます。

 

 

『猫の恩返し』についての評価・感想

 

スタジオジブリ作品でも特殊な『猫の恩返し』

『猫の恩返し』は宮崎駿さんは絡んでおらず、若手の森田宏幸さんが監督を務めたことや『耳をすませば』のスピンオフ作品であることから、スタジオジブリの名作の中でも特殊な作品となります。

 

『猫の恩返し』の全体的な評価、感想としては「子供向きとして観れば面白い」「猫好きにはたまらない作品」という傾向が強いようです。

 

それでは『猫の恩返し』の評価、感想について「良い・普通・悪い」に分けてご紹介していきます。

 

 

『猫の恩返し』に関する”良い”の評価・感想

猫好き、子供にはとても楽しめる作品

5つ星評価の内、4か5の評価をつけた感想では圧倒的に猫好きや子供目線での意見が多かったようです。

 

ラピュタなどのようながっつりした冒険モノばかりが名作じゃない、本作はそう教えてくれました。本作冒険ファンタジーにしては珍しく、凶悪な敵が出てくることが無ければ絶体絶命のピンチが訪れるわけでもありません。物語にこれといった大きな山場がないのです。なのに私には凄く心に残るものがありました。

 

引用:Yahoo!映画 – 可愛らしい冒険ファンタジー

 

『猫の恩返し』は『天空の城ラピュタ』に登場する帝国やムスカなど絶対的な悪は登場せず、敵になる猫王とその臣下も自滅ばかり繰り返すギャグ的な存在でした。

 

終盤にハルは猫の国から落ちてスカイダイビングをする羽目になりますが、それも大団円を迎えるための演出のひとつで、ピンチという印象は弱かったようです。

 

猫好きで独特の世界観に癒やされたい人にはおすすめの迷作。

私自身もアニメのほんわかした世界観が好きで、たまに観ますが

ジブリ作品のいわゆる、王道の部類に入る世界観が好きな方には向かない映画です。

 

引用:Yahoo!映画 – ジブリ作品として観ない方が良い

 

この感想で言われているように、スタジオジブリの代表的な冒険ものである『風の谷のナウシカ』や『ハウルの動く城』などが好きな人は『猫の恩返し』を敬遠する人も多くなるかもしれません。

 

しかし、『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』などのんびりとした作品が好きな人は楽しめる傾向にあるかもしれません。

 

ファンタジー要素満載
耳をすませばスピンオフ作品
空想癖、干物系女子向け
ハマる人はどハマり
池脇千鶴のファン
猫好きさんは、観るべき作品だと思います♪

 

引用:Yahoo!映画 – ジブリで上位のお気に入り映画

 

猫好きの人で『猫の恩返し』を全面否定する人はほとんどいないでしょう。

 

それほど『猫の恩返し』はスタジオジブリテイストで猫たちの可愛らしさが描かれています。

 

 

『猫の恩返し』に関する”普通”の評価・感想

猫に特に思い入れが無い人は可もなく不可もなく?

『猫の恩返し』を宮崎駿さんの作品のような冒険活劇ものと期待して観た人は猫たちの気の抜けた世界観に微妙な反応をした人も多いようです。

 

私は最初のうちは「くっだらねえなあ」と思いながら観ていたが、
「何かいいかも~」と何となくのノリで物語を進めて映画全体の雰囲気をゆるゆるにしてしまうハルちゃんに萌えてしまった。
猫になってしまって泣いているハルちゃんが可愛すぎて悶絶しかけてしまった・・なんて言ったらキモイ!ロリコン!変態!って言われるじゃないか!!

 

引用:Yahoo!映画 – ・・やっちゃいましたねジブリさん

 

森田宏幸監督と柊あおいさんの狙いでもあった「基本的にのんびりしたヒロイン」像が好きになった人は楽しめたようですね。

 

『猫の恩返し』は肩の力を抜いてのんびりと観て楽しむ作品だと言えるでしょう。

 

当時劇場でみたときはガッカリの出来でした。しかし何回もみてると面白いな~と思わせてくれるスルメのような映画です。
意外とギャグが強めだったり、単調なストーリー展開に、ジブリのハードルは越えられず、しかしテレビ放送などでまったりみる分にはぴったりの映画。猫好きの自分はもう少し猫っぽい部分を出してほしかったな。でもタイトルと主題歌はぴったりの映画でした。

 

引用:Yahoo!映画 – タイトルと内容はぴったり!

 

『猫の恩返し』はBGM的に流していても楽しめる作品のため、リピーターがつきやすい作品だと言えるかもしれません。

 

『猫の恩返し』の世界観と主題歌を歌っているつじあやのさんの「風になる」がピッタリで、安心感を与えてくれます。

 

世界観が、何だろう、絵本みたいなのかな、心地よく見れた。
あと、気楽に見れる映画だ。
全体的にユルい。
気を張らずに見れるし、ほんのりさせられる。
猫っていう存在も、そんなんだし。
悪党もいない。重いところとかない。
(逆に言えば、浅い映画ってことになるんだけど)

若干、幼稚。
どちらかというと子供を対象に入れてるんだろうな。
そこは合わせられなかった。

 

引用:Yahoo!映画 – とても気楽に見れる良い映画

 

『猫の恩返し』は猫好き・子供向けの作品の傾向が強いため、大人が楽しめるストーリー展開を期待しては物足りないかもしれません。

 

そうした理由からもやはり『猫の恩返し』はDVDを購入したり、借りるなどして観ると楽しめる作品だと言えるでしょう。

 

 

『猫の恩返し』に関する”悪い”の評価・感想

『猫の恩返し』に感動を求めてはいけない

映画に感動を求める傾向が強い人は『猫の恩返し』は駄作にしか見えなかったようです。

 

大人がこれを映画館で観たら金返せというレベル。
さすがジブリと思えるのはせいぜい絵ヅラくらいで、ストーリー、キャラ、演出全てが古臭く、ありふれた展開のまま最後まで何の驚きも感動もなかった。これを楽しめるのはせいぜい小学3年生までじゃ?と思えるほど内容が幼稚で平板。このレベルの脚本をなぜわざわざ映画にしたのか本気で理解できない。

夏休みに素麺でも食べながら、他に見るものがないのでテレビでたまたま観た子供向けのアニメ、ぐらいの印象しかない。

 

引用:Yahoo!映画 – 幼稚で古臭く、退屈。

 

『猫の恩返し』は元々宮崎駿さんがバロンとムタによる”猫の探偵もの作品”として考えていましたが、企画が通らなかったため制作には参加しませんでした。

 

もし宮崎駿さんが探偵ものを作っていたら、また違った評価だったのかもしれませんが、それでは『猫の恩返し』がどの作品よりも好きなコアなファンも生まれなかったということになります。

 

娘が見たいというのでレンタルしました。大人が見ても面白くありません。ターゲット世代が子供なので仕方がないかもしれませんが、ジブリなので大人も楽しめるかと期待するとガッカリです。

 

引用:Yahoo!映画 – つまらない。が、子供は好き

 

この感想のように大人も楽しめるような作品を期待すると『猫の恩返し』は肩透かしを食らうでしょう。

 

作品全体を通して驚きや感動はなく、一部始終猫の気まぐれでのんびりした空気を楽しむ作品なので特に猫好きでなければ苦痛かもしれません。

 

どの辺りからか、観ることができなくなるほどつまらない。思わず席を立って家事もろもろの作業に移ってしまう。
主人公の意思のなさに終始イラつく。
可愛いドレス着せてもらっといて断るの忘れる?
ユキちゃんってねこはねこの国の給仕ってよりか要人級の働きをしてるよね?
もう…設定に無理があって呆れる。
耳をすませばのヒロインが描いた物語っていう設定みたいだけど、失礼だよ、これは。

 

引用:Yahoo!映画 – ずっと観ていられない。

 

 

『猫の恩返し』の世界観に細かいツッコミはしてはいけませんが、往年のスタジオジブリ作品に慣らされている人にとっては作りこまれた設定の世界観ではないことに腹が立つようです。

 

『猫の恩返し』はハルが猫になってしまうことを通して猫の国を疑似体験する作品でもあり、キャッチコピーでも「猫になっても、いいんじゃないッ?」とあります。

 

 

『猫の恩返し』にまつわる都市伝説とトリビア

 

『猫の恩返し』は成り立ちから特殊だった

先述したように、『猫の恩返し』は同じ原作者の作品で1995年に公開されたスタジオジブリ映画『耳をすませば』のスピンオフ企画として立ち上がりました。

 

『猫の恩返し』の情報が公開されて多くのスタジオジブリファンの目に留まったのは、『耳をすませば』に登場したバロンとムーン(ムタ)でした。

 

「猫の探偵事務所」の所長であるバロンは、『耳をすませば』では主人公・月島雫がムーンを追って訪れた雑貨屋「地球屋」の店主・西司朗がヨーロッパから持ち帰った猫の人形として登場しています。

 

そして作家を目指していた月島雫はバロンを主人公にした物語を書いており、『猫の恩返し』は月島雫が作家デビューした際に書いた処女作だとも言われています。

 

この裏設定からも月島雫が作家の夢を叶えていたことがわかる『耳をすませば』ファンにとっては嬉しくなるエピソードであり、色々と想像を膨らませて楽しむことができます。

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 元々はバロンとムタの探偵ものだった

宮崎駿はバロンとムタで探偵物語を考えていた

冒険ものを描かせたら右に出る者はいない宮崎駿さんですが、監督を務めていたら現在の『猫の恩返し』は生まれなかったことになります。

 

『ゲド戦記』では息子の宮崎吾朗さんではなく宮崎駿さんが監督を務めて欲しかったという声が多かったですが、『猫の恩返し』を愛するファンにとっては、この時ばかりは宮崎駿さんが監督を務めなくて良かったと感じていることでしょう。

 

『猫の恩返し』の企画が立ち上がったきっかけは、ある企業から「テーマパークに使用するキャラクターを作ってほしい」という依頼があったことでした。

 

「猫をモチーフにして欲しい」という要望から、スタジオジブリ側は既存のキャラクターを紹介し、企業の担当者は『耳をすませば』に登場していたムーンを気に入りました。

 

そこで、ムーンを主人公にした20分ほどのショートフィルムを作成することになり、宮崎駿さんはバロンとムタを主人公にして難事件を解決していくミステリー探偵冒険活劇を構想し始めました。

 

宮崎駿さんのプロットを元に、『耳をすませば』の原作者だった柊あおいさんに漫画の執筆が依頼され、原作となる『バロン-猫の男爵』が完成しました。

 

しかし、テーマパーク側が諸事情により企画が立ち消えとなったため、急遽映画作品として企画を変更することになりました。

 

 

 

『猫の恩返し』は若手監督育成作品だった?

宮崎駿さんは自分の後にスタジオジブリを担っていく若手監督を育てるために『猫の恩返し』の監督に森田宏幸さんを指名したようです。

 

宮崎駿さんは『猫の恩返し』の監督探しの際に若手を起用したいと考えており、当時三鷹の森ジブリ美術館用の短編作品である『コロの大さんぽ』の原画マンだった森田宏幸さんに原作漫画のラフ原稿を手渡しながら「これやる? やるって言いなさい。男の子らしく」と強引に監督に指名しました。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 主人公・ハルは森田宏幸監督のこだわりだった

『耳をすませば』の月島雫とは対照的な女子校生・ハル

『耳をすませば』の月島雫は作家になるという夢を持ち、学業に負われながら日々執筆活動に奮闘していましたが、ハルは夢もなく漠然と学校生活を送るどこにでもいる平凡な女子校生でした。

 

おっちょこちょいでいまいち垢抜けない性格をしているハルは、森田宏幸監督の強いこだわりによって生まれたキャラクターです。

 

ハルは一般的な現代女の子の性格をイメージして設定されており、漠然とその日を暮らし、その場の空気とノリだけで行動を決めてしまい後で痛い目をみるものの、何とかそれを乗り越えて暮らしているごく平凡な女の子です。

 

そんな親近感を感じさせるようなハルは、日常に流されて生きているようで柔軟に受け入れしなやかに生きている現代女子高生に通じるところがあるでしょう。

 

また、森田宏幸監督の「成長するのは難しいことで、成長できなくて当たり前。安易な成長ならしない方がいい」という持論から、ハルは作中でも大きく成長させずに、終盤のバロン達との別れの場でようやく”自分の足”で一歩を踏み出すことの成長の現れとして、バロンに「好きになっちゃったかも」と告白しています。

 

バロンの言っていた「自分の時間を生きる」ということが一連の出来事で何となく分かったハルは、バロン達と別れた翌日から早起きして母親に朝ごはんを用意して驚かせたり、ひろみが朗報だと教えてくれた”町田くんが彼女と別れた情報”にもそっけない返答をして大人の余裕を伺わせたりと、ハルは”周囲に踊らされない自分”を手に入れつつあるような素振りを見せています。

 

「猫の国もいいかもね。日がな一日ごろごろしてるんでしょう? イヤなことなんかみーんな忘れてさぁ。天国かもねー」
ありゃりゃ、なんてだらしない。これが十代の女の子のセリフ? この子は駄目な子? ヤケクソな可哀想な子なの?
いえいえ、そんなことはありません。ハルだっていろいろ考えているのです。
多くの人と同じようにハルも、何か面白いことはないかしら?もっと自分を輝かせる生き方があるはずなんだけどなーと思ってるんです。

 

引用:映画 猫の恩返し -The Cat Returns- 森田宏幸監督インタビュー ハルの感じたもの

 

終盤のハルの成長を見ると、「ハルはこれから焦らずに自分のやりたいことを見つけて楽しく生きていくのだろう」と視聴者に思わせてくれます。

 

大きな驚きや感動の無い『猫の恩返し』のささやかな感動の場面でもあり、主題歌の「風になる」が挿入されることで視聴者に心地よい余韻を与えて作品を締めています。

 

森田宏幸監督は後先考えずに勢いだけで行動を起こしていくハルの人物像について以下のように語っています。

 

ハルの経験することといえば、ダンスを踊り、剣を交え、迷路をくぐり抜ける一見無駄なことばかり。でも生き方を探すって、それぐらい大変なことってことね。100パーセント確実を待って、部屋にひきこもったってはじまらない。「なんかいいかも!」っていうぐらいで走り出せる、ハルぐらいが一番かっこいいのかも。

 

引用:映画 猫の恩返し -The Cat Returns- 森田宏幸監督インタビュー ハルの感じたもの

 

現代人は起こりもしない問題を自ら作り出して不安に駆られ、行動を起こさない人も多いですが、ハルくらいの無鉄砲さがあるくらいが人生は楽しくなるのでしょう。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – バロンは男爵から探偵事務所所長に

バロンの人物像は宮崎駿によって男爵から探偵になった

バロンは『耳をすませば』では男爵の爵位を持つ人形でしたが、『猫の恩返し』では猫の探偵事務所の所長という設定になっています。

 

バロンの正式な名前は「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵」で、ヨーロッパで高貴な身分である男爵の爵位を持った人形として『耳をすませば』で登場しています。

 

しかし、宮崎駿さんによるスピンオフ企画として立ち上がった際にはバロンは男爵から猫の探偵事務所の所長という肩書きに変わっています。

 

『耳をすませば』の月島雫の物語の中で登場したバロンは、執筆中の月島雫が寝落ちした夢の中で紳士的にエスコートしていますが、『猫の恩返し』でもハルに対する紳士的な姿勢は踏襲していますので大きく性格は変わっていないのでしょう。

 

しかし、森田宏幸監督が「(『耳をすませば』のような)渋いバロンではなく、若々しいイメージにしたかった」と語っているように、『猫の恩返し』のバロンは剣劇アクションをこなす少年漫画のようなキャラクター性も帯びています。

 

声優に当時若手俳優の袴田吉彦さんを起用したのも若々しさを表現するためだったということです。

 

バロンの性格も男爵から王子様的なものに変わっており、ムタが”キザ”だというほど女性に優しく、いつでも冷静な判断ができる頼もしい男性として描かれています。

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – バロンの探偵事務所には秘密がある

猫の探偵事務所にはバロンの恋人の肖像画がある

何気なく観てしまう『猫の恩返し』ですが、よく見ると背景美術にちょっとした仕掛けが施されています。

 

バロンは『耳をすませば』では「地球屋」の店主・西司朗がドイツのお店から購入して持ち帰った人形ですが、お店で一度購入を断れたという経緯があります。

 

その理由は当時の西司朗の彼女だった”ルイーゼ”と同じ名前の猫の貴婦人で、バロンの恋人の人形が修理中で出していたため、二人を引き離すことはできないと店主に言われたからでした。

 

そのため、西司朗の彼女であるルイーゼが猫の貴婦人の人形が修理から戻ったら引き取ることを条件に、西司朗はバロンの人形を購入させてもらい日本に帰国しました。

 

その後、第二次世界大戦の勃発により西司朗はルイーゼと再会を果たすことがついに叶わず、それはバロンと貴婦人の人形のルイーゼも同様でした。

 

 

「地球屋」にはバロンとルイーゼのツーショットの肖像画がありましたが、『猫の恩返し』の猫の探偵事務所の壁にはルイーゼだけの肖像画が飾られています。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – ムタの名付け親は天沢聖司?宮崎駿?

”ルナルド・ムーン”の名前の名付け親は宮崎駿だった?

まるでドナルド・トランプ米大統領のような威圧感と名前をしているムタですが、”ルナルド・ムーン”という名前は宮崎駿さんが名付けたと言われています。

 

『耳をすませば』に登場するムーン(ムタ)は野良猫で、月島雫の友達・原田夕子の自宅の近くに住んでいる女の子、もしくは月島雫の彼氏となる天沢聖司が名付け親ですが、その名前が広がり近所の子供たちにもムーンと呼ばれていました。

 

『猫の恩返し』のムタは最初はバロンの猫の事務所に出入りしている友人として登場しますが、昔は猫の国で湖の魚を食べ尽くした伝説の犯罪者”ルナルド・ムーン”として恐れられています。

 

ムタの名付け親についてのエピソードは原作者・柊あおいさんのインタビューで語られています。
 
柊あおいさんによれば、宮崎駿さんが「プロレスラーに”グレート・ムタ”という強い人がいて」と語っていたようで、プロレスラーのように強い猫という設定から”ムタ”を愛称として起用し、『耳をすませば』の”ムーン”という名前にあやかって”月”をイメージした”ルナルド”をファーストネームに添えたようです。
 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 月島雫と天沢聖司は出演予定だった?

『猫の恩返し』に成長した月島雫と天沢聖司が出演予定だった

月島雫と天沢聖司は結局出演していませんが、もししていたら『耳をすませば』ファンにとってニヤリとしてしまうことでしょう。

 

これは都市伝説の域を出ないようですが、『猫の恩返し』のエンドロールでは成長した月島雫と天沢聖司が試写会に訪れて拍手をしているという映像が入れられる予定だったと言われています。

 

1995年に公開された『耳をすませば』当時は月島雫と天沢聖司は15歳でしたが、『猫の恩返し』が公開されたのは2002年なので二人共22歳になっていることになります。

 

『猫の恩返し』のが処女作であり原作者である月島雫と一緒に試写会に参加しているということは、天沢聖司と結婚した可能性が高いでしょう。

 

そして、ハルの母親の人物モデルは大人になった月島雫自身だとも言われているようで、信ぴょう性は定かではないものの『耳をすませば』『猫の恩返し』のファンにとっては想像を膨らませて楽しめるこうした設定は嬉しいでしょう。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 冒頭に登場するケーキ屋は実在する

 

『猫の恩返し』の冒頭のケーキ屋はスタッフが好き?

『猫の恩返し』の冒頭でルーン王子がクッキーの箱を咥えて出てくるケーキ屋は東京・高円寺に実在するケーキ屋「mynt」です。

 

このケーキ屋を作品に登場させた理由は不明ですが、作画スタッフが取材に訪れた際にイメージにピッタリだと思ったのかもしれませんね。

 

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 大泉洋、安田顕、鈴井貴之が声優出演している

 

何げに声優として参加していたベテラン俳優ら

大泉洋さん、安田顕さん、鈴井貴之さんなどベテラン俳優も『猫の恩返し』にチョイ役で声優として参加していました。

 

大泉洋さんは冒頭で登場する遅刻したハルを怒る古文の先生役、安田顕さんはハルの憧れのイケメンクラスメート・町田くん、鈴井貴之さんは猫の国のシェフとして声優を務めています。

 

ちなみに、『耳をすませば』で月島雫を演じた本名陽子さんはハルの友達・チカ役で出演しています。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – ハルの通う学校には、庵野と貞本がいる

 

ハルの学校には実は庵野秀明と貞本義行がいる

ハルが猫たちからの恩返しで靴箱にねずみを入れられた際に、背景美術の靴箱には「庵野」と「貞本」の名前が並んでいます。

 

庵野秀明さんは大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の監督であり、貞本義行さんは同作のキャラクターデザインを務めたアニメーター・イラストレーターです。

 

この二人が登場した理由はスタジオジブリと馴染みがあるからであり、特に宮崎駿さんと庵野秀明さんは仲が良いことで知られています。

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 「猫の事務所」は入口で空間がゆがんでいる

 

どう考えてもハルより小さい猫の事務所

バロンに猫の事務所の中に招き入れられたハルですが、どう考えてもハルよりも小さい建物に入れた理由は入口で空間が歪んでいるからのようです。

 

見かけは小さい猫の探偵事務所にハルがすっぽり入ってしまったのは入口で空間が歪んでいるからだと森田宏幸監督がツイッターで語っています。

 

さらに言えば、猫の探偵事務所のある一角に入る入口も人間界と猫の世界を歪んだ空間でつないでいるのでしょう。

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 「猫の国」は死んだ猫の国だった?

 

元々「猫の国」は死んだ猫が暮らす国だった

『猫の恩返し』の元々の原案では「猫の国」は死んだ猫が住む死後の世界だったそうです。

 

ただ、死んだ猫が暮らす世界だとテーマが重々しくなってしまうため、映画版の脚本では書き換えられることになりました。

 

宮崎駿さんが監督を務めていたら「死んだ猫の国」のまま脚本を書いていたことでしょう。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 宮崎駿のアドバイスは採用されなかった

 

宮崎駿テイストは『猫の恩返し』に合わなかった

宮崎駿さんは壮大な冒険活劇が好きなので、『猫の恩返し』の終盤でアドバイスしましたがスタッフをドン引きさせてしまったようです。

 

『猫の恩返し』の最後のシーンで、猫の国から脱出したハルとバロン、ムタがスカイダイビングをしますが、どさくさに紛れてハルに「バロン、好きよ!」と言わせてはどうかと宮崎駿さんがアドバイスをしたそうです。

 

しかし、スタッフ全員が物語性の違いに引いてしまい、宮崎駿さんのアドバイスは採用されませんでした。

 

森田宏幸監督も「宮崎アニメになっちゃう」とした上で、「張り合うつもりはないけど共感できなかった」と語っています。

 

しかし、極限の状態でハルの心の解放については共感できたため、それまでは控えめだったハルが「ひょっとして、私たちカッコいいかも~!」と叫ぶセリフを入れたそうです。

 

なので、まったく宮崎駿さんのアドバイスが無意味だったというわけではないようですね。

 

 

 

『猫の恩返し』都市伝説 – 森田宏幸監督は超マイペース人間?

 

森田宏幸も宮崎駿のように変わり者?

森田宏幸監督はスタッフからの自身の印象についてブログで語っていますが、かなり癖のある人のようですね。

 

森田宏幸監督は『猫の恩返し』の制作時のスタッフとのやり取りについてブログで語っています。

 

猫の恩返しの時も、私が原作の内容に改変を提案していたら「森田さんは一体この原作の何が好きでやってるの?」とスタッフに責められたことがありました。
私はよほどまわりと協調し調和した生き方が苦手なようです。
「森田さんはいつも話が唐突」「人の話を聞いてない」
などと、これは私の性格に対するスタッフの声ですが、これがそのまま作品自体に対する批判となってるようで、いや、まったく進歩がないですね。

 

引用:森田宏幸のブログ – 負けました

 

森田宏幸監督はアニメ監督を務めるほどなので、作品に対する集中力が高すぎるあまり自分の中で自己完結してしまう性格なのかもしれません。

 

なので人の話を聞いているそばから自分の中で膨らませ、話をさえぎってでも喋り出してしまう人なのかもしれませんね。

 

インタビューでは最後に『猫の恩返し』について、森田宏幸監督は以下のように語っています。

 

朝気持ちよく目を覚まして、美味しいお茶を飲み、温かな空気を感じるってことが実は一番むずかしい。それさえ出来れば、昨日とはちがう明日がきっと見えてくるはず!
 「猫の恩返し」はそんな感じの映画です。

 

引用:映画 猫の恩返し -The Cat Returns- 森田宏幸監督インタビュー ハルの感じたもの

 

森田宏幸監督は『猫の恩返し』を観て冒険活劇のようなカタルシスを感じるのではなく、ハルがそうだったように気持ちよく一日をスタートさせれば昨日とは違う新しい発見があるかも、ということを伝えたかったようです。

 

『猫の恩返し』が始終肩の力が抜けていたのも、多くの人の日常に近いイメージとして親近感を感じて欲しかったからなのでしょう。

 

ちょっと疲れた時にリフレッシュしたい、そんな時に『猫の恩返し』は気軽に見られて良いのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

スタジオジブリ『猫の恩返し』についてまとめると・・・

『耳をすませば』のスピンオフ作品で、2002年に公開されたスタジオジブリの映画『猫の恩返し』について総まとめしてきました。

 

視聴者の評価・感想からも分かる通り、『猫の恩返し』は猫好きにはたまらない作品であり、子供と一緒に楽しみやすい気楽に観られる作品でした。

 

『猫の恩返し』は『耳をすませば』との設定的な関連が深く、両作のファンにとっては想像を膨らませてその後を楽しむことができる作品です。

 

宮崎駿さんの絵柄とは違うフレッシュなイメージで描かれた映画でもあるので、一味違ったスタジオジブリ作品として楽しめるでしょう。

 

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