伊勢市女性記者行方不明事件

辻出紀子さん失踪の犯人と現在!伊勢市女性記者行方不明事件の真相まとめ

1998年11月24日に三重県伊勢市内の出版社に勤めていた地域誌記者・辻出紀子さん(当時24歳)が行方不明になって2019年現在で20年以上経過しましたが、未だに何も情報が分かっていません。

 

この記事では、未解決の「伊勢市女性記者行方不明事件」について、辻出紀子さんの行方不明の詳細や犯人の真相などについて詳しくまとめましたのでご紹介します。

辻出紀子さん「伊勢市女性記者行方不明事件」詳細

1998年11月24日、辻出紀子さんが忽然と姿を消す

 

限りなく犯人を追い詰めていながら無罪にさせた事件

 

「伊勢市女性記者行方不明事件」が発生したのは1998年11月24日で、三重県伊勢市内の出版社に勤めていた地域誌編集者兼記者・辻出紀子さん(当時24歳)が行方不明になり、現在までに20年以上その行方が分かっていません。

 

辻出紀子さんは行方不明になる前日にタイ旅行から帰国したばかりで、事件当日に会社に出社していました。

 

残業を終わらせて午後11時頃に退社した辻出紀子さんは、勤務中に知り合いの県内在住の男性から電話があり会う約束を取り付けていたため、待ち合わせ場所の保険会社の駐車場に車を停めました。

 

その後、辻出紀子さんの行方がわからなくなったため、三重県警は男性が怪しいと踏んで任意による取り調べを行いましたが、会ったことは認めたものの詳細については黙秘を貫きました。

 

この男性は他の監禁事件で別件逮捕されましたが、辻出紀子さんの事件に関しては証拠が上がらなかったため無罪判決となりました。

 

男性は冤罪を着せようとした国を提訴しましたが、その後すぐに訴えを取り下げるなど不可解な行動を見せており、限りなくこの男性が辻出紀子さんの事件について関与していたと言われています。

 

 

辻出紀子さんが失踪した原因と真相~犯人とされる“男性X”とは

辻出紀子さん、奔放な性格により事件に巻き込まれた可能性も

 

 

辻出紀子さんの友人で、「伊勢市女性記者行方不明事件」を追っていたジャーナリストの西牟田靖さんによれば、辻出紀子さんは物怖じしない奔放な性格だったことが事件に巻き込まれやすい原因の一端になっていたことを指摘しています。

 

膝丈スカートのワンピースに赤いカーディガンという出で立ちでやってきた彼女は上品でおとなしそうだった。しかし、ひとたび話すと、好奇心が旺盛で明るい活発な女性だということがわかってきた。人見知りせず、相手を信用して話す性格の持ち主だった。

 海外にも活発に出かけていて、筆者と会う前後、インドや中国の奥地といったハードな場所に一人で出かけたり、僕の友人と内戦中のビルマ国境地帯に潜入したりしていた。そんな「橋を叩く前に飛び越える」かっとんだ女性だった。

 いま思えば彼女の、誰とでも仲良くし橋を飛び越えてしまう性格が、事件に巻き込まれる原因を作ったのではないか――。そんな気がしてならない。

 

引用:【未解決事件の闇1】雑誌GON!にも登場した女性編集者が謎の失踪

 

辻出紀子さんはそうした好奇心旺盛な性格から記者になったのだと思いますが、中国やインドの奥地に女性一人で旅をするというのは一般的には危険極まりない行為であり、ジャーナリズム精神がなければ中々できないでしょう。

 

 

辻出紀子さん、“男性X”と事件当日に待ち合わせ

どう考えても男性X以外に犯人はいない

 

辻出紀子さんは1998年11月24日の深夜に男性Xと大東京火災の駐車場で会っており、その後行方不明になっていますが、男性Xは一貫して容疑を黙秘しました。

 

その時の供述の一部はマスコミなどで報じられましたが、西牟田靖さんはオリジナルに近い内容を独自に入手して公開していました。

 

それによれば、男性Xは1999年1月26日から2月3日にかけて伊勢警察署で任意の取り調べを受けていましたが、辻出紀子さんと会った時の状況について以下のように語っています。

 

夏にですね、辻出さんに失礼な電話をしてしまったんです。そのことを謝りたいと、その日の夕方に電話したんです。『夜10時頃に仕事が終わる』ということでしたので、午後9時ごろに伊勢に着き、午後10時ごろに電話を入れたんです。すると『11時ごろに終わるので待っていて欲しい』と。時間つぶしをして大東京火災の駐車場で待っていたところ、11時すぎに、辻出さんから電話がかかって来ました。私は場所を教えて駐車場で落ち合いました」

 

引用:めるも – 【未解決事件の闇11】女性編集者失踪・容疑者Xの知られざる真実

 

男性Xが夏に辻出紀子さんに失礼な電話をしたというのは、勤務先に「もう電話しないで欲しいと伝えて欲しい」というもので、当時に何か2人の間にトラブルがあったことが伺えます。

 

しかし、2人が会ったのはその夏以来であり、深い知り合いでもないのに半年近くが経過して辻出紀子さんを呼び出した理由は女遊びのためでした。

 

 

“男性X”は辻出紀子さんを脅して強姦した?

男性Xは辻出紀子さんを脅して強姦した可能性もある

 

男性Xは謝りたいという口実で辻出紀子さんに会うことに成功し、その場限りの体の関係を持ったことを供述しています。

 

男性Xの女性遍歴は非常に荒れており、妻がいながら何人もの愛人を囲っており、度々トラブルを起こし中には監禁や強姦もしていたため、別件逮捕されて「伊勢市女性記者行方不明事件」の取り調べを受けていました。

 

「A子とケンカをしまして、11月19日からA子が名古屋の家に戻ってしまったんです。寂しくなったので、女遊びでもしようかと思い、辻出さんに連絡しました。夏の電話のことで謝るという口実で会おうと思ったんです。セックスができると良いな、と思ってね

 行為に及ぶ為の口実として、Xは辻出さんに謝罪話を持ち出したのだ。そしてXは辻出さんに会い、目的を果たしたことを供述で認めている。

辻出さんとは車内で話をした後、セックスをして別れました。一緒にいたのは1~2時間ぐらいで、後のことは知りません」 

 

引用:めるも – 【未解決事件の闇11】女性編集者失踪・容疑者Xの知られざる真実

 

この男性Xの語り口からすると、辻出紀子さんは非常に性にも開放的な性格をしている印象を受けてしまいます。

 

しかし、男性Xの過去の女性とのトラブルを鑑みると、辻出紀子さんに暴力をちらつかせて強姦した可能性の方が高いかもしれません。

 

 

犯人とされる“男性X”はとんでもない異常者だった

男性Xの元彼女への監禁、強姦の経歴から犯罪者としての性格が伺える

 

西牟田靖さんの入手した供述書から、男性Xが過去に交際していたE子さんが受けた取材の中で、自宅に監禁され強姦され、さらにナイフをちらつかせて殺されそうになっていたことを明かしたため、辻出紀子さんもこうした暴力に晒された可能性が高いと見られています。

 

 

11月半ばに上京したXに借りていたお金を返すためにやむなく会ったところ、「やらせろ。金を払ってもやらせんのか」としつこく言ってきて、追いかけてきたXに拳で腹を殴られ、引きずり回されたという。
(中略)

XはE子の飼い犬のリードでE子を縛り付けた上、カッターナイフをE子の身体に押し当てて、「どうやって殺したろうかな、どうやって殺して欲しい」とE子を脅迫した、という。

「私はいまもXのことが恐くて仕方ありません。Xは怒らせると何をするかわからない人間なんです。私はXに二度と会いたくない。今回のように事情聴取のためXの写真を見るだけでも苦痛を感じるほどです。今でもXが私のところに来て何かするのではないかと思うと不安でたまりません。Xが捕まったら二度と外に出ないようにして下さい

 

引用:Infoseek NEWS – 【未解決事件の闇12】女性編集者失踪・容疑者Xが逮捕された別件の詳細

 

このE子さんは男性Xに対して完全にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えてしまったようで、被害届を出せば男性Xは実刑となることは間違いないですが、出所後の報復が怖くてそれができなかったようです。

 

男性Xは別居中の妻がいながら、E子さんはその他愛人を囲っており、東京には馴染みにしていたホテトル嬢がいたと言われており、派手な女性関係を築いていましたが、その多くは暴力をちらつかせたものだったのでしょう。

 

 

辻出紀子さんは異性関係が派手だった

 

辻出紀子さんは男性との交際遍歴が激しかった

 

西牟田靖さんの取材によれば、辻出紀子さんは学生時代に交際していた彼氏が頻繁に変わっていたようで、それについて母親の美千代さんが不満を漏らしていたようです。

 

辻出紀子さんは大の”人たらし”であり、男性に勘違いさせて惚れさせやすいことから、非常にモテていたようです。

 

 学生時代の娘の素行について、辻出紀子さんの母親である美千代さんは「なんで毎回、紹介する男の子が違うのか」と不満そうに語ったことがあり、そのことから紀子さんは異性との交際が派手だったことが見て取れる。加えて、信用した人間に対しては性別関係なく誠意をもって付き合う彼女の性格が異性に勘違いさせる傾向、つまり惚れられやすい傾向があったことも事実である。

 だからといって、紀子さんがXと合意の上で行為に及んだと判断するのは早計である。誘い出す口実がなければ会うことのできないような、付き合いの浅い人物といきなり合意のもとに行為におよぶほど、彼女は軽くない。たとえ彼女がXのことを一目置いていたとしてもだ。何より辻出さんには筆者に辻出さんを紹介した筆者の友人という、将来を誓い合った彼氏がそのときすでにいたのだ。合意の上で不貞を働くというのはあまりに不自然だ。

 

引用:めるも – 【未解決事件の闇11】女性編集者失踪・容疑者Xの知られざる真実

 

しかし、だからといって辻出紀子さんは性に奔放すぎるというわけではなく、信頼関係を結んだ男性としか体の関係を持たなかったようです。

 

男性Xと信頼関係が結ばれていたとは考えにくいため、辻出紀子さんは迫られて拒否したところを暴力で屈服させられて強姦されたのかもしれません。

 

当時、辻出紀子さんには婚約者がいたため、誠実な性格だったことから嫁に行くことができないと思い、国外逃亡をしたという説もあります。

 

 

辻出紀子さん「伊勢市女性記者行方不明事件」を霊視した霊能者も登場

辻出紀子さんの行方は霊視で判明した?

 

 

霊視でもわからなかった辻出紀子さんの所在

 

以前テレビで霊能捜査官のキャサリン・レイという人が出演して辻出紀子さんの行方を霊視したそうですが、その番組を見ていた近鉄宇治山田駅前にある愛占館伊勢店の店長がブログで現地の情報と照らし合わせながらどこまで合っているかを検証していました。

 

霊視で見えた映像と現地の特徴は一部は違っていたもののほとんどピッタリ一致していたことを驚いており、自ら現地に赴いて調べた時の様子を以下のように綴っています。

 

何回か探しに行きましたが、数回行ったときに、小屋の前のところで
土を掘り起こした跡がありビックリしました。

それも人が一人入るくらいの大きさです。

テレビでは最終的に23号線より南側を捜索していましたが、
23号線の北側も古い時代はそこも採石場の一角でしたから
北側も探してほしかったですね。

 

引用:愛占館はじめてのブログ – 辻出紀子さん(三重の記者)

 

結局霊視でも辻出紀子さんの行方につながる情報はわからずじまいですが、他にも東京テレビの依頼で仕事をしたという霊泉館の霊能者・松居泉典さんなどがブログで紹介しています。

 

 

辻出紀子さんは北朝鮮に拉致された?

辻出紀子さんが北朝鮮に拉致された可能性も指摘された

 

2008年に辻出紀子さんは北朝鮮に拉致された可能性があると報じられ、辻出紀子さんの両親である泰晴さんと美千代さんが三重県庁で会見を開きました。

 

2人は辻出紀子さんの捜索について、一般事件と拉致事件の両面で進めて欲しいことを願いました。

 

辻出紀子さん「伊勢市女性記者行方不明事件」のその後と現在~情報乏しく迷宮入りか

辻出紀子さんの両親は情報提供を呼びかけチラシ配り

両親は現在も辻出紀子さんの情報を探している

 

2018年11月24日で辻出紀子さんが失踪してから20年となりましたが、辻出紀子さんの行方に関する情報は一切上がっておらず、両親は24日に同市内でチラシを配って情報提供を呼びかけていました。

 

母親の美千代さんは辻出紀子さんの誕生日にはケーキや弁当を作っているようですが、海の向こうで生きていることを願って海にケーキを流すこともあったそうです。

 

今年11月3日、紀子さんは44回目の誕生日を迎えた。父泰晴さん(71)と母美千代さん(69)は松阪市の寺で手を合わせた。紀子さんが19歳の厄年の時にお参りしたゆかりの寺だった。

 

 紀子さんが行方不明になった後も誕生日には、ケーキや弁当をつくった。だが、紀子さんの行方は知れず、どこへ持って行けばいいのかさえわからなかった。「海はつながっているから、いつか紀子のもとにたどり着くのでは」という思いから、ケーキを海に流したこともあった。

引用:朝日新聞 – 三重)辻出紀子さん行方不明20年 両親がチラシ配り

 

この20年以上、辻出紀子さんの両親は絶望を抱えたまま捜索を続けながら生きてきて、それは今後も浮かばれる可能性は限りなく無いと考えると失踪事件はある意味殺人事件よりも残酷かもしれません。

 

辻出紀子さんの行方は捜索する80歳事件記者

伊勢市女性記者行方不明事件

出典:https://www2.ctv.co.jp/

両親はすでに辻出紀子さんが亡くなっていると断言している

 

中京テレビ三重支局に勤務していた80歳を超えた事件記者・服部良輝さんは、引退前に追いかけてきた辻出紀子さんの情報が早く見つかることを願い、風化させないことが大切だと語りました。

 

服部記者には今でも、発生当時と変わらない想いがあります。

この11月で行方不明になって20年になる。風化させては絶対にいけない。なぜ彼女が巻き込まれなければいけなかったのか。事件記者として追う必要がある」(服部記者)

 

引用:CHUKYO TV – “風化させてはいけない”引退する80歳事件記者が追い続けた「伊勢・女性記者不明事案」 三重

 

ひとりの人間のために20年以上も多くの人が現在も捜索していることを考えると、人の命の重さや思い出の強さを再確認させられますが、日本では年間8万人あまりが失踪していることを考えると毎年ねずみ算式に悲しみが増えていっているとも言えるかもしれません。

 

辻出紀子さんの両親・泰晴さんと美千代さんは、捜索は続けているものの生きている可能性は200%無いと断言しています。

 

「紀子さんはまだ生きていると思いますか」(服部記者)
「ほとんどないですね。生きていると思っていない」(母・美千代さん)
「200%生きていない。どう考えても」(父・泰晴さん)
「200%だめだというのはつらい」(服部記者)
「もう、骨がかえってくることを祈っているだけ」(父・泰晴さん)

 

引用:CHUKYO TV – “風化させてはいけない”引退する80歳事件記者が追い続けた「伊勢・女性記者不明事案」 三重

 

辻出紀子さんは度々世界中にひとり旅をしていたことから、わずかながらに国外に逃亡して生活をしているという可能性もあるため、他の失踪事件と比べて両親はより複雑な心境かもしれません。

 

 

辻出紀子さん「伊勢市女性記者行方不明事件」についてまとめると…

・辻出紀子さんは奔放な性格から事件に巻き込まれた可能性が高い

・辻出紀子さんは犯人とされる“男性X”に脅され強姦された可能性が非常に高い

・辻出紀子さんの行方を霊視した霊能者も登場したが、現在まで決定的な証拠や情報なく、捜索は継続中である

 

辻出紀子さんが行方不明になって現在までに20年以上が経過した「伊勢市女性記者行方不明事件」についてご紹介してきました。

 

辻出紀子さんの失踪事件に関与していたことが疑われた男性Xの現在の様子は不明ですが、ろくな生き方をしていないことは確実とはいえ、現在までに大きな事件を起こして逮捕はされていないのでしょう。

 

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