2022年4月に「生娘をシャブ漬け」戦略の不適切発言で大炎上した伊東正明は、吉野家の常務を解任されています。
伊東正明の炎上発言の経緯や吉野家の常務解任、年齢や学歴（高校や大学）と経歴、家族や結婚、年収や現在をまとめました。
この記事の目次
伊東正明は吉野家「生娘シャブ漬け」発言で炎上
伊東正明は吉野家の「生娘シャブ漬け」発言で大炎上した人物です。
2022年4月16日にマーケティング講座で、吉野家に若い女性向けのマーケティング戦略で「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言し、この発言で大炎上しました。
この不適切発言により、伊東正明は吉野家の取締役を解任されています。
吉野家の「生娘シャブ漬け」発言については後半で解説します。まずは、伊東正明の経歴を見ていきましょう。
伊東正明の年齢や学歴（高校・大学）
伊東正明は1972年に生まれました。2022年4月の炎上騒動では50歳と報道されています。
伊東正明は高校・大学ともにエリート街道を歩んでいます。
・大学：慶應義塾大学商学部
伊東正明さんは、ケンタッキーのCMOである中嶋祐子さんと同じ高校出身であることがわかっています。
吉野家の伊東正明さんとケンタッキーの中嶋祐子さんは、同じ高校出身らしいですね。私も最近知りました！ https://t.co/DN6Bj0Lwfx
— ささきりょうすけ (@TK_rsasaki) March 6, 2020
中嶋祐子さんは千葉県立東葛飾高等学校の出身であることをFacebookに書いていますので、伊東正明も東葛飾高校出身であることは間違いないでしょう。東葛飾高校は偏差値73の超進学校です。
大学は1浪してから、1992年に慶応義塾大学商学部に入学しました。在学中はマーケティングを学びながら、ラグビーや麻雀などをしていたそうです。
伊東正明の経歴
P＆Gに入社
伊東正明は1996年に慶応義塾大学を卒業後、P＆Gに入社します。P＆Gではマーケティング業務を行い、アリエールを担当していました。
徹底したマーケティングを行い、入社4年間で主婦800人にヒアリングをして、わざとトイレを借りて、その家庭が使用している洗剤をチェックしていたとのこと。それまでは粉末洗剤が90％を占めていた市場で、アリエールイオンパワージェルを販売し、売り上げを大幅回復させます。
『一時はP＆Gの4割近くのビジネスを担った。洗濯洗剤関連は僕が幹部になった2年で歴代2番目くらいに伸びた』と豪語していた」
ブランドマネージャーとしてジョイ・アリエールのブランドを再建し、その功績が認められ、海外転勤します。
ファブリーズのマーケティング責任者として、アメリカ本社やヨーロッパ本社で勤務、さらにシンガポールでペットケア事業責任者、アジアパシフィック・Eビジネス事業責任者、ホームケア・オーラルケアヴァイスプレジデントを歴任しました。
独立後は吉野家入社＆セミナー講師
2017年11月に「日本の飲食を世界で成功させたい」という思いからP＆Gを退職して、コンサルタントとして独立します。
2018年1月に吉野家に戦略担当顧問として入社し、2018年10月には常務に就任します。
また、次の企業の顧問も務めています。
・株式会社OPEN8社外取締役
・グランドデザイン株式会社
さらに、マーケティングセミナーなどの講師も務めています。炎上発言をした「デジタル時代の総合マーケティング講座」も講師として参加しています。
ジョブチューン出演も！
炎上発言のひと月前の2022年3月には、TBSのジョブチューンに出演していました。ここで、伊東正明は涙を見せて、視聴者を感動させていたんです。
最終的には吉野家が提案した5商品中4商品が「合格」の判定だった。伊東氏は「頑張って良いもん出そうとやっているのを見ている」と従業員思いの一面を覗かせ、涙を流す場面もあった。
引用：「生娘シャブ漬け」発言の吉野家元常務、テレビで見せていた従業員思いの一面 視聴者「裏切られた気分」「あの感動は何だったんだ」: J-CAST ニュース【全文表示】
熱意のある役員として出演していたのに、まさかの「生娘シャブ漬け」は落差が大きすぎます。
生娘シャブ漬け常務、どっかで見たことあると思ったらテレビ番組に吉野家が出る時いつも出てた人だ。この間のジョブチューンでも自社商品を熱心に語ってたの見てた。頼むよマジで。 pic.twitter.com/nWLJxkiqkd
— 掟ポルシェ (@okiteporsche) April 19, 2022
伊東正明の家族・結婚は？
伊東正明は結婚していることはわかっています。インタビュー記事などでは、左の薬指に結婚指輪と思われるリングをはめている写真があります。
また、週刊文春では、次のように報道されていました。
都心の高級住宅街に建つ家賃約50万円のマンションに妻と住む伊東氏。
この記載から、伊東正明は妻と一緒に住んでいる。つまり、結婚していることはわかります。
ただ、子供がいるかどうかはわかっていません。2022年で50歳ですので、すでにお子さんは独立している可能性はあります。
伊東正明の年収
伊東正明さんの年収は、炎上前は5000万円以上であることは間違いありません。企業顧問として吉野家、ほか3社で働いていましたし、そのほかにコンサルタント・マーケティング講師としての活動もしていたので、年収は5000万円以上と推測できます。
「塾の受講料は1回当たり5万〜12万円程度。北海道から沖縄まで全国各地で開催しており、これまでの収入はおよそ6500万円。吉野家の常務としての収入に3社の顧問料も加わり、年収5000万円はくだらないでしょう」（同前）
さすが、P＆Gで「アリエールイオンパワージェル」の発売に関わり、アメリカ・ヨーロッパ・シンガポールで結果を出してきたマーケティング専門家ですね。
ただ、炎上後は年収が一気にダウンしてしまう可能性が高いです。
伊東正明の吉野家「生娘シャブ漬け」炎上事件とは？
伊東正明の吉野家「生娘シャブ漬け」発言での大炎上を見ていきましょう。
早稲田の社会人向け講座での発言
伊東正明の「生娘シャブ漬け」炎上事件が起こったのは、2022年4月16日です。早稲田大学の「デジタル時代の総合マーケティング講座」で、伊東正明は講師をしていました。
この「デジタル時代の総合マーケティング講座」は、社会人向けの講座で4月から7月に80時間かけて行われるもので、受講費用は38万5000円と高額なものです。
4月16日は開講初日であり、伊東正明は次のような課題をを出しました。
対面授業でキャンパスに集った受講生たちに課されたのは、牛丼チェーン吉野家のマーケティング課題の解決策をグループで話し合い、発表するというものだった。
引用：吉野家｢生娘をシャブ漬け戦略｣抗議した受講生が詳細語る。｢教室で笑い起きた｣ | Business Insider Japan
吉野家は18歳から25歳までの若い女性層の集客に苦戦していて、若い女性向けのマーケティング戦略を話している時に、「生娘シャブ漬け」戦略という言葉を何度も使ったようです。
「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」
引用：Facebook
伊東正明はこのような発言をしていたのです。この発言は講義内でのもので、いわゆる「公の場」での発言ではありませんでした。でも、この発言を問題視した人がFacebookで告発し、マスコミなどが報じることで大炎上しました。
「田舎から出てきた女の子を生娘のうちに牛丼中毒にしておく。男におごってもらうようになれば、牛丼なんて絶対に食べない。」この発言は完全にアウトですね。
このFacebookの人によると、伊東正明は若い女性向けのマーケティング戦略を「生娘をシャブ漬け戦略」を何度も笑いながら発言していたそうです。
生娘、女が男に奢ってもらう＝性差別＋人権侵害、しゃぶ漬け＝犯罪。苦しんでいる人もいるのに笑いながら話すことなのか？
引用：Facebook
男性の客に関しても、「家に居場所がない人が何度も来店する」と言っていて、男性客を揶揄するような発言もあったとのことです。
この発言は、ただの友達同士の会話の中でのことではありません。大手牛丼チェーンの吉野家の取締役で、大学主催の講義の講師の発言です。炎上するのも当然と言えるでしょう。
笑っている人もいた
このFacebookで伊東正明の「生娘シャブ漬け戦略発言」が告発され、SNSを中心に拡散されていきました。そして、マスコミが取り上げて、さらに大炎上したのです。
Facebookの女性は、その場で運営側に伊東正明の発言を報告し、講義の最後には早稲田大学の教授から謝罪があったそうです。
ただ、その講義では伊東正明の「生娘シャブ漬け戦略」発言で笑っている人もいたし、その場には早稲田大学の教授もいたけれど、誰も伊東正明の発言をとがめる人はいなかったとのことです。
当時、教室には早稲田大学の教授をはじめ｢デジタル時代のマーケティング総合講座｣の講師陣、運営スタッフが数名同席していたが、その場で注意する人はいなかったという。
引用：吉野家｢生娘をシャブ漬け戦略｣抗議した受講生が詳細語る。｢教室で笑い起きた｣ | Business Insider Japan
伊東正明は教授からの謝罪の際には、すでに離籍していたため、Facebookの女性に伊東正明がその場で謝罪することはありませんでしたが、後日謝罪文が送られてきたそうです。
伊東正明は謝罪文で再炎上
伊東正明は、「生娘シャブ漬け」発言で大炎上しました。吉野家の取締役がマーケティング戦略の中で、顧客を差別・揶揄するような発言をしたので、大炎上したのです。
謝罪文を発表
吉野家の取締役である伊東正明が、吉野家マーケティング戦略の中で問題発言をしたことで、吉野家にも炎上が広がっていきました。炎上を早く鎮静化するために、吉野家は炎上発言から2日後の4月18日に、ホームページ上で謝罪文を発表しました。
株式会社吉野家常務取締役企画本部長が、4 月 16 日に開催された外部における社会人向け 講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆 様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせ たことに対し、深くお詫び申し上げます。
吉野家のすばやい対応で、この伊東正明の炎上は早めに鎮火するかと思ったのですが、この謝罪文が原因でさらに炎上したのです。
自分で作成した？
謝罪文を出したのに、なぜ再び炎上したのか？それは、謝罪文のPDFファイル作成者が、「Ito Masaaki」になっていたからです。
ファイル作成者＝謝罪文作成者になります。そして、その作成者の「Ito Masaaki＝イトウマサアキ」とは、伊東正明と考えるのが自然です。
この謝罪文を出したのは「吉野家」です。吉野家が「当社役員の不適切発言についてのお詫び」として謝罪文を出しています。それなのに、作成者は伊東正明本人となっている。ということは、この吉野家からの「当社役員の不適切発言についてのお詫び」は、伊東正明が書いた可能性があるのです。
自分の炎上発言についての会社からの謝罪文を、自分で書いていた？伊東正明も、吉野家も反省していないということになってしまいますよね。
だから、伊東正明は吉野家からの謝罪文で再炎上したのです。吉野家にBuzzFeed Newsが問い合わせたところ、次のような回答があったとのことです。
「謝罪文は伊東に事実経緯を確認した上で広報で作成しました。伊東から送られた顛末資料をもとに、広報がお詫び文を作成したため、作成者が伊東になっておりました」
引用：吉野家「シャブ漬け」問題、謝罪文は本人が執筆？PDFの“作成者“に批判、同社が語った経緯とは ｜ BuzzFeed Japan
伊東正明から送られた資料をもとに作ったから、作成者が伊東正明になった。いくら伊東正明から資料が送られてきても、謝罪文を作るのは資料とは別ファイルに作りそうなものですが・・・。
伊東正明は吉野家の常務を解任
吉野家は伊東正明の炎上発言について、4月18日に謝罪文を出しましたが、同日に解雇したことを4月19日に発表しました。
株式会社吉野家常務取締役の伊東正明氏の取締役解任に関する決議を行い、2022年４月18 日付で同氏を当社執行役員および株式会社吉野家取締役から解任しましたのでご報告しま す。本日以降、当社と同氏との契約関係は一切ございません。
「本日以降、当社と同氏との契約関係は一切ございません」というのは、かなり厳しい言葉です。また、炎上の発言から2日後、謝罪文と同日での解雇。スピード感がすごいですね。
これは吉野家は、「なんとかこれ以上炎上してほしくない」という思いが強かったためと思われます。吉野家は4月23日に10年かけて開発した親子丼を発売する予定で、解雇を発表した4月19日には発売に先駆けて、新商品発表会が行われる予定でした。
この発表会は伊東正明の大炎上によって中止になってしまいましたが、親子丼の発売を何とか成功させなくてはいけないという思いが、伊東正明のスピード解雇につながったと思われます。
伊東正明の炎上は「古さ」が影響か
伊東正明の炎上は時代に価値観を合わせられなかったことが影響していると思われます。伊東正明の発言は、すべてが古いです。
・女性蔑視（性差別）の感覚が古い
・「女は男におごってもらう」という考えが古い
・「シャブ漬け」は反社会的勢力を思い起こさせる
・「シャブ漬け」は性奴隷を思い起こさせる
・客を見下している
・自社商品を見下している
このように伊東正明の発言はすべてが古いのです。すべての感覚を現代に合わせる必要はありませんが、「言って良いこと」、「言ってはいけないこと」のチューニングは時代に合わせておく必要はありますね。
チューニングを時代に合わせられなかったことが、伊東正明の炎上の原因と言えるでしょう。
伊東正明の現在
ほかの企業役員も解任
伊東正明は2022年4月18日付で吉野家を解雇されています。さらに、ほかの顧問契約も解除されたようです。
吉野家ホールディングスの執行役員を含むすべての役職を解任された。顧問先の外資系コンサルティング会社「アクセンチュア」との契約も解除されるなど、一度の発言で多くの要職から退くことになった。
アクセンチュアから解任、さらにOPEN8の社外取締役は4月19日付で退任、グランドデザイン株式会社は退任のニュースはありませんが、ホームページには名前がなくなっています。
早稲田の講座はいなかったことに・・・
「生娘シャブ漬け」の炎上発言をした「デジタル時代のマーケティング総合講座｣は、2022年7月まで続きますが、現在ホームページを見ると、伊東正明の名前は一切ありません。
講師陣から名前が消されていますし、時間割からも名前が消されています。伊東正明は4月16日に講師だったはずなのに、なかったことにされているんです。
受講生の心情や外部に向けてのことだとは思いますが、たった一言でここまで存在を消されてしまうのは、自業自得とはいえ、少し恐怖も感じますね。
伊東正明のまとめ
伊東正明の吉野家の生娘シャブ漬け発言の経緯や炎上・再炎上と吉野家解雇、学歴（高校・大学）と経歴、家族や結婚と年収、現在をまとめました。
たった一言で、大炎上してしまうのは恐ろしいですが、伊東正明はそれだけの発言をしてしまったということなのでしょう。一般市民の私たちも、発言には気を付けたいですね。
