田中正人はアドベンチャーレースの第一人者

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田中正人

生年月日：1967年12月2日

出身：埼玉県
活動：アドベンチャーレーサー

田中正人さんはプロのアドベンチャーレーサーです。

1994年からプロのアドベンチャーレーサーとして活動し、たくさんの海外レースに出場して実績を作り、日本のアドベンチャーレース選手の第一人者となりました。

近年は「ジャンクSPORTS」や「クレイジージャーニー」などのテレビ番組に出演し、自分にも他人にも厳しい姿勢で「鬼軍曹」と呼ばれるようになりました。

マイナースポーツのアドベンチャーレースを世間に広めた貢献者でもあります。

田中正人が挑戦するアドベンチャーレースとは

アドベンチャーレースとは大自然を相手にした過酷なレース

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アドベンチャーレースは、大自然を相手にした過酷なレースです。

山や川、海、草原などのあらゆる自然を舞台として、トレッキングやカヤック、ラフティング、マウンテンバイク、ロープワークなどのいろいろなアウトドア種目を駆使して行います。

しかも、レースのコースは決められているわけではなく、スタート地点とゴール地点が決められているだけで、地図とコンパスを頼りにゴールを目指していきます。

アドベンチャーレースは、海、山、川、ジャングルや砂漠など、極限の自然環境の中、地図とコンパスを駆使したナビゲーションにより、チェックポイントを通過しゴールを目指します。

男女混合チームで、スタートからゴールまでノンストップで行われ、時には数百キロ、数日間にも及ぶ耐久レースです。

 

引用：世界で最も過酷なアウトドアスポーツ「アドベンチャーレース」に生きる日本人先駆者♪ | Greenfield（グリーンフィールド）

地球上のすべてのフィールドがアドベンチャーレースの舞台になります。

あまり休息・睡眠をとらずに進むため、非常に過酷であり、田中正人さんが2023年10月に出場したアドベンチャーレースは約840kmを約1週間で走破するというレースでした。

そのため、アドベンチャーレースは地球上でもっとも過酷なレースとも言われています。

田中正人の家族エピソード

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田中正人さんは4人家族で育ちました。

田中正人さんの父親は市議会議員をやっていたとのことです。

うちの父親が市議会議員をやっていたんですけど、その卒業式のときに来賓で壇上に上がってるんですよ（笑）。その行動に対して、父は「よくやった」と言ってくれましたね。

 

引用：親と子とアスリート vol.4 田中正人 – Column – PLAY EARTH KIDS – プレイアースキッズ サイト

ということは、田中正人さんは名家の出身なのかもしれません。ただ、ご両親は理解のあるタイプでした。

とにかく親からは怒られなかった。例えば小学校一年生の時、マッチを擦るのを覚えたんですね。楽しくてマッチを擦りまくっていたんですけど、ある夜、目が覚めてマッチを擦っていたみたいで、絨毯を燃やしちゃったんですよ。その時も、怒られなかった。外から泥だらけで帰っても褒められてましたし、ある意味相当甘やかされて育ったと思います。そのままを受け止めてもらっていたんだなって。否定されたことがない。

 

引用：親と子とアスリート vol.4 田中正人 – Column – PLAY EARTH KIDS – プレイアースキッズ サイト

親からは否定されたことはなく、すべて認めてもらって育ってきたんですね。

小学校の卒業式ではみんなが中学の制服で出席していて、教師からもそうするように言われていたのに、普段の「ランニング＋半ズボン」で出席したという田中正人さん。

その時も「よくやった」と言ってくれるご両親だったそうです。

すべてを認めてくれる両親だったから、田中正人さんは自由に、そして自我が強く成長していったのでしょう。

田中正人の生い立ち

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田中正人さんは埼玉県で生まれました。小学校の時からとにかく自我が強い少年だったそうです。

もう我の強い自己主張が強くて、自分の考えが世の中で一番正しいと思ってましたね。
意見が対立したら全部論破するし、論破できちゃうから、「ほらやっぱ俺が正しいじゃないか」、「俺の言ったとおりじゃないか」みたいな、そんな超嫌なやつですよね。

 

引用：親と子とアスリート vol.4 田中正人 – Column – PLAY EARTH KIDS – プレイアースキッズ サイト

団体行動・チーム競技が苦手で、人と接する仕事・人とコミュニケーションをとらなくてはいけない仕事は絶対できないし、やりたくないと思っていたタイプでした。

しかし、「ただのわがままで嫌な奴」というわけではなく、生徒としては優秀でした。勉強はできたし、部活も一生懸命やっていたとのことです。

中学卒業後は、国立東京工業高等専門学校工業化学科に進学します。東京高専の偏差値は64ですから、田中正人さんは理系の優秀な学生だったことがわかります。

高専の学生だった頃から、オリエンテーリングの選手として活躍していました。

田中正人の経歴①　最初は研究職をしていた

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田中正人さんは高専卒業後に研究所に就職し、有機合成実験の研究をしていました。天然ゴムや合成ゴムに薬品を混ぜて、目的に合わせた素材を作るための実験だったそうです。

物事を探求することが大好きな研究者気質で、しかもあまり人とコミュニケーションをとる必要がない仕事だったために、田中正人さんにとっては天職とも言える仕事でした。

しかし、その「天職」を辞めるほど、アドベンチャーレースの魅力に取りつかれることになるのです。

田中正人の経歴②　アドベンチャーレースと出会いのめり込む

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間寛平にキレられたことも

高専時代からオリエンテーリングをやっていたこともあり、1993年に初開催された「日本山岳耐久レース」（71.5km）で初代優勝者になりました。

この優勝でイベントプロデューサーに注目されて、アドベンチャーレースに誘われるのです。

「（タレントの）間寛平とチームを組んで、世界最大のアドベンチャーレース『レイド・ゴロワーズ』に出てみないか」と誘われる。

 

引用：51歳のプロアドベンチャーレーサー。“鬼軍曹”田中正人、風まかせの人生。（2／4） – 他競技 – Number Web – ナンバー

ボルネオ島で行われたアドベンチャーレースでは、間寛平さんらとチームを組んで出場しました。

間寛平さんのチームでしたが、地図を読んでナビゲートできるのは田中正人さんだったために、実質的なリーダーを田中さんが務めることになりました。

しかし、人間関係が苦手な田中正人さんは温厚な間寛平さんをキレさせてしまいます。

「俺にいちいち命令するな」と怒鳴られ、半日くらい口をきいてくれなかった。弟子にも怒らないことで有名な寛平さんが声を荒げるのは10年に一回あるかないか。

 

引用：vol.18〜 田中正人さん（プロアドベンチャーレーサー） | grannote グランノート

間寛平さんはあまりのストレスから円形脱毛症を発症するほどでした。

このレースで日本人初完走という偉業を成し遂げましたが、田中正人さんは大きな挫折を味わいます。そして、アドベンチャーレースを突き詰めていくことを決心しました。

このままじゃ、人としてダメだ。アドベンチャーレースを突きつめれば、自分は人間として成長できる！

 

引用：51歳のプロアドベンチャーレーサー。“鬼軍曹”田中正人、風まかせの人生。（2／4） – 他競技 – Number Web – ナンバー

この経験から1994年に会社を辞めて、プロのアドベンチャーレーサーになりました。

田中正人の経歴③　プロ転向後にプロチームを創設

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プロのアドベンチャーレーサーに転向した田中正人さんでしたが、プロになったと言っても、最初はスポンサーがいるわけではないので、激貧生活を送ります。

貯金を切り崩しながら、アドベンチャーレースに必要なラフティングや乗馬、スキューバダイビング、ケービング（洞窟探検）などの練習をしていきます。

プロ転向2年後の1996年にはスポーツイベント企画会社の「カッパクラブ」とプロチーム「Team EAST WIND」を立ち上げました。

そして少しずつ実績を積み、スポンサーなどを獲得して、現在のアドベンチャーレース第一人者の地位を築き上げました。

田中正人がこれまで出場したアドベンチャーレース一覧

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田中正人さんの2001年以降の競技歴をご紹介します。

これだけ長い期間、アドベンチャーレースの第一線で活躍しているというのは、本当にすごいことだと思います。

田中正人の仕事

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田中正人さんはプロのアドベンチャーレースの選手ですので、仕事は「アドベンチャーレーサー」になります。

ただ、アドベンチャーレースは過酷ですし、頻繁に大会が開催されているわけではありません。

また、アドベンチャーレースに出場するためには海外遠征費やギア・用具などの費用も掛かります。

そのため、純粋なアドベンチャーレースでの収入だけでは生活は成り立たないようで、田中正人さんはアドベンチャーレースにつながるような仕事もしています。

会社勤めをするわけではありませんが、できる範囲で収入を得ているとののこと。現在はそれなりの収入を得ているとのことです。

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現在の年収は「部長とか取締役といった大きな役職がついていない一般会社員の平均くらいかな」と話す。年々、少しずつ右肩上がりになっているという。

 

引用：51歳のプロアドベンチャーレーサー。“鬼軍曹”田中正人、風まかせの人生。（3／4） – 他競技 – Number Web – ナンバー

また、いろいろな仕事をすることで、アドベンチャーレーサーとしての技術を生かしつつ、メンバーがそれなりの収入を得られるような道を探っているとのことです。

最終目標は、自然の中で体力も山の技術も活かせて、なおかつメンバーの成長の場にもなって、それなりの収入が得られる状況をつくること。

 

 

引用：『山物語を紡ぐ人びと』vol.36〜 新生イーストウインドへの転換期。キャプテンを離れた田中正人が本気で目指すもの | grannote グランノート

このように後進のメンバーがアドベンチャーレーサーとして活動しやすいように道を切り開いていくのは、国内の第一人者である田中正人さんだからできることでしょう。

田中正人が結婚した嫁はプロデューサーの竹内靖恵

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田中正人さんは2001年に竹内靖恵さんという女性と結婚しています。2人の馴れ初めは、アドベンチャーレースです。

竹内靖恵さんはもともとは上場企業の翻訳・通訳として働いていました。

1997年にレイドゴロワーズ・南アフリカ大会で「南アフリカに行ける」という言葉に惹かれ、知人の紹介でチームイーストウインドの遠征に通訳として帯同し、田中正人さんと出会います。

1998年からはアラブ首長国連邦でロシア系の会社の秘書業務に就きますが、その後の2001年に田中正人さんと結婚することになりました。

結婚後、竹内さんは経済的に田中正人さんの競技生活を支えようとします。

しかし田中さんと話し合い、チームイーストウインドのプロデューサーに就任することで、田中正人さんアドベンチャーレース生活を支えています。

実際に、チームのプロデュースやスポンサーとの交渉、海外レースの翻訳・通訳・交渉、国内のアドベンチャーレースの事務局などの業務を担当されているようです。

田中正人の子供は娘が1人

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田中正人さんには娘さんが1人います。2024年で高校2年生になります。

田中正人さんの娘さんは、父親の仕事に理解がある「人格者」とのことです。

でも逆に1人で完全に浮いてるような子には積極的に声をかけたり、昼ごはんを一緒に食べるようにしたりしていて。あとは下級生とやたら仲がいい。すごいですよね。人格者なんですよ。僕の子とは思えないくらい。

 

引用：親と子とアスリート vol.4 田中正人 – Column – PLAY EARTH KIDS – プレイアースキッズ サイト

また、国内で一緒にアドベンチャーレースをすることもあるんだとか。

ラン、水場、クッキング、オリエンテーリングなど1泊2日でやるんですね。うちの子も一緒に参加して、何年も他の家庭の子どもの成長をずっと見てきました。

 

引用：親と子とアスリート vol.4 田中正人 – Column – PLAY EARTH KIDS – プレイアースキッズ サイト

父親の仕事をしっかり理解し、サポートしている素敵な娘さんですね。

田中正人と田中陽希の関係

田中陽希はアドベンチャーレースの選手

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田中陽希さんは、田中正人さんが創設したチームイーストウインドのメンバーで、アドベンチャーレースの選手です。

明治大学卒業後に、田中正人さんの「カッパクラブ」で山岳ガイドやリバーガイドとして勤務。

そして、2007年にチームイーストウインドのトレーニング生になり、2008年から正式メンバーになりました。

2014年～2015年には一時期チームを離れて「二百名山一筆書き」に挑戦して達成、さらに2021年には三百名山一筆書きを踏破しました。

アドベンチャーレースでは、どんな場所でも対応できる「オールラウンダー」と言われています。

2人は苗字は同じだけど他人

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チームイーストウインドのチームメイトである田中正人さんと田中陽希さんは、同じ苗字なので兄弟か親戚か？と思う人もいると思いますが、実は赤の他人です。

苗字が同じなのは、単なる偶然です。

田中陽希さんは田中正人さんのことを「アドベンチャーレースの師匠」と話しているので、血縁関係はないけれど、師匠と弟子という関係性になります。

田中正人は田中陽希にキャプテンを任せた

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田中正人さんはチームイーストウインドを1996年に創設してから、キャプテンを務めていましたが、2022年からはチームキャプテンを田中陽希さんに任せています。

アドベンチャーレースのチームキャプテンはチームをまとめ上げ、レース中のスケジュールやルートの最終決定をする重要な役割です。

そのキャプテンを田中正人さんが田中陽希さんに任せたということは、いかに田中陽希さんを信頼しているかが良くわかると思います。

自分の後継者として、田中陽希さんに対し、絶大な信頼を寄せているということでしょう。

田中正人はクレイジージャーニーの常連

クレイジージャーニーでアドベンチャーレースを世に広めた

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田中正人さんが世間に知られるようになったきっかけは、TBSのテレビ番組の「クレイジージャーニー」だと思います。

田中正人さんはアドベンチャーレースの第一人者として、今までにクレイジージャーニーに5回（放送回数は8回）も出演しています。

このクレイジージャーニーで、アドベンチャーレースと田中正人さんのクレイジーさが話題になり、アドベンチャーレースという競技が世間一般に広がりました。

田中正人はクレイジージャーニーでの鬼軍曹っぷりが話題に

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クレイジージャーニーの中で、田中正人さんは「鬼軍曹」と呼ばれています。

チームメンバーが疲労困憊だったり、睡魔と闘っていたり、体調不良だったりしても、「休もう」という言葉ではなく、徹底して勝利を目指し、厳しい姿勢でレースに臨んでいるんです。

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ただ、田中正人さんはチームメイトに対してのみ鬼軍曹というわけではなく、自分に対しても鬼軍曹であり、一切甘えを見せません。寝ないし休まない！

しかも、2024年1月に放送されたアドベンチャーレースでは、足にとげが入って歩くだけでも痛いのに、「痛みを切り離す」と言って、痛みに気づかないふりをしてレースを続行しました。

その結果、足は化膿してレース後に車椅子で帰国することになり、日本で壊死した部分をえぐり取る手術を受けていました。

そのほどの痛み・ケガだったのに、「気づかないふり」でレースを続けるなんて、本当に「クレイジー」です。

他人に対しても、自分に対しても鬼軍曹。2024年で57歳になる田中正人さんは尋常でない体力と精神力の持ち主と言えるでしょう。

田中正人のまとめ

アドベンチャーレーサーの田中正人さんの家族や生い立ち、経歴と仕事、結婚した嫁や子供、田中陽希さんとの関係やクレイジージャーニーへの出演などをまとめました。

田中正人さんは本当にクレイジーですが、その精神力と体力は本当に感動ものです。

これからも、田中正人さんとチームイーストウインドアドベンチャーレースに注目していきたいですね。