立花孝志さんに黒幕と名指しされ誹謗中傷も受けていた元兵庫県議会議員の竹内英明さんが亡くなりました。
この記事では竹内英明さんの大学や政治家としての経歴、結婚や嫁と子供、県議を辞職した理由、立花孝志さんが主張する黒幕疑惑と実際は何をしたのか、遺書や死因などについてまとめました。
この記事の目次
竹内英明のプロフィール
竹内英明のプロフィール
生年月日：1974年4月6日
没年月日：2025年1月18日（50歳没）
出身地 ：兵庫県姫路市
身長 ：174cm
血液型 ：AB型
竹内英明さんは2003年5月から2007年4月まで姫路市議会議員を、2007年6月から2024年11月まで兵庫県議会議員を務めた兵庫県姫路市出身の政治家でした。
2024年には兵庫県知事の斎藤元彦さんのパワハラ疑惑などを告発する文書が流出した事件をめぐる百条委員会の委員を務めましたが、その最中にNHK党の立花孝志さんから名指しで批判を受け、それが原因となって激しい誹謗中傷に晒されました。
そして、2024年11月18日に兵庫県議会議員を辞職し、2025年1月18日に自宅で亡くなりました。まだ50歳の若さで、死因は自殺と見られると報道されています。
竹内英明の経歴① 早稲田大学政治経済学部政治学科時代から議員秘書
出典：https://www.mochiteasaku.com/
竹内英明さんは1974年4月6日に兵庫県姫路市で生まれ、姫路市立砥堀小学校、姫路市立増位中学校 、兵庫県立姫路西高校を卒業しています。
竹内英明さんはドラマ「スクールウォーズ」に影響され、小学校4年から6年まで「姫路ラグビースクール」に所属。中学生時代にはバレー部に所属しつつ、兵庫県少年少女将棋大会では3位に入賞しています。高校では弁護士を目指して勉学にも励まれたそうです。
高校卒業後は、早稲田大学政治経済学部政治学科（現在の偏差値は67.5）へと進み、大学在学中には、元運輸大臣の自民党の奥田敬和衆議院議員の私設学生秘書を務め、新進党（当時存在した国政政党）の学生部の初代幹事長も務めています。この経歴から見ても相当に優秀な大学生だった事は間違いないようです。
また、竹内英明さんは大学生時代に阪神淡路大震災が発生し、そのボランティア活動を通じ、地域社会への貢献意欲を強めた事が、政治の道を志す大きな動機の1つとなったようです。
竹内英明の経歴② 大学卒業後セブンイレブン・ジャパンを経て政治の道へ
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竹内英明さんは早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後は、すぐには政治の世界へは進まず、一般の社会を経験するために株式会社セブン-イレブン・ジャパンに就職しています。
セブンイレブンに就職した理由は、コンビニエンスストアというインフラを通じて消費者と接点を持ち、その経験を政治に活かそうと考えたためだったそうです。
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竹内英明さんはセブンイレブンは1年で退職し、1998年より新党友愛（新進党から分裂）の事務局に入局し、本格的に政治の世界へと足を踏み入れました。
その後、新党友愛は民主党に合流し、竹内英明さんは参議院国会対策委員会副主査を務めました。
竹内英明の経歴③ 2003年に姫路市議会議員選挙で初当選し政治家に
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竹内英明さんはその後、2003年4月27日執行の姫路市議会議員選挙に出馬し、候補者中最大の得票数である8979票を獲得して初当選を果たし、政治家となりました。
竹内英明さんの姫路市議時代の活動などは特に伝わっていませんが、当時の仲間や関係者についてブログでよく触れられており、この頃に様々な人脈を築かれたようです。
竹内英明さんは2007年まで1期姫路市議を務められました。
竹内英明の経歴④ 兵庫県議会議員に初当選し5期務める
竹内英明さんは2007年4月8日の統一地方選挙、兵庫県議会議員選挙に姫路市選挙区から民主党新人として出馬し初当選しています。この時も候補者の中で最大の票を獲得してのトップ当選でした。
竹内英明さんは初当選から5期連続で議席を守り続け、17年にわたって兵庫県議として活躍されました。竹内英明さんは兵庫県議としては、立憲民主党系の会派「ひょうご県民連合」に所属しつつも、特定の政党には属さず、是々非々というスタンスを信念として県政に携わっていたようです。
兵庫県議としての竹内英明さんについては、同僚議員や県職員から「調査能力が高く、県財政の問題などで当局を厳しく追及するが、それゆえに信頼されていた」、「正義感が強く、曲がった事が大嫌い」などの評が出ており、地方議員という仕事は天職であったと多くの関係者が口を揃えています。
竹内英明さんの名刺の裏には「かけた情は水に流し、受けた恩は石に刻む」という彼の人柄を物語る座右の銘が記されていたという事でした。
竹内英明は結婚していて嫁は令子さんという一般の女性
竹内英明さんは結婚されていました。
竹内英明さんの嫁（妻）は令子さんという一般女性で、竹内英明さんの公式ウェブサイトの自己紹介のページで紹介されていました。
妻 令子
竹内英明さんが嫁（妻）の令子さんがどのような方なのかやいつ頃結婚されたのかは明かされていませんが、2010年に最初の子供が産まれているため、それ以前に結婚されたのだろうと推測されます。
竹内英明さんの嫁（妻）の令子さんは、竹内英明さんが亡くなった半年後に「夫の尊厳を守りたい」として記者会見を開き、竹内英明さんの疑惑を拡散させ誹謗中傷される原因を作った立花孝志さんを名誉毀損の容疑で刑事告訴した事を明らかにしています。
竹内英明の子供は2人で長女の沙羅さんと長男の舜さん
竹内英明さんは嫁（妻）の令子さんとの間に2人の子供がいる事がが明かされています。
2025年8月には、竹内英明さんが所属していた「ひょうご県民連合」の幹事長や自民党会派の県議らが、中学生になる竹内英明さんの子供2人を支援するための基金を立ち上げた事が報じられています。
斎藤知事らを内部告発した文書を調査する百条委員会の委員だった竹内元県議は１月１８日、知事選をめぐるＳＮＳでの誹謗中傷などを苦に自ら命を絶ちました。 残された中学生の子ども２人を支援しようと、竹内氏が所属していた「ひょうご県民連合」の上野英一幹事長や自民党会派の県議らが、月命日の１８日、「元兵庫県議会議員竹内英明さん遺児育英基金」を立ち上げました。
竹内英明さんは生前、自身のブログでよく子供について触れていました。それによると、竹内英明さんの長女の沙羅さんという名前で2010年に誕生した事が読み取れるため、2025年8月現在は15歳になっているはずです。
沙羅を初めての美容室に連れて行く。そろそろ3歳に近づいているが前髪だけ家で切っていた。
また、竹内英明さんの長男は舜さんという名前で、2012年7月頃に誕生されています。2025年8月の現在は13歳になられているはずです。
舜が生まれて1ヶ月あまり、少し抵抗がついたであろうということで初めて父のいる病院へ。
竹内英明さんは子供2人をとても大切に育てられていたようです。
竹内英明が兵庫県議を辞職した理由は誹謗中傷から家族を守るためだった
竹内英明さんは、立花孝志さんから名指しで、斎藤元彦兵庫県知事を陥れようとした黒幕であるとの疑惑を拡散され、誹謗中傷に晒されていた2024年11月18日に兵庫県議会議員を自身の意思で辞職しました。表向きの辞職理由は「一身上の都合」とだけ発表されました。
竹内英明さんが兵庫県議会議員を辞職した理由は、立花孝志さんが拡散させた疑惑が事実だからではないのか？との見方も出ました。
しかし、ひょうご県民連合の幹部は、竹内英明さんは辞職の理由について「立花孝志さんがSNSで竹内英明さんの自宅に行くと予告したり、デマ情報を流したりして生活が脅かされたため、家族を守るために辞職を決断した」との内容を説明していた事を明かしています。
政治団体「NHKから国民を守る党」党首立花孝志氏が、竹内氏を含む委員に関する情報などを街頭やネット上で発信。県民連合幹部によると、立花氏が交流サイト（SNS）上で竹内氏の自宅に行くと予告したり、デマ情報を流したりして生活が脅かされ、家族を守るために辞職を決断したとの説明を受けていた。
竹内英明が立花孝志に黒幕疑惑を追及され件で具体的に何をしたのかの経緯
竹内英明さんが2025年1月18日に50歳で死去した事をめぐって、政治団体「NHK党」の党首・立花孝志さんによるSNSやYouTubeなどでの、竹内英明さんが斎藤元彦兵庫県知事告発騒動で斎藤知事を貶めようとする黒幕であったなどとする発信が大きな要因であったとして、社会的な注目が集まっています。
続けて、竹内英明さんが立花孝志さんに斎藤元彦兵庫県知事を陥れようとした黒幕だとする疑惑を拡散され、それにより激しい誹謗中傷を受けて議員辞職し、死去に至るまでに、具体的に何をしたのかの経緯について詳しく見ていきます。
立花孝志による竹内英明黒幕疑惑が拡散された事による誹謗中傷騒動の背景
事の発端は、2024年3月に、斎藤元彦兵庫県知事のパワーハラスメント（パワハラ）疑惑などを記した告発文書の存在が表面化した事でした。
斎藤元彦兵庫県知事のパワハラなど疑惑を調査するため、地方自治法に基づいて強い調査権限を持つ「百条委員会」が兵庫県議会に設置され、当時兵庫県議会議員だった竹内英明さんは百条委員会の中心的な委員の1人として、斎藤元彦兵庫県知事の側を追及する役割を担いました。
2024年11月に実施された兵庫県知事選には出直し選挙で斎藤元彦さんが出馬しましたが、立花孝志さんもこの選挙に立候補し「自分の当選は考えていない。選挙運動をしながら、合法的に斎藤氏をサポートをしたい」などと発言し、斎藤元彦さんを支援する事を公言しました。
立花孝志がSNSで発信した竹内英明が黒幕だとする主張の内容
立花孝志さんは、兵庫県知事選挙戦中の街頭演説にて、斎藤元彦知事の疑惑は竹内英明さんらが知事を失脚させるために仕組んだものであり、竹内英明さんがその首謀者、すなわち「黒幕」であると主張する発言をしました。
立花孝志さんは自身のYouTubeチャンネルやSNSでも竹内英明さんを名指しで批判する事を繰り返しました。
立花孝志さんはYouTubeにて、「黒幕は竹内」などと記された文書を公開し、竹内英明さんが斎藤元彦兵庫県知事のパワハラなどの疑惑を主導しているかのような印象を与える発信を行いました。
また、街頭演説やSNSで「警察の取り調べを受けているのは間違いない」などと、竹内英明さんが何らかの犯罪的行為に関与している疑惑などを示唆するような発言をし、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を告発した元県民局長が自死により亡くなった事に関連して、竹内英明さんが「遺書を捏造したんじゃないか」という趣旨の発言も行いました。
そして、竹内英明さんの死去が報じられた翌日にも、立花孝志さんは「（竹内英明さんは）明日逮捕される予定だったそうです」、「警察に逮捕されるのが怖くて命を絶った」などとYouTubeで発信しました。
竹内英明さんに対する誹謗中傷が激化
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立花孝志さんが竹内英明さんが斎藤元彦兵庫県知事を失脚させようとした黒幕だとする疑惑の発信を始めると、竹内英明さんの事務所や自宅に、「黒幕」、「責任を取れ」などと言ってくる誹謗中傷の電話やFAX、手紙などが大量に届くようになりました。
同時に、SNS上でも竹内英明さんに対する誹謗中傷の書き込みが溢れるようになりました。
同僚の兵庫県議会議員の証言によれば、竹内英明さんは誹謗中傷や嫌がらせにより、精神的にかなり追い詰められていたという事です。
竹内英明が兵庫県議会議員を「一身上の都合」を理由に辞職
兵庫県知事選挙では、斎藤元彦兵庫県知事が再当選を果たします。その直後の2024年11月18日、竹内英明さんは「一身上の都合」を理由に兵庫県議会議員を辞職します。
誹謗中傷は止まず竹内英明が自宅で死去
兵庫県議会議員を辞職した後も、竹内英明さんに対する誹謗中傷は止みませんでした。
竹内英明さんは精神的に追い詰められて、うつ病と診断されていたようです。そして、2025年1月18日、自宅で亡くなっているのが家族によって見つかり、具体的な死因は発表されなかったものの、「自殺とみられる」と報じられました。
兵庫県警察が立花孝志の主張の一部を否定
立花孝志さんは、竹内英明さんについて「警察の取り調べを受けているのは間違いない」、「（死去の日からみて）明日逮捕される予定だった」などと発言していました。
2025年1月20日の県議会警察常任委員会でこの件について質問を受けた兵庫県警察本部長は、「全くの事実無根」、「明白な虚偽がSNSで拡散されていることは極めて遺憾」と、立花孝志さんのこれらの発言が虚偽であった事を強調しました。このような内容を警察幹部が県議会の場で公式に表明する事は異例の対応でした。
兵庫県警の村井紀之（としゆき）本部長は20日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏が、死亡した竹内英明・元兵庫県議（50）が県警の捜査対象だった－などとSNS上で発信している内容について、「全くの事実無根」と否定した。「明白な虚偽がSNSで拡散されていることは極めて遺憾」とも強調した。同日開かれた県議会警察常任委員会で委員の質問に答えた。
竹内英明の遺族が立花孝志を刑事告訴
2025年6月、竹内英明さんの嫁（妻）の令子さんが「夫の尊厳を守りたい」と声をあげ、虚偽の情報で名誉を傷つけられたとして、立花孝志さんを名誉毀損の容疑で刑事告訴しました。この告訴状は警察に受理されています。
立花孝志さんはこれを受けて「警察が受理したことは妥当であると考えている。真実、あるいは真実相当性を説明して不起訴になるように努力していきます」などとコメントしています。
刑事告訴を受けて、立花氏は「名誉毀損容疑について、警察が受理したことは妥当であると考えている。今後、警察には『なぜ私が竹内さんの名誉を毀損したのか』についての真実、あるいは真実相当性を説明して、不起訴になるように努力していきます」などとコメントしています。
竹内英明の遺書は見つかっていない
竹内英明さんは立花孝志さんに、斎藤元彦兵庫県知事を失脚させようと画策した黒幕であるとする疑惑を拡散された事で誹謗中傷を受け、その後に亡くなりました。
竹内英明さんはこの件について具体的に何も語らずに亡くなられてしまったため、結局何をしたのか、本当に完全に虚偽の内容を拡散されただけなのか、何が真実なのかというのはあやふやなままになっていて、ネット上ではまだこの件について意見のぶつかり合いが続いている状況です。
竹内英明さんの死因は「自殺とみられる」と報じられている事から、遺書を残しているのではないか？その遺書に真相につながる情報が綴られているのではないのか？という声も多く出ていますが、結論から言うと竹内英明さんの遺書は発見されていないとの事です。
神戸市会議員の上原みなみさんの2025年1月20日のXへのポストには「遺書が見つかっていないとの事なので、ご事情を察する事は出来ませんが」と綴られています。
元兵庫県議、竹内英明氏の自死について
— 上原みなみ(神戸市会議員・北区) (@minami_uehara) January 20, 2025
ご遺族の方々には、心からお悔やみ申し上げます。…
竹内英明の死因
竹内英明さんは2025年1月18日に姫路市内の自宅でぐったりしているのを家族が見つけ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
竹内英明さんの具体的な死因は発表されていませんが、「発見時の状況から自殺とみられる」と報じられています。
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する県議会百条委員会の委員だった竹内英明・前県議（５０）が死亡したことが、捜査関係者への取材でわかった。発見時の状況から自殺とみられる。
自殺が事実であるとしても、どのような方法で亡くなったのかが明らかにされていないため、実際の死因は不明です。
まとめ
今回は、立花孝志さんに斎藤元彦兵庫県知事を失脚させようとした黒幕だとする疑惑を拡散され、激しい誹謗中傷を受けた後に死去した元兵庫県議会議員の竹内英明さんについてまとめてみました。
竹内英明さんは、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後に政治の世界へ入り、姫路市議会議員や兵庫県議会議員を2024年11月まで務めた経歴を持つ方でした。
竹内英明さんは結婚しており、嫁は令子さんという一般の女性で、2人の子供もいました。
竹内英明さんは立花孝志さんに兵庫県知事失脚を企てた黒幕だと名指しされ、誹謗中傷を受ける中で兵庫県議会議員を自主的に辞職しました。辞職理由は「一身上の都合」とのみ発表されましたが、実際には誹謗中傷から家族を守るというのが辞職理由だったようです。
竹内英明さんが実際に黒幕だったのか、何をしたのかの真相は現在の時点ではあやふやのままですが、少なくとも立花孝志さんの主張していた「警察の取り調べを受けていた」、「逮捕される予定だった」と言う点については兵庫県警が公式に否定しています。
竹内英明さんの遺書は見つかっておらず、その口から真相が語られる事は2度とありません。竹内英明さんの死因は公表されていませんが、「自殺とみられる」と報じられています。
